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2012年9月23日日曜日

書評 『尖閣を獲りに来る中国海軍の実力-自衛隊はいかに立ち向かうか-』(川村純彦 小学館101新書、2012)-軍事戦略の観点から尖閣問題を考える



尖閣諸島は日本固有の領土であり、日本が実効支配を続けてきました。

これは否定しようのない「事実」であり、これに異を唱える中国の主張は、日本サイドからすれば「不当な言いがかり」以外の何物でもありません。

しかし、いろんな疑問がわいてきますよね。たとえば、こんな疑問の数々です。

●なぜ中国は尖閣諸島にこだわっているのか?
●それはただ単に資源開発のためなのか?
●それとも、ほかに理由があるのか? 
●中国海軍の実力は海上自衛隊と比較してどの程度のものか?
●仮にもし戦争になった場合、どのような展開になるか?

『尖閣を獲りに来る中国海軍の実力-自衛隊はいかに立ち向かうか-』(川村純彦 小学館101新書、2012)を読むと、ある程度の答えを得ることができます。

担当編集者によれば、「著者の川村純彦さんは昭和35年防大卒後海上自衛隊に入隊し、対潜哨戒機のパイロット、在米日本大使館駐在武官、第5、第4航空群司令を務め、かつての陸・海軍大学校に相当する統幕学校副校長として高級幹部教育に従事しました。退官後も岡崎久彦研究所の副理事長を務めるなどし、海軍戦略、中国海軍分析のエキスパートです。何度か訪中し、中国軍幹部とも激論を交わしたこともあるという、この部門の著者に最適な方です」、とのこと。

報告書をそのまま新書本にしたような感じで、やや読みにくい感じもなくはありませんが、尖閣問題について、軍事戦略の観点から明快な議論を行っており、たいへん参考になる一冊です。

尖閣は「点」にしか過ぎませんが、尖閣を足がかりにして台湾を押さえ、東シナ海全体を「面」として考えている中国共産党と中国海軍。きわめて戦略的な思考ですね。これはすでに南シナ海で実行済みの戦略です。詳細は本で確認していただきたく。

中国の国家としての意図を正確に理解することは、これからも超長期的につづく日中の対立と友好の関係を生きていくうえで最低限の知識としなければならないでしょう。

カギとなるのは、潜水艦と対潜哨戒機の能力(ケイパビリティ)海上自衛隊の能力はあなどれませんよ! 原子力潜水艦をもたない日本ですが、著者によれば、その能力はアメリカ海軍も舌を巻くほどだとか。

何といっても「備えあれば憂いなし」ですね。いったん占領されたら竹島のようになっていまい、奪い返すのは多大な犠牲の血が流れることになります。尖閣を占領させない、ということが大事なのです。つまり戦争抑止ですね。

戦争を抑止するためにも、日本人は自信をもつべきですし、自衛隊を全面的に応援すべきなのです。

そして、軍事にかんする最低限の知識をもっておくことも必要なのです。







目 次

はじめに
序章 緊迫する尖閣諸島海域
第1章 増強著しい中国海軍
第2章 中国海軍の狙い
第3章 中国の「南シナ海聖域化」戦略
第4章 海上自衛隊の実力
第5章 中国海軍と海上自衛隊の真の実力
第6章 中国との有事にどう対処すべきか
第7章 日中尖閣沖海戦
おわりに

著者プロフィール

本文を参照

<関連サイト>

防衛費5%増ではメッセージは伝わらない-新防衛大綱、発表のタイミングは絶妙(日経ビジネスオンライン 2013年12月25日)
・・「安倍政権が12月17日、新しい防衛計画の大綱を閣議決定した。元海上自衛隊海将補の川村純彦氏は、このタイミングを高く評価する。ただし、大綱が挙げる新施策を防衛費5%で実現できるかどうかに疑問を呈する。(聞き手は森 永輔)」



<ブログ内関連記事>

「かくすれば かくなるものと知りながら やむにやまれぬ 大和魂」(吉田松陰)・・2年前の2010年に発生した「尖閣事件」と「尖閣ビデオ流出」にかんして所感をつづったもの

『何かのために-sengoku38 の告白-』(一色正春、朝日新聞出版、2011) を読む-「尖閣事件」を風化させないために!・・ハンドルネーム「sengoku38」氏の憂国の情にあふれた手記

書評 『平成海防論-国難は海からやってくる-』(富坂 聰、新潮社、2009) ・・海上保安庁巡視艇と北朝鮮不審船との激しい銃撃戦についても言及。海上保安官は命を張って国を守っている!

海上自衛隊・下総航空基地開設51周年記念行事にいってきた(2010年10月3日)・・航空母艦なき現在、陸上にある海軍航空基地は最前線である! 対潜哨戒機について

マンガ 『沈黙の艦隊』(かわぐちかいじ、講談社漫画文庫、1998) 全16巻 を一気読み

書評 『海洋国家日本の構想』(高坂正堯、中公クラシックス、2008)
・・海は日本の生命線!

書評 『日本は世界4位の海洋大国』(山田吉彦、講談社+α新書、2010)
・・点と線ではなく、面、さらには体積をもった三次元で考えよ

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書評 『海洋へ膨張する中国-強硬化する共産党と人民解放軍-』(飯田将史、角川SSC新書、2013)-事実を淡々と述べる本書で正確な認識をもつことが必要だ

書評 『集団的自衛権の行使』(里永尚太郎、内外出版、2013)-「推進派」の立場からするバランスのとれた記述
(2014年5月16日 情報追加)


(2012年7月3日発売の拙著です)





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