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2025年8月15日金曜日

映画『戦争と人間 第三部「完結編」』(1973年、日活)― ソ連との全面戦争はすでに1939年にノモンハンで行われていたのだ

 


財閥企業と軍部との結託が行われていた満洲国を中心に、中国大陸における戦前日本の行動をヒューマンドラマを基調にした歴史映画である。「超格差時代」であった1930年代の日本が描かれている。  




すでに半世紀前の作品であり、しかも左翼全盛時代のものなので、中国に対する贖罪意識が過多であり、現在からみると鼻につくシーンも多々ある。とはいえ、日本映画史上に残る傑作であることは確かなことだ。これだけのスケール感のある映画は、なかなかあるものではない。 




三部あわせて、なんと9時間超(!)という超大作なのだが、予算の関係で第四部は製作されることなく終わったらしい。1973年はオイルショックで狂乱物価の年だったらなあ。 

はじめて見たのは、TVでの放映であった。いつのことだったか忘れたが、ずいぶん昔のことになる。第三部にあたる『完結篇』のメインテーマが、1939年にソ連との全面衝突になった国境紛争の「ノモンハン戦争」である。

そのシーンが目に焼き付いているので、どうしてもこの『完結篇』だけを見たくなるのだ。

『完結篇』後半の「ノモンハン戦争」のシーンは圧倒的だ。CGなどまったくなかった時代の作品である。なんとソ連でロケを行い、ソ連のモスフィルムから貸与された実物の戦車が使用されているのだ。

だからこそ、リアル感に充ち満ちた映像が可能となったのであろう。 タコツボのなかで待機する日本軍歩兵の真上を通過する戦車のシーンなど圧巻だ。二度と再現できないであろう。ノモンハン戦争が、いかに熾烈なものであったかが、手に取るようにわかるのだ 

(*ただし、現在の研究によれば、ソ連側の損害も大きかったことが指摘されている。映画のなかで指摘されているように、ノモンハン戦争が、欧州における第二次世界大戦勃発につながっていくことも定説となりつつある。それだけノモンハンの意味は重要なのだ)。 


 出演している俳優陣もまた豪華で、それぞれがみな個性あふれる人物を演じきっている。それにしても、左翼運動家の妻となった、財閥家の娘を演じている吉永小百合が若々しく、美しい。 

『完結篇』は、1937年7月7日の「盧溝橋事件」で始まった日中戦争後が描かれている。「先の大戦」すなわち「大東亜戦争」は、この宣戦布告なき中国国民党との全面戦争から始まるのだ。 

泥沼化した日中戦争は、英米との全面対決につながり、最終的に1945年8月9日に始まった2週間にわたる「日ソ戦争」によって大日本帝国が崩壊したことによって終った。 

本日8月15日は「終戦記念日」。実際の戦争は「日ソ戦争」という形でつづいたが、この日を鎮魂の日とすることに異議はない。 


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<関連サイト>




書評『日ソ戦争 ― 帝国日本最後の戦い』(麻田雅文、中公新書、2024)― 「中立条約」を無視したソ連軍が侵攻を開始、日本と全面戦争になったのは、長崎に原爆が投下される数時間前のことであった


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