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2013年12月23日月曜日

書評 『ラテン語宗教音楽 キーワード事典』(志田英泉子、春秋社、2013)-カトリック教会で使用されてきたラテン語で西欧を知的に把握する


『ラテン語宗教音楽 キーワード事典』は、レファランスとして役に立つだけでなく読む事典です。

タイトルにある「ラテン語」と「宗教音楽」がどう結び付くのかピンとこない人がいるかもしれません。

ラテン語というと日本では学名や古代ローマなどを連想する人が多いかもしれませんが、じつはカトリック教会における公用語として現在に至るまで使用されてきました。バチカン市国の公用語です。

西欧世界においてラテン語がなぜギリシア語よりも重要な意味をもってきたのか、この事実から理解することができるでしょう。

もちろん、ギリシア語は新約聖書の言語として重要ではありますが、聖職者以外の一般人にはあまり関係ないものです。ただし、「キリエ・エレイゾン」(主よ憐れみたまえ)はギリシア語です。

カトリック教会においては、第2バチカン公会議(Concilium Vaticanum Secundum 1962~1965)で決定されるまでまで、典礼は世界中すべてラテン語で行われていたのです。日本もまた例外ではなかったのです。現在は日本では日本語、その他の国では各国語で行うことになっています。

つまりラテン語が、カトリックの原義である「普遍」を担保してきたというわけなのですね。このことを押さえておかないと、「宗教改革」によって聖書が各国語に翻訳されたことの革命的な意味を理解することはできなしでしょう。ルターによる「宗教改革」は聖書のドイツ語訳をつうじてドイツ語の形成と、言語共同体としての国民形成をもたらすことになるのです。

本書は、「第1部 典礼暦年」、「第2部 ミサと聖務日課」、「第3部 聖歌」の三部構成になっています。日本語による解説にはすべてラテン語が対照されており、索引はラテン語と日本語ともにしっかり完備しているので辞典としても使えます。

たとえば「クレド」。ビジネス世界でも「わが信条」などの形で各社で使用されていますが、もともとは「われ信ず」というラテン語の動詞 credere(信じる)の一人称現在形 credo からきている「信徒信条」のことです。本書では、この「クレド」全文を日本語とラテン語を対照で見ることができます。

2. ミサ通常唱  Credo(クレド)
Credo in unum Deum,     私は信じます、唯一の神を
Patrem omnipotentem,   全能の御父を、
factorem caeli et terrae, 造り主を、天と地、
visibilium omnium,  見えるものすべてのもの
et invisilibilium.  そして見えないものの(造り主を)。
(以下略)

西欧世界を根源から理解するためには、カトリックとラテン語についての理解が欠かせません。ぜひ手元においておくべき一冊として推奨いたします。もちろんクラシック音楽理解のためにも。





目 次

はじめに
凡例
第1部 典礼暦年
 Ⅰ 典礼暦年の概要
 Ⅱ 現在の典礼暦年によるカトリック教会の1年
第2部 ミサと聖務日課
 Ⅰ ミサ
 Ⅱ トリエント式典礼によるミサ
 Ⅲ 死者のためのミサ レクイエム
 Ⅳ 聖務日課
第3部 聖歌
 1. 聖霊讃歌
 2. 御聖体の聖歌
 3. 聖心の聖歌
 4. 聖名の聖歌
 5. 聖母マリアへの聖歌
 6. 季節(聖節)の聖歌
 7. 感謝の聖歌
 8. 詩篇とカンティクム
付録
 1. さまざまなキーワード
 2. 現在のローマ典礼一般暦年によるカトリック教会の一年
 3. 現在の主日のミサの構成
 4. 教会ラテン語の読み方
参考文献
索引
 ラテン語キーワード
 ラテン語歌い出し
 日本語キーワード
 人名


著者プロフィール

志田英泉子(しだ・えいこ)
聖心女子大学卒業。上智大学大学院(西欧中世文化史)、ウィーン国立音楽大学宗教音楽(ローマ・カトリック)研究科及びオペラ研究科修了。ウィーン国立歌劇場ソロオーディション合格。ウィーンフォルクスオーパー、ウィーン夏の音楽祭、他と契約。夜の女王、眠りの精、朝露の精、オランピア、他で西欧諸劇場に客演。聖シュテファン大聖堂、ウィーンのカトリック教会と契約。西欧文化史(マザーグース、音楽、美術、他)、唱歌等の執筆・講演を行うほか、CD・DVDの解説、映画の字幕翻訳、通訳等に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもの)。





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(2012年7月3日発売の拙著です)





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