やっと映画『ボヘミアン・ラプソディ』(2018年、製作:英国・米国)を見に行ってきた。日本公開日(11月8日)の翌日にいくつもりだったが、忙しくて行くヒマがなかったのだ。
本日午前9:40の初回で見たのだが、平日にもかかわらず、ほぼ満席に近かった。公開以来この映画の評判はきわめていいし、それだけ日本ではクイーンのファンの裾野が広いということだろう。
私もふくめて、現在50歳代半ば以上の人にとっては、クイーンはリアルタイムの存在だし、個人的な話だが、やや前歯の出ている私はフレディーには親近感をもっている(笑)。自分も、子どもの頃は傷つきもしたものだ。
クイーンに出会ったのは中学生の頃。いちばん最初に覚えたのは、残念ながらこの映画にはでてこないが I want to ride my bicycle というフレーズではじまる Bycycle Race という曲だ。中学生でも理解できる英語だったこともあって、なんてヘンな曲だと思ったものだ(笑)
まあ、そんな個人的な回想はさておき、あらためてフレディー・マーキュリーの人生を振り返るこの人生ドラマを見ていて、なつかしい曲の数々に思わずいっしょに歌いたくなる衝動を抑えていたのだが(・・もちろんカラダは動くのは止められない)、ラストの1985年の「ライブエイド」の再現映像に向けて盛り上がっていくなかで、涙が止まらなくなってきた。
そう、この映画は基本的に音楽映画なのだが、人生ドラマであり、家族についての映画だからだ。そう思って見ていると、歌詞の内容が彼の人生にオーバーラップしてきて、泣けてくるのだ。そうか、We Are The Champions もこういう聴き方があったのだなか、と。もう涙は流れるままにした。
クイーンをリアルタイムで知っている世代だけでなく、知らない世代にとっても、すばらしい内容の映画といえのではないだろうか。あまりにもよくできた映画なのだ。
もちろん、ドラマである以上、実際とは違いもあるとはいえ、それはそれである。大いに楽しんで、大いに泣いたらいい。
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