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2022年6月29日水曜日

「トラジャコーヒー」がうまい!-インドネシアのスラウェシ産のコーヒーをドリップバックで楽しむ


東南アジアでコーヒーといえば、知る人ぞ知るベトナムコーヒーが有名だ。

フランスパンもそうだが、植民地時代のフランスの影響もあるのだろう。ベトナム北部のハノイでは、オープンテラスのカフェでコーヒーが飲まれている。ベトナムのコーヒーも、コーヒー豆の種類でいろいろあるが、日本では業務用のコーヒーとして使用されることが多いようだ。

意外と知られていないが、タイでもラオスでもコーヒーは栽培されている。基本的に亜熱帯の気候帯だが、高地にいけば気温の寒暖差もありコーヒー栽培に適しているからだ。タイでは、ロイヤルプロジェクトとして、麻薬の代替作物としてコーヒー栽培が奨励された。

だが、なんといっても、歴史があるのはインドネシアのトラジャ(Toraja)だろう。

インドネシア中部のスラウェシ島で栽培されるコーヒーだ。スラウェシ島のトラジャ地方だけで栽培されていることが由来とのこと。スラウェシはセレベスともいう。

味はコクがあって、しかも苦みと酸味がうまいバランスで、じつに美味い。

朝は濃い目のコーヒーが目覚ましのためにいいが、夕食後はトラジャコーヒーがいい。最近は、すっかりドリップ方式のトラジャにはまっている。

メーカーによる説明文を引用しておこう。

18世紀、「セレベス(スラウェシ)の名品」と謳われた幻のコーヒーがあった。 インドネシア・スラウェシ島にのみ産するトラジャコーヒー。 大戦の混乱の中、市場から姿を消した そのコーヒーを復活させたのは多くの日本人の情熱だった。 産地に至る道を造り、荒れ果てた農園を再生。 キーコーヒーは約40年にわたりその品質を極め、 厳しいコーヒー好きにも愛されてきた。 トアルコ トラジャ。 それは日本と日本人がインドネシアとともにつくりあげた、 世界に誇れる一杯。

(スラウェシ島 Wikipediaより)

おお、そんな歴史があったのか! 

オランダの植民地時代に開発されたコーヒー農園。復活させたのは日本人。歴史を踏まえると、さらに味わいが濃くなる気もしてくる。

「猫じゃ、猫じゃ」というフレーズが漱石の『吾輩は猫である』にでてきたと記憶しているが、ドリップ式でコーヒーを淹れる際には「虎じゃ、虎じゃ」とつぶやいてみたりもする(笑)

どうしても、日本語人的には「トラジャ」の「トラ」は動物の「虎」であって、インドネシアなら「トラ」といえば「スマトラ」という連想が生まれがちである。スマトラ島には「スマトラトラ」という虎がいるので、ややこしい。

繰り返すが、ただしくは「スラウェシ」だが、スラウェシ島の形は尻尾を立てた虎のようでもある(上記の地図)。

ややこしいのは仕方ないが、スマトラとスラウェシはぜんぜん違うので、アタマに刻みつけておかないとね。





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オランダ領東インドと日本

・・インドネシアの話しが満載


・・日本占領時代のジャワ捕虜収容所が舞台

書評 『西欧の植民地喪失と日本-オランダ領東インドの消滅と日本軍抑留所-』(ルディ・カウスブルック、近藤紀子訳、草思社、1998)-オランダ人にとって東インド(=インドネシア)喪失とは何であったのか

書評 『五十年ぶりの日本軍抑留所-バンドンへの旅-』(F・スプリンガー、近藤紀子訳、草思社、2000 原著出版 1993)-現代オランダ人にとってのインドネシア、そして植民地時代のオランダ領東インド
・・『西欧の植民地喪失と日本-オランダ領東インドの消滅と日本軍抑留所-』の2年後に日本で翻訳出版された。ともに健忘症の日本人への警鐘と受け取りたい。重要なことはバランスのとれた「ものの見方」。夜郎自大にならず、卑屈にも自虐的にもならず



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