「アタマの引き出し」は「雑学」ときわめて近い・・日本マクドナルド創業者・藤田田(ふじた・でん)に学ぶものとは?

◆「アタマの引き出し」つくりは "掛け算" だ : 「引き出し」 = Σ 「仕事」 × 「遊び」
◆酒は飲んでも飲まれるな! 本は読んでも読まれるな!◆ 
◆一に体験、二に読書、その体験を書いてみる、しゃべってみる!◆
◆「好きこそものの上手なれ!」◆

<旅先や出張先で本を読む。人を読む、モノを読む、自然を読む>
トについてのブログ
●「内向きバンザイ!」-「この国」日本こそ、もっとよく知ろう!●

■■ 「むかし富士山八号目の山小屋で働いていた」全5回 ■■
 総目次はここをクリック!
■■ 「成田山新勝寺 断食参籠(さんろう)修行(三泊四日)体験記 」全7回 ■■ 
 総目次はここをクリック!
■■ 「庄内平野と出羽三山への旅」 全12回+α - 「山伏修行体験塾」(二泊三日)を中心に ■■
 総目次はここをクリック!


「個」と「組織」のよい関係が元気をつくる!

「個」と「組織」のよい関係が元気をつくる!
ビジネス寄りでマネジメント関連の記事はこちら。その他の活動報告も。最新投稿は画像をクリック!



ご意見・ご感想・ご質問 ken@kensatoken.com にどうぞ。
お手数ですが、コピー&ペーストでお願いします。

© 2009~2026 禁無断転載!



ラベル アフガン の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル アフガン の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2021年9月17日金曜日

むかしのアフガン関連本が面白い ー 1979年のソ連軍による「アフガン侵攻」以前のアフガニスタン

 

ことし2021年8月15日、駐留米軍の撤退作戦の渦中にあるアフガニスタンで、首都カーブルがタリバーンによって無血開城される事態が発生した。誰もが「まさか!」とあっけにとられた電撃作戦であった。

そんなアフガン情勢であるが、1979年のソ連軍による「アフガン侵攻」以前のアフガニスタンについて書かれた本は面白い。アフガニスタンはもともとどういう地域なのか、ということがよくわかるからだ。以前に読んだ記憶を呼び起こして書いてみよう。 

チョンマゲ議員として有名だった松浪健四郎の『アフガン褐色の日々』(中公文庫、1983)は、体育教師としてアフガンに派遣された若き日のみずみずしいノンフィクション。松浪氏自身がレスリング出身だけに、アフガンが格闘技(レスリング)発祥の地であった記述が興味深い。1979年のソ連軍の侵攻前の「古き良き日々」の記録。 

東洋史家・岩村忍の『アフガン紀行』(朝日文庫、1992)は、「京大カラコルム・ヒンズークシ探検隊」による実地踏査による現地調査の記録。梅棹忠夫の『モゴール族探検記』(岩波新書、1956)は、おなじ探検隊の人類学班の記録。この2冊で、アフガンの歴史と土地柄を知ることのできる貴重なノンフィクションだ。前者には紀元前4世紀のアレクサンドロス大王以来のアフガン蹂躙の歴史が、後者には13世紀のモンゴル帝国時代の置き土産というべきモンゴル人の末裔「モゴール族」の存在が確認される。 

大野盛夫の『アフガニスタンの農村から-比較文化の視点と方法』(岩波新書、1971は、現地でフィールドワークを行っていた人類学者によるノンフィクション。アフガンが基本的に農村社会であることがよくわかる。タリバンは、麻薬用の大麻栽培を奨励して農村を抱き込んでいる。 

こういった本を読んだうえで、ジャーナリストや評論家にはアフガニスタンについて論じてもらいたいと思うのだが・・・ 




■「アフガン関連本」が旬のテーマだった2000年前後

ついでなので、「9・11」後の米軍によるアフガン展開前後には、こんな本も出版されていた。2001年前後は、「アフガン関連本」が旬のテーマだったのだ。「マイ蔵書」(=「埋蔵書」)から見ておこう。

『タリバン』(アハメド ラシッド、坂井 定雄/伊藤力司訳、講談社、2000)。分厚いハードカバーの単行本。この本は出版されてすぐに読んだ。20年前、なぜ当時の米国がタリバンを「敵」とみなしたかがわかる。 

『アフガニスタン史』(前田耕作/山根聡、河出書房新社、2002)。この本は、タリバンによって「バーミヤンの石仏」が国際世論を無視して無残にも破壊されたあとに出たもの。一部しか読まないまま積ん読。読まないうちに新版がでるかも・・・ 

「埋蔵書」のなかに埋没しているので、すぐには発掘できなかったが、『大仏崩壊-バーミアン遺跡はなぜ破壊されたか』(高木徹、文藝春秋社、2005)も、「バーミヤンの石仏」破壊後に、その謎を追ったNHKディレクターのジャーナリストによるノンフィクションだ。この本は、現在でも読み返す価値が十分にある。

アフガン問題が国際的な関心でありつづけるか次第で、またあらたなアフガン本も出ることだろう。 それを期待すべきかどうかは、なんともいえないが・・・





(附録)「バーミヤンの石仏破壊」(2001年)について

かつて nifty で作成していたマイ・ウェブサイトにアップしていた「つれづれなるままに」(2001年3月3日)の記事を再録しておこう。その当時、日本人仏教徒である自分がどう受け止めていたかの記録となる。

 

タリバーンによる「人類の文化遺産」バーミヤン仏教遺跡の破壊について

 アフガニスタンを事実上制圧しているイスラーム原理主義集団タリバーンが、「人類の文化遺産」バーミヤンの仏教遺跡の破壊を開始したと報道されている。考えただけで激しい怒りを感じる。このように不寛容なタリバーンに対しては、武力行使を含めた国際的制裁が必要ではないか。武力行使が仏教の理念に反することは十分わかっているが、とはいえ、このような文化破壊が公然と行われるのを座視していいのだろうか? 

 同じアジアでも、東南アジアの状況はまったく異なる。事実上のイスラーム国インドネシアには、世界の三大仏教遺跡の一つであるボロブドゥール立体曼荼羅があるが、ジャワ島民はこれを破壊するどころか、ジャワ島の誇りとして旗に描いているぐらいだ。アフガニスタン隣国のイスラーム国パキスタンですら、観光資源ともなりうるガンダーラの仏教遺跡を保護している。

 イスラームは本来的に寛容なはずである。オスマン帝国がかつてそうであった。しかしながら、タリバーンは違う。イスラームの国際的イメージをはなはだしく悪化させているタリバーンの行為は、イスラーム法に照らしてまったく問題がないといえるのだろうか。

 国連ユネスコの破壊中止勧告のほか、ニューヨークのメトロポリタン美術館やインド政府が磨崖仏を引き取ってもかまわないと申し出ているらしい。タリバーンには、イスラーム法の厳密な解釈にとらわれることなく、柔軟な交渉をおこなってもらいたい。イスラームの国際イメージを取り返しのつかないまでに悪化させることは、自らの命運に跳ね返ってくることを認識しなくてはいけない。それとも、イスラーム原理主義者には因果応報なんて観念は存在しないのか(3月3日)。


<ブログ内関連記事>


・・「文明の生態史観」の発想は、アフガンから陸路でインドに抜けた際に思いついたのだそうだ



(2023年11月25日発売の拙著です 画像をクリック!

(2022年12月23日発売の拙著です 画像をクリック!

(2022年6月24日発売の拙著です 画像をクリック!

(2021年11月19日発売の拙著です 画像をクリック!

(2021年10月22日発売の拙著です 画像をクリック!

 (2020年12月18日発売の拙著です 画像をクリック!

(2020年5月28日発売の拙著です 画像をクリック!

(2019年4月27日発売の拙著です 画像をクリック!

(2017年5月19日発売の拙著です 画像をクリック!

(2012年7月3日発売の拙著です 画像をクリック!


 



ケン・マネジメントのウェブサイトは

ご意見・ご感想・ご質問は  ken@kensatoken.com   にどうぞ。
お手数ですが、クリック&ペーストでお願いします。

禁無断転載!








end

2018年5月4日金曜日

映画『ホース・ソルジャー』(2018年、米国)を日本公開初日の初回に見てきた(2018年5月4日)ー 2001年の「9・11」から1ヶ月後のアフガニスタンで始まった米国の「対テロ戦争」は機密作戦から始まった



映画『ホース・ソルジャー』(2018年、米国)をTOHOシネマズで日本公開の初日の初回で見てきた。原題は 12 Strong(12人の強者たち)。実話に基づいたストーリー。 

2001年10月から11月にかけてという21世紀の初頭に実際に行われた騎馬戦戦車や迫撃砲、ロケットロンチャーの攻撃をかいくぐりながら、騎馬軍団が馬上からマシンガンを撃ちまくる。最後の戦闘シーンは迫力満点で圧巻だ!  




2001年9月11日の「9・11テロ」後のアメリカによる初めての反撃はアフガニスタンであった。 

米国によるアルカイダへのリベンジの第一弾が、タリバンの拠点であったアフガン北部のマザーリシャリーフを陥落させることであった。アルカイダはタリバンがかくまっていたからだ。 

反タリバンの勢力で土着のウズベク人軍閥であるドスタム将軍の側面支援を行うことがミッション。米軍はあくまでもオモテに出ず、CIAと特殊部隊が秘密作戦で側面支援する。 

そのために現地に送り込まれたのが「12人の強者たち」なのだった。


(アフガン北部のまざーりーマザーリシャリーフ Googlemapより)

側面支援の具体的内容は、米空軍のB-52戦略爆撃機による9,000フィートという超高度からの空爆を地上から無線で誘導することだ。これだけの高度になると、正確な座標軸を特定しないとピンポイントでの爆撃は難しい。空爆のターゲットから離れると精度が落ちるが、爆撃ターゲットに近すぎる地点からの誘導は爆撃に巻き込まれる危険が高くなる。

制空権を奪っても、地上軍が進出しなければ占領はできない。まさに「ブーツ・オン・ザ・グラウンド」(boots on the ground)の先兵となるのが特殊部隊であり、かれらによる地上からの精密誘導なのである。 

機密ミッションを担ったのが「米陸軍特殊騎馬隊」。といっても正規の編成ではなく、じつは米陸軍特殊作戦群、通称グリンベレーの12人が、現地で否応なく取らざるを得なかったのが騎馬作戦なのだった。険しい山岳地帯のアフガニスタンでは、戦車よりも馬のほうがはるかに機動力がある。 机上の作戦ではない現地での臨機応変の対応は、牧場で生まれ育った隊長のリーダーシップのたまものであった。


(予告編よりビデオキャプチャ)

現地人から信頼を勝ち得ながら作戦を実行するのは、きわめて泥臭い活動。さすがベトナム戦争で有名になったグリーンベレーである。 ここ数年は米海軍特殊部隊のネイビー・シールズ(Navy SEALs)ばかり脚光を浴びているが(・・ウサーマ・ビンラディン暗殺作戦もシールズが実行)、米陸軍特殊部隊のグリーンベレーが脚光を浴びた映画が製作されたのは珍しい。 

映画の最後のクレジットによれば、ロケは米国南部のニューメキシコ州で行われたようだ。たしかに、アフガンの光景と似ている。 メキシコと隣接するニューメキシコ州は山岳地帯で砂漠地帯だ。




うちの近所では、なぜか「プレミアム・シート」でしか上映がないので今回初めて利用してみた。座り心地のいい座席で、ゆったりとできるのはメリットかも。

もちろんスクリーンは大きくて見やすく大音量。迫力ある戦闘シーンの臨場感が楽しめたい。たまには、プレミアムシートも悪くないな、と。







<関連サイト>


映画『ホース・ソルジャー』公式サイト(日本版)

12 STRONG - Official Trailer (YouTube)



<ブログ内関連記事>


映画 『ゼロ・ダーク・サーティ』をみてきた-アカデミー賞は残念ながら逃したが、実話に基づいたオリジナルなストーリーがすばらしい
・・オサマ・ビンラディン殺害作戦を描いた映画。計画実行にあたったのは米海軍特殊部隊ネイビーシールズ

映画 『ローン・サバイバー』(2013年、アメリカ)を初日にみてきた(2014年3月21日)-戦争映画の歴史に、またあらたな名作が加わった 
・・アフガニスタンでの対アルカーイダ掃討作戦。米海軍特殊部隊ネイビー・シールズが1962年に創設されて以来、最悪の惨事となった「レッド・ウィング作戦」(Operation Redwing)をもとにしたもの

書評 『グローバル・ジハード』(松本光弘、講談社、2008)-対テロリズム実務参考書であり、「ネットワーク組織論」としても読み応えあり

書評 『帝国陸軍 見果てぬ「防共回廊」-機密公電が明かす、戦前日本のユーラシア戦略-』(関岡英之、祥伝社、2010)-戦前の日本人が描いて実行したこの大構想が実現していれば・・・
・・「戦後米国による冷戦構造が構築される以前、地政学の観点から、帝国陸軍主導で行われた構想である。日本の敗戦後、この構想にかかわった関係者を尋問し、米国が徹底研究したことは記憶されるべきことである。 そしてなぜEUも米国もアフガンに派兵しているかについても、その意味を理解することができる。いち早くアフガンの地政学的重要性を指摘していたのは大川周明であった」

『新版 河童駒引考-比較民族学的研究-』(石田英一郎、岩波文庫、1994)は、日本人がユーラシア視点でものを見るための視野を提供してくれる本
・・中央アジアの馬

書評 『馬の世界史』(本村凌二、中公文庫、2013、講談社現代新書 2001)-ユーラシア大陸を馬で東西に駆け巡る壮大な人類史
・・「戦車」に代わって「騎兵」が戦場の主役に登場する。この段階において人と馬のかかわりはより密着したものとなる。いわゆる「人馬一体」という形である。これによって機動力はさらに高まり、馬のもつ軍事的な意味は計り知れないものとなる。中央ユーラシアを疾駆する騎馬遊牧民は、離合集散しながら勢力を拡大し・・」

書評 『ポロ-その歴史と精神-』(森 美香、朝日新聞社、1997)-エピソード満載で、埋もれさせてしまうには惜しい本
・・騎馬による球技であるポロの源流は中央アジアのアフガニスタン方面にあるようだ


(2025年1月24日発売の拙著です 画像をクリック!

(2023年11月25日発売の拙著です 画像をクリック!

(2022年12月23日発売の拙著です 画像をクリック!

(2022年6月24日発売の拙著です 画像をクリック!

(2021年11月19日発売の拙著です 画像をクリック!

(2021年10月22日発売の拙著です 画像をクリック!

 (2020年12月18日発売の拙著です 画像をクリック!

(2020年5月28日発売の拙著です 画像をクリック!

(2019年4月27日発売の拙著です 画像をクリック!

(2017年5月19日発売の拙著です 画像をクリック!

(2012年7月3日発売の拙著です 画像をクリック!


 



ケン・マネジメントのウェブサイトは

ご意見・ご感想・ご質問は  ken@kensatoken.com   にどうぞ。
お手数ですが、クリック&ペーストでお願いします。

禁無断転載!








end