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2012年8月30日木曜日

上野公園でフェルメールの「はしご」― 東京都立美術館と国立西洋美術館で開催中の美術展の目玉は「真珠の「●」飾りの少女」二点

(真珠の「耳」飾りの少女 と 真珠の「首」飾りの少女)


先週のことだが、残暑がつづく平日の午後、時間をぬって上野公園でフェルメールの「はしご」をしてきた。

まずは、東京都立美術館、そして国立西洋美術館。

それぞれの美術館でフェルメールの代表作である「真珠の「●」飾りの少女」を一点ずつ展示している。

「真珠の「●」飾りの少女」と書いたのは、ひじょうに似ているタイトルでまぎらわしいが、東京都立美術館で展示されているのが「真珠の「耳」飾りの少女」、そして国立西洋美術館で展示されているのが「真珠の「首」飾りの少女」。

いずれも名作だが、「真珠の「耳」飾りの少女」は映画化もされているので、知名度は高いと思う。だが、モデルとなった少女も違い、基本的に異なる作品なので、できれば両方見ることが望ましい。こんな機会はなかなかないからだ。

フェルメールの作品が目玉ではあるが、美術展そのものは大きな枠組みのなかで企画されているので、いちおう説明しておこう。いずれも公式サイトから引用する。

リニューアルオープン記念「マウリッツハイス美術館展 オランダ・フランドル絵画の至宝」 
会期: 2012年6月30日~ 2012年9月17日
内容: 待望のフェルメール「真珠の耳飾りの少女」来日中!  2012年夏、東京都美術館のグランドオープンを飾るのは、「王立絵画館」の名で世界的に知られるオランダ・マウリッツハイス美術館のコレクションの数々です。
http://www.tobikan.jp/museum/2012/mauritshuis2012.html

 

ベルリン国立美術館展 学べるヨーロッパ美術の400年
会期: 2012年6月13日(水)~9月17日(月・祝日)
会場: 国立西洋美術館 企画展示室
内容: 真珠の飾りの少女」はその一部
http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2012berlin.html




今回は、時間も限られているし、オランダ絵画全般に関心があるわけではなく、しかも西洋美術史を古代から現代までお勉強するつもりもヒマもないので、「真珠の飾りの少女」と「真珠の飾りの少女」の二点に絞り込んで、あとの作品はざっと流した。

さきにも書いたが、「真珠の飾りの少女」は映画化もされているので、フェルメールの作品のなかでも、もっとも有名なものだろう。

この少女のまなざしが、この絵を見たあとものちのちまでつよく印象が残る。色彩の豊かさと光の使い方もさることなが、見る人にとって忘れがたい作品であることは間違いない。

「真珠の飾りの少女」の視線は鏡を向いていて、見る人は彼女の視線のなかにはないようだ。自分の首にかけた首飾りに魅入っているようで、その様子を第三者的にたまたま見てしまったという印象を受ける。

写真もそうだが、絵画作品も、被写体(・・描かれた人物)とそれをカンバスのうえに描いた画家との関係性が知らず知らずのうちに表現されるものである。

そして、さらにその絵画を鑑賞する人との関係性も形成され、絵画鑑賞という奥行きのある行為ができあがるわけだ。

「真珠の飾りの少女」はその意味でも、かなり特別な作品なのである。




今回リニューアルされた東京都立美術館の建物の前には、金属製の球体のオブジェが置かれていることに気がついた(写真下)。記憶が定かではないが、これは以前はなかったと思う。

美術展の企画者の意に反しているかもそれないが、展示の目玉である2つの「真珠の●飾りの少女」を見るためだけでも、上野公園にいく価値はあるといっていい。

ともに9月17日が最終日である。お早めに。


(東京都立美術館の建物の前に置かれた球体のオブジェ)



<関連サイト>


『真珠の耳飾りの少女』について。フェルメールの世界を映像美として味わいたかったらこの映画を見るのがいちばん。

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2012年8月26日日曜日

口内炎-いつになったら「卒業」できるのか?


また口内炎である。

「また」というのは、この年齢(とし)になっても、年に2~3回は口内炎に悩まされているからだ。

寺田寅彦は「天災は忘れた頃にやってくる」という名言を残しているが、口内炎もまた「忘れた頃にやってくる」。ことしは残暑も厳しいから疲労が蓄積しているのかもしれない。

子どもの頃はもっと頻度が高かったが、さすがにいまでは年に2~3回である。多くても4~5回だろう。大人になったら口内炎とはおさらばできると思っていたが、そうは問屋が卸してくれない。いつまでたっても「卒業」できないというわけだ。

口内炎になるのは、わたしの場合はたいていが口内、すなわちクチのなかを切ったことがキッカケになることが多い。歯並びがかならずしもよくないので、クチのなかを切らないように、いつも気をつけている。ただし、クチのなかを切っても口内炎にならないことも多々ある。

クチのなかを切っていなくても、自然発生的に口内炎ができてくるときがある。だから、体調がよくないときに口内炎になりやすいのだろう。自分が気がついていなくても、疲労が蓄積していることはよくあるものだ。

今回も、自然発生的に口内炎ができたことに気がついた。

いつもは口内炎用のクスリをぬって対処してきたが、小さいうちに息の根を止めてしまおうと思い、荒技である「粗塩刷り込み法」を実施してみた。

口内炎に粗塩を刷り込むとナメクジが縮んでいくように収縮するものである。今回もうまくいったので、やはり初期段階で粗塩だなと思いほくそ笑んでいたが、その二日後くらいからまた口内炎が大きくなり出した。しかも、まったく治る気配がないまま一週間もたとうとしている。短期的には成功したが、治療には失敗したというわけだ。戦闘には勝利したが、戦争には負けたということか。

口内炎も歯茎など食べ物が直接ふれない部分にできた場合は、日常生活には支障がないのだが、そうでない大半の場合はひじょうにつらいものである。とはいえ、過労がピークに達していたとき、のどの奥に口内炎ができたときは、ほんとうに驚いた。そんなことがあるのか、と。それは、勤務していた会社が倒産の危機に瀕していたときのことだった。

今回は右の頬の歯茎のあいだにできているので、食べ物があたる可能性が大きいので痛い、つらい。

さきに粗塩刷り込み方法についてふれたが、いつもは口内炎用の塗り薬で対処している。これと同時にチョコラBBなどを飲み、スタミナドリンクやハチミツなどで栄養補給する。

塗り薬の代表的なものは定番のケナログだが、これもあまり効き目が大きいとは思わない。いまはつかいかけのサトウ口内内薬を塗っているがこれもいまいち。アフタゾロンが比較的よく効くのだが、医者での処方はケナログが圧倒的であり、扱っている薬局もすくないので、なかなか入手できないのが難点だ。

いま思い出したが、それでも現在は塗り薬が普及しているが、子どもの頃は、名前は忘れたが、小瓶にはいった粉末を、患部に降り注いでもらっていたものだ。これはモウレツに痛かったことを思い出した。大人でも痛いのに、子どもである。その間は、クチをあけたまま、我慢しなければならないのだ。

またるときは、あまりにも治り方が遅いので、歯医者にたのんでレーザー光線で焼いてもらったことがある。患部をレーザー光線で焼くと煙のようなものがたちのぼるのがわかるが一瞬のことなので、それほど痛いわけではない。だが、これもどこまでレーザー光線によって治り方が早くなったのか不明である。

いつになったら口内炎から「卒業」できるのか?

直近でいえば、いまだ治っていない口内炎からの卒業、長期的にいえば口内炎じたいからの卒業。

いったん口内炎になると一週間は日常生活が大幅に阻害される。治り方が遅いときは、口内炎じたいが発熱し、カラダ全体がモウレツにだるくなることもある。疲労が蓄積して口内炎になるのに、口内炎が治らないあいだに、さらに疲労は過労となる。

この期間は、うまいものも食べられないし、ふつうにクチをあけてしゃべるのもラクではないし、なんといっても苦痛とたたかいながらの日々となる。まさに「生き地獄」である。

衰弱したイヌが口内炎だらけになっていたのを見たことがあることから考えると、人間も衰弱すると口内炎だらけになってしまうのだろうか・・・

「生活習慣を変えればいい」と簡単にいう人がいるが、いくら気をつかって予防しようとしても、なるときにはなるのが口内炎。逃げたいと思っていても追ってくるのが口内炎。

なんとかならないのだろうか?



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製品ブランドの転売-ヴィックス・ヴェポラップの持ち主は変わり続ける

書評 『医者に殺されない47の心得-医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法-』(近藤 誠、アスコム、2012)-つまるところ自分が好きなように生きるのがいちばんいいということだ

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2012年8月25日土曜日

「泉屋のクッキー」-老舗(ブランド)には歴史(ヒストリー)=物語(ストーリー)がある


用事があって麹町にでかけたら、残暑の炎天下に泉屋東京店(izumiya)の看板が目に入った。立ち寄ってクッキーを購入。

贈答目的ではないので、袋詰めのクッキー(写真)。

泉屋のクッキーは、子どもの頃から食べ慣れてきた味。スチール缶に箱詰めされたクッキーのセットは、よ結婚式の引出物などとして、当たり前のように存在してきたもの。

味覚というのは保守的で、子どものときにに食べ慣れた味がそのまま舌に定着してしまうものです。

泉屋の創業は1927年(昭和2年)だそうですから、ことしで創業85年ですね!世代でいえばすでに三世代に近い歴史です。

老舗やブランドというものは、その背後に歴史や物語がかならずあるものですね。泉屋東京店のウェブサイトをみると、創業期の苦労や浮き輪をかたどったロゴマークの歴史などがつづられています。

泉屋は、日本が西洋文明とふたたび本格的に出会ってから三世代目に花開いた日本の洋菓子文化の一つといっていいでしょう。関西に生まれて東京に移った会社です。

いまでこそ生クリームの洋菓子が当たり前となり、日本の生洋菓子が世界最高水準となっていますが、わたしの子どもの頃は、クッキーやバウムクーヘンなどが定番だったのでした。

人間の舌は保守的なもので、クッキーといったら「泉屋のクッキー」(!)と、いまでもつよくそう思っています。今後も末永く、事業を続けてほしいものです。



<関連サイト>

泉屋東京店のウェブサイト
・・通販もあります

<ブログ内関連記事>

ゼスプリ(Zespri)というニュージーランドのキウイフルーツの統一ブランド-「ブランド連想」について




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2012年8月22日水曜日

今宵は三日月-三日月は英語でクレッセント、フランス語でクロワッサン、そして・・・



今宵(2012年8月22日)はきれいな三日月が見えています。
これは、日没前に撮影したものです。

満月は英語で full moon、半月は英語で half moon
これは、日本語と発想がまったく同じですね。

でも三日月は crescent (クレッセント)
クレッセント、いい響きのコトバです。
そこには moon というコトバがでてきません。

なぜかというと、起源はラテン語だから。
成長するという意味の動詞 crēscere の変化系。
これから成長して満月になっていく月ということ。

それは、フランス語の croissant (クロワッサン)ともまた同じ意味ですね。ラテン語がフランス語化したものです。

クロワッサンといえば、生地のやわらかいパンのことですね。でも、もともとの意味は三日月。形がにているから。いわゆるアナロジーです。

肥沃な三日月地帯(The Fertile Crescent)とは古代メソポタミア、いまのイラクのことですね。古代文明発祥の地の一つです。

そして、三日月といえばイスラーム月星は、イスラームのシンボルです。トルコやパキスタンの国旗にも登場しますね。靴メーカーの月星製靴(ムーンスター)は、この事実をしっていたのでしょうか?

三日月のマークといえば、おなじみの花王石鹸。花王は、Kao と英文表記するので、東南アジアでローマ字をみると、なんだか中国系の名字のように思えてきます。

三日月からいろんな連想をしてみるのも、たのしいことです。

なんといっても「みかづき」という「やまとことば」の響きが柔らかい。
満月や半月という漢語とは違います。

満月もいいけど、三日月もいいですね!






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2012年8月15日水曜日

『きのう何食べた?⑥』(よしなが ふみ、講談社、2012)-レシピは読んだあとに利用できます


一年に一巻しか発売されないので、すっかり忘れていた。すでに出版されてから3ヶ月たっていましたた(汗

第⑥巻は、「モーニング」に連載された 8話分(41話~48話)を収録。

料理名でいえば、このようになります。

●水餃子
●たけのこごはん
●チンジャオロースー
●さばのみそ煮
●卵ときゅうりのサラダ
●ひじきのトマト煮」などなど
●サーロインステーキ

そんなに爆発的に売れているようではなさそうですが、確実にファンをつかんでいるマンガですね。

じつは餃子の餡(あん)を練り終わったあと、この第⑥巻を読み始めたのですが、マンガのなかで主人公がなんと水餃子をつくっているではありませんか! これはシンクロニシティというべきかも(笑)

マンガではフードプロセッサーをつかって白菜をみじん切りにしているのですが、わたしは包丁でやってました。こんなのを読むと、フードプロセッサーが欲しくなってくる(笑)

また、その後、ナスとピーマンと豚肉の味噌炒めをつくってみるかと思って、インターネットでレシピを検索してみたら、なんと『きのう何食べた?②』で取り上げられていたと知りました。

マンガは読み飛ばしているものですが、レシピはあとから見てつかえるものなわけですね。もちろん、マンガの記述を参考にさせていただきました。

料理マンガにはこういう効用があるわけです。

毎回、けっこう手の込んだ料理を作っているなあ、主人公のスローライフ志向のゲイの弁護士も。この第⑥巻ではすでに47歳。限られた予算のもとで、できるだけうまい料理をつくるのは、じつはマネジメントそのものなのです。主人公も作者も気がついているかどうかわかりませんが。

この件については、新著 『人生を変えるアタマの引き出しの増やし方』(佐藤けんいち、こう書房、2012)の第5章「「引き出し」の増やし方 応用事例-「料理」を例に「引き出し」を増やしてみるとしたら」を参照いただけると幸いです。

このマンガのことも、とりあげてますよ!

というわけで、まだまだ連載がつづいている『きのう何食べた?』、つぎの第⑦巻がでるのが楽しみです。



<関連サイト>

モーニング公式サイト - 『きのう何食べた?』作品情報


<ブログ内関連記事>

『きのう何食べた?』(よしなが ふみ、講談社、2007~)

『きのう何食べた? ⑤ 』(よしなが ふみ、講談社、2010)

『檀流クッキング』(檀一雄、中公文庫、1975 単行本初版 1970 現在は文庫が改版で 2002) もまた明確な思想のある料理本だ

『こんな料理で男はまいる。』(大竹 まこと、角川書店、2001)は、「聡明な男は料理がうまい」の典型だ





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2012年8月14日火曜日

ひさびさに大阪・千里の「みんぱく」(国立民族学博物館)に行ってきた(2012年8月2日)



先日(2012年8月2日)、じつにひさびさに「みんぱく」(=国立民族学博物館・大阪千里)に行ってきた

書店フィールドワークを関西でも行うために大阪にいくついでに立ち寄ることにしたのである。フィールドワークといったら、なんといっても人類学であり、なんといっても梅棹忠夫である。

しかも、「みんぱく」(民博)は、「ばんぱく」(万博)の跡地である。大阪万博のランドマークであった「太陽の塔」をみるのも楽しみの一つだ。日本人にもっとも愛された、岡本太郎の代表作である。


(大阪モノレール、万博記念公園駅ホームから)

じつは、昨年(2011年)に開催された「梅棹忠夫展」は、ほんとうは「みんぱく」にまで見に行きたかったのであるが、大阪で見れずに東京の科学未来館で見ることができた。

夏の大阪は暑い。毎年のことだが、「みんぱく」に立ち寄った8月2日もまたものすごく暑かった。

そういえば、「ばんぱく」に行ったのは、1970年(昭和45年)の8月のことだったが、子どもにとっては特別に暑いとは思わなかった8月も、両親にとってはそうとう暑かったのではないかと、いまにして思うのである。

現在は、万博公園には「ばんぱく」をしのぶような建築物は「太陽の塔」以外にはない。であるがために、なおさら木陰がすくないので暑いのである。

伊丹空港から大阪モノレールで万博記念公園駅へ、そこで乗り換えて一駅、公園東口駅で下車してからかなりの距離を歩くことになる。



暑いなかを歩きとおして、やっと「みんぱく」にたどりついた。「ばんぱく」の跡地のなかにあるだけに、なんといっても広い公園なのだ。

なんとうれしいことに、「本日は無料観覧日です」という立て看板が。夏休み期間中は「毎日無料」なのだそうだが、うれしいことである。大阪近辺のみなさんは、ぜひこの機会に子どもを連れて、あるいは子どもに戻った気持ちで訪れていただきたいと思う。

みんぱくの趣旨は、モノをつうじて民族と文化を知るということにある。

まず目に入るのがオセアニアの展示。これらは、アーチストで民族学者であった土方久功(ひじかた・ひさかつ)の旧コレクションである(写真下)。

(アーチストで民族学者であった土方久功の旧コレクション)

このように、「みんぱく」のコレクションには、土方久功や、実業家で民俗学者であった渋沢敬三などの個人が収集したコレクションを土台に、大阪万博の際に太陽の塔のなかで展示するために世界各地から収集したコレクションが展示されている。

つまり、「ばんぱく」と「みんぱく」は、跡地利用ということだけでなく、「みんぱく」の誕生は「ばんぱく」とは密接な関係があるいというわけなのだ。

今回はほんとうの駆け足なので、ゆっくり見ることなど望むことさえできなかったが、チベット仏教関連の展示が目をひいた。

(チベット仏教の立体マンダラと各種仏具)

(チベット仏教の観音菩薩像)

(歩きながら回していくと功徳が積める固定式マニ車)


また、近代の東南アジアの展示物では、フィリピンが濃厚にアメリカ文明を体現しているので興味深い。

下の写真には、改造ジープのミニバスであるジプニーと、経済学の世界でよく引き合いにだされる「ゴルディロック」(Goldierock)のホーロー看板が展示されている。

(改造車ジプニーはフィリピンの大衆向けのの乗り合いバス)

というわけで、ものすごい駆け足だったので、展示物をじっくり見れなかっただけでなく、ミュージアムショップに立ち寄るヒマもなかったのが、かえすがえずも残念であったが、「太陽の塔」にも再会できて幸いであった。

(背中で語る太陽の塔)

みなさん、「太陽の塔」の背面にも太陽があることをしってましたか?

どうやらオモテが陽の太陽であれば、ウラは陰の太陽のようですね。みずからもフランスで民俗学を勉強した岡本太郎は、たんなるアーチストではなく、梅棹忠夫とも協働することのできる知性人であったことがよくわかると思います。

大阪モノレール公園東口駅に戻ると目につくのが巨大オブジェ。
仏頭のような頭部の像はいったい何を意味しているのか?

行きは万博中央駅から歩いたので知らなかったが、つくづく奇妙な存在である。

(このオブジェはアートか!?)

大阪の国立民族学博物館(みんぱく)は、千葉県佐倉市の国立歴史民俗学博物館とは対(つい)になった施設である。民族学と民俗学の違いを知る意味でも、ぜひ両方とも訪れてほしい施設である。

先にも書いたように、「みんぱく」は夏休み中は「入場無料」ですよ!



PS 写真を一枚追加した(チベット仏教の観音菩薩像) (2014年2月17日 記す)。

<関連サイト>

大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立民族学博物館(みんぱく)

大阪モノレール



<ブログ内関連記事>

書評 『梅棹忠夫 語る』(小山修三 聞き手、日経プレミアシリーズ、2010)-本質論をズバリ語った「梅棹忠夫による梅棹忠夫入門」
    
企画展「ウメサオタダオ展-未来を探検する知の道具-」(東京会場)にいってきた-日本科学未来館で 「地球時代の知の巨人」を身近に感じてみよう!

国立歴史民俗博物館は常設展示が面白い!-城下町佐倉を歩き回る ①

書評 『日本人は爆発しなければならない-復刻増補 日本列島文化論-』(対話 岡本太郎・泉 靖一、ミュゼ、2000)

「生誕100年 人間・岡本太郎 展・前期」(川崎市岡本太郎美術館) にいってきた


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2012年8月13日月曜日

「近代スポーツ」からみた英国と英連邦-スポーツを広い文脈のなかで捉えてみよう!


17日間にわたって熱戦が繰り広げられたロンドン・オリンピックも、ついに8月12日(日本時間13日)に閉会式を迎えて無事、すべての日程を終了しました。

1972年に開催された40年前のミュンヘン・オリンピックでは、パレスチナゲリラによってイスラエル選手団が射殺されるという惨事がありましたが、警戒されていたテロも発生することがなかったことに、ほっと胸をなで下ろしている関係者もすくなくいないと思います。

日本代表チームも、1996年のアトランタ・オリンピック以来というメダル38個(!)を獲得するという偉業を達成しました。金メダルが目標数値に達しなかったとはいえ、これは快挙というべきでしょう。

日本と日本人にとっては、なんといっても4年に一度のオリンピックが最大の目標であり、最大の関心事でありますが、スポーツ種目や国によってはかならずしもそうではありません

もっとも知られているのはサッカーでしょう。

サッカー(=フットボール)は、言うまでもなくオリンピックよりもワールドカップのほうがはるかに重要です。もちろん、オリンピックでの勝利も賞賛されますが、サッカーファンや選手にとっては、FIFAワールドカップのほうがはるかに高い位置づけをもっています。

これはラグビーも同様ですね。

一方、特定の国や地域からみると、オリンピックよりも地域単位のスポーツ大会のほうが位置づけが重要だというケースもあります。

たとえば、アジア地域で開催されるアジア大会。日本や中国、韓国のようなアジアの先進スポーツ大国はオリンピックでも好成績を残してきましたが、それ以外のアジア諸国は残念ながらスポーツの分野においては世界レベルの強豪分野はあまり多くありません。

そのため、アジア大会での勝利に目標をしぼっている国も多々あるというわけです。韓国も、じつはむかしはオリンピックよりも、確実に勝てるアジア大会を最重要視していた時期があったことは、あまり知られていないかもしれません。

また、英国を中心とした英連邦(コモンウェルス)で開催されるコモンウェルス・ゲームというものがあります。

よく知られているとおり、近代オリンピックはフランスのクーベルタン男爵がスポーツ王国である英国での体験をもとに提唱したものでした。したがって、オリンピックは現在でもフランス語が第一言語で英語は第二言語という扱いです。

英国にとって政治的に重要なのはコモンウェルス・ゲームのほうなのです。

その理由はあきらかでしょう。英連邦は、大英帝国が終焉したあとも「見えざるネットワーク」として機能しているのであり、その「きずな」や「つながり」を維持するうえで大きな役割を果たしているのがコモンウェルス・ゲームであるわけです。

コモンウェルスとは英語で書けば Commonwealth、分解すれば common wealth ですから、日本語に直訳すれば「共通の富」ということになります。政治的経済的な共通利害によって結ばれた連邦という性格をもっています。

この件については、『「近代スポーツ」からみたイギリスとイギリス連邦』と題して、オリンピック開始前の 2012年6月13日にインターネットTV「原麻里子のグローバルビレッジ」でしゃべりました。

フランス生まれの「近代オリンピック」とイギリスの関係は? 英連邦でもっとも愛好されているスポーツは? など、スポーツにかんする「引き出し」がいっぱい増えるような、面白くてためになる内容になっていると思います。

スポーツを立体的に楽しみたい方、英国についてもっと知りたい方、インドや東南アジアについてしりたい方は、ぜひオンデマンドで無料ですので、ご試聴いただければ幸いです。

YouTubeに録画がアップされてます。オンデマンドで無料(フリー)ですので、お好きな時間にご試聴ください。
http://www.ustream.tv/recorded/23284174#utm_campaign=t.co&utm_source=23284174&utm_medium=social

当日使用したスライドを下記サイトにアップしてありますので、ご関心のあるかたはご参照ください。 https://docs.google.com/file/d/0BwLpyF-Aru_kX2ZmZFdnMC1lejQ/edit

「引き出し」を増やす方法として、スポーツを勝敗や感動といった要素だけではなく、ひろいコンテクスト(=文脈)のなかにおいてみるということも重要でしょう。

そのための一助となれば幸いです。


<ブログ内関連記事>

書評 『人種とスポーツ-黒人は本当に「速く」「強い」のか-』(川島浩平、中公新書、2012)-近代スポーツが誕生以来たどってきた歴史的・文化的なコンテクストを知ることの重要性

書評 『コリアンスポーツ<克日>戦争』(大島裕史、新潮社、2008)-韓国のナショナリズムと国策としてのスポーツ立国

書評 『大英帝国という経験 (興亡の世界史 ⑯)』(井野瀬久美惠、講談社、2007)-知的刺激に満ちた、読ませる「大英帝国史」である

ボリウッドのクリケット映画 Dil Bole Hadippa ! (2009年、インド)-クリケットを知らずして英国も英連邦も理解できない!

書評 『ポロ-その歴史と精神-』(森 美香、朝日新聞社、1997)-エピソード満載で、埋もれさせてしまうには惜しい本




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2012年8月12日日曜日

書評 『人種とスポーツ-黒人は本当に「速く」「強い」のか-』(川島浩平、中公新書、2012)-近代スポーツが誕生以来たどってきた歴史的・文化的なコンテクストを知ることの重要性


2012年のロンドン・オリンピックもいよいよ最終日を迎えている。

今回もさまざまなドラマが繰り広げられたが、たしかに黒人選手の活躍はあいかわらず多いという印象をもっている人もすくなくないと思う。

しかし種目ごとに詳細に見ていくと、すべての種目で黒人選手のプレゼンスが、かならずしも大きなものではないことに気がつく。

陸上短距離では、ジャマイカのボルト選手が圧倒的な強さを示していた。過去にもカール・ルイスなどの選手がいたことも思い出す。マラソンでもアフリカ勢がつよいのはいつものことだ。

しかし、水泳では黒人選手はほとんど見ない。チームスポーツでも、ブラジルにはサッカーでもバレーボールでも黒人選手は多いが、それ以外の種目ではかならずしもそうではない。

バスケットボールのアメリカ代表チームには黒人選手が圧倒的に多いが、それ以外の種目はかならずしもそうではない。

つまり、黒人選手が圧倒的につよいというのはあくまでも印象論であって、ステレオタイプ的なものの見方に過ぎないかもしれないのだ。

本書を読むと、実際のところ、スポーツ種目のなかで黒人選手のプレゼンスが圧倒的に大きいのは、バスケットボール、アメリカンフットボール、陸上競技の3つなのだという。

黒人選手は生まれながらにして運動神経がすぐれているから選手として優秀だという語りは、1930年代以降に優勢となったものらしい。

「不可視」の存在であった黒人アスリートが、1930年代にはさまざまな理由によって、目に見える形で無視できない存在になったためだというのだ。そしてこの語りは、現在にいたるまで続いているのだ、と。

本書ではあまり強調されていないが、同時代のナチス・ドイツではアメリカ発の「人種理論」や「優生学」がいかに破壊的な働きをしたかを知っていれば、聞き捨てならないものを感じるのである。

本書は、近代スポーツの中心となったアメリカに重点をおいて、人種とスポーツの関係を歴史的、社会科学的に跡づけた好著である。

ある特定のスポーツ種目がなぜ黒人選手のプレゼンスが大きいのか、それはスポーツの特性からだけではなく、そのスポーツ種目が誕生以来たどってきた歴史的、スポーツ文化的な背景をコンテクスト(文脈)として捉えないと理解できないということを示している。

スポーツはさまざまな見方が可能だが、「人種とスポーツ」という「常識」を疑って見ることも大事なことを教えてくれる本である。

スポーツの一つの見方として読めば、視野が広がることを覚えるだろう。






目 次

はしがき

序章 黒人と身体能力―生まれつき優れているのか
第Ⅰ章 「不可視」の時代-南北戦争以後~20世紀初頭
第Ⅱ章 人種分離主義体制下-20世紀初頭~1920年代
第Ⅲ章 「黒人優越」の起源-身体的ステレオタイプ成立と1930年代
第Ⅳ章 アメリカンスポーツ界の人種統合-すべてはベースボールから始まった
第Ⅴ章 台頭から優越へ-メダル量産と黒人選手比率の激増
第Ⅵ章 水泳、陸上競技と黒人選手-「黒人」としての特質なのか
終章 「強い」というリアリティ-歴史、環境、多様性
あとがき
図版出典一覧
参考文献


川島浩平(かわしま・こうへい)


1961(昭和36)年東京都生まれ。1985年筑波大学第二学郡比較文化学類卒業。1987年米国ブラウン大学大学院史学部入学。1992年ブラウン大学大学院より博士号取得。共立女子大学研究助手などを経て、1998年武蔵大学人文学部助教授、2003年より武蔵大学人文学部教授。専攻アメリカ研究。著書『都市コミュニティと階級・エスニシティ』(御茶の水書房、2002年)アメリカ学会・清水博賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもの)

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書評 『コリアンスポーツ<克日>戦争』(大島裕史、新潮社、2008)-韓国のナショナリズムと国策としてのスポーツ立国

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・・ヒトラーの人種理論は、アメリカの出版物のドイツ語訳から情報を得ていたことが具体的な書名とともに触れられている

エスニシティからアメリカ社会を読み解く-フェイスブック創業者ザッカーバーグというユダヤ系米国人と中国系米国人のカップルが写った一枚の結婚写真から

(2014年2月14日 情報追加)

(2012年7月3日発売の拙著です)





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2012年8月10日金曜日

書評『コリアンスポーツ<克日>戦争』(大島裕史、新潮社、2008)-韓国のナショナリズムと国策としてのスポーツ立国




1970年頃までは、じつは日本のほうが韓国よりもスポーツは強かったのだ。

しかし、日本と北朝鮮に対抗するため、また資本主義国として経済の実力を蓄えるために強化したナショナリズムを背景に、韓国は国策としてスポーツにチカラを入れてきた結果、日本を上回る実力をつけるに至っている。

そのプロセスを韓国現代史に織り込んで詳細に記述したのが、『コリアンスポーツ<克日>戦争』(大島裕史、新潮社、2008)というノンフィクションだ。

もともと強かったサッカーはさることながら、バレーボールは日本の指導で強くなった。それを象徴するのが、東京オリンピックで「東洋の魔女」を率いて金メダルをもたらした、「俺についてこい!」というセリフで有名な、「鬼の大松」こと大松博文(だいまつ・ひろぶみ)監督である。

なんだか、ビジネスの世界の技術移転と似たような話だが。

スポーツほど見えやすい形で国民の結束を実現するものはない。韓国ほどナショナリズムの強くなくなっている日本でもそうなのだから。とくに日本との戦いでの気合いの入り方は尋常ではない。

そんななかで、ロンドン・オリンピックもいよいよ大詰めを迎えており、男子サッカーも、女子バレーボールも、8月10日(=日本時間11日早朝)におこなわれる「3位決定戦」は、「宿命のライバル韓国」との一騎打ちになる。

日本代表チームは、土壇場でつよい日本人の底力を発揮して、死力を尽くして銅メダルをもぎとってもらいたいものだ。しかし、韓国がいかにスポーツ立国として競技スポーツにチカラをいれてきたかを知れば・・・。

結果がどうであれ、もちろんフェアプレイ精神で戦ってほしいものだ!!

オリンピックが終わったあとでもいいから、ぜひ本書を読んでほしいと思う。この本を読めば、韓国の国家政策も見えてくる。


PS. ロンドン・オリンピック、男子サッカーの「3位決定戦」は、2-0 で日本敗退。韓国との実力差があきらかな試合であった。突破力のない日本。死にものぐるいで攻める気迫を欠いていた日本気合い負けしていた。(2012年8月11日 早朝に記す)

PS2. ロンドン・オリンピック、女子バレーボールの「3位決定戦」は、3-0 のストレートで日本が韓国に勝利。28年ぶりのメダル獲得。日本復活のキッカケになるか?(2012年8月11日 夜に記す)







目 次

プロローグ それは「鬼の大松」から始まった
第1章 眠れるアジアの虎
第2章 東京オリンピックからの出発
第3章 スポーツ強国への地固め
第4章 金メダルへの道
第5章 体育立国と「克日」
第6章 韓国スポーツの絶頂期
第7章 民主化と南北融和の中で
第8章 スポーツ強国の現実
エピローグ そして北京へ
あとがき


著者プロフィール

大島裕史(おおしま・ひろし)
1961年東京都生まれ。明治大学政治経済学部卒業。出版社勤務を経て、1993年~94年、ソウルの延世大学韓国語学堂に留学。同校全課程修了後、日本に帰国し、文筆業に。『日韓キックオフ伝説』(実業之日本社、のちに集英社文庫)で1996年度ミズノスポーツライター賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもの)。


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(2014年1月6日、4月8日 情報追加)


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