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2021年10月11日月曜日

「全人教育提唱100年」!-『全人教育の歴史と展望』(小原芳明=監修、玉川大学出版会、2021)を玉川学園様より頂いた

 
教育諮問会議の委員を務めている玉川学園様より『全人教育の歴史と展望』(小原芳明=監修、玉川大学出版会、2021)を頂いた。受け取ったのは土曜日。土曜日の郵便配達は本年(2021年)10月1日から廃止になったが、ゆうパックの配達はあるようだ。 

「"全人教育" といえば玉川」というのが「常識」のはずだが、監修者でもある理事長の「全人教育の100年」によれば、「全人教育」で意匠登録を申請したが却下されたという。すでに「全人教育」は「普通名詞化」してしまっているからというのが、その理由だそうだ。 

本書は、そんな玉川学園で先月オンラインで開催された「全人教育提唱100年記念シンポジウム」の関連書籍の論文集である。開催に先立って出版されている。

目次は以下のとおりである。 

第1部 小原國芳における全人教育の理論と実践 
 第1章 小原國芳の「全人教育」提唱への軌跡
 第2章 小原國芳の全人教育論-その提唱と展開
 第3章 全人教育の普遍妥当性
 コラム1 歌に始まり歌に終わる-玉川の音楽教育が語るもの
第2部 世界的視野から見た全人教育の展望
 第4章 クルト・ハーンと全人教育-経験の場としての学校
 第5章 国際バカロレアと全人教育-Lerner Profile に着目して
 第6章 ラウンドスクエアと全人教育-IDEALS に着目して
 第7章 全人教育としてのTAP-OBSとの関係で
 コラム2 玉川学園草創期の教育信条とその実践
第3部 資料編 
 1 教育十二信条との親和性 
 2 名句抄(小原國芳『全人教育論』より) 
後半は、上掲の諸論文の英文版

「全人教育」といわゆる「リベラルアーツ」の関係についてなど、いろいろ興味深い内容だが、「コラム1 歌に始まり歌に終わる-玉川の音楽教育が語るもの」が内容的に知的好奇心をそそられるものがあった。輪唱で歌われる「かえるの歌」が、もともとドイツ民謡だったとは! 幼児教育と初等教育に音楽を導入した先駆者が玉川学園である。 

(100年前に「全人教育」を提唱した創設者・小原國芳)

「大正新教育運動」のなかから生まれてきた「全人教育」「温故知新」の観点から原点を確認し、世界のなかでの「全人教育」の意味を考えていく必要があるだろう。 

この場を借りて、頂きもの(書籍+コースター 写真参照)のお礼とさせていただきます。






開催日時:2021(令和3)年9月12日(日)13:30~16:00 
主催: 学校法人玉川学園 
共催: 世界新教育学会 
視聴方法: オンライン 


内容: 13:30  
 オープニング 動画「全人教育100年の歩み」 
 小原芳明学校法人玉川学園理事長 挨拶 
 黒柳徹子様ビデオメッセージ 
14:00  シンポジウム「全人教育の歴史と展望」 
シンポジスト  
 山名 淳(東京大学教授) :ドイツの田園都市教育舎との比較
 小原一仁(玉川大学教育学部長): 
 石橋哲成(玉川大学名誉教授) :
 司会進行  佐久間裕之(玉川大学教育学部全人教育研究センター長) 
15:55  クロージング 動画「全人教育 未来へ」(卒業生メッセージを含む) 
16:00  終了





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・・「最大の特徴は「全人教育」という点だろう。すでに触れたことであるが、12年間の教育のうち、最初の8年間の担任が同じ先生であるという点は特筆に価する」




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