JBPressの連載コラム第61回は、「悪魔か神様か? 参謀・辻政信の惨敗と圧勝-ノモンハン事件とマレー作戦、歴史は単眼では語れない」(2019年9月24日)
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ノモンハン事件で無謀な作戦を実質的に主導したのは、関東軍参謀(当時は陸軍少佐)の辻政信(1902~1968年)であった。
現在でも「悪魔」というネガティブなイメージがつきまとっているが、参謀として立案し指導した作戦が、すべて悲惨な結果に終わっているわけではない。日本側が圧勝した作戦もある。「作戦の神様」というニックネームが生まれたのはそのためだ。
(辻政信の著書『シンガポール-運命の転機』(1952年)の表紙)
太平洋戦争の緒戦で大英帝国と戦った「マレー攻略作戦」と、その直後の「シンガポール攻略作戦」では、文字通り圧勝しているのである。
(辻政信の著書の英語版『日本にとっての最高の勝利は、英国にとっての最悪の敗北』)
「マレー作戦」(マレー攻略作戦とシンガポール攻略作戦の両方を含む)の圧勝をもたらした作戦の策定にあたった陸軍参謀の辻政信について取り上げ、歴史的事象の評価と、それにかかわった人物の評価の難しさについて考えてみたい。
歴史も人物も多面的かつ複眼的な評価が必要なのだ。
つづきは本文で https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/57692
<ブログ内関連記事>
JBPressの連載コラム第60回は、「悲壮な肉弾戦で惨敗、「ノモンハン事件」の教訓とは-日本を破滅に導いた国境紛争、連続した世界を生きている私たち」(2019年9月10日)
本の紹介 『潜行三千里』(辻 政信、毎日新聞社、1950)-インドシナに関心のある人の必読書
書評 『同盟国タイと駐屯日本軍-「大東亜戦争」期の知られざる国際関係-』(吉川利治、雄山閣、2010)-密接な日タイ関係の原点は「大東亜戦争」期にある
書評 『五色の虹-満洲建国大学卒業生たちの戦後-』(三浦英之、集英社文庫、2017 単行本初版 2014)-わずか8年の歴史しかなかった「満洲建国大学」という実験とその後
書評 『マンガ 最終戦争論-石原莞爾と宮沢賢治-』 (江川達也、PHPコミックス、2012)-元数学教師のマンガ家が描く二人の日蓮主義者の東北人を主人公にした日本近代史
(2019年9月29日 情報追加)
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