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2014年3月1日土曜日

「1999年という年」に出版された 『日本クーデター計画』という「思考実験」は、文芸評論家・福田和也氏にとっての「日本改造法案大綱」のようなものだろう



1999年に出版された『日本クーデター計画』は、評論家・福田和也による「日本改造法案大綱」のようなものだろう。「日本改造法案大綱」 は「二・二六事件」の思想的黒幕とされて銃殺刑にされた北一輝(きた・いっき)による著作のタイトルのことである。

この本の存在を知ったのは、じつは昨年(2013年)のことだ。それまでまったく存在すら知らなかったのは、1999年という年がどんな年だったのかを思い出してみれば理解できる。まさに多事多難な年であったのだ。

この本を2014年のいま、なぜ取り上げるのかについては後述する。


■「1999年」は日本にとってどういう年だったのか

1999年は2000年という千年に一度という「ミレニアム」の前年であり、『ノストラダムスの大予言』では7月に人類滅亡するとされていた年である。

この本がベストセラーになった1973年に小学校高学年であったわたしの世代は、「学研」の雑誌が提供するオカルト的なものにどっぷりとつかっていたわけだが、さすがにその後も信じていたわけではない。わたしより2歳年上の福田氏もおそらく似たようなものだろう。いわゆる「オウム世代」でもある。

それよりもビジネスパーソン一般にとっては、いわゆるコンピューターの「2000年問題」が大きくのしかかっていた年である。

それだけでなく、その前年の1998年には長銀(=日本長期信用銀行)が破綻して国有化され、さらにその前年には山一證券が破綻し自主廃業にむけ営業を停止した年でもある。1995年の阪神大震災とサリン事件で世の中に激震が走りながらも、日本はずるずると転落状況がつづき、金融機関がつぎつぎと破綻していった1999年は、まさに世の中全体が「世紀末」的な状況にあった。

1998年の「長銀破綻」はわたし自身の人生をも翻弄したのであるが、1999年には勤務していた関連会社を退職し長い旅にでていた。ユーラシア大陸を東端から西端まで陸路で移動するという3か月以上にわたる大陸横断の旅である。そんな状況でなかったら、とても長い旅に出ることなどできなかった。

いま書いていて思いだしたが、シベリア鉄道の旅でバイカル湖の停車駅であるイルクーツクからモスクワまで同室で過ごしたロシア人男性がノストラダムスの予言を信じており、世界が滅亡するのではないかと真顔でおびえていた。そういえば、あれは1999年7月のことであった。

長旅に出る前のことだが、東京都内で引っ越しも行っており、長旅から帰ってきてからも荷物の片付けなどやることがきわめて多かった。なんだかんだでバタバタしていたので、1999年年に出版された新刊本や話題本でも知らないものが少なくないのはそのためでもあったわけだ。

個人的な話はさておき、たとえ勤務している会社の破綻に直面しなくても、そのような話題がマスコミにあふれていたのが1999年という年であった。

そんな時代のなかで出版されたのが『日本クーデター計画』ということになる。いわば「世直し」試論であり、「日本改造法案大綱」のような思考実験である。それを歓迎(?)する「空気」が日本に充満していたのだろう。


■『日本クーデター計画』の内容

内容についてだが、すでに15年前(!)のものであり、当然のことながら2014年現在では状況が変化している。状況とは日本と日本人を取り巻く外部環境のことであり、文脈と言い換えてもいい。

この15年間に起こった「事件」としては、2008年のリーマンショック、2011年の「3-11」の東日本大震災と大津波、そして福島第一原発事故をあげることができる。

だが、状況は変わっても、日本が危機的状況にあるという点は変わらない。いや、むしろ問題はさらに悪化しつづけているというべきだろう。閉塞感はますますつよくなりつつある。

その意味では、出版から15年経過した現時点で、『日本クーデター計画』の内容をみておく意味が皆無であるとは言えるのではないか。

『日本クーデター計画』においては、金融恐慌による経済破綻と安全保障上の危機が同時に発生した時、どうなるかという想定から出発している。2014年時点なら、金融恐慌もさることながら、国債価格暴落による国家財政破綻が引き金になるとすべきところであろう。

『日本クーデター計画』においては、あるべき日本の姿を求めてクーデターが勃発したら、このような「綱領」で政策が実行されるという内容が書かれている。焦点はクーデターそのものよりも、どのような「日本改造」を実行するかということにある。

クーデターの実行そのものに重点があった「二・二六事件」とは違い、「二・二六事件」の青年将校たちががまったく想定もせず、用意していなかった、クーデター後の「国家改造」の見取り図をプランとして描いたものだ。

以下に「目次」を掲載しておこう。
 
主旨
クーデターを実施すべき状況
  ①日本破産
  ②アメリカ発世界恐慌
  ③中国の経済的破綻と軍事的暴発
  ④朝鮮半島有事 
  ⑤中東有事
クーデター実施の方策
 クーデター政権の政策(短期)
  ①追放令
  ②金融政策
  ③経済政策
  ④社会政策
  ⑤土地政策
  ⑥防衛政策
  ⑦景気対策
 クーデター政権の政策(中・長期)
  ①国体
  ②政治体制
  ③防衛政策
  ④外交政策
  ⑤エネルギー政策
  ⑥国土再興
  ⑦故郷建設
  ⑧少子化対策
  ⑨共同体の再生
  ⑩教育制度
結び
あとがき

「クーデターを実施すべき状況」として挙げられている、 ①日本破産、②アメリカ発世界恐慌、③中国の経済的破綻と軍事的暴発、④朝鮮半島有事、⑤中東有事 にかんしては、1999年時点と2014年時点では違いはあるが、基本的に問題構造としては変わらないことがわかる。

「クーデター実施の方策」については、記述はうすい。この本があくまでも「思考実験」であって、具体的な「クーデター実行」そのものに大きな関心があるのではないからだろう。その点にかんしては、あくまでも絵空事だ。

重点は、「クーデター政権の政策(短期)」と「クーデター政権の政策(中・長期)」にある。どんな変革であっても、「中・長期」の政策を実行するには「短期」の政策でまずは安定軌道に乗せることが必要になる。

これは企業再建においても同様だ。まずは出血を止めることが先決で、時間を稼ぎながら構造的な問題に着手するのが定石である。


■「国体」、「国土再興」、「故郷建設」、「共同体の再生」

著者の福田和也氏にとっても、主張したかったは「クーデター政権の政策(中・長期)」の中身だろう。「国体」や「国土再興」、「故郷建設」、「共同体の再生」といった文言に思想家としての真骨頂がある。やはりこの人は社会科学の学徒というよりも、文芸評論家だなと思わされる点だ。

これに対して「少子化対策」が最後まで出てこないのは、1999年時点ではまだ問題意識として低かったためか。2014年時点でわたしがいちばん違和感を感じたのはこの点だ。また、「エネルギー政策」については、すでに「3-11」を体験した日本人にとっては、当然のことながら違和感の多い内容である。

このように書いたが、「国体」、「国土再興」、「故郷建設」、「共同体の再生」は、いずれも「日本」そのものにかかわる根本的なものだ。日本という国土とそのうえに生きてきた日本人にかかわるものである。

ここでいう「国体」はもちろん国民体育大会のことではない。国の体を意味する「國體」のことである。司馬遼太郎風にいえば「この国のかたち」ということになろう。「国体」についての議論はここでは省略する。

いつまでこのペースで進行するかは不明だがグローバル化が1999年時点よりもさらに進展し、グローバル化のなかで、国や民族というナショナルなものが溶解してしまうのではないかという危機意識が日本国民に共有されるようになってきている。

こんな状況にあるからこそ、「国体」、「国土再興」、「故郷建設」、「共同体の再生」について、指導者だけでなく国民レベルで思考する必要があるのではないか。これは政治的立場のいかんにかかわらず、日本人にとって意識すべきテーマであるとわたしも考える。

日本は、日本人にとっての「ホーム」であり、けっして「アウェイ」ではないからだ。自分の問題として受け止めなくてはならないのである。



著者プロフィール  

福田和也(ふくだ・かずや)
1960年、東京生まれ。慶應義塾大学文学部仏文科卒業。同大学院文学研究科仏文学専攻修士課程修了。現在、慶應義塾大学教授。文芸評論家として文壇、論壇で活躍中。93年『日本の家郷』で三島由紀夫賞、96年『甘美な人生』で平林たい子文学賞、2002年『地ひらく 石原莞爾と昭和の夢』で山本七平賞を受賞した(本データは最新刊の紹介データ)。)



<関連サイト>

日本改造法案大綱(北一輝) wikipedia



<付記>  『日本クーデター計画』(福田和也、文藝春秋、1999)が出版された当時はいまだアマゾン・ジャパンは設立されていなかった! (2014年3月12日 記す)

このブログ記事を書いたあと、ふとしたことから『「日本」を超えろ』(福田和也、文藝春秋、1999)という本が書庫からでてきた。

本には鉛筆のメモ書きで「10/17・18 1999」とある。つまり1999年10月17日と18日で読了したという意味だ。本の奥付には「平成11年10月20日 第1刷発行」とある。つまり発行日の前に店頭で入手して読了したということだ。

『日本クーデター計画』は、「平成11年4月10日 第1刷発行」とある。うまりわたしは、『「日本」を超えろ』(福田和也、文藝春秋、1999)を購入して読んでいながら、『日本クーデター計画』のことはまったく知らなかったということになる。

その理由は本文に記したとおりだろうが、さらに付け加えれば1999年10月時点では、『日本クーデター計画』はすでに店頭になかったか、すくなくとも平積みではなかったというおとだろう。この手のタイトルの本をわたしが見逃すはずがないからだ。

もしかするとアマゾンなどのネット書店で著者別で書籍検索をしていなかったのかもしれない。そう思って、ネット検索してみたところ amazon.co.jp という項目がwikipedia日本語版で見つかった。

その項目によれば、「2000年11月1日、Amazon.comの日本版サイト「Amazon.co.jp」としてオープン」とある。『日本クーデター計画』はもちろん、『「日本」を超えろ』が出版された時点では、ネット書店はまだ海の物とも山のものとも知れない状態であったわけだ。

どうりで、『日本クーデター計画』の存在をまったく知ることがなかったわけだ。福田和也氏の熱心な読者というわけではなかたったこともあるだろう。ネット検索で著書を調べることができる以前は、書誌情報を印刷媒体で調べなければならなかったのである! 

おそらくこのせいもあって、『日本クーデター計画』の存在は忘れ去られてしまったのかもしれない。

この15年の変化のなかには、ネット書店の完全定着という事実を書き記さねばらないわけだ。

そういえば、2000年代初頭はまだネット書店も初期段階で混戦状態だったわけだなあ。生き残ったもの、その後参入してきたもの、まさに栄枯盛衰の歴史そのものである。




せっかくの機会なので、『「日本」を超えろ』について簡単に紹介しておきたいと思う。1999年という年がどういう歳であり、どんな議論がされていたのか知る貴重なドキュメントにもなるからだ。カッコ書きの「日本」に意味がある。ライトモチーフは「近代の超克」である。

目 次

「日本」を超えろ・・福田和也
世界の敵「中華帝国」は必ず滅びる <政治・外交>・・中西輝政
勝負は数年。日米は再逆転する <経済> ・・竹中平蔵
ロボカップは日本版「アポロ計画」だ <科学技術>・・北野宏明
二十一世紀に「日本」を売りものにするな <文化>・・磯崎新
学校は権威ある頑固親父に徹せよ <教育> ・・浅田彰
会社崩壊で新しい日本人が生まれる <宗教>・・山折哲雄


いま書いていて思いだしたが、「学校は権威ある頑固親父に徹せよ」(浅田彰)が興味深いので、この本は処分せずに取っておいたのだ。1980年代後半に浅田彰氏から受けていたイメージとはだいぶ異なる発言内容に意外感と共感を感じたから記憶に残っているのだろう。

また、「世界の敵「中華帝国」は必ず滅びる」という政治学者・中西輝政氏の発言には、2014年時点からみて大いに感心している。学者として発言にブレがない首尾一貫した姿勢は高く評価したい。

すでに絶版であり、図書館でも除籍されている可能性があるが、アマゾンのマーケットプレイスなどネット古書店では入手可能なので、関心のある方は読んでみるといいと思う。先にも書いたように1999年という歴史的ドキュメントとして、またそれぞれの論者の発言にブレがないかどうか検証するために。

(2014年3月12日 記す)



<ブログ内関連記事>

■2010年代日本の「閉塞状況」

書評 『警告-目覚めよ!日本 (大前研一通信特別保存版 Part Ⅴ)』(大前研一、ビジネスブレークスルー出版、2011)-"いま、そこにある危機" にどう対処していくべきか考えるために

書評 『国家債務危機-ソブリン・クライシスに、いかに対処すべきか?-』(ジャック・アタリ、林昌宏訳、作品社、2011)-公的債務問題による欧州金融危機は対岸の火事ではない!

書評 『国債・非常事態宣言-「3年以内の暴落」へのカウントダウン-』(松田千恵子、朝日新書、2011)-最悪の事態はアタマのなかでシミュレーションしておく

書評 『国債クラッシュ-震災ショックで迫り来る財政破綻-』(須田慎一郎、新潮社、2011)-最悪の事態をシナリオとしてシミュレーションするために

石川啄木 『時代閉塞の現状』(1910)から100年たったいま、再び「閉塞状況」に陥ったままの日本に生きることとは・・・ 

書評 『ゼロ年代の想像力』(宇野常寛、ハヤカワ文庫、2010 単行本初版 2008)-「アフター1995」の世界を知るために


■クーデターとしての「二・二六事件」

78年前の本日、東京は雪だった。そしてその雪はよごれていた-「二・二六事件」から78年(2014年2月26日)

二・二六事件から 75年 (2011年2月26日)

4年に一度の「オリンピック・イヤー」に雪が降る-76年前のこの日クーデターは鎮圧された(2012年2月29日)

「精神の空洞化」をすでに予言していた三島由紀夫について、つれづれなる私の個人的な感想

「憂国忌」にはじめて参加してみた(2010年11月25日)


■「閉塞状況」を打破した先にあったものは何だったのか・・・

書評 『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』(加藤陽子、朝日出版社、2009)-「対話型授業」を日本近現代史でやってのけた本書は、「ハーバード白熱授業」よりもはるかに面白い!


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2012年10月20日土曜日

書評 『松丸本舗主義-奇蹟の本屋、3年間の挑戦。』(松岡正剛、青幻舎、2012)-3年間の活動を終えた「松丸本舗」を振り返る




「松丸本舗」が、残念なことに先月9月末をもって三年間の活動を終えてしましました。

丸善丸ノ内本店4階の奥に儲けられた「書店内書店」、「ショップ・イン・ショップ」としての「松丸本舗」は、現代の「知の巨人」である松岡正剛氏がディレクションを行ったリアル書店でした。まさに、松岡正剛の脳内をそのまま「見える化」したような本棚だったといってよいでしょう。

リアル書店がいまや衰退過程にあるというのは否定できない事実ですが、リアル書店体験と図書館体験が、いまのわたしとわたしのライブラリー(蔵書)をつくりあげたことは、否定しようのない事実ですし、多くの人にとってもそれは共通する体験ではないでしょうか。

なにかが形成されるためには、かならずコアとなるものがモデルとして設定され、それを骨格にして枝葉がつけられていくもものだからです。

わたしにとっては、そのコアになたものとは、1980年代前半の一橋大学附属図書館(・・とくに開架式だったいまは亡き小平分館)が、1990年代の書原・杉並本店(南阿佐ヶ谷駅前)でした。

前者は、図書館コードで整理されていたものの、専門関係以外の書籍の「本の蔵」であり、後者はカオス的な「本の森」でありました。ともに、20歳代と30歳代にたまたま出会った図書館であり、リアル書店でありました。

だから、松丸本舗は、すでに骨格ができあがっているわたしと、わたしのライブラリー(蔵書)にとっては、あくまでも「参照系」であったのでした。

もちろん、松岡正剛氏の著作はかなり以前から読んでいて、その「知の巨人」ぶりには憧憬の念を抱いてきたことは、このブログでもすでに何度か書いてきたことです。とくに、その書原で購入した『ブックマップ』(工作舎)ほど影響を受けたブックガイドはほかにないかもしれません。いったい書原では、いくら散財したのか計算すらしたことがありません(汗)

松丸本舗には圧倒されながらも、そこでは一冊も購入したことはありません。その意味では、松丸本舗の存続には、金銭的にはなんら貢献をしておりません。

冒頭に写真を掲載しましたが、「松丸本舗」についての本を、amazonで買うというのもまた、「いま」という時代なのかもと思ってみたりもします。本は重いから、できるだけ書店では購入したくないというのも、偽らざる気持ちです。「松丸本舗」でみた本を丸善丸ノ内店の別のフロアで購入するお客さんが少なくなかったというのも、うなづける話です。

「松丸本舗」閉鎖後の10月になってからタイミングよく出版された本書 『松丸本舗主義 奇蹟の本屋、3年間の挑戦。』(松岡正剛、青幻舎、2012)によれば、継続にあたっては、いろいろ問題があったことが示唆されています。

丸ノ内の東京駅前という一等地で店舗スペースを提供していた丸善も、ジュンク堂と一緒に大日本印刷の傘下に入るなど、出版業界をめぐる変化も無視できません。

わたし自身は、出版業界の人間ではありませんが、ビジネスという観点からみたら、文化とビジネスをいかに両立(?)させるのが、いかにむずかしいかは容易に想像できます。

残念ではありますが、「松丸本舗」はあくまでも実験であったというべきなのではないかと思うわけです。特別の思い入れがあったわけではないからでもありますが、ベンチャーとして捉えれば、とりあえず今回は撤収を余儀なくされたとはいえ、また別の形でチャレンジすることもありかな、と。

チャレンジすることに意義があるのです。また、あらたな形でのチャレンジがなされることを期待していますが、それは松岡正剛氏自身によるものでなくてもいい。

じっさい、本書にも書かれていますが、中国・韓国・台湾では、この実験店舗が大いに注目されて視察があいついでいたとか。承継者は日本以外であるのかもしれません。

どんな分野であれ、先駆者というものは、かならずしも成功するわけではないが、しかしそのチャレンジそのものは、かならずや人々の記憶のなかに残るものです。

とりあえずは、この500ページを越える『松丸本舗主義 奇蹟の本屋、3年間の挑戦。』を読んでみるといいでしょう。「松丸本舗」の挑戦とは何であったかがわかるだけでなく、松岡正剛氏の発想を知るうえでも面白い本だといっていでしょう。





目 次

夢か幻か 福原義春
第Ⅰ章 松丸本舗の旋法-われわれは何に挑戦したのか(松岡正剛)
千夜千冊の夜/ブックウェアの誕生/本棚をつくる/本屋の問題/ほったらかしの読書/意外な事態/松丸本舗の評判/背景で動くもの/季節のある日々/記憶とブックパーティ/九条の旋法/一通の私信/本の森・電子の海/青い花
松丸本舗全体図

第Ⅱ章 松丸本舗・全仕事-1074日・700棚・5万冊・65坪
1. 本屋のブランドをつくる
2. 本棚を編集工学する
3. 本と人をつなぐ
4. 目利きに学ぶ
5. 「ものがたり」を贈る
6. 共読の扉をひらく

第Ⅲ章 気分は松丸本舗-各界から寄せられたメッセージ
第Ⅳ章 松丸本舗クロニクル-本だらけ、本仕込み、そして松「○」本舗

あとがき(松岡正剛)


<関連サイト>

【著者に聞きたい】 松岡正剛さん『松丸本舗主義 奇蹟の本屋、3年間の挑戦。』 2012.12.9(MSN産経ニュース) (2012年12月10日 追加)

千夜千冊 1552夜ジェイソン・マーコスキー『本は死なない』(松岡正剛、2014年7月31日)
・・『松丸本舗主義』における実験が取り上げられている


<ブログ内関連記事>

書評 『もうすぐ絶滅するという紙の書物について』(ウンベルト・エーコ、ジャン=クロード・カリエール、工藤妙子訳、阪急コミュニケーションズ2010)-活版印刷発明以来、駄本は無数に出版されてきたのだ

『ちょっと本気な 千夜千冊 虎の巻-読書術免許皆伝-』(松岡正剛、求龍堂、2007)で読む、本を読むことの意味と方法

「知の風神・学の雷神 脳にいい人文学」(高山宏 『新人文感覚』全2巻完結記念トークイベント)に参加してきた

『随筆 本が崩れる』 の著者・草森紳一氏の蔵書のことなど

書籍管理の"3R"



なお、『人生を変えるアタマの引き出しの増やし方』(佐藤けんいち、こう書房、2012)の「第3章」でも紹介した「松丸本舗」ですが、書籍をおもちの方は、145ページですので、「2012年9月末に閉鎖」と書き加えておいていただけると幸いです。



 
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2012年7月7日土曜日

『人生を変えるアタマの引き出しの増やし方』(佐藤けんいち、こう書房、2012)を求めて-東京都内のリアル書店をフィールドワークする


新刊の拙著 『人生を変えるアタマの引き出しの増やし方』、今週水曜日(2012年7月3日)から全国の書店の店頭に並んでいます。

残念ながら、全国津々浦々の書店というわけにはいきませんが、紀伊國屋書店、ジュンク堂や丸善などの、全国チェーンの大型書店であれば、しばらくは新刊書として店頭に並んでいると思います。

多くの書店では、ビジネス書の 「自己啓発書」、あるいは 「仕事術」 のコーナーの棚に並んでいると思います

発売後、わたしも都内の大型書店をいくつか回ってみました。いわゆるフィールドワークですね。

フィールドワークで感じたことですが、本を売るということにかんしては共通していながらも。書店によってかなりポリシーが異なるということ。いいかえれば、書店ごとの個性といったものでしょう。これは同じチェーンに属する書店も異なる個性があることが感じられます。

話題になっている本は、どんな書店だろうが売れるでしょうが、そうでない場合は一に立地、二に立地・・でしょう。書店以外の小売店と変わるところはありません。

(三省堂書店有楽町店 出版社作成のPOPが立てられています)


乗り換えの多い都心の駅構内の書店のように、比較的面積が小さくても、人の流れがつねに激しい店はかなり効率よい販売をしているようですが、一方では従業員はものすごく忙しい。

大規模書店の場合は、扱い書籍が多すぎて、たとえ平積みになっていても埋もれてしまう可能性が大きいということ。まさに「コロンビア白熱授業」のシーナ・アイエンガー教授の「選択」の授業内容そのものですね。選択肢は少ない方が、選択する側の負担が小さいということ。

(紀伊國屋書店新宿南店 自己啓発書コーナー)

なにしろ、出版物は商品点数が多すぎるし、どんどん新製品がでてくるわけですから・・・・

全般的に、本屋で本を探して買う中心層の年齢が上がってきているので、若い年齢層の読者に訴求するには、よほど立地がいい書店か、クチコミなどで話題が流れてきて目的買いされることが重要なのではないかなということです。

若いビジネスパーソンも、年齢にかかわらず多忙なビジネスパーソンも、amazon などのネット書店に注文することが多いのが現状でしょう。

まずは、平台に平積みされて、しかも手前の陳列で、POPが立てられていることが重要ですね。もちろん、これは棚の担当者がつねに考えていることですから、書店によって個性の差が大きくでてくるわけなのです

(池袋リブロ 自己啓発書コーナー)


そんななか、わたしが持参した手製POPを立てていただいたのが池袋のリブロです(上掲の写真)。回遊性のいい動線上にある棚に平積みにされてますので、機会があればぜひ立ち寄ってみてください。

フィールドワークは、メーカーでよく強調されている「三現主義」の実践です。現場・現物・現実の頭文字をとった「三現主義」。フィールドワークについては、『人生を変えるアタマの引き出しの増やし方』の「第2章 引き出しの増やし方 ②-徹底的に観察する」を参照してください。

じっさい、書籍販売の「現場」で販売担当者の方々と「対話」していると、お互いにとって貴重な「気づき」の機会になると思います。なんといっても「現場」ですね!

ネット書店で本を買うことの多いわたしですが、あらためてリアル書店の意味についても考えている状況です。なんといっても、リアル書店の店頭においては、手で触って「商品」の中身を確かめることができるわけですから。

なお、アマゾンでは、まだ「なか見! 検索」ができないので、とりあえずは出版社の こう書房 のサイトをご覧ください。 
http://www.kou-shobo.co.jp/book/b102659.html 
「もくじ」 と 「はじめに」(全文) を読むことができます。

ぜひこの機会に一冊。よろしくお願いします!



(2012年7月3日発売の拙著です)


<ブログ内関連記事>

コロンビア大学ビジネススクールの心理学者シーナ・アイエンガー教授の「白熱教室」(NHK・Eテレ)が始まりました

書評 『もうすぐ絶滅するという紙の書物について』(ウンベルト・エーコ、ジャン=クロード・カリエール、工藤妙子訳、阪急コミュニケーションズ2010)-活版印刷発明以来、駄本は無数に出版されてきたのだ




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2012年6月14日木曜日

お知らせ  『人生を変えるアタマの引き出しの増やし方』 の Amazon予約が開始されました!



ブログ読者のみなさま、お知らせです!!!

『人生を変えるアタマの引き出し』(佐藤けんいち、こう書房、2012) のamazon での予約が開始されました!!! http://tinyurl.com/ck7d2xo

日本全国に書店の数は、約1万5千ありますし、書籍売り上げは首都圏の比率が大きなものですのので、お近くの書店では手に入れるのが難しいことも想定されます。

ぜひ、ネット書店の amazon で事前に「予約」していただくことをおすすめします。発売前の「予約」であれば、最短で確実にお手元に届く可能性が高まります。

amazon では、すべての商品について「送料無料」となっておりますので、定価 1,470円(消費税込み)の本書でも、まったく問題ありません。安心してご購入いただけます。

「予約」していただける方は、ぜひ「予約」 お願いします!

また、本というものは、できるだけ書店の店頭で買いたいという方も、ぜひ amazon の 「いいね」ボタンを押していただけるとうれしく思います。

本書の内容については、出版元の こう書房 のサイトでも、くわしく紹介されています。

amazon の「なか身!検索」 に反映されるのは、多少の時間がかかると思います。 こう書房 のサイトでは、「もくじ」だけでなく、「はじめに」の全文も公開されていますので、ぜひご覧ください。
http://www.kou-shobo.co.jp/book/b102659.html

本の趣旨は、「はじめに」に書いた「冒頭の文章」に尽きていると思います。


ビジネスパーソンにもっとも必要なのは、狭くて深い「専門知識」と広くて浅い「雑学」だ。これが、ビジネスマンとして25年以上やってきた私の実感です。「専門知識」と「雑学」のふたつが両輪になってこそ、ビジネスだけでなく人生もまた豊かになるのです。

これは、わたしがこのブログ「アタマの引き出しは生きるチカラだ」で、繰り返し述べてきたことです。この本では、「アタマの引き出し」の増やし方について、具体的にその方法を解説したものになっています。

出版社による「内容紹介」は、以下のようになっています。amazon にも掲載されています。原文そのままを引用します。


「仕事は自分1人ではできません」

専門知識はいくらあっても上手くいかない
残念な人の原因がここにあります。

歳を重ねるに従い、仕事の質は人との繋がりを
必要とするものへと変わっていきます。

それならば、専門知識同様、若いときから
雑学(=アタマの引き出し)を多く持つ努力を
した人が最終的に成功するはずです。

豆知識を集めた雑学本は多くありますが、
それはいっときのひまつぶしです。

この本では、将来にわたって使える
「雑学を身につける具体的な方法」を記しました。

「魚を与えるより釣り方を教える」です。


「もくじ」は、以下のとおりです。

はじめに
序章 「引き出し」は、なぜ多ければ多いほどよいのか?
第1章 「引き出し」の増やし方①-「好奇心」を最優先し「五感」をつかって「体験」する
第2章 「引き出し」の増やし方②-徹底的に「観察」する
第3章 「引き出し」の増やし方③-「本を読む」生活習慣を身につける
第4章 「引き出し」の増やし方④-「アウトプット」によって「引き出し」を整理し定着させる
第5章 「引き出し」の増やし方 応用事例-「料理」を例に「引き出し」を増やしてみるとしたら
あとがき

書籍にかんする詳細は以下のとおりです。

◆発売日: 7月10日(予定)
◆定価: 1,400円(+税)=1,470円
◆判型(サイズ): 四六版並製(=ソフトカバー)
◆ページ数: 216ページ
◆読者対象: 20代から30代前半の若いビジネスパーソン
◆ISBN(国際標準図書番号): 978-4-7696-1074-8

読者対象が、「20代から30代前半の若いビジネスパーソン」となっていますが、その年代や職業ににかかわりなく読める内容になっていると思いますのでご安心ください。高校生でも読める内容だと思いますし、もちろん40代以上でも読んで共感していただける内容になっていると思います。

昨夜(6月13日)放送の 「原麻里子のグローバルビレッジ」の最後で、本について紹介させていただきました。動画の最後をご覧下さい。 http://www.ustream.tv/recorded/23284174#utm_campaign=t.co&utm_source=23284174&utm_medium=social

発売予定日は、7月10日ですが、数日はやく書店の店頭に並ぶことになると思います。

ぜひ購入のご検討お願いいたします!





<ブログ内関連記事>

初の著書 『アタマの引き出しの増やし方』(佐藤けんいち、こう書房、2012)が、7月に出版されます!


P.S. amazon の著者セントラルの登録完了しました(2012年6月15日)


http://www.amazon.co.jp/%E4%BD%90%E8%97%A4%E3%81%91%E3%82%93%E3%81%84%E3%81%A1/e/B008BDYQTY/ref=ntt_athr_dp_pel_1





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