交通事故とその後の看護師への暴行という、ヒロスエの事件(2025年4月8日)については、SNS の X 上で「自称・広末涼子」(笑)がらみで一気に拡散したわけだが、「あ~あ、やっちまったな~」的に捉えている人は少なくないと思う。
そんな広末涼子には、『ヒロスエの思考地図 ー しあわせの形』(宝島社、2022)なるタイトルのエッセイ集がある。
「思考地図」というのは、おそらく日本のマスコミによって「知の巨人」とされているエマニュエル・トッド本の借用だと思うが、この本はデカルトやカント、ニーチェなど、広末涼子が気に入っている著名な哲学者たちの発言のアンソロジーといったものだ。ヒロスエはそんな哲学者の本を読むのが好きらしい。
2年目の「ダブル不倫騒動」のとき、気になってざっと目を通してみたが、内容はいたってまともだった。引用された哲学者のことばに、広末涼子によるエッセイ風の軽い文章が添えられている編集。基本的に女性の生き方にかんするものであり、内容的には悪くない。 と
ころで、帯には「しないほうがいい経験なんて、ひとつもない」というフレーズが書かれている。
たしかにそうだろう。でもねえ、事故を起こして逮捕されるという経験は、間違いなくその後の人生に大きな意味をもつだろうが、さすがに自分はしたいとは思わないなあ・・・
広末涼子に必要なのはマルクス・アウレリウスの『自省録』など「ストア派哲学」だと思うのだが、この本には取り上げられてなかった。
まあ、彼女の性格やテイストには合わないということかな?
誰か『超訳自省録』(佐藤けんいち編訳、ディスカヴァー・トゥエンティワン)を差し入れてやってくれないかな。落ち着いた状態で読めば、きっと身にしみることだろう。
あくまでも仮定の話だが、もしエッセイ集の続編が出版されることがあるのなら、そのタイトルは『ヒロスエの自省録』なんてものになるかもね(笑)
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PS 逮捕された広末涼子氏は拘束されていたが、起訴されることなく釈放された(2025年4月16日)
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