『シビル・ウォー アメリカ最後の日』(2024年、米英)を amazon prime video で視聴。劇場公開されたばかりだったと思っていたら、会員ならはやくも「無料」で見れるとは!108分。
米国での公開が3月だったのに、日本での劇場公開が10月とは遅すぎたようだ。11月の大統領選を当て込んでの公開日の設定だったようだが、「内戦」の危険はものの見事にはずれてしまったからね。
つい先日もシリアのアサド政権が崩壊したが、「内戦」というと中東やアフリカなどが「常識」となっている。その「内戦」が現代のアメリカを舞台にしたらどうなるかという、思考実験的な近未来シミュレーション映画である。
原題の Civil War は、定冠詞 The がついた The Civil War だと、アメリカ最大の内戦であった「南北戦争」のことになる。そしてまた A Civil War でもない。Another Civil War でもない。
報道カメラマンたちによる、ニューヨークからワシントンD.C. まで、東海岸をクルマで移動する悪夢のロードムービーといったテイストだが、静寂のなかの狂気を描いた前半はスリラー的要素がある。
ラストにむけての「西部軍」によるホワイトハウス突撃は、『フルメタルジャケット』のような手に汗握る銃撃戦となる。 まあ、いいとこ「B級+」の娯楽映画といったらよいだろうか。
視聴しながら想起していたのは、おなじく思考実験的な近未来シミュレーション映画の、来たるべきパンデミックを描いた『コンテイジョン』(2011年)であったが、アメリカにおける「内戦」の可能性は、次のパンデミック発生より大きくないような気もする。
もしアメリカで「内戦」が勃発するとしたら、映画に描かれたような地域での分断ではなく、同時多発的なテロになるのではないか?
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