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2026年3月10日火曜日

重版出来! 『超訳 自省録』(マルクス・アウレリウス、佐藤けんいち編訳、ディスカヴァリー・トゥエンティワン、2021)が「16刷」で「6万部」に!(2026年3月10日)

 


おお、重版出来! 2026年1月26日付けで「第16刷」となりました。 ありがとうございます。皆様のおかげです。

2020年代の日本でも「ストア派哲学」が市民権を得てきたようです。 

今回の増刷で、紙の本だけで「6万部」に到達! (・・・電子書籍版のダウンロード数は含まれてません) 。

いよいよ「10万部」への道が見えてきたな、と。 

「10万部」はいつの日に実現するかわかりませんが、その日がかならず来ることを願っております。 



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2025年9月9日火曜日

「重版出来!」 『超訳自省録』が第15刷に!(2025年9月5日)― ロングセラーとして定着しつつある

 


まことにもって、ありがたき幸せ。「有り難い」から「ありがたい」。ことしの増刷はまだ2回目ですが、間違いなくロングセラーの証といえましょう。 




ドラマ『ミステリと言う勿れ』による「特需」は、今は昔の物語と化しておりますが、ぜひまたなにか起爆剤がほしいところ。 すでに5万部は越えたが、10万部への道のりはまだまだ遠い。

皇帝マルクス・アウレリウスの「ストア派哲学」で激動期を乗り切りましょう! 


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2023年1月19日木曜日

書評『生き方としての哲学』(ピエール・アド、小黒和子訳、法政大学出版局、2021)― 西洋文明のまっただ中で育ったフランス人哲学者が「古代哲学」に見いだしたもの

 


「生き方としての哲学」とは、じつに魅力的なタイトルではないか! 原著のタイトルは、La philosophie comme maniere de vivre という。「生きる様式」。日本語タイトルには珍しく、ほぼ直訳である。 

ピエール・アド(Pierre Hadot 1922~2010)は、古代哲学研究家で哲学者。30歳で教会から離れるまでカトリックの司祭だった人だ。つまり、西洋文明にまっただ中で、西洋文明にどっぷり漬かって育ったフランス人である。 「第2バチカン」以前だからなおさらである。

だが、感性レベルにおいてはキリスト教的ではないもの、キリスト教とは相容れないものを子ども時代からもっていたようだ。そんな哲学者が、古代ギリシアや古代ローマの「古代哲学」に見いだしたものは、西洋の近代哲学のように体系化を目的とする哲学ではなく、「哲学をつうじて人間を育成」するスタイルのものであった。それが著者のいう「生き方としての哲学」である。 

ソクラテスの哲学、すなわちその生涯そのものに体現されているのが「生き方としての哲学」であり、ストア派やエピクロス派の哲学には「精神の修練」が方法論として実践されていたのであった。 

ピエール・アドの名前を初めて知ったのは、フランスの哲学者ミシェル・フーコーの晩年の著作を通じてである。アドによる「精神の修練」(exercise spirituelle)ということばと概念を知ったのも、そのときだった。 

『超訳 自省録 よりよく生きる』(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2019)を作成する際に、大いに役立ったのが「精神の修練」についてのフーコーの言及であった。参考文献に上げてあるので、気づいている人もいるかもしれないが。 

ストア派の哲学者であった皇帝マルクス・アウレリウスにとって、「書く」ことは「スピリチュアル・エクササイズ」(精神修行)であるとして援用したが、3年前のその時点では、まだピエール・アドの翻訳がなかったので、時間的制約もあって参照できなかったのだ。 

江戸時代の日本人の「修養」をめぐる思想を考察した『修養の思想』(西平直、春秋社、2020)を読んだあとでは、「精神の修養」としておいたたほうが良かったかもしれないと思う。哲学を通じて「自己を養い」、「他者への共感を養う」という含意があるからだ。 

ようやく2021年になって日本語版がでた『生き方としての哲学』は、フランス人と米国人の2人の哲学者との対話録である。哲学者アドの半生をたどりながら、古代哲学に見いだした「生き方としての哲学」と「精神の修練としての哲学」について、さまざまな形で語られる。 

そうして見いだされた古代ギリシアや古代ローマの哲学は、むしろキリスト教の影響を受けなかった時代の東洋哲学ときわめて近いものであることを感じるのである。過去でも未来でもなく「現在というこの瞬間」こそ大事なのだという哲学。仏教哲学にも近いものがある。 

現代日本人を含めた東洋人にとっては、「人生哲学」という表現に見られるように、「生き方」そのものが「哲学」であることは当たり前のように響く。 

だが、西洋文明のまっただ中において、古代哲学においては「生き方」が「哲学」であったことを、欧米の一般読者に示した哲学者アドの功績はきわめて大きい。この哲学者は、西洋世界を一歩もでたことはなく、しかもインド哲学や中国哲学の研究者ではないのである。 

さらにいえば、欧米の読者だけでなく、日本人読者にとっても、人生哲学もまた哲学なのだという安心感をあたえてくれる。その意味では心強いものを感じるのである。 

この本は、西洋哲学史の読み換えにもなりうる内容の本である。もちろん、著者がそう言明しているわけではないが、古代ギリシアと古代ローマの哲学を、かならずしも西洋近代哲学の枠組みのなかだけで理解する必要がないことを示していることになるからだ。 

その点では、古代ギリシア哲学を「東洋哲学」の枠組みのなかでとらえていた、イスラーム哲学研究の世界的権威で哲学者であった井筒俊彦の『神秘哲学 古代ギリシアの部』とあわせて読むべき本であろう。 

すでに亡くなってから10年以上もたっており、遅きに失した感がなきにしもだが、ピエール・アドの著作は、もっともっと日本語訳してほしいもである。 



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目 次
はじめに 
第1章 教会の法衣のもとで
第2章 研究・教育・哲学 
第3章 哲学の言述 
第4章 解釈・客観性・誤読 
第5章 合一体験と哲学的生 
第6章 精神の修練としての哲学 
第7章 生き方としての哲学、知の探求としての哲学 
第8章 ソクラテスからフーコーまで―ひとつの長い伝統 
第9章 受け入れがたいもの? 
第10章 いま在ることがわれわれの幸福 
結びとして 
訳注/訳者あとがき/人名索引 


著者プロフィール
ピエール・アド(Pierre Hadot)
1922年生。パリのカトリック家庭に生まれ、神学教育を受ける。15歳で高等神学校に進級、22歳で司祭の資格を得たのち、ソルボンヌで神学・哲学・文献学を学ぶ。27歳でCNRS(フランス国立科学研究センター)の研究員となり、宗教界を離れて哲学の道を選ぶ。文献学の研究を土台として、古代ギリシア思想と新プラトン主義、とくにプロティノス研究で著名となる。1963年には EPHE(高等研究実習院)のディレクター、1982年にはミシェル・フーコーの推薦もありコレージュ・ド・フランスの教授に就任。2010年没 

日本語訳者プロフィール
小黒和子(おぐろ・かずこ) 
東京女子大学文理学部英米文学科卒業。米国ワシントン大学大学院修士課程修了。元東京女子大学助教授、元早稲田大学非常勤講師
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもの)


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2021年6月21日月曜日

苦境の経営者を救った『超訳 自省録』!-「月刊 PRESIDENT」の最新号(2021年7月2日号)の小特集「絶対外れなし。超!超!超一流24人のわが生涯最高の本一冊」に『超訳自省録』が登場!

 

大和ハウス工業社長CEOの芳井敬一氏が「厳しいときに助けられた哲学書」として取り上げてます。担当編集者からの連絡で知りました。 

「PART2. 実践 リーダーと組織のあるべき姿」6冊のなかの1冊です。

本書との出会い 2019年
 「非常に厳しい経営環境に置かれたとき、後輩がプレゼントしてくれた本であ る。本書のなかにある「運命がもたらすものを歓迎せよ『すべては織り込み ずみだ」との言葉を読み、とても助けられたいまも、よいときも、厳しいときも、 傍らに置いて読む、私にとっての大切な哲学書になっている

1冊の「哲学書(超訳)」が、厳しい経営環境のもと苦境にあった経営者を救ったわけですね! 

素晴らしいことです。人助けになったわけです。ああ、この「超訳」の仕事はやってよかったな、と強く思います。この機会に皆さんもぜひ!






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2020年3月25日水曜日

こんなときこそストア派だ!-だからこそマルクス・アウレリウスの『自省録』を座右の書にして読み込んでみよう!


中国湖北省の中核都市・武漢で発生した「新型コロナウイルス」が「パンデミック」となって感染爆発し、世界中で猛威を振るっている。

とくに状況が悪化しているのがイタリアを初めとした欧州。そのなかでもラテン諸国であるスペインとフランスだ。さらにドイツやオーストリアといったEU域内の諸国にも感染爆発が拡大中である。

イタリアでは、すでに「医療崩壊」が引き起こされ、次々と重症化した高齢者が次々と死んでいる。高齢化社会のイタリアは、キスやハグなど、日常的な「濃厚接触」が社会生活の基本にある。感染爆発が引き起こされやすい状況にあることは否定できない。また司祭の死亡者も多い。人生の最期に、死にゆく者たちとの濃厚接触があるからだ。

欧州だけではない、米国もまた急速に感染が拡大している。どうやら、発生源である中国を中心とした東アジアの状況を、対岸の火事と思って油断していたのではあるまいか。カリフォルニアやニューヨークといった州でも非常事態宣言が出され、都市封鎖(ロックダウン)が進行中だ。

いまから2000年近い古代ローマもまた同じような状況にあった。いやもっと酷い状態であったといえるかもしれない。


五賢帝の最後となったマルクス・アウレリウスが39歳で即位したとき、すでにローマ帝国は全盛期を過ぎており、衰退の影が見え始めていたのである。 洪水や大地震などのあいつぐ天災、戦地から兵士たちが持ち帰った感染症の蔓延(天然痘だとされている)、東方では大国パルティア王国との戦争、北方からの蛮族ゲルマン人の侵攻、そしてシリア属州においては信頼していた将軍の反乱など、さまざまな問題が押し寄せてきたのであった。(『超訳 自省録 よりよく生きる』(マルクス・アウレリウス、佐藤けんいち編訳、2019)の「はじめに」より抜粋)

「洪水や大地震などのあいつぐ天災、感染症の蔓延・・」。これは、まさに2020年現在の状況であり、2011年以降の日本そのものではないか!

ローマ皇帝マルクス・アウレリウスは、そんな状態で即位し、ゲルマン人との戦いの最前線の陣中で、ストア派哲学に心酔していた皇帝は、後の世に『自省録』と呼ばれる非公開の瞑想日記をつづっていたのである。



ストア派の重要な教えに、「コントロール不能」(uncontrolable)と「コントロール可能」(controlable)な事項を区別し、コントロール可能なものだけに集中せよという教えがある。

新型コロナウイルスのようなパンデミックは、言うまでもなく「コントロール不能」な事項。これに対して、自分の精神は「コントロール可能」

コロナごときで一喜一憂してはいけないのだ。感染爆発するかどうかなど、自分でコントロールできないのだから。それよりも自分が感染しないこと、させないことが重要だ。何よりも、自分の心を平静に保つことだ!

このエピクテトスに始まる精神態度(マインドセット)は、マルクス・アウレリウスにも引き継がれている何者にも左右されない「不動心」を身につけたいものではないか!

だからこそ、こんな状況だからこそストア派の出番なのだ。ぜひ、『超訳 自省録 よりよく生きる』を座右の書として繰り返し読み、自分の内面で「対話」をつうじて自分の心に刻みつけてほしいと思う。





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「餃子の王将」さまに『超訳 自省録』を4000冊注文いただきました!-「社員の誕生日プレゼント」として採用

『超訳 自省録 よりよく生きる』(マルクス・アウレリウス、佐藤けんいち編訳、ディスカヴァー・トゥエンティワン、2019)が、来る2019年4月27日出版されます-わが人生初のハードカバー!

2019年4月27日に発売の『超訳 自省録 よりよく生きる』(マルクス・アウレリウス、佐藤けんいち編訳、ディスカヴァー・トゥエンティワン)は絶賛発売中!-書店フィールドワークより
マルクス・アウレリウスとガレノス-皇帝と侍医という組み合わせのなかでも特筆に値する2人



 
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2019年6月4日火曜日

JBPress連載コラム第53回目は、「古代ローマの人生訓と合気道精神はこんなに似ている-日本人だからこそ理解できるローマ皇帝の『自省録』」(2019年6月4日公開)


JBPress連載コラム第53回目は、古代ローマの人生訓と合気道精神はこんなに似ている- 日本人だからこそ理解できるローマ皇帝の『自省録』」(2019年6月4日公開)
⇒ http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/56576

私の個人的な関心ではあるが、合気道という20世紀の日本生まれの武道が、意外なことに『自省録』を貫く精神に相通じるものがあることを見ていきたいと思う。

というのも、大学に入学した18歳のとき、ひょんなことから合気道を始めることになった私は、大学学部時代は体育会合気道部に所属して、合気会師範の有川定輝先生の指導を受けて主将を務め、社会人になってからの米国留学中には、大学キャンパスでアメリカ人学生たちに英語で "AIKIDO" を指導した経験をもっているからだ。


(『マルクス・アウレリウス 自省録』と『合気道開祖植芝盛平 語録』 筆者撮影)

合気道開祖の植芝盛平が、マルクス・アウレリウスの『自省録』やストア派哲学のことを知っていたかどうかはわからない。おそらく知らなかったと思うが、生涯をかけた武道探求を通じてたどり着いた思想が、偶然のことながらマルクス・アウレリウスの思想とじつによく似ていることに、私は不思議さを感じるのである。

『超訳自省録』からの引用をもとに、マルクス・アウレリウスの思想と合気道開祖・植芝盛平の思想に類似性があることを見ていきたいと思う。

つづきは本文で

⇒ http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/56576






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合気道・道歌-『合気神髄』より抜粋

フイギュアスケート、バレエ、そして合気道-「軸」を中心した回転運動と呼吸法に着目し、日本人の身体という「制約」を逆手に取る

カラダで覚えるということ-「型」の習得は創造プロセスの第一フェーズである

JBPress連載コラム第52回目は、「現代のストレス社会に古代ローマの人生訓が効く理由-激動の21世紀にこそ読んでほしい『自省録』」(2019年5月21日公開)

JBPress連載コラム第50回目は、「世界のリーダーたちが座右の書としてきた『自省録』(前編・後編)(2019年4月23・24日公開)



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