The Economist の今週号(2022年3月17日号)の表紙は、習近平(X: Xi)とプーチン(P: Putin)。「オルタナティブな世界秩序」というタイトルだ。
何やら集合論の「ベン図」のような構図だが、なかなかうまいなあ、と感心してしまう。 大男の習近平の顔が、小男のプーチンの顔より大きいのは、物理的にいって当然だが、中国とロシアの関係をうまく示している。
GDPによる経済規模からいったら中国はロシアの10倍以上あるが、軍事面ではロシアは中国の先輩格にあたるから、そこまで顔の大きさの違いはないわけだ。
(現在の中ロ関係の逆転状況を象徴的に表現した The Economist 2019年7月27日号のカバー)
また、プーチンはけっして習近平の「部分集合」ではないという事実も示している。
両者がまじわる領域(X∩P)は反欧米という「共通集合」であるが、両者のあいだには異なる領域がある。中ロは一心同体ではないのだ。
「二つの国家の友情に限界はない」(friendship between the two states has no limits)というキャプションが、皮肉に響く(笑)
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