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2026年1月28日水曜日

書評『中国共産党 暗黒の百年史(文庫版)』(石平、飛鳥新社、2023)― 中国共産党の結党以来のDNAとその本質を知るための必読書



スキマ時間にはどうしてもスマホを見てしまう。しかも動画を見ているとはまってしまう。AIによるものだとわかっていても、面白いので笑ってしまう。中毒だな、こりゃ(^_^; 

英語の本は、移動中の電車のなかで kindle版をスマホで読んでいるが、横書きだから違和感はない。どうもスマホやPCで縦書きの日本語を読むのは違和感があるのだ。 

とはいえ、スマホばっかりいじっていると「スマホ猫背」になってしまう危険もある。精神的にも詰んでしまう可能性もあるしね・・・ と

いうわけで、ふたたび先週から出先には紙の本をもってでかけることにした。仕事には直接関係ない本だが、積ん読本の消化もしないといけないしね。 

****** **

つい最近読んだのは『中国共産党 暗黒の百年史(文庫版)』(石平、飛鳥新社、2023)。原本は、参議院議員になる前の石平氏が、2021年の「中国共産党結党百周年」の年に出版したものだ。1年かけて書いたのだという。  

今週のことだが、習近平体制に激震が走っている。紅二代で盟友のだったはずの軍事委員会トップをパージ(=粛清)したのだ。

7人いた軍事委員会委員はすでに5人になっていたが、今回の張又侠上将を含めた2人がパージされて消え、残ったのは習近平含めて2人だけ、つまり習近平による軍事独裁体制が確立したことになる。独裁化が進展したのか、それとも不安定化しているのか、深層はいまだ不明だ。 

習近平がロールモデルにしているのは毛沢東今回のパージが林彪事件を想起させるのは当然のことである。毛沢東を支えていたのが不倒翁とよばれた周恩来だが、日本では清廉潔白とされてきた周恩来を「美化された悪魔の化身」として、その正体を暴き出す。 

この本をつうじて、国民党への浸透工作と乗っ取り、そして陰謀と裏切りから始まった中国共産党の党勢拡大の経緯が明らかにされる。

まさに、台湾のアン・リー監督の映画『ラスト、コーション』(Lust, Caution)の世界そのものだな、と。 原作のタイトルは「色、戒」。ハニートラップによる国民党幹部に対する浸透工作とその末路を描いた、戦慄すべきスリラー映画である。






政権奪取前後の大量虐殺と文革における徹底的破壊、そしてイ族から始まり、チベットやウイグル、モンゴルに代表される少数民族のジェノサイドなど、まさに血塗られたとしか言いようがない中国共産党百年の闇と、中国共産党の本質をあざやかにあぶりだしている。 

内容的には石平氏の他の著書とかぶる記述もあるが、あらためて中国共産党が本質的に悪魔そのものであり、人類社会の敵であることを実感することができた。 

国会冒頭の解散によって実行される今回の総選挙(=衆院選)では、中国共産党に厳しい態度で対峙する高市政権を絶対に勝たせなくてはならない。そう痛感している。 

まだ読んでない人は、ぜひ『中国共産党 暗黒の百年史』を読んでおくよう強く薦めたい。ジャーナリスト・門田隆将氏による『日中友好侵略史』も必読だ。 



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目 次
文庫版のためのまえがき 
第1章 浸透・乗っ取り・裏切りの中共裏工作史 
第2章 繰り返される血まみれの大量虐殺史 
第3章 侵略と虐殺と浄化の少数民族弾圧史 
第4章 紅軍内大虐殺、陰謀と殺し合いの内ゲバ史 
第5章 周恩来、美化された「悪魔の化身」の正体 
第6章 女性と人民を食い物にした党幹部の貪欲・淫乱史 
第7章 日本人をカモにした対日外交史と反日の系譜 
最終章 危険すぎる習近平ファシズム政権の正体と末路 
中国共産党「暗黒の百年史」年表


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2025年7月19日土曜日

2025年7月20日に投開票される参院選の真の争点は「外国人問題」である!(2025年7月19日)ー『日中友好侵略史』(門田隆将)と『中国を見破る』(楊海英)の2冊は日本国民の必読書

 

今回(2025年7月20日)に投開票が行われる今回の参院選の争点は「減税問題」であるが、それ以上に重要な争点が「外国人問題」だ。 

もちろん、ルールを守って日本社会に溶け込もうとしている外国人はウェルカムだ。なぜなら「日本は日本人のもの」だからだ。そんなの当たり前ではないか! 

だが、ダントツに多い中国人を中心にした「不良外国人問題」は、いま解決の道筋をつけないと大変なことになる。このままだと、日本が日本でなくなってしまう日本が日本人の国でなくなってしまう。 

「日本乗っ取り」(!)を画策している中国共産党が悪の根源であることは言うまでもない。だが、それ以上に問題なのは、中共がもたらす甘い汁に群がる、「媚中派」という腐った政治屋どもが、中共による「日本乗っ取り」のお先棒をかついでいることだ。 

まずは現実をしっかりと認識することが重要だ。中共による「日本乗っ取り」工作は、「陰謀論」ではない! 

待ってましたとばかりに、あたかも鬼の首を取ったかのように「ロシア発の陰謀論だ~!」と叫ぶヤカラこそ要注意である。 




そのために、ぜひ『日中友好侵略史』(門田隆将、産経新聞出版、2022)と 『中国を見破る』(楊海英、PHP新書、2024) の2冊を日本国民の必読書として、あらためて挙げておきたい。 

ジャーナリストの門田隆将氏については、説明の必要はないだろう。楊海英(よう・かいえい)氏は、南モンゴル(=内モンゴル)出身のモンゴル人で、日本国籍を取得している歴史人類学者である。モンゴル名はオーノス・チョクトン。 

『日中友好侵略史』は、「日中友好」の美名のもとに行われた中国共産党の対日浸透工作と、それをバックアップした公明党と自民党の罪について詳細にレポートしたノンフィクション。 

『中国を見破る』は、日本の敗戦によってモンゴルがソ連と中共によって分断され、中共側の支配下で苦難の歴史を歩むことになった南モンゴルのモンゴル人の体験から導きだされた中国と中国人の本質だ。 

大量に入植してきた漢人たちによって、モンゴル人のアイデンティティである文化と言語まで失われた悔しさと悲しみ。それは、モンゴル人だけでなく、チベット人だけでなく、ウイグル人だけでなく、近未来の日本と日本人そのものである!  

中国共産党による「日本乗っ取り工作」がこのまま進行するととどうなるのか、日本人は自分事として考えなくてはならない。 


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2024年2月17日土曜日

書評『トヨタ 中国の怪人 ― 豊田章男を社長にした男』(児玉博、文藝春秋、2024)― トヨタの中国ビジネスを軌道に乗せた男の壮絶な前半生とビジネスマンとしての生き様

 
 
『トヨタ 中国の怪人 ー 豊田章男を社長にした男』(児玉博、文藝春秋、2024)が面白いので一気読み。ことし2月にでたばかりのビジネス・ノンフィクションだ。  

「中国の怪人」こと遠藤悦雄、それが本書の主人公である。トヨタ中国事務所総代表として、ホンダや日産などのライバル企業に遅れに遅れた中国ビジネスを起死回生の秘策で軌道に乗せた男。 

そして、その結果として、御曹司の豊田章男を社長に押し上げた最大の功績者だが、公式の記録からは見えない存在にされてしまった男。 

そうか、そんな男がいたのか、そんなことが内部で進行していたのか・・・。リアルタイムの企業内部ものではないが、そんな驚きを歴史もののビジネス・ノンフィクションとして堪能できる。 

だが、それだけではない。なんといっても、この遠藤氏の前半生があまりにもすさまじいのである。想像を絶しているといっていい。 




満洲に赴任した技術者の父のもと、日本統治下の満洲で生まれた遠藤氏は、日本の敗戦後に父が中国共産党に「留用」されたため一家は中国に残留を余儀なくされ、中共統治下で凄絶なまでの人生を送っている。

日本に「帰国」できたのは、なんと27歳になってから、しかも1970年のことであった。大坂で万博が開催された年である。高度成長期の絶頂にあった日本は、同時期の中国とは雲泥の差があった。まさに別世界といってもよい状態であった。日中国交回復は1972年のことである。

中国で育ち、中国人とおなじ苦難の日々を送り、しかも日本人であるがゆえに、中国人以上の辛酸をなめている。中国と中国人を知り尽くしているといってもいいのである。

そんな遠藤氏が「中国人の本質」だとして著者に示したのが「好 死 不 如 懶 活」という漢字6文字の中国語。意味は、「きれいに死ぬよりも、惨めに生きたほうがまし」

まさに遠藤氏の生き様そのものである。中共統治下の過酷な時代を生き抜いた日本人の口から発せられることばの重みが違う。 潔さに美学を見いだす日本人とはまったく違うのである。 

そんな個性的クセの強い遠藤氏の能力を見抜き、使いこなした数少ない人物が、トヨタ中興の祖ともいうべきサラリーマン社長の奥田碩氏であり、世襲で経営者となった豊田章男氏であった。ともに遠藤氏のネイティブとしての中国語能力と豊富な人脈をフルに使い切っている。 

トヨタとは直接関係ないわたしだが、大学の後輩(ただし、学部も部活も違う)として、一部上場企業の世襲を阻止しようとする奥田氏には大いに共感を感じていたものだ。残念ながら、豊田ファミリーへの「大政奉還」が実現して現在に至る。その影にいたのが遠藤氏だったのか・・・。 


今回の『トヨタ 中国の怪人』もまた、日本企業にとっては異質なバックグラウンドをもちながら、日本のビジネス社会で孤軍奮闘しながらも、最後は刀折れ矢尽きていった男の人生を描いている。

時代と運命に翻弄されただけでなく、晩年にいたっても、日本人でも中国人でもないようなアイデンティティの揺らぎを抱き続ける人生。

それほど数奇で濃厚な人生を送った、そんなひとりの「日本人」の聞き書きをもとにした作品である。 読ませるノンフィクションである。それだけでなく、事例としてさまざまな教訓を導きだすことも可能だろう。


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目 次
序章 中国人の本質
第1章 豊田章一郎の裏切り
第2章 日本の子鬼
第3章 毛沢東の狂気
第4章 零下20度の掘っ建て小屋
第5章 文化大革命の嵐
第6章 悲願の帰国
第7章 日米自動車摩擦の代償
第8章 豊田英二の危惧
第9章 はめられたトヨタ
第10章 起死回生の秘策
第11章 豊田章男の社長室
主要参考文献・映像作品

著者プロフィール  
児玉博(こだま・ひろし)
1959年生まれ。早稲田大学卒業後、フリーランスとして取材、執筆活動を行う。月刊「文藝春秋」や「日経ビジネス」で企業のインサイドレポートを発表。著書に大宅壮一ノンフィクション賞(雑誌部門)の受賞作を単行本化した『堤清二 罪と業 最後の「告白」』など。(本データは2017年の『テヘランから来た男』が刊行された当時に掲載されていたもの)


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2023年12月16日土曜日

書評『戦狼中国の対日工作』(安田峰俊、文春新書、2023)ー 徹底的な取材力と分析力、バランスのとれた記述による本書を読めば「中国共産党の対日工作」に対して冷静に対応するための心構えを得ることができる

 


出版されたばかりの『戦狼中国の対日工作』(安田峰俊、文春新書、2023)をさっそく読んだ。

徹底的な取材力と分析力、バランスのとれた記述。この本を読めば、「戦狼中国の対日工作」に対して、冷静に対応するための心構えを得ることができる。

現状を探索したレポートして「読んで面白く、しかも読んでためになる」。そんな、すぐれた内容の1冊だ。


■「戦狼外交」は2021年から本格化

「戦狼」が中国外交の枕詞として、日本でも知られるようになったのはなったのは2021年以降である。「戦狼」とは、2017年に中国で公開され爆発的ヒットとなった愛国映画『戦狼 ウルフ・オブ・ウォー』(中国、2017年)のことだ。

そして、2020年6月に「国家安全維持法」が施行されて以降、対中最前線は香港から日本に移行したというのが著者の認識である。だから、2021年以降に「戦狼外交官」の居丈高な粗暴な発信が乱発されるようになったのだ。

そして、日本国内にはりめぐされた中国共産党の工作網が活発にうごめいている現状。工作は在日中国人の監視活動だけでなく、沖縄や黄檗宗など「日中友好」の名を借りた浸透工作もまた。

まずは「目次」を紹介しておこう。

はじめに 戦慄すべき対日工作の実態に迫る
第1章 秘密警察の派出所
第2章 共産党幹部の個人情報を暴露したハッカーたち
第3章 リベラル外交官はなぜ戦狼と化したのか?
第4章 習近平の日本原体験と対沖縄・宗教工作
第5章 プロパガンダに協力する日本人
第6章 「中国の池上彰」が日本に逃げた理由
おわりに 粗暴な敵とどう向き合うか


すでに文春オンラインで「記事」として読んでいるものもあるが、こうしてまとめて一書になったものを読むと、「中国の対日工作」の実態がよく見えてくる。

「はじめに」に書かれた著者自身のまとめによれば、「現実の戦狼中国の工作活動は、むしろ極度に短絡的で垢抜けず、自分たちの行動が相手国にどう受け取られるかという想像力に欠け」たものであり、「カネと人海戦術という単純な武器だけで、無為無策のまま正面突撃を繰り返すような、粗雑で直線的な動きが数多」い、ということになる。

まさにそのとおりだな。とはいえ、「カネと人海戦術という単純な武器」も、使いようによってはバカにはできない。

なぜなら、「かれらの最大の恐ろしさは、合理的な判断や常識にいる自制が機能せず、「愛国的」な現場の暴走をしばしば容認する予測不可能性と、その結果生じた誤った方針を修正できずに開き直るという、意思決定の硬直性にこそある」からだ。

「自制が機能せず」、「予測不可能性」、「意思決定の硬直性」。まさにこれこそ現在の習近平体制を象徴しているキーワード群ではないか!


■「現在の中国」は「戦前の日本」とよく似てい

本書を読んでいて思ったのは、「現在の中国」は、まるで「戦前の日本」のようだという感想だ。


当局が流す報道に簡単に踊らされ、暴走する現場。対外方針を大きく誤らせるものとなった「戦前の日本」についての議論は、そっくりそのまま「現在の中国」にあてはめることも不可能ではない。

ただし、「戦前の日本」と「現在の中国」は似ているとはいえ、日中の相対的な関係は逆転している。当時は分裂して弱体化していた中国だが、すでに日本を超える「大国」として復活した中国に対して、「現在の日本」は相対的に「小国」の立場にある。
 
となれば、対応の仕方はかつてとは真逆なものとなるというものだ。著者が末尾で言及している「弱者の戦略」こそ、現在の日本人が学ぶべきものという結論には、大いに賛同する。それは、かの有名な毛沢東の「遊撃戦略」である。

いずれにせよ重要なことは、事実をよく見極めたうえで、瞬発的な反応を自制し、冷静な判断によって対応していくことであろう。

社会経済に大きな問題を抱える現在の体制が、今後も永続することは考えにくいし、現在70歳の習近平氏も加齢とともに判断力が鈍ってくることは確実だ。独裁制にともなう忖度状態では、ただしい情報が入ってくることもないだろう。

いや、だからこそ「予測不可能性」(unpredictability)というキーワードを心しなくてはならないのである。「想定外の事態」にうろたえることのないよう、想像力を鍛えなくてはならない。







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