「アタマの引き出し」は「雑学」ときわめて近い・・日本マクドナルド創業者・藤田田(ふじた・でん)に学ぶものとは?

◆「アタマの引き出し」つくりは "掛け算" だ : 「引き出し」 = Σ 「仕事」 × 「遊び」
◆酒は飲んでも飲まれるな! 本は読んでも読まれるな!◆ 
◆一に体験、二に読書、その体験を書いてみる、しゃべってみる!◆
◆「好きこそものの上手なれ!」◆

<旅先や出張先で本を読む。人を読む、モノを読む、自然を読む>
トについてのブログ
●「内向きバンザイ!」-「この国」日本こそ、もっとよく知ろう!●

■■ 「むかし富士山八号目の山小屋で働いていた」全5回 ■■
 総目次はここをクリック!
■■ 「成田山新勝寺 断食参籠(さんろう)修行(三泊四日)体験記 」全7回 ■■ 
 総目次はここをクリック!
■■ 「庄内平野と出羽三山への旅」 全12回+α - 「山伏修行体験塾」(二泊三日)を中心に ■■
 総目次はここをクリック!


「個」と「組織」のよい関係が元気をつくる!

「個」と「組織」のよい関係が元気をつくる!
ビジネス寄りでマネジメント関連の記事はこちら。その他の活動報告も。最新投稿は画像をクリック!



ご意見・ご感想・ご質問 ken@kensatoken.com にどうぞ。
お手数ですが、コピー&ペーストでお願いします。

© 2009~2024 禁無断転載!



2018年12月24日月曜日

クリスマスに「贈り物」を-『キリスト教は邪教です! 現代語訳「アンチクリスト」』(ニーチェ、適菜収、講談社α新書、2005)


本日は、クリスマス・イブ。イエス・キリストの誕生日の前日。だから、そんな日に最適な「贈り物」はいかがかな? それは、『キリスト教は邪教です! 現代語訳「アンチクリスト」』(ニーチェ、適菜収、講談社α新書、2005)。 

「エセ保守」を徹底的にたたき続ける評論家の出発点がこの「超訳」。10年ぶりにざっと再読してみたが、中高生でも読める、じつにわかりやすい翻訳だと確認。 

 原書は1895年の出版だが、執筆されたのは1888年。ニーチェが精神錯乱する前の最後の年に、絞り出すように書かれたものだという。つまりニーチェはバーンアウト(=燃え尽き)してしまったということだ。それくらい、生命をかけて書かれた本なのだ。倒れてから11年後にニーチェが死んだ。享年55歳。 

内容は、キリスト教への「告発状」。結論、すなわち「最終判決」は、「被告・キリスト教は有罪です」。 末尾の文章を引用しておこう。 


キリスト教は、消え去ることのない人類最大の汚点です。 しかも暦は、こういう悲惨なことが始まった縁起の悪い日をもとにして、数えられています。どうして、キリスト教の最後の日をもとにして時を数えないのでしょうか。 今日をもとにして。すべての価値を転換せよ!

なぜ「キリスト教」と「キリスト教の神」が諸悪の根源だとニーチェが言うのか、それはこの本を直接読んで頂くのが手っ取り早い。中高生でも読んで理解できると思うので、この機会にいかが? 一気読みできますよ。でもそれでは、もったいないかも。 

英語の gift は「贈り物」という意味だが、大文字で始まるドイツ語の名詞 Gift には「毒」という意味がある。つまり、「贈り物」は「毒」だということだ。 

「毒」に充ち満ちたニーチェのこの本は、人類への「毒入りの贈り物」ということになるのかな? あえてクリスマスイブにぶつけてみました。 


PS 私はキリスト教信者を誹謗中傷するつもりはありません。あくまでもニーチェがそう言っているのだという紹介ですよ。






目 次   
訳者から-本来の神の姿をゆがめたキリスト教 
はじめに  
第1章 「神様」ってそういうことだったのか  
第2章 キリスト教が世界をダメにする  
第3章 キリスト教はイエスの教えにあらず  
第4章 戦争を生み出す『新約聖書』  
第5章 敵はキリスト教なり 





<ブログ内関連記事>

書評 『日本をダメにしたB層の研究』(適菜収、講談社+α文庫、2015)-徹底した「近代」批判の書は俯瞰的に左右両極を叩く

書評 『全体主義と闘った男 河合栄治郎』(湯浅博、産経新聞出版、2016)-左右両翼の全体主義と戦った「戦闘的自由主義者」と戦後につながるその系譜

書評 『革新幻想の戦後史』(竹内洋、中央公論新社、2011)-教育社会学者が「自分史」として語る「革新幻想」時代の「戦後日本」論

「ユートピア」は挫折する運命にある-「未来」に魅力なく、「過去」も美化できない時代を生きるということ

「精神の空洞化」をすでに予言していた三島由紀夫について、つれづれなる私の個人的な感想




(2023年11月25日発売の拙著です 画像をクリック!


(2022年12月23日発売の拙著です)

(2022年6月24日発売の拙著です)

(2021年11月19日発売の拙著です)


(2021年10月22日発売の拙著です)

 
 (2020年12月18日発売の拙著です)


(2020年5月28日発売の拙著です)


 
(2019年4月27日発売の拙著です)



(2017年5月18日発売の拙著です)

(2012年7月3日発売の拙著です)


 



ケン・マネジメントのウェブサイトは

ご意見・ご感想・ご質問は  ken@kensatoken.com   にどうぞ。
お手数ですが、クリック&ペーストでお願いします。

禁無断転載!







end