先週土曜日(3月1日)の夜は、かつて民間企業のイスタンブール所長であった旧友とトルコ料理店で会食。お店は、ボスポラス・ハサン市谷店。ぐるなびで検索して見つけた店で、今回がはじめて。
ひさびさにトルコ料理とトルコビール FES そしてトルコワインを堪能。Yakut というトルコでは一般的な赤ワインをボトルでセレクト。トルコはイスラームの国だが、国際都市イスタンブールは規制は厳しくない。
(ボスポラス・ハサン のウェブサイトより)
トルコ料理にも「ファラフェル」があること(・・まあ、中東だから当然だ)、トルコでは餃子が「マントゥ」とよばれている(・・シルクロードは餃子ロードでもある)ことなど、はじめて知ったことも多々ある。
もちろん「ケバブ」も注文して食べたが、ヨーグルトで軟らかくなった肉はうまい。トルコの「マントゥ」は本家本元の中国の肉まん「マントウ」(饅頭)とはまったく異なり、イタリアの「ラビオリ」のようだった。
粉食文化圏ということなら、中国からイタリアまでとなるわけだ。もちろん、東方の終着点は日本。トルコのチャーイは、言うまでもなく中国の茶(チャ)から。
(ボスポラス・ハサン のウェブサイトより)
旧友とその息子さんとの会食はたいへん楽しく、時を忘れて楽しんだが、なぜか料理の写真がぜんぶ蒸発していたので(・・まったくもってミステリーとしかいいようがない)、トルコ料理の話の詳細は残念ながら断念。
ほんとうはトルコ料理の話をも中心に書きたかったのだが・・・
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当日は、竹橋から市ヶ谷まで都心を散歩。その話をちょっと書いておこう。
たまには世界有数の古書店の集積地である神保町にでも、たまにはちょっと立ち寄ってみるかということで、江戸城のお堀にかかる「一ツ橋」を渡り、母校の卒業生組織・如水会の「如水會舘」を左手にみながら「学士会館」の前を歩く。
学士会館は建て替えのため現在は休館中だが、今回はじめて「東京大学発祥の地」というプレートがあるのを発見。
学士会館が東大を頂点にした旧帝大の卒業生のためのものであることは知っているが、東大発祥の地のみならず「わが国大学発祥の地」であることは知らなかった。
学士会館の前には「日本野球発祥の地」の銅像(?)もある。ボールを握った右手の像だ。
神保町の古書店街をぶらぶらしたあとは、九段坂をあがって市ヶ谷へ。
靖國神社を右手に見ながら登っていくと、左手には九段會舘がある。かつて二二六事件の際に戒厳司令部が置かれた旧軍人会館であり、後世に残すべき由緒ある建築物だ。
九段坂の交差点を渡ると昭和記念館がある。これまた今回はじめて気がついたのだが、「蕃書調所跡」のプレートが建てられている。勝海舟の肖像写真がまず目に飛び込んできたが、蕃書調所の跡だったとはねえ。
「蕃書調所」(ばんしょしらべしょ)は、徳川幕府が「開国」後につくった西洋知識の調査研究機関。「蕃書調所」が前身となって東京帝大となったことは日本史の教科書にも書かれているとおりだ。
なるほど、竹橋から九段にかけてのこの地は、さまざまな大学が集積している土地であるが、すべては九段に置かれていた「蕃書調所」から始まっていたのだなと理解。
現在では、大学のメインキャンパスはみな郊外に都心部からその周辺地域に移転しているが、サテライトキャンパスという形でふたたび都心に拠点を設けたりもしている。
昨日は、図らずして「近代日本の高等教育ゆかりの地」の歴史散歩を行ったことになったのであった。
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