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2010年9月16日木曜日

庄内平野と出羽三山への旅 (5) 「山伏修行体験塾」(二泊三日) 二日目は早朝から夜中まで実に長い一日だった・・・

(修行の舞台は出羽三山 修行参加前に撮影)



原則として、山伏修行期間中は入浴不可、洗顔不可、クチすすぎ不可、ひげ剃り不可、お化粧不可!!
 
 ほとんど一睡もできないまま、ホラ貝が吹かれる前に、すでに合宿所、もとい宿坊はバタバタし始めた。山伏装束を着るのに時間がかかるから、みな早めに床を出て身支度にかかっている。

 ごくごく短時間は眠っていたような気がしないでもないが、ほとんど寝ていないことには変わらない。

 洗面所で顔を洗い、あやうくクチをすすぎそうになっていた自分に気がついた。

 そうそう、前回書くのを忘れていたが、「山伏修行体験」とはいえ山伏修行には変わりない。山伏修行期間中は、ヒゲを剃っても、顔を洗っても、クチをすすいでもいけないのだ!!
 なんせ「十界」のなかではいまだに、地獄界から餓鬼あるいは畜生の段階、ヒゲは伸びるままに、顔も洗わないまま、クチはすすがないまま、入浴はせずカラダはあらわないままでいなければならないのだ(・・女子もお化粧は禁止!です)。

 しかし、企業参加組であろう、顔は洗うは、歯は磨いているは、規律を守らないこと甚だしい。なんと聞くところによると、部屋でテレビをみていた輩がいるらしい。こういう企業参加組の面々のみならず、注意をしないその企業の引率指導者の意識の低さにはあきれてしまう。
 たった二泊三日なのだから、こんな程度の規律を守れないでいったい、どないすんねん! 世の中、なめとんのとちゃうか? 売上げなどあがるわけがないやろが、このぼけっ!
 むかし流行った「地獄の特訓」や「自衛隊体験入隊」と勘違いしているのではないかね。社長さん、どういう報告受けてるのか知りませんが、捨てガネになってますよ。

 来年もこの企業は従業員を参加させるといっていたので(・・実際どうなるかはわからないが)、身銭切って大枚はたいて参加している、個人参加者のわれわれは、こういう意識の低い企業参加者に足を引っ張られないように、心を強く持たなければならない。あくまでも「自分との闘い」という観点から、このような集団に惑わされず、自分の目的を貫いていただきたいものである。それもまた修行であろう。

 でないと、せっかく修行しても、満願成就にはなりませんヨ。
 

二日目のスケジュール

 さて、繰り返しになるが、コースメニューは以下のように設定されていた。

二日目(2010年9月4日)

4:00 起床
4:30 水垢離
5:00 床固め(=座禅)
6:00 壇張り(=食事)
7:00 月山抖そう行
15:00 滝うち
18:00 床固め(=座禅)
18:30 壇張り(=食事)
19:00 天狗相撲
20:00 抖そう行
21:30 忍苦の行(=南蛮いぶし)
22:00 宿入り


 起床は4時から4時半まであいだであったようだ。なんせ、私は厳格にも、腕時計も貴重品として預けてしまったので時間がわからないのだ。時計を預けていなかったらしい者がいっていることが聞こえてきたので、そうだとわかっただけでのことである。

 なぜか今回は水垢離(=禊ぎ)はなかった。理由はわからない。来年はあるかもしれない。
 
 参道を国宝五重塔まで。そこで「三語」を奉唱してから床固め(=座禅)。これは実に気持ちがよい。虫の鳴き声くらいしか聞こえてこない、まったくの静寂。そのなかでする座禅は最高に気持ちがよい。

 壇張りの作法は昨日の夕食に同じ。ご飯のお椀以外は、味噌汁の椀も割り箸も布巾に包んで自分で保管する。ご飯は当然ながら同じ。味噌汁は具が違うものになっている。漬け物の種類も変わる。これは大きな変化だと感じられる。


メインイベントはなんといっても「月山抖(と)そう行」

 本日の、いや三日間のうちのメインイベントはなんといっても月山抖そう行。バスで月山八合目までいき、そこから月山頂上までを徒歩で往復する行(ぎょう)。月山は修験道の山である。

 この日はあいにくの風雨で視界が数メートル、地下足袋の足元も雨で濡れた岩で滑りやすい、メガネかけてると水滴がたまってきてウンザリ・・・という状態で、景色を楽しむどころか、先達(せんだち)の指令のままにひたすら歩くということが続いたのであった。

 ある意味、これは本来の行(ぎょう)に近いのかもしれない。
 なんのために歩くのか、歩くと何かの意味ががあるのか、こういったことは先達のクチからはいっさい語られず、われわれはただ「うけたもー」(請け給う)と答えるのみ。ひたすらカラダを動かし、ものは考えないのだ。これが重要なのかもしれない。

 私にとっては、初日の羽黒山の 2.446段 の石段の上り下りよりは気が楽だった。
 「地下足袋で歩くと足つぼマッサージのようだ」と、みな口々にしていたが、山歩きは登山靴というのに慣れている私は、地下足袋ウォーキングは最後まであまり好きになれなかったが・・・

 山頂に着いたが、濃霧のため、視界はさらに限りなくゼロに近い。
 月山神社本宮でお祓いをしてもらい、人形(ひとがた)を水に流す。

 九合目の山小屋まで下りて、そこで昼食。昼食は一人一人渡されてナップザックに詰めて背負ってきたおにぎり。朝食を摂っているので、昼飯は重すぎるなあと私には感じられたが、出されたものはすべていただくのが作法、全部食べました。

 「山伏修行体験塾」では、月山山頂まで登るが、湯殿山まではいかない。事前に電話で問い合わせたときに、出羽三山なのになんで湯殿山にいかないのかと強く疑問に思った私は、体験塾修了のあと湯殿山まで縦走することとした。この件については、後ほど書くこととする。


初めての「滝行」(たきぎょう)

 月山を下山してバスで移動、滝行を行うことになる。

 水垢離(=禊ぎ)と同様、ふんどし一丁で滝に打たれるのである(・・女子は水着着用)。
 バスのなかでふんどし一丁になり、宝冠(・・はちまきみたいなもの。「山伏修行体験塾」初日の記述を参照)はしたまま、地下足袋はいて滝に向かう。
 本格的な滝というよりも、川の水をせき止めて放水して滝状になったところに全員で並んで落水に打たれるのである。
 そうはいっても水は冷たい。やはりものをいうのは気合いである。気合いをかけているうちに冷たい落水にも慣れてゆく。しかし、お風呂で頭を洗うのと同じで、呼吸が難しい。間断なく落ちてくる水(・・けっこう水量はある)に慣れるのはやさしくはない。


「天狗相撲」も行の一つ

 床固め、壇張りについてはすでに説明したので省略し、二日目の夜の部のメインイベントである天狗相撲について書いてこう。

 天狗相撲とは、一言でいってしまえば、参加者どうしが取る相撲のことである。
 勝ち抜き、三人抜き、五人抜きなど、「体験塾」であるから畳の上に土俵を敷いて、その上で相撲を取るのであった。
 翌日から縦走するので、全身筋肉痛のような状態にはなりたくないなと思いながらも、いざ取り組むとけっこう本気になって腰がはいってしまうもの。

 見る相撲ではなく、自分が相撲取るなんていうのは、実にひさびさのことであった。


そして、早朝から深夜まで、実に長かった二日目がやっと終わる


 この日の最後は南蛮いぶし。二回目なので対処方法のノウハウが学習済みである。とはいえ、それを見越してのことだろう、さらに唐辛子の量を増加して攻める、攻める・・難行苦行であることには変わりない。

 盛りだくさんのカラダを使った行(ぎょう)のためだろう、本日はぐっすり眠ることができた。二日目は早朝から夜中まで実に長い一日だった・・・。

 みな疲れて熟睡していたのであろう、イビキ、歯ぎしりも、数量的にも少なく、音量的にも小さかったような気がする。翌朝の早朝に目覚めたときの実感である。



 次回 (6) は、いよいよ「山伏修行体験塾」の最終日。「精進落とし」の楽しみとは・・・



PS 修行参加中は「写真撮影禁止!」なので、修行開始前に撮影した写真を一枚あらたに挿入することにした (2014年8月4日 記す)



<ブログ内関連記事>

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書評 『世界一の映画館と日本一のフランス料理店を山形県酒田につくった男はなぜ忘れ去られたのか』(岡田芳郎、講談社文庫、2010 単行本 2008)

「山伏修行体験塾 2011 東京勧進」 に参加-ヤマガタ・サンダンデロ(銀座)にて山形の食材をふんだんにつかった料理とお酒を存分に楽しんできた(2011年11月11日)

「お籠もり」は何か新しいことを始める前には絶対に必要なプロセスだ-寒い冬にはアタマと魂にチャージ! 竹のしたには龍がいる!

成田山新勝寺「断食参籠(さんろう)修行」(三泊四日)体験記 (総目次)




(2012年7月3日発売の拙著です)









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