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2021年1月6日水曜日

牛頭人身のミノタウロス ― 異類婚姻譚と迷宮から脱出がテーマのクレタ島を舞台にしたギリシア神話

(ミノタウロスと闘うテーセウス ギリシアの壺絵。Wikipediaより)


ギリシア神話に登場するミノタウロス頭部はウシで人間のカラダ、雄牛と王妃のあいだに生まれた怪物。神話の舞台はクレタ島。 

「ラビリントス」(=迷宮)に閉じ込められたミノタウロス。ミノタウロスの生け贄となる少年少女たち。 これ以上の犠牲者を出さないため、みずから生け贄として志願したテーセウスが迷宮のなかに入ってミノタウロスを倒し、「アリアドネの糸」でテーセウスは「迷宮からの脱出」に成功する。

(同上)


それにしても、ギリシア神話には「異類婚姻譚」が多いな。ゼウスが化けた白鳥とレダ、カラダが馬で上半身が人間のケンタウロスもそうだ。獣姦といってしまうと、あまりにもえげつないが。星座とギリシア神話。 


(同上)


ミノタウロスの舞台はクレタ島。地理的にいって、ギリシアとエジプトの中間にあるのがクレタ島。地中海に浮かぶ大きな島だ。30年ほど前に訪れたことがある。バイクを借りて島内を走り回った。サマリア渓谷という大きな渓谷があってウォーキングを楽しめる。 欧州からの観光客が多かった。

バロック絵画を代表するスペインの画家エル・グレコ(・・El Greco は、英語でいえば The Greek)は、クレタ島の生まれであった。ヴェネツィア共和国領となっていたクレタ島に生まれたエル・グレコは、東方正教会ではなくカトリック信者だった。 

話がミノタウロスから大きくはずれたが、地中海世界のクレタ島の独自なポジショニングについて意識しておきたい。 


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2013年1月13日日曜日

ヘルメスの杖にからまる二匹の蛇 ー 知恵の象徴としての蛇は西洋世界に生き続けている




冒頭に掲載したのは、ヘルメス(マーキュリー)羽のはえた杖にからまる二匹の蛇です。

ギリシア神話のヘルメスは、オリュンポス十二神の一柱です。商売の神であり、泥棒の神であり、もともとは旅人や羊飼いの守護神であり、神々の伝令役を務める役割もつとめています。ヘルメスは「つばさのはえたブーツ」を履いた姿で描かれます。

1980年代に文化人類学者の山口昌男が流行らせたトリックスターの典型でもありますね。それはヘルメスのもつ越境性という属性そのものであります。日本の道祖神のように、古代ギリシアでは境にはヘルメス像が設置されていました。

ヘルメスは商売の神であり、泥棒の神であることが示しているように、知恵を体現した神であるわけです。ヘルメス(Hermes)は、フランスの高級ブランドであるエルメスでもあります。フランス語はHの音を発音しないので、ヘルメスがエルメスとなるのです。


(一橋大学=東京商科大学の校章 CCは Commercial College の頭文字)


ローマ神話ではメルクリウス(=マーキュリー)ですが、もともとは東京商科大学であった現在の一橋大学の校章「マーキュリー」は、商売の神であるヘルメス(=マーキュリー)の杖から由来しているのです。1887年から校章として使用されているとのことです。


(バチカンのキアラモンティ美術館所蔵のヘルメス像)


ヘルメスのもつ杖はカドケウスといいますが、なぜ蛇が二匹からまっているのでしょうか?

日本のしめ縄も、じつは雌雄の蛇が絡み合っている姿を模したものだといわれていますが、おそらくカドケウスの蛇もまた雌雄の蛇なのでしょう。雌雄が対になることによって完全とか調和を象徴しているのかもしれません。

あるいは、マーキュリー(mercury)が、水銀や水星など、いずれも水からみのものであるように、水と縁の深い蛇がかかわっているのかもしれません。あくまでも推測ではありますが。


(一橋大学の卒業生クラブである如水会館(旧館)のレリーフ)


ヘルメスのもつ杖カデケウスは、医療関係のエンブレムとしても目にすることが多いと思います。

しかし、それはヘルメスの杖ではなく、医術の神であるアスクレピオスの杖 なのです。しかし、もともとアスクレピオスの杖にからまる蛇は一匹であったようです。




しかしながら、医療機関でも二匹の蛇がからまった杖がエンブレムになっているものも少なくありません。おそらくヘルメスの杖と混同されて二匹になったのでしょう。

ヘルメスにおいても、アスクレピオスにおいても、蛇は知恵の象徴であることは間違いないようです。

このアスクレピオスは医術を専門とする教団として古代地中海世界では覇権を握っていたのですが、新興のイエス教団に敗れ去ってしまいます。このいきさつについては 書評 『治癒神イエスの誕生』(山形孝夫、ちくま学芸文庫、2010 単行本初版 1981) をお読みいただければと思います。


(医神アスクレピオス 左手に蛇のからまる杖)


その結果でしょうか、キリスト教世界においては、蛇はアダムとイブに知恵の実であるリンゴを食べるようにそそのかした悪魔の手先として定着してしまいます。


(ドイツの画家デューラーによる「アダムとイブ」 1507年)


その後、蛇が悪魔の象徴として忌み嫌われる存在になっていることは、キリスト教とではない日本人にとっても、いわば常識となっていることでしょう。

歴史学者の阿部謹也先生の名著 『自分のなかに歴史をよむ』
に、少年時代に修道院で体験したこんなエピソードが紹介されています。ある日本人修道女が、「蛇は悪魔なのだから殺していいのよ」と言ってのけ、自分で棒をもって蛇を追い回した、というのです。

いきつくところまでいってしまった、という感にとらわられますね。フツーの日本人ならそんなことはとてもできません。罰(ばち)があたりますから。

このようにキリスト教の普及によって、蛇が悪魔とされてしまったのですが、キリスト教以前は蛇は悪魔どころか知恵の象徴として信仰されていたことは、ギリシア神話のヘルメスと医術の神アスクレピオスを想起していただければ容易に理解していただけることだと思います。

ところで面白いことに、蛇を悪魔とみなすキリスト教国であるはずのアメリカには、二匹の蛇がからまったアスクレピオスの杖をエンブレムにしている医療機関が多数あります。

キリスト教徒との医療関係者がこのことをどう考えているのか、じつに興味深いものがありますね。

もちろん、キリスト教は知識として知ってはいても、キリスト教徒ではない日本人のわたしは、蛇は忌み嫌われがちな存在だとしても、畏怖すべき存在であることは十分に承知しております。

蛇にまつわるさまざまなタブーを聞かされて育ってきましたから。現代に生きる日本人も、蛇信仰をもっていた古代日本人の末裔であります。

ヘルメスの杖とアスクレピオスの杖にからまる蛇について、いろいろ見ておきました。


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PS あらたに「一橋大学の卒業生クラブである如水会館(旧館)のレリーフ」の写真を加えた。(2015年3月25日 記す)。



<ブログ内関連記事>

書評 『治癒神イエスの誕生』(山形孝夫、ちくま学芸文庫、2010 単行本初版 1981)

『蛇儀礼』 (アビ・ヴァールブルク、三島憲一訳、岩波文庫、2008)-北米大陸の原住民が伝える蛇儀礼に歴史の古層をさぐるヒントをつかむ

『龍と蛇<ナーガ>-権威の象徴と豊かな水の神-』(那谷敏郎、大村次郷=写真、集英社、2000)-龍も蛇もじつは同じナーガである

『ブッダのことば(スッタニパータ)』は「蛇の章」から始まる-蛇は仏教にとっての守り神なのだ

蛇は古代日本人にとって神であった!-独創的な民俗学者であった吉野裕子の名著 『蛇』 を読んでみよう

大神神社(おおみわ・じんじゃ)の「巳(み)さん」信仰-蛇はいまでも信仰の対象である!


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2011年3月5日土曜日

春を告げるスイセンの花とナルキッソスの神話





 水仙(スイセン)の花が咲いているのを見つけた。スイセンは春を告げる花である。

 スイセンの花というと、黄色をはじめとしてもっとカラフルな品種も多いが、撮影したスイセンは、もっとも素朴なもの。「日本寒水仙」と呼ばれている品種のようだ。

 この「日本寒水仙」は、日本でも日本海側には自生しているということをどこかで読んだ記憶がある。海の彼方から飛んできたタネが根を下ろしたのか、海流で流れ着いた球根が根を下ろしたのかわからないが、いまでは海岸に自生するに至っているようだ。スイセンは、ヒガンバナ科に属する多年草である。

 スイセンは英語では Narcissus という。これはギリシア神話のナルキッソスからきたものだ。ナルキッソスの神話とは、こういうお話だ。

 ナルキッソスは、他人を愛せない美少年。ある日水面を見ていると、水中に美少年がいた。それは、もちろんナルキッソス本人なのだが、それに気がつかない美少年ナルキッソスは一目惚れ。現実と幻影の区別が出来なくなったナルキッソスは、やがてついにはやせ細って死んでしまう。そして、そのあとにスイセンの花が咲くようになり、その花はナルキッソスにちなんで名前がつけられた、と。

 自己愛のことをナルシズムというが、ナルシズムの起源と、スイセンの花の命名の起源がツーインワン(Two-in-One)で語られた神話である。スイセンが海岸など水辺に多く生えているからこそ生まれた神話なのであろう。

 「うぬぼれ」「自己愛」「エゴイズム」が、スイセンの花言葉だというが、可憐にさく「日本寒水仙」にはあまり似合わないような気がする。冬の寒さを耐えていち早く咲くというけなげな(?)イメージこそふさわしいと思うのだが・・・

 春を告げるスイセンの花とナルシズム。いっけん何の関係もなさそうな2つの事柄のあいだに存在する「見えないつながり」について考えてみるのもいいかもしれない。



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葛の花 踏みしだかれて 色あたらし。 この山道をゆきし人あり (釋迢空)

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