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2017年8月18日金曜日

追悼 エルヴィス逝って40年(2017年8月16日)-「ゴスペルを愛してやまなかったエルヴィスの内奥を本当に理解しない限り、エルヴィスをありのまま愛することはできない・・・・」


1977年8月16日に42歳(!)で亡くなったエルヴィス・プレスリー。本日8月18日には葬儀が行われた。 早いものでもう40年!

生きていれば82歳(!)ということになる。どうも想像しにくいことだ。だが、エルヴィスが生まれたのは1935年、日本の年号でいえばなんと昭和10年だ。自分の父親の世代なんだなあ。若くして亡くなった人は、そのイメージのまま永遠に生き続ける。

ハワイから「衛星生中継」(!)で全世界に中継されたエルヴィスの公演は、小学校の頃、リアルタイムでTVで見ている世代。同じクラスの生徒もほとんどが見ていたほど、当時は大人のあいだで話題になったようだ。1973年のことである。

(ELVIS Aloha rom Hawaii via SATELLITE 1973 CDジャケット マイコレクションより)

だからそれ以来のファンだ、というわけではないが、少年時代のそんな思い出もエルヴィス好きになった背景があるかもしれない。

つい最近だが、こんな本が出版されていたことを知った。『エルヴィスの真実-ゴスペルを愛したプレスリー-』(ジョー・モスケイオ、いのちのことば社、2016)。原本は2007年の出版。 日本語版はキリスト教系の出版社。

著者は、バックコーラスを担当したゴスペルグループのジ・インペリアルズのメンバー。エルヴィスはコンサートが終わると友人たちを集めて、ひたすらゴスペルを歌いまくったという。著者もまたそんなエルヴィスの友人の一人でもあった。

「ゴスペルを愛してやまなかったエルヴィスの内奥を本当に理解しない限り、エルヴィスをありのまま愛することはできない・・・・。すべてはこの一事に尽きるのです」。これが著者による本書の結語だ。

そして帯には、「はじめて語られた「エルヴィスの真実」です。ゴスペルが彼の音楽の背骨であり、歌に込められた愛だったのです」(湯川れい子)とある。さすがに湯川れい子氏である。その通りだと実感する。エルヴィスのゴスペル・アルバム『心のふるさと』のライナーノーツを見たら、1973年の時点ですでに同様のことが記されている。

わたしはひそかに「歌う伝道師エルヴィス」なんてフレーズをつくったりもしている。もちろん、それはあくまでも比喩的表現だが、もともとはゴスペル歌手になりたかったというほど、エルヴィスはゴスペルと賛美歌に入れ込み、熱心な信仰をもっていたキリスト教徒であったことは、もっと広く知られるべきことだと思う。

(エルヴィスのゴスペル・アルバム マイコレクションより)

エルヴィス大好きだが、とりたててゴスペル好きではないし、キリスト教徒ではないわたしも、エルヴィスが歌うゴスペルCDは何枚ももっている。この本を読んで、エルヴィスの理解がさらにすこし進んだような気がする。

南部のバイブルベルトに生まれ育ち、黒人音楽と白人音楽を一身において融合したという、音楽の分野でエルヴィスがアメリカ文化でやり遂げたことの理解もまた。いまトランプ政権のもとで南部の白人至上主義者と反対派との衝突が激化しているが、エルヴィスが生きていたらどんなに悲しむことだろうか・・・。

そんなことをいろいろ考えさせてくれるのがエルヴィス生涯であり、それを伝えてくれたは著者のおかげである。翻訳だが文章はなめらかで読みやすい。ぜひおすすめしたい。


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<関連サイト>

「没後40年」のエルビス・プレスリー、全英チャートで1位に(Forbes Japan、2017年8月16日)
・・「プレスリーは英国の音楽ファンたちに愛されており、いくつかのアルバムはアメリカよりも高いチャート順位を獲得していた。しかし、プレスリーがイギリスを訪れたのは1回のみで、飛行機の乗り換えでわずかな時間滞在しただけだった。」 日本も同様。



<ブログ内関連記事>

書評 『反知性主義-アメリカが生んだ「熱病」の正体-』(森本あんり、新潮選書、2015)-アメリカを健全たらしめている精神の根幹に「反・知性主義」がある
・・アメリカ的キリスト教を知るには格好のテキストでもある

書評 『アメリカ精神の源-「神のもとにあるこの国」-』(ハロラン芙美子、中公新書、1998)-アメリカ人の精神の内部を探求したフィールドワークの記録

Tommorrow is another day (あしたはあしたの風が吹く)
・・『風と共に去りぬ』の名セリフ

書評 『追跡・アメリカの思想家たち』(会田弘継、新潮選書、2008)-アメリカの知られざる「政治思想家」たち
・・アメリカ南部は「コンサーバティブ・エリア」

映画 『最後のマイ・ウェイ』(2011年、フランス)をみてきた-いまここによみがえるフランスの国民歌手クロード・フランソワ
・・シナトラだけでなく、エルヴィスも歌った「マイ・ウェイ」は、もともとフレンチポップスであった


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