自分で会社つくって本日(2020年4月12日)で10年たった。キッカケはリーマンショックだった。独立を余儀なくされたというわけだ。
以来、山あり谷あり(というよりずっと谷底を這っているという感じだが)、一難去ってまた一難、なんとか現在まで生き延びてきた。
そんなところに、今度はコロナショックだ。 新型コロナウイルスの感染拡大によるパンデミックが世界経済にきわめて大きな悪影響を及ぼしつつある。
もとよりコロナに勝てるわけがない。敵は目に見えないし、あまりにも強大で邪悪なパワーだ。
だが、勝たなくてもいい、負けさえしなければいいのだ。これはベトコン精神。ベトコンは最終的に超大国アメリカとの戦いを生き抜いた。米国に留学して取得したMBAの戦略の授業で恩師が教えてくれたフレーズ Winning is NOT everything, but Losing is NOTHING と共通するものがある。
必要なのは希望的観測ではなく勇気。希望や期待には裏切られることが多い。だから希望なんてまやかしに騙されないこと。期待しないこと。これは米国の沖仲仕の哲学者エリック・ホッファーの教えだ。
勇気をもって、自分の力で前に進むしかない。
倒れるなら前につんのめれ。これは稲盛和夫さんの教えだったかな?
後ろに倒れたら後頭部を打ってしまうからね。 前向きに倒れたら、また立ち上がることはできる。そのときは助けを求めたらいい。懸命に努力する人間は、けっして見捨てられはしない。見る人は見ているから。
写真は、はじめてクビになったときに自分を救ってくれた1冊の本。『4回リストラされてもホームレスにならなかった私』(トム・ロナーガン、花風社、2001)。長銀が破綻した金融危機の後遺症が残っていた頃だ。
自分が体験しなかったら、絶対に手に取ることもなかっただろう。amazonの購入履歴には「お客様は、2001/11/24にこの商品を注文しました。」とある。もう20年近くも前のことか。 パテマータ・マテマータ。人は手痛い失敗経験をつうじて初めて学ぶ。
リーマンショックによって2回目にクビになったときもまた、この本が自分を救ってくれた。
そのあと自分で会社をつくったので、現在のことろ3回目のクビは経験していない。自分が人生のボスだから、自分がクビにされることは、まあないだろう。Be Your Own Boss ! クビになるとしたら、また別の要因であろう。
昨夜(4月11日)は、関東地方北部ではコロナウイルス騒動の最中に、比較的大きな地震が発生している。複合災害の危険も大きい。こんな予測不能で厳しい世の中だが、人間は生きていかなくてはならない。
人生は短距離走ではない。長距離走なのだから、自分のペースで走り続けるしかないのだ。もちろん、次から次へと続く障害競走ではある。
会社つくって10年だからといって、とくに祝うこともしないが、自分のなかでは1つの節目であり、通過点をクリアしたとは捉えている。
とにかく、マイペースで走り続けるのみ! 世のため人のためと念じながら。
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