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2022年3月25日金曜日

「サクラ サク」(2022年3月25日)ー 同じ場所に植えられていても桜の木には個性がある。木によっては咲き始めるタイミングが異なる

 
 
東京ではすでに5日前に「開花宣言」がでている(2022年3月25日現在)。
  
江戸川区の荒川の堤で、桜が咲いているのを見かけた。遊歩道に桜並木がある。いずれもソメイヨシノ(染井吉野)である。


桜並木を見ていると気がつくことがある。満開の桜の木があれば、まだまだ花芽がつぼみ状態の桜の木もある。


桜が咲き始めているが、同じ場所に植えられていても、木によって咲き始めるタイミングが異なるのは面白い。

同時に一斉に咲き出すわけではないのだ。個体ごとの違いはすくなからずある。 桜の木にも個性があるわけだ。
  
一分咲きとか二分咲きという表現があるが、桜は一斉に開花が始まるわけではない。そういえば、うちの近所の桜も、いつも咲くのが早く、散るのも早いな、と。


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2019年5月18日土曜日

「松の花」が咲いている(2019年5月18日)


この季節はいろんな花が咲いているが、花といっても美しい花だけが花ではない。

まず匂いでわかるのが栗の花。なんともいえない、独特の匂いですぐにわかる。ああ、栗の花の季節なんだなあと。マロニエも同様。


匂いではないが、目で見てふと気がついたのが松の花。海岸沿いに植えられた赤松だ。

真ん中が雌花、まわりは雄花。そう松もこの時期に花を咲かせ、花粉をまきちらし、そして実をつける。実(み)は松ぼっくり。

美しい花だけが花ではない、ということだ。


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2016年9月10日土曜日

サルスベリの花と幹

(サルスベリの花の接写 東京都江戸川区)

いま9月上旬だが、ちょうどサルスベリの花が終わりに近づいている季節である。ピンク色の小さくて可憐な花が集まって咲いている姿は美しい。

サルスベリというのは面白いネーミングだ。幹の樹皮がスベスベしていて、木登りが得意なはずのサルですらすべるからサルスベリ。じつにベタであるが子どもでもわかる明快さがある。

とはいえ、サルスベリの木からサルがすべり落ちるのを見た人は、まあ、いないだろうなあ(笑) 実際に手で触れてみると、意外とザラザラしているので、サルが登れないはずがない。

サルスベリは、東京都内の街路樹として多く採用されている。必要以上に大きくならないので管理が難しくないからだという。冒頭に掲載した画像は江戸川区で撮影したものだ。このほか中央区で見かけたサルスベリには、説明書きのタグが掛けられている。

(サルスベリの説明書き 東京都中央区)

その説明書きを見ると、サルスベリには「猿滑」という漢字があてられているが、これは日本での表示だろう。百日紅(ひゃくじつこう)ともいうが、これは100日間紅い花が咲いているという意味だ。こちらは中国での漢字表記である。

というのも、サルスベリは中国南部が原産だからだ。

ところが、ラテン語の学名は Lagerstroemia indica とある。Lagerstroemia は、サルスベリ属のことを意味するが、indica はインディカ米という表現もあるように「インドの」という意味だ。熱帯や亜熱帯に分布するから、そう命名されたのだろう。

サルスベリの木は、花が咲いている期間は花に目が行くが、それ以外の季節は落葉樹なので、とくに目立つわけではない。だが、そんなときにこそ、実際の肌触りによってサルスベリ具合を確認してみるのもよいだろう。

何事も実際に五感をつうじて確かめてみることが大事である。サルが滑るかどうかはさておき、ツルとカメが滑るのは、わらべ歌の世界のなかのことである。






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2016年5月22日日曜日

クローバーはシロツメグサである-白い花が咲くこの季節、その意味がわかる


5月はクローバーの白い花が咲く季節。クローバーもまた、花が咲くことでその存在が目に入ってくる。

白い花が咲いているのをみると、クローバー=シロツメグサ、なんだなと確認することになる。「四葉のクローバー」という幸運のシンボルがすっかり定着している現在の日本では、クローバーといったほうがとおりがよいのだが、日本語としてはシロツメグサというべきなのだ。

シロツメグサは漢字で書けば「白詰草」となる。wikipediaによれば、「詰め草の名称は1846年 (弘化3年)にオランダから献上されたガラス製品の包装に緩衝材として詰められていたことに由来する」、とある。

花びらが爪切りで切った爪のようだから「白爪草」だというのだと思い込んでいたが、そうではないようだ。だが、上記の記述からは、詰め物として花もいっしょに入っていたのかどうかまではわからないが・・・。

いずれにせよクローバー=シロツメグサは、日本の在来種ではなく、ヨーロッパ原産の牧草である。クローバーというと、なんとなく北海道っぽい印象があるのはそのためだ。

ふだんはクローバー(clover)としていても、白い花の咲くこの季節にはシロツメグサという日本名を思い起こしたいものだ。





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2016年5月15日日曜日

まだ5月なのに咲き乱れる昼顔


まだ5月のなのに、朝から昼顔が咲いている。昼顔というと、8月の浜辺に咲いているハマヒルガオを想起するのだが、ここ数年(?)、初夏の5月は初夏というよりも真夏日が多いので狂い咲きしているのだろうか。

栽培品種の朝顔とは違って、野生種の昼顔はじつにたくましい。朝から咲いているが、昼を過ぎてもかんたんにしおれてしまうことはない。

アサガオ(朝顔)は、ヒルガオ科サツマイモ属である。めったに花が咲くことはないが、サツマイモの花はヒルガオに似ているのだ。これはアタマにいれておきたいこと。ちなみにジャガイモはナス科の植物。おなじイモでも、サツマイモとジャガイモは違う品種である。

昼顔というとフランス映画の『昼顔』を想起する。前衛映画家のルイス・ブニュエル監督によるもので、主演はカトリーヌ・ドヌーヴ。1967年の製作なので、すでに50年前(!)である。昼顔はフランス語で Belle de Jour 、いわゆる「源氏名」として使用されたもの。人妻としての貞淑な「夜の顔」に対して、夫には隠して客をとる「昼の顔」が違うことを暗示したものだ。

じっさいの昼顔はたくましい野生種なので、映画の『昼顔』とは、ちょっと違うような気もするのだが・・・。いや、そういうべきかもしれない。






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2016年4月6日水曜日

マンガ『桜の森の満開の下』(近藤ようこ、小学館、2009)ー 坂口安吾の原作をマンガ化したこの作品にからめて桜についてつれづれに



いま関東では満開の桜も、明日(2016年4月7日)の風雨でおおかた散ってしまうだろうという予想がされておりますが、そんなときに想起すべきなのは、このフレーズ。

 「花に嵐のたとえもあるさ さよならだけが人生だ」(井伏鱒二)

もともとは漢詩の一節とのこと。それにしても、見事な日本語訳でありますね。

さて、「桜の森の満開の下」というフレーズは、これもおなじく作家の坂口安吾の短編小説のタイトル。それをマンガ化したのが近藤ようこの『桜の森の満開の下』。

戦後の無頼派の作家の一人であった坂口安吾の短編小説『桜の森の満開の下』は、以下の文章で始まります。

桜の花が咲くと人々は酒をぶらさげたり団子をたべて花の下を歩いて絶景だの春ランマンだのと浮かれて陽気になりますが、これは嘘です。なぜ嘘かと申しますと、桜の花の下へ人がより集って酔っ払ってゲロを吐いて喧嘩けんかして、これは江戸時代からの話で、大昔は桜の花の下は怖しいと思っても、絶景だなどとは誰も思いませんでした。近頃は桜の花の下といえば人間がより集って酒をのんで喧嘩していますから陽気でにぎやかだと思いこんでいますが・・(つづく)

この短編小説が発表されたのは、まさに敗戦後の昭和22年(1947年)でありますが、平成28年(2016年)の現在においても、それほど変わっていないようでありますね。変化したのは花見の時期に来日する外国人観光客が増えたということくらいでしょうか。

この文章は以下のようにつづきます。

桜の花の下から人間を取り去ると怖ろしい景色になりますので、能にも、さる母親が愛児を人さらいにさらわれて子供を探して発狂して桜の花の満開の林の下へ来かかり見渡す花びらの陰に子供の幻を描いて狂い死して花びらに埋まってしまう(このところ小生の蛇足)という話もあり、桜の林の花の下に人の姿がなければ怖しいばかりです。

坂口安吾の『桜の森の満開の下』の物語の舞台は鈴鹿峠、山賊がいたころですから平安時代から室町時代のあいだでしょうか、時代背景は漠然としてわかりません。

昔、鈴鹿峠にも旅人が桜の森の花の下を通らなければならないような道になっていました。花の咲かない頃はよろしいのですが、花の季節になると、旅人はみんな森の花の下で気が変になりました。できるだけ早く花の下から逃げようと思って、青い木や枯れ木のある方へ一目散に走りだしたものです。・・(後略)・・

これ以降はネタバレとなってしまいますので、省略いたします。近藤ようこ氏のマンガ版のカバー装画からご想像いただきたく。


とはいえ、満開の桜がなぜ狂気を誘う存在であるのか、そんなことを散る前の桜に想いをはせながら考えてみるのもよろしいのではないでしょうか。

これまた日本の作家の梶井基次郎(かじい・もとじろう)の短編「桜の樹の下には」の冒頭の文章を想起してみるべきでしょう。これは1927年の作品です。

桜の樹の下には屍体(したい)が埋まっている!
これは信じていいことなんだよ。 何故 ( なぜ ) って、桜の花があんなにも見事に咲くなんて信じられないことじゃないか。俺はあの美しさが信じられないので、この二三日不安だった。しかしいま、やっとわかるときが来た。桜の樹の下には屍体が埋まっている。・・(後略)・・

現在の日本の桜の主流は、花が先に満開になるソメイヨシノですが、漢字で書けば染井吉野。花の名所の吉野を再現したというストーリーをもつソメイヨシノは、東京は巣鴨近くの染井から生まれた新品種。染井といえば染井墓地。染井墓地の桜は美しい。 その理由は・・・!?

とりたてて文学趣味をもちあわせないわたくしでありますが、桜についてつれづれと思うところがあり(・・そりゃあ、日本人ですからね!)、書き付けてみた次第。
  
もちろん、近藤ようこ氏のマンガ世界が好きだから『桜の花の満開の下』を取り上げました。


(画像をクリック!)



<関連サイト>

坂口安吾 桜の森の満開の下(青空文庫)
・・著作権切れのため無料で読める
「桜の花の下から人間を取り去ると怖ろしい景色になりますので、能にも、さる母親が愛児を人さらいにさらわれて子供を探して発狂して桜の花の満開の林の下へ来かかり見渡す花びらの陰に子供の幻を描いて狂い死して花びらに埋まってしまう(このところ小生の蛇足だそく)という話もあり、桜の林の花の下に人の姿がなければ怖しいばかりです。」(坂口安吾)

梶井基次郎 桜の樹の下には(青空文庫)
・・著作権切れのため無料で読める
桜の樹の下には屍体したいが埋まっている! これは信じていいことなんだよ。何故なぜって、桜の花があんなにも見事に咲くなんて信じられないことじゃないか。俺はあの美しさが信じられないので、この二三日不安だった。しかしいま、やっとわかるときが来た。桜の樹の下には屍体が埋まっている。これは信じていいことだ。



PS 岩波現代文庫より文庫化

マンガ 『桜の森の満開の下』(近藤ようこ)が2017年10月に岩波現代文庫から文庫化された。原作が坂口安吾のものであり、文芸性が高いと評価されているのであろう。(2017年10月26日 記す)





<ブログ内関連記事>

グルマン(食いしん坊)で、「料理する男」であった折口信夫
・・餓鬼阿弥とのからみで小栗判官に触れ、近藤ようこ氏の『説経 小栗判官』について取り上げている


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2016年1月3日日曜日

おみくじの花もまた美しきかな


ここに掲げたのは、2016年の初詣で訪れた船橋大神宮の境内で撮影した写真。

おみくじも量があつまれば、また美しい花となる。

あたかも枝垂桜(しだれざくら)のような白い花。

おみくじで大吉が出ようと吉が出ようと(・・めったに凶はでないとは思うが)、
結果を読んだあとは枝にくくりつけるのが日本流。

おみくじの花を美しいと思う感性、はたして共有していただけるであろうか?

ふときまぐれに歌なんぞ詠んでみたので披露しよう。


初春にいまだ咲かぬは梅の花
おみくじの花もまた美しきかな


拙き歌にて失礼つかまつる。






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玉虫色の玉虫!

八重桜は華やかで美しい

「桜餅のような八重桜」-この表現にピンとくるあなたは関西人!

「散る桜 残る桜も 散る桜」 (良寛)


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