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2021年11月1日月曜日

映画『ビリーブ  未来への大逆転』(2018年、米国)-税法を突破口にして男女差別撤廃に挑んだリーガルストーリー

 
『ビリーブ  未来への大逆転』(2018年、米国)を amazon prime video で初めて視聴。映画館で見れなかったので自宅で見れるのはありがたい。120分  

2020年に87歳で亡くなるまで27年間にわたってリベラル派の最高裁判事を努めたルース・ギンズバーグ氏の伝記映画。Inspired by a true story. とあるので脚色も多いのだろうが、この映画の最後には本人が登場する。 

名前からわかるとおり、ブルックリン生まれのユダヤ系で女性の法律家だったルース・ギンズバーグ氏。1950年代の米国社会は、いまだ女性差別も、ユダヤ系などマイノリティに対する差別が当たり前だった。 

「ガラスの天井」(glass ceiling」を打ち破っていったサクセス・ストーリーというよりも、税法(tax law)で定められた控除(tax deduction)の違憲性(unconstitutionality)を争った裁判が、この映画のメインテーマになっている。

当時は女性だけに認められた介護費用の税控除。それが男性差別になっているのではないのか、という論点。 

それにしても、男女差別解消の突破口を「税法」に見いだしたという点が面白い。日本だと「雇用機会均等法」という形で「労働法」からだったが、本家本元の米国は税法からだったのか、と。 

日本では税法関連の業務は、もっぱら税理士が扱っているが、米国では税法を専門分野にする弁護士がタックス・ロイヤー(tax lawyer)が 税法を扱っている。 

ギンズバーグ氏は夫婦ともにロースクールを卒業した法律家で、しかも夫がタックス・ロイヤーだったからこし見つけた突破口だったわけだ。だからこの映画は、若き日のルース・ギンズバーグ氏を主人公にした夫婦愛、家族愛の物語でもある。 

英語の原題は、"On the Basis of Sex"(性にもとづく・・)、あまりにも即物的で素っ気ないタイトルだが、この映画とそのストーリーの本質を表現したものである。 

小室圭氏のからみで、日本でもロースクールや米国の法制度についての関心が高まっている(?)と思うが、映画ですこしでも理解を深めるのもよいことだろう。 




PS ハリウッドの映画製作への中国資本の参加

製作に際して、アリババ・ピクチャーズ(Alibaba Pictures)が出資していることが映画の冒頭に表示されていたが、2018年の時点では中国資本のハリウッド進出が話題になっていたなと思いだした。2021年現在、中国共産党に睨まれているアリババは、こんな映画に出資するなんて不可能だろう(笑) 


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