マイケル・ムーア監督の「華氏119」を視聴。amazon Prime Video で「無料」という連絡が来たので。128分。
「119」というのは、2016年11月9日のこと。トランプ大統領誕生の日だ。逆の立場から言えば、ヒラリーが敗れた日である。ムーア監督の立ち位置はリベラル派である。
「911」は言うまでもなく、同時多発テロの2001年9月11日のことだ。「119」は「911」に匹敵する「事件」(?)だと捉えているのだろう。
「911」は言うまでもなく、同時多発テロの2001年9月11日のことだ。「119」は「911」に匹敵する「事件」(?)だと捉えているのだろう。
この映画は2018年の製作・公開。トランプ大統領誕生の必然性(・・良い悪いは別にして)を監督なりにドキュメンタリータッチの突撃取材で描く。
どんな問題も現場にある。アメリカが抱えている問題は、日本の比ではない。いや、いずれ日本もそうなるのか、そうなりつつあるのか。
どんな問題であっても、草の根で問題解決していこうとしている人たちがいる。だが、その思いを吸い上げようとしない民主党の上層部エスタブリッシュメント。オバマ前大統領もその例外ではなかったことも、失望とともに痛烈に描かれる。
なるほど、これではトランプ大統領が誕生するのもムリはない。フロリダのハイスクール銃撃事件をきっかけに動き出した、選挙権をもたない若者たちの運動には、期待したいものもあるのだが・・・。
この映画は、新型コロナウイルスの感染症爆発(COVID-19)以前のものだ。その後も、警察による黒人殺害事件をきっかけに起こったBLM運動(Black Lives Matter)など、アメリカの問題は尽きることはない。 はたして、ことしの大統領選はどうなるのか?
ますます混沌としてきたな。草の根レベルで、現代アメリカを読み取ることが重要だ。
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