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2024年2月13日火曜日

あの「将門首塚」がオープンスペースになって大変貌していた!(2024年2月13日)― かつて首塚はビルとビルの狭間にあって、暗くてじめじめして、それはもうおどろおどろしい雰囲気が充満していた

  
先日、ひさびさに古巣の大手町(東京)で途中下車したのだが、地下鉄から地上にでて驚いたのが「将門首塚」の変わり様だ。 

「将門」とは平将門のことだ。関東で反乱を起こして独立王国を樹立しようとした10世紀の人物だが、最終的に討伐されることになる。斬られた首が京都から関東まで飛んできて落下したのが、大手町の「首塚」とされている。 

 「将門首塚」は、都内ではというよりも、日本では有数のパワースポットだが、かつてはビルとビルの狭間にあって、暗くてじめじめして、それはもうおどろおどろしい雰囲気が充満していた。なんといっても怨霊なのだ。祟り神なのだ。 

その「将門首塚」の隣には、かつて長銀の本社ビルがあった。いまは亡き日本長期信用銀行である。長銀は日比谷に本社ビルを移転したあと、しばらくして「金融危機」のさなかに破綻し国有化された。1998年のことだ。 

「将門首塚」に後ろ足で砂を掛けるように立ち去ったため、長銀には祟りがあったのだろう。非科学的といわれるかもしれないが、長銀関係者であったわたしは、いまでもそう思っている。 

その後、長銀ビルは消費者金融のプロミスの手に渡り、さらにビルは解体されて、「OTEMACHI ONE」(大手町ワン)いうビルがあらた建設されたわけだ。 

東京メトロのジャンクションである大手町駅で乗り換えすることはあっても、地上に出ることはあまりないので知らなかったが、まさか「OTEMACHI ONE」(大手町ワン)が、「将門首塚」をバックに建設されたとは知らなかった。 

しかも、あの暗くておどろおどろしい雰囲気をかもしだしていた「将門首塚」が、オープンスペースになっているではないか! 


Wikipediaより)


首塚が置かれた場所に変化はないが、印象がまったく違う。さわやかとまではいわないが、オープンスペースだから雰囲気が明るい。 

怨霊といえば天神様こと菅原道真公や、義人・佐倉宗吾がまずあたまに浮かぶが、マイナスの祟り神が転じてプラスの守り神になることは、日本に限らずよくあることだ。それだけパワーに充ち満ちているからである。パワースポットなのである。 

将門様も、祟り神から守り神へと大きく性格を転じていくのであれば、これはじつにありがたいことである。 もともと前近代においては周囲にビルなどなかったのだから、本来の姿に戻ったというべきかもしれない。

とはいっても、そもそもが怨霊なので、もちろん参拝する際には敬意をもって接していただきたく思う。

なんといっても、千年たっても(!)、そのパワーに衰えはないのだから。 


<ブログ内関連記事>

・・平将門の乱の平定を祈念して建立(こんりゅう)されたと伝えられているのが成田山新勝寺

・・義人・佐倉宗吾を祀った宗吾霊堂からさらに歩いて麻賀多神社へ

・・菅原道真を追い落とした藤原時平を祀る神社がある


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2021年9月16日木曜日

『世界197ヵ国のふしぎな聖地 & パワースポット(地球の歩き方W)』(学研プラス、2021)が面白い。さすが「学研」に移籍した「地球の歩き方」ならではの企画だ!

 

「パワースポット」という和製英語(?)が登場する前から、日本を含めて世界各地の「聖地巡礼」をしてきた自分としては(*ただし、昨今はやりのアニメの聖地巡礼ではない、念のため)、この本はぜひゲットしなくては、と思っていた。 

いままで訪れた聖地の記憶を思いだし、まだ訪れていない(その可能性があるかどうかわからない、いやおそらくいくことのないだろう)聖地に思いをはせる。 

全ページがカラーで、世界中の「パワースポット」が紹介されている。「美しくミステリアスな世界のBEST聖地&パワースポット」にかんしては、半分以上は訪問ずみだな。さすがに、この本で紹介されているものにかんしては、2~3割(?)といったところか。 

実際に使用した人間のあいだでは常識の「地球の騙し方」(笑)という異名のある「地球の歩き方」だが、もともとダイヤモンド社の系列ダイヤモンド・ビッグ社だったのが昨年(2020年)に身売りされたわけだ。身売り先が先がなんと「学研」だったわけだ。なるほど、本書は「学研」らしい企画である。たいへんよろしい(笑) 

基本的に海外を歩く際は、日本語ガイドでは定番の「地球の歩き方」に加えて、 英語版の Lonely Planet(ロンリー・プラ-ネット)の2冊を携えて出かけたものだが、両者の違いは面白い。これはまた別のテーマなので、深入りしないことにしよう。両者ともにメリットとデメリットあり、というだ。 

それにつけても、こと「聖地」や「パワースポット」にかんしては、この日本という国は、かなり特異な存在だとつくづく思う。これほど「スピリチュアル」に充ち満ちた国は、ほかにはあまりないのではないと思うのだ。世界各地の「聖地」を歩いてきた自分のささやかな感想だ。やはり、日本は「神の国」なのである。この火山列島・日本は「神に与えられた土地」なのだ。 

まあ、そんな話は別にして、日本も含めた「聖地」「パワースポット」案内としてよくできた本であると思う。 






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2011年1月13日木曜日

書評『聖地の想像力 ー なぜ人は聖地をめざすのか』(植島啓司、集英社新書、2000)ー パワースポット好きな人、聖地巡礼が好きな人に一読をすすめたい



パワースポット好きな人、聖地巡礼が好きな人は一度は目を通すことおすすめしたい

 パワー・スポットなる和製英語がすっかり定着した。

 本来なら「聖地」を意味するホーリー・プレイス(holy place)あるいはセイクリッド・プレイス(sacred place)という英語を使うべきなのだが、それはそれでいいだろう。言わんとすることは十二分に理解できる。

 日本人はむかしからお伊勢参りや富士講などをつうじて「聖地」巡礼を行ってきた。タタリがあるから先祖を祀れなどのスピリチュアルは、どうもうさんくさいものがあるので敬遠したくなるが、スピリチュアルブームも、こういうポジティブなものであるなら大歓迎だ。

 本書『聖地の想像力 ー なぜ人は聖地をめざすのか』(植島啓司、集英社新書、2000)では、フィールドワーク経験の豊富な宗教人類学者が、「聖地」とは何かについて、短い新書版ながら過不足なく説明してくれる。

 聖地とは何よりも「場所の記憶」である。ある特定の場所にまつわる集合的な記憶であり、その場所への移動の集合的な記憶である。

 そして、なんといっても、聖地は石から始まる。

 石は最初からそこにあったのであり、人間がつくった人工物でも動かしたものでもない、ほんものの自然物だ。そして石は火山活動や、隕石の落下などによってもたらされたものでもある。人々の畏敬の対象になるのは不思議でもなんでもない。だから、聖地は何よりも石から始まる。

 著者による「聖地の定義」を掲載しておこう。

01 聖地は、わずか一センチたりとも場所を移動しない
02 聖地は、きわめてシンプルな石組みをメルクマールとする
03 聖地は、「この世に存在しない場所」である
04 聖地は、光の記憶をたどる場所である
05 聖地は、「もうひとつのネットワーク」を形成する
06 聖地には、世界軸 axis mundi が貫通しており、一種のメモリーバンク(記憶装置)として機能する。
07 聖地は、母体回帰願望と結びつく
08 聖地とは、夢見の場所である
09 聖地では、感覚の再編成が行われる

 なるほどと納得される内容だ。

 日本に限らず世界各地のパワースポット好きな人、聖地巡礼が好きな人は、かならず一度は目を通すことおすすめしたい。得るところはきわめて大きい本である。



<初出情報>

■bk1書評「パワースポット好きな人、聖地巡礼が好きな人は一度は目を通すことおすすめしたい」投稿掲載(2011年1月12日)
■amazon書評「パワースポット好きな人、聖地巡礼が好きな人は一度は目を通すことおすすめしたい」投稿掲載(2011年1月12日)


  
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目 次

1. 聖地の定義
2. 石組み
3. この世に存在しない場所
4. ドン・ファンの教え
5. もうひとつのネットワーク
6. 巡礼
7. 世界軸 axis mundi
8. 二つの聖地
9. 夢見の場所
10. 感覚の再編成


著者プロフィール

植島啓司(うえしま・けいじ)

1947年東京生まれ。宗教人類学者。1972年東京大学卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了後、シカゴ大学大学院に留学、ミルチャ・エリアーデらのもとで研究する。関西大学教授、NYのニュースクール・フォー・ソーシャルリサーチ客員教授、人間総合科学大学教授を歴任。1970年代から現在まで、世界各地で宗教人類学調査を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもの)。



<ブログ内関連記事>

『世界遺産 神々の眠る「熊野」を歩く』(植島啓司、写真・鈴木理策、集英社新書、2009)で、「熊野」と「屋久島」と対比しながら読んでみる
・・「(熊野は)火山性の固い岩盤と鉱物資源、豊富な温泉は、死と再生の場でもあり、厳しい自然環境の上に、豊富に降り注ぐ雨が作った豊かな森は、籠りの場として、むしろ母性的な意味合いをもつ。つまり、すべてを受け入れ、そしてあらたに何かが生み出される場所なのだ」
   
「場所の記憶」-特定の場所や特定の時間と結びついた自分史としての「エピソード記憶」について


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