(瀬戸大橋を渡る)
先週の2012年10月25日から11月3日まで、「西日本縦断ツアー」と銘打って、拙著 『人生を変えるアタマの引き出しの増やし方』(こう書房、2012)のプロモーションを兼ねて、鹿児島から京都まで高速バスをつかった長旅を行った。
鹿児島から広島、そして瀬戸内海をフェリーで渡って10月30日には松山、そのあとは陸路で瀬戸大橋をわたって10月31日に岡山に入った。つまり瀬戸内海を2回横切ったことになる。
広島、松山、岡山でいろんな人としゃべってわかったことがある。物理的な距離感と心理的な距離感に違いがあるということだ。
四国の香川県と中国地方の岡山県は、瀬戸大橋でつながっているので物理的にも心理的にも近いのは納得のいくことだ。自動車でも電車でも気軽に往復可能である。
それに対して、広島と松山の心理的距離が拡がっているという。広島と松山は瀬戸内海をはさんで対岸にあるが、結局のところ橋はかからないまま現在に至っている。
広島からみれば、同じ中国地方の山口や岡山はいうまでもなく、対岸の四国の松山も広島経済圏のなかにあるようだが、それほど関心がつよいわけではなさそうな印象をもった。
広島と松山をつなぐのはフェリーである。クルーズフェリーなら所要時間 2時間40分で片道 3,500円、スーパージェットなら 1時間15分程度で片道 6,500円。いずれも運行は瀬戸内海フェリーで、大半の便は呉にも寄港する。
松山を起点に考えると、一泊二日の予定でスーパージェットで広島へ往復するよりも、飛行機で東京にいくのと値段的にはほとんどかわらないという話を聞いた。
つまり対岸の広島は東京よりも遠い存在になっているということだ。
そういう話はさておき、フェリーで海を渡るというのは、急いでいるわけではない旅行者にとってはじつに気持ちいい。10月も末となると海風も冷たいが、白い航跡をみせながら走るフェリーから海を眺めるのは気分がいい。
もちろん、瀬戸大橋を走るのはじつに気持ちがいい(写真上)。
いままで四国には淡路島経由でしか行ったことがなかったが、今回やっと広島と松山間のフェリーと、瀬戸大橋を体験できた。
できれば瀬戸内海は南北の横断だけでなく、東西に横断してみたいのだが、大阪と上海間のフェリーしかないようだ。ただしまるまる二日間も海のうえにいるのは退屈な気がしなくもないな。
ところで、松山訪問ははじめてであり、愛媛県じたい訪問するのは今回がはじめてであった。
これであと残すは高知県のみ。高知県に足を踏み入れれば、1都2府47県のすべてに行ったことになるのだが、はたして実現するのはいつになるのだろうか。
<関連サイト>
瀬戸内海といえば小柳ルミ子。当時18歳の歌声はすがすがしい。
「瀬戸の花嫁」
「私の城下町」
瀬戸内海汽船(フェリー運航会社)
『秘密のケンミンSHOW』でも 注目の「岡高地区」 岡山・香川の特殊な電波事情(ウェッジ 2012年12月6日) 2012年12月11日 追加
<ブログ内関連記事>
「西日本縦断ツアー」(2012年10月27日~11月2日)の全日程を終了しました-10日間のあいだに考えたこと
(2012年7月3日発売の拙著です)
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