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2021年4月18日日曜日

『アメリカが最も恐れた男 "プーチン"』(2019年、米国)という歴史ドキュメンタリー映画を視聴(2021年4月17日)-米国視点のバイアスがかかったプーチン「脅威」の20年

 
『アメリカが最も恐れた男 "プーチン"』(2019年、米国)という日本語タイトルのついた歴史ものドキュメンタリー映画を amazon prime video で視聴。85分。  

かつて「ザ・ヒストリー・チャンネル」と名乗っていた「ヒストリー」(HISTORY)のコンテンツのようだ。 

amazon prime video のサイトから内容を紹介しておこう。  

ソ連の崩壊後、決して目立つ存在ではなくカリスマ性も無かったプーチンが政権を引き継ぎ、自国の誇りを取り戻すべく、あらゆる手段を使い強いロシアを作り上げた。それから、今日の残酷な独裁者と呼ばれるに至るまで、アメリカの安全保障にとって最も重大な脅威と恐れられる所以に迫る。

ソ連崩壊から2019年に至るまでの、プーチンという政治指導者を軸にして見た、約30年にわたる米国視点による現代ロシア史である。 

まったくの無名だったプーチンがソ連崩壊後に突然浮上し、権力を固めるまでが面白い。なぜなら、現在に至るまで謎が多いからだ。 

無名時代のプーチンに対する辛辣な描き方も悪くない。

ロシア人にしては小柄で(・・並み居る大男のなかにいると、その風貌もあいまって子ネズミのような印象を受ける)、大学法学部卒業後に憧れのKGBに入ったものの、エリートが派遣される西欧諸国ではなく東ドイツのドレスデンに駐在して、その地で冷戦崩壊を体験したプーチンの屈辱米国への怨念ともいうべき怒り。

運を引き寄せる力があったことは間違いないが、それ以上のことは依然として謎だ。

だが、権力を固めて以降のプーチンの描き方は、あまりにも図式的で面白みに欠ける。逆にいえば、強面イメージの確立に成功した結果そうなったとは言えるだろう。

(米国版のほうが、より陰険な陰謀家イメージが強調されている)

アマゾンレビューでは、バイアスがかかっていると酷評しているレビューアーが多いが、実際に視聴してみたところ、その評価自体に大きなバイアスがかかっているように私には思われた(笑) 取り上げている素材そのものは、けっして悪くないからだ。 

もちろんロシアに甘かったトランプ前大統領に対する反トランプ的スタンス(=反オルトライト姿勢)は、米国の主流メディアでは当たり前であり、ロシアに対して異常なまでに強硬姿勢を示している現在のバイデン大統領の民主党的スタンスと歩調が合っているのも、ある意味では当然だ。 

英語の原題は、America's Greatest Threat Vladimir Putin であり、日本語に直訳すれば『米国最大の脅威 ウラジーミル・プーチン』とすべきだろう。たしかに、米国はプーチンを「敵視」しているのであって、はたして「脅威」と見なしているのかどうかは疑問である。 

米国と米国人が、権威主義で独裁的なプーチンをどう見ているかなぜプーチンを敵視するのか、ということを考える材料になる内容だ。そう思って視聴すれば、得るものはあるはずだ。 


ビジネスチャンスとみてロシアの証券市場に投資したものの、オリガルヒたちの汚職を告発したたため、プーチンの虎の尾を踏んでしまった米国人投資家ブラウダー氏が登場して主張を展開している。「マグニツキー法」成立の背景にはブラウダー氏の存在がある。そういう側面から見ることは「複眼的思考」には役に立つ。

プーチン体制の汚職体質を批判したオリガルヒルの1人がホドルコフスキーだったわけだが、おなじく英米のバイアスのかかった『市民K』とあわせて視聴するとよい。これは amazon prime video オリジナルである。

とはいえ、バイアスの存在しないコンテンツなど、そもそもこの世には存在しないのである。ロシアや中国はいうまでもなく、米国や英国もまた同様である。 

どんなドキュメンタリーであれ、なんらかの視点によって製作されている。つまり、バイアスがかかっているという前提で視聴するべきなのだ。 




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