「アタマの引き出し」は「雑学」ときわめて近い・・日本マクドナルド創業者・藤田田(ふじた・でん)に学ぶものとは?

◆「アタマの引き出し」つくりは "掛け算" だ : 「引き出し」 = Σ 「仕事」 × 「遊び」
◆酒は飲んでも飲まれるな! 本は読んでも読まれるな!◆ 
◆一に体験、二に読書、その体験を書いてみる、しゃべってみる!◆
◆「好きこそものの上手なれ!」◆

<旅先や出張先で本を読む。人を読む、モノを読む、自然を読む>
トについてのブログ
●「内向きバンザイ!」-「この国」日本こそ、もっとよく知ろう!●

■■ 「むかし富士山八号目の山小屋で働いていた」全5回 ■■
 総目次はここをクリック!
■■ 「成田山新勝寺 断食参籠(さんろう)修行(三泊四日)体験記 」全7回 ■■ 
 総目次はここをクリック!
■■ 「庄内平野と出羽三山への旅」 全12回+α - 「山伏修行体験塾」(二泊三日)を中心に ■■
 総目次はここをクリック!


「個」と「組織」のよい関係が元気をつくる!

「個」と「組織」のよい関係が元気をつくる!
ビジネス寄りでマネジメント関連の記事はこちら。その他の活動報告も。最新投稿は画像をクリック!



ご意見・ご感想・ご質問 ken@kensatoken.com にどうぞ。
お手数ですが、コピー&ペーストでお願いします。

© 2009~2026 禁無断転載!



ラベル スリラー の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル スリラー の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2020年5月10日日曜日

映画『コンテイジョン』(米国、2011)を見た ー その先見性の高さに脱帽


FBでも、その他ネットでも話題になっていたハリウッド映画『コンテイジョン』(米国、2011)を Amazon Prime Video で視聴した。1時間46分。見るのは今回が初めて。

 プライム会員でも無料では視聴できないので、追加で199円支払っても見ておくべきだ思って視聴することにしたのだ。そして、それは正解だった。

映画の内容は、以下のとおりだ。amazonの解説からそのまま引用しておこう。


謎のウイルス感染が発生し、驚異的なスピードで全世界へ広がっていった。米国疾病対策センターは危険を承知でドクターを感染地区へ送り込み、世界保健機関がウイルスの起源を突き止めようとする中、ある過激なジャーナリストの発言が人々の恐怖を煽り、社会は崩壊していく。はたして人々が選んだ決断とは?・・

たしかに、まるで今回の新型コロナウイルス感染(COVID-19)のパンデミックをそのまま地で行くような内容で、その先見性には大いに驚かされながら最後まで見てしまう。




映画の公開は2011年、いまから9年前になる。公開当時は気にも止めなかったのは、危機意識が欠けていたと言われても仕方ない。


(映像よりキャプチャ)

日本でも小松左京のSF作品をもとにした『復活の日』(1980年)という作品があって、私も3月に視聴したばかりだが、ソダーバーグ監督の『コンテイジョン』(2011年)のほうが、はるかにリアリティが高い。すでに人類は、SARSウイルス感染(2002年)を経験しているからだろう。

それに加えて映像作家のイマジネーション力。映画では、インフルエンザのような空気感染ではなく、今回の新型コロナウイルスと同様に接触感染が原因としている。映画では、CDCがソーシャル・ディスタンスを国民に要請する。


(同上)

この映画の見どころは、キャッチコピーにあるように「恐怖は、ウイルスよりも早く感染する」を映像化したことにある。 今回の新型コロナウイルスでは、さすがに映画で設定されている局面まではいっていないかもしれない。だが、けっしてあり得ない話だと考えておいたほうがよさそうだと、見終わったいま思うのである。


(同上)

というのは、「ワクチンさえ開発されれば・・」という声が多いが、そのワクチンも治験を行って認可され、量産体制に入って流通するまでのプロセスを考えれば、そんなに簡単な話ではないことがわかるはずだ。

いろんな意味で、アタマの体操になるので見ておいたほうがいいと言っておこう。


PS 感染症の死者の埋葬方法について-米国では火葬が行われない?

この映画で気になったのは、米国では感染死した人たちを火葬せずに、棺桶は使用されないが、ボディーバッグに入れたまま集団埋葬していることだ。

「ボディーバッグが足りない」というセリフが映画のなかにでてくる。今回の新型コロナウイルス感染ではどうなっているのだろうかという疑問が湧く。

日本では火葬されてお骨になるまで、近親者も立ち会いが許されないというニュースが、志村けんさんや岡江久美子さんの死に際してニュースになったが、イスラーム世界と同様に、キリスト教世界でも感染症の拡大の際にも、火葬は要請されないのか?

「常識」の違いにも目を向けたい。





<ブログ内関連記事>

映画『復活の日』(1980年、日本)を初めて見た-生物兵器と核兵器で2度滅亡した人類の「復活の日」

書評 『人類が絶滅する6のシナリオ』(フレッド・グテル、夏目大訳、河出文庫、2017)-人類滅亡シナリオの第1位は「スーパーウイルス」だ!

JBPressの連載コラム第74回は、「繰り返される中国とイタリアの悲劇的な濃厚接触-パンデミックはグローバリゼーションを終わらせるのか」(2020年3月24日)


 
(2019年4月27日発売の拙著です)



(2017年5月18日発売の拙著です)


   
(2012年7月3日発売の拙著です)


 




Clip to Evernote 


ケン・マネジメントのウェブサイトは

ご意見・ご感想・ご質問は  ken@kensatoken.com   にどうぞ。
お手数ですが、クリック&ペーストでお願いします。

禁無断転載!









end

2019年10月5日土曜日

映画『ホテル・ムンバイ』(2018年、豪州・米国・インド合作)を見てきた(2019年10月5日)― ムンバイの超高級ホテルを舞台に、3日間にわたって続いた悪夢のようなテロ事件を描いたヒューマンドラマ



映画『ホテル・ムンバイ』(20188年、豪州・米国・インド合作)を見てきた(2019年10月5日)。3日間にわたって続いた、10年前の悪夢のようなテロ事件を、超高級ホテルを舞台にヒューマンドラマとして描いた作品だ。

テロリストに占拠された高級ホテル。乱射されるマシンガンの激しい金属音、いつ殺されるかわからない追いつめられ感、心臓が弱い人にはムリだろう。

インド西部の大都市で商都ムンバイ(かつてはボンベイと呼ばれていた)で、大規模な無差別同時多発テロが起きたのは2009年11月26日のことだ。この事態にムンバイ警察は、ほとんどなすすべもなく、首都デリーから特殊部隊が投入され鎮圧されるまでの3日間、インド有数の大都市は生き地獄のような状態に置かれていた。




テロリストのターゲットになったのはムンバイ中央駅と高級ホテルやカフェ。交通機関をマヒさせ、外国人宿泊客の多いホテルを占拠することで、最大限の効果をあげることを目的としていた。映像重視のメディア時代であるのみならず、SNSで簡単に画像や動画が送信できる時代であり、地獄絵が世界的に同時配信されることを意図していたのだ。

若いテロリストたちも、インカムを常時装着して指示をあおぎ、報告をおこなっている。声だけ聞こえて、目に見えないテロ指導者の存在。テロの性質をよく物語っているといえよう。


(アラビア海に面した大都市ムンバイ テロリストのターゲットとなったポイント wikipediaより)


ターゲットとなったホテルは、タージマハル・ホテルとオベロイ・トライデント・ホテル。この映画の舞台となったのは前者のタージマハル・ホテルである。

タージマハホテルは、1903年に開業したムンバイを代表する格式ある超高級ホテル。世界の政治家・王侯貴族・セレブが多く宿泊することで有名だ。



■テロリストは海の向こうからやってきた

テロリストの素性は、現在でもよくわかっていないようだ。パキスタン系のイスラーム過激派であることは確かなようだが、特定はされていない。テロ事件の直後から、インド成政府はパキスタンに対して強硬な姿勢を示したが、テロ事件がいつ再発してもおかしくない状況だ。

映画の冒頭のシーンが印象的だ。テロリストは海の向こうからボートでやってきたのだ。というのは、ムンバイはアラビア海に面した海港都市であるからだ。映画の内容もさることながら、大都市が海からのテロ攻撃に脆弱なことを示しているこのシーンは印象に残る。テロリストたちは、上陸後にタクシーに乗車して、ターゲットに向けて分散していく。


(海からみたタージマハル・ホテル 英語版ポスター wikipediaより)


鎮圧には3日間もかかったことも驚きである。ムンバイには特殊部隊がいなかったためだ。首都デリーから投入されるまで待つしかない状態だったのだが、デリーからムンバイまでの距離は約1,400km、準備にかかる時間をカウントしても、ホテルに閉じ込められている宿泊客たちから見たら、絶望的に長い時間であっただろうことは容易に想像できる。

乱射される自動小銃AK47の激しい金属音、いつ殺されるかわからないという、絶望的な追いつめられ感。エンターテインメントではあるが、迫真の映像と音響のリアリティは高い。



■危機対応のリーダーシップとマネジメント

この映画で印象的なのは、テロリストの攻撃を受け占拠されたホテル内で、危機対応のリーダーシップをフルに発揮し、的確なマネジメントを遂行した料理長の存在である。

彼の存在がなかったなら、宿泊客の犠牲者はもっと多かったことだろう。実話をベースにしているこの映画では、登場人物の多くが射殺されてしまうのだ。

テロリストの攻撃など想定もしていなかったときに、ミーティングででてきたことばも印象深い。それは、「お客様は神様」(Our guests are gods)というセリフだ。こういうフレーズは日本だけではなかったのだ。多神教世界のインドならではであり、英語でこのフレーズが語られても違和感はない

ホテル従業員のあいだに「お客様は神様」というマインドセットがあってこそ、チームとして動くことができたのだ、と納得する。強力なリーダーのリーダーシップだけでは事は進まないのだ。チームメンバーのフォロワーシップあってこそ、一人一人が使命達成のために動くことができるのである。

こういった観点から、この映画を見ることも可能だ。リーダーシップの映画でもある。

そういえば、『ホテル ・ルワンダ』という映画もあったなと思い出した。これもホテルマンが主人公の映画だ。内戦状態のルワンダを舞台にした物語であった。


(映画のチラシの裏)



■クライシスはインドとタイで同時進行していた

インドでムンバイで無差別同時多発テロが起きたのは、ちょうどタイの首都バンコクのスワンナプーム国際空港がデモ隊によって占拠され、封鎖されたその日のことだった。

2008年11月26日未明、スワンナプーム空港が閉鎖、全便運行中止されてしまった。わたしはといえば、この当時はタイのバンコクで現地法人の代表を務めていたのだが、たまたま前夜発(だったと記憶する)の便で翌朝には日本に帰国していた。だが、逆にバンコクに戻れなくなってしまったのだ。

結局、シンガポール経由でプーケットに飛び、そこから陸路でなんとかバンコクに戻ったのだが、この経緯については、タイのあれこれ (21) バンコク以外からタイに入国する方法-危機対応時のロジスティクスについての体験と考察- に書いてある。

日本に帰国したまま、バンコクに戻れなくなったわたしは、日本国内でバンコク状況の把握に努めていたが、ムンバイの同事態発テロ事件にも衝撃を受けていた。国際ニュースで取り上げられていたのは、この2本が最大のものだったはずだ。

ムンバイから脱出しようとしても、インドからの国際便の本数の多いバンコク便が運行しておらず、そうとうな混乱状態になっているであろう、と。実際、そんな目に遭遇した人もいたらしいことは、あとから知った。


ムンバイのテロ事件と、バンコクのデモ隊による空港占拠は、性格も背景もまったくことなる独立した事象であるが、時間的に同時に起こった事件であることは共通している。

ある事件が取り上げられる際には、それ以外の情報がいっさい切り捨てられてしまうが(そうでないと輪郭がぼやけて理解しにくくなるからでもある)、この2つの事件が、同時進行の事件であったことを想起してほしくて、あえて補足情報として書いておくことにした次第。


画像をクリック!



<関連サイト>

公式サイト https://gaga.ne.jp/hotelmumbai/ (日本版)
トレーラー  https://www.youtube.com/watch?v=A8IxhVslvro


<ブログ内関連記事>

書評 『巨象インドの憂鬱-赤の回廊と宗教テロル-』(武藤友治、出帆新社、2010)-複雑きわまりないインドを、インドが抱える内政・外交上の諸問題から考察

書評 『インド 宗教の坩堝(るつぼ)』(武藤友治、勉誠出版、2005)-戦後インドについての「生き字引的」存在が宗教を軸に描く「分断と統一のインド」

書評 『グローバル・ジハード』(松本光弘、講談社、2008)-対テロリズム実務参考書であり、「ネットワーク組織論」としても読み応えあり

自動小銃AK47の発明者カラシニコフ死す-「ソ連史」そのもののような開発者の人生と「製品」、そしてその「拡散」がもたらした負の側面

「13日の金曜日」にパリで発生した大虐殺(2015年11月13日)-「テロとの戦い」に重点を置いたフランス共和国の基本を知る

書評 『自爆する若者たち-人口学が警告する驚愕の未来-』(グナル・ハインゾーン、猪俣和夫訳、新潮選書、2008)-25歳以下の過剰な男子が生み出す「ユース・バルジ」問題で世界を読み解く


(2025年1月24日発売の拙著です 画像をクリック!

(2023年11月25日発売の拙著です 画像をクリック!

(2022年12月23日発売の拙著です 画像をクリック!

(2022年6月24日発売の拙著です 画像をクリック!

(2021年11月19日発売の拙著です 画像をクリック!

(2021年10月22日発売の拙著です 画像をクリック!

 (2020年12月18日発売の拙著です 画像をクリック!

(2020年5月28日発売の拙著です 画像をクリック!

(2019年4月27日発売の拙著です 画像をクリック!

(2017年5月19日発売の拙著です 画像をクリック!

(2012年7月3日発売の拙著です 画像をクリック!


 



ケン・マネジメントのウェブサイトは

ご意見・ご感想・ご質問は  ken@kensatoken.com   にどう
お手数ですが、クリック&ペーストでお願いします。

禁無断転載!







end