ことし2026年は、日本とイタリアの外交関係160周年。ともに古代にまでさかのぼる長い歴史と伝統を有するが、近代国家として出発した歴史は意外と短い。
イタリア統一は1861年、明治維新は1868年。ほぼ同時期に体制転換をなしとげ、「国民国家」(ネーション・ステート)として似たような軌跡を歩んできた日本とイタリア。その関係がかつてないほど密接になりつつある。
その立役者は、おなじく保守現実派の政治家である、イタリアのジョルジャ・メローニ首相と日本の高市早苗首相。
この2人の女性首相のツーショットは、さっそくメローニ首相がAIでアニメ化してXにアップしている。これを待ってたんだよ。なんせ「世界で最も影響力のある女性」の第3位が高市首相で、第4位がメローニ首相なのだ。
さすが、「ルパン三世」や「宇宙海賊キャプテン・ハーロック」といった、往年の「昭和アニメ」をこよなく愛するメローニさん。おなじく1970年代を中心とする「昭和アニメ」で育ったわたしは、大いに親近感を感じている。
その昔、1991年の夏にイタリア全土をバックパッカーとして旅した際に、南部の都市だったと思うが、宿泊先でTVをつけたら日本のアニメが放送されていることに驚いた記憶がある。たしか「The♥かぼちゃワイン」だったと思う。だから、なおさら驚いたわけだ。
1977年生まれのメローニさんもまた、アニメを見て育った世代だ。日本のアニメが、知らず知らずのうちに人生観の形成にあたえていたわけだ。ただし、音声はすべてイタリア語に吹き替えであり、しかも登場人物の名前はイタリア風、主題歌さえイタリア版ではローカライズされている。
「ルパン三世」の原作者モンキーパンチも、「キャプテン・ハーロック」の松本零士も、残念ながら世を去っている。今回の来日では、「北斗の拳」の原作者である原哲夫氏との面会が実現したとのことで、日本側の粋なはからいに感激したらしい。
それにしても、メローニさん好みのアニメは、みんな男の子向けのものばっかりだな。好きなアニメから、その本人の性格がわかるというものだ。
今回の来日は、高市首相が就任してから最初のヨーロッパからの公式訪問であるだけでなく、来日した1月15日はメローニさんの49歳の誕生日。
(首相官邸のXより)
メローニ首相と高市首相が会うのは、昨年の南アフリカのヨハネスブルグで開催された「G20サミット」以来2回目だが、「ジョルジャ ― サナエ」関係に発展したのだ。
(首相官邸の動画より)
ファーストネームで呼び合う関係がすごくナチュラルだ。 イタリアと日本でともに憲政史上初の女性首相となた2人。新しい時代を感じる。いいねえ。じつにすばらしい!
その昔の1980年代、保守現実派のロナルド・レーガン大統領と中曽根康弘首相のあいだで始まった「ロン ― ヤス」関係は、男性どうしの日米関係であった。最初はちょっとムリがあったけどね。
だが、それから約半世紀後の2026年の今回は日米関係ではなく、女性どうしの日伊関係。価値観を共有しているだけに、ほんとケミストリーのあう二人。
もともと高市首相も「サナエあれば、憂いなし」をキャッチフレーズにしてきたこともあり、「サナエ」とファーストネームで呼ぶことにまったく違和感はない。メローニ首相の「ジョルジャ」にかんしては、ヨーロッパ人であるだけに言うまでもないことだ。
政治家や官僚によるお膳立てというより、本人どうしが気が合うのだろうなあ。
インド太平洋地域の日本と、地中海に面したイタリア。ユーラシア大陸をはさんで遠く離れた「G7」のメンバー国の両国はともに「海洋国家」の「民主主義国」であり、政治経済だけでなく軍事面でも関係が強化されることになる。
第二次世界大戦では、ともに敗戦国となって米国による占領統治を体験、現在でも米軍基地が存在するが、米国との関係も良好である。
なんといってもトランプ大統領との良好な関係は、「ジョルジャ ― サナエ」の大きな財産である。「ジョルジャ ↔ ドナルド ↔ サナエ」関係は日欧の安全保障のかなめとなる。
国際環境が急速に激変するなか、今回の訪日で親友となった「ジョルジャ ― サナエ」の盟友関係が、今後も長くつづきますよう!
(日本とイタリアは「特別な戦略的パートナー」)
<関連記事>
ユミ:アングロサクソン系の人とマンガは、相性が悪いんでしょうか。マリ:民族的なものなのかは分かりませんが、日本で流行りのマンガがどこよりも先に翻訳される国はフランスだと思います。少なくとも私のマンガの翻訳はすべて、最初がフランスです。フランスには「バンドデシネ」と呼ばれるマンガ形式が100年以上前からあり、それもあってマンガが文化として認識されている。フランスで翻訳されると、次にスペイン、イタリアと来て、その後にポルトガルやブラジルなどが続く感じでしょうかね。私のマンガでドイツ語に翻訳されているのは、パンク少女を扱った一冊のみです。ユミ:ラテン系にウケがいいのかな。(・・・中略・・・)マリ:アメリカでは、マンガはアタマをあまり使いたくない人が読むものである、活字を読みたくない怠け者用の出版物だ、というとらえ方が、まだまだ大勢を占めているような印象があります。英国も似たようなもので、大英博物館のマンガ展でも、「世界屈指の博物館でマンガ?」と、賛否が渦巻いて、ニコルはすごい批判にさらされたと聞いています。好意的に受け止めてくれる声が上がる一方で、オールドメディアなどには「マンガは読むものであって、展示するものではない」「マンガと芸術は違うものである」といった批評が載りました。英国をよく知るユミさんは、どう思いますか。ユミ:英国では、食事文化をはじめとして、衣食住&娯楽全般を、あまり追求しないところがあって、享楽的な文化風土ではないですね。 (・・・後略・・・)
<ブログ内関連記事>
・・フランスをはじめとしたイタリアやスペイン、そして中南米のラテン系諸国では、日本のマンガやアニメの人気が高い。当時は放映料が安かったこともあるようだが、英語圏との違いもあるようだ(➡上記の「関連記事」を参照)
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