新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的感染爆発のため1年間延長された「東京オリンピック2020」。2021年7月23日開催予定まであと「174日」となった先週の週末(2021年1月30日)、アニメ映画『AKIRA アキラ』(1988年)を視聴した。
このアニメ映画を見るのは、じつは今回が初めてなのだ。 周知のとおり、このアニメには「オリンピック開催まであと147日」という看板が登場する(*上掲の画像)。「国民の力で成功させよう」という政府方針が書かれているが、「中止だ 中止だ」と落書きがされている。
「AKIRAの予言」として、ネットでは話題になっているとおりだ。 「東京オリンピック中止」が、すでに1988年時点で(*原作コミックでは、もっと1980年代前半に)「予言」されているとおりではないか、と。
アニメの設定は、2019年となっている。予定では「32回大会」となるはずなのだが、看板に「30th Tokyo」 となっているのは、設定が「第3次世界大戦」のため東京が壊滅してネオ東京として復興しているだけでなく、その大戦中に2大会の開催が中止となったためだろう。
いまからすでに32年前(!)の1988年のバブル期の製作なので、2021年の現時点から振り返ると、未来図としてはややズレがあるような気がしなくもないのだが、内容的にはインパクトのあるものであることに間違いない。
ふと思い出したのだが、このアニメ映画が公開された1988年は、韓国のオリンピック・ソウル大会の年でもあった。88(パルパル)オリンピックである。
いまだ冷戦状態の当時は、朝鮮半島でいつ動乱が起きるかわからないので開催が危ぶまれていた。だが北朝鮮が自制したので、ソウル大会は無事つつばなく開催されたことは、もう忘れられているかもしれないが。「第1次韓国ブーム」は、このときにやってきたのであった。
さて、1年間延期された「オリンピック東京大会2020」だが、どう考えても、このパンデミック状態では開催はムリだろう。日本国民の8割以上が開催に反対ないしは消極的だという世論調査結果もある。
そんな状態で、オリンピック委員会の森元首相の「自爆テロ」ともいうべき女性蔑視発言(2021年2月3日)が世界的に波紋を呼び起こしており、さらに開催可能性が遠のいたというべきではないだろうか。
それでも、あえてやるというのなら、1年延長となった「2020年大会」は1回飛ばして2024年に東京でやればいい。 もういい加減アキラめたほうがいいのではないかと、オヤジギャグを飛ばしたくなるというものだ。これは「失言」にはあたるまい。
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