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2017年8月8日火曜日

なぜスズメバチが何度も何度も部屋に侵入してくるのだ!?-8月8日(ハチ・ハチ)に思うこと

(殺虫剤噴霧後、窓ガラスとカーテンのあいだに挟まったスズメバチ 筆者撮影)


今年2017年は、先月7月のことからなのだが、なぜだかわからないが、やたらめったらスズメバチが部屋に侵入してくる「被害」にあっている。

ここで「被害」と書いたのは、あくまでも人間の側からの視点だが、スズメバチのような大型で凶暴な性格をもつハチは、人間だけでなくミツバチにとっても「迷惑」な存在であることは否定できない。

現在の住居は、集合住宅の7階。そんなとこまで飛んでくるとは、スズメバチのパワーには恐るべきべきものがある。なるほど、スズメバチのエキスが、アミノ酸含有飲料としてスポーツドリンクに使用されるわけだ。スズメバチの幼虫である「蜂の子」を食べる人たちもいるわけだ。

冒頭に掲載した写真は、先週のことだが、部屋に侵入してきたスズメバチを殺虫剤で追いやった際のものだ。殺虫剤を噴霧して追いやったら、窓とカーテンのあいだにはさまってもがいていることがベランダ側から見てわかった。それをスマホで撮影したものだ。

殺虫剤といってもスズメバチ専用のものではもちろんなく、家庭で一般的に使用されるキンチョールである。

スズメバチのような大型で凶暴なハチは、叩いたりしたら逆襲してくる可能性があって危険だろう。そう直観的に思ったので、手元にあった殺虫剤を噴霧してみたら、かなり苦しむことがわかった。

初めて実行したのは7月のことだが、ネットで調べてみたら、幸いなことにスズメバチは殺虫剤に弱いことがわかった。中枢神経をやられたら、スズメバチとはいえ、もがき苦しむことになる。

殺虫剤を噴霧してガスの幕ができると、スズメバチがこちらに向かってこないのだ。これもまた、殺虫剤噴霧の利点だ。とにかくスズメバチが向かってくるだけで恐怖だからね。

スズメバチには、侵入はあきらめて退散してもらえばそれでいいのであって、それ以上のことを望んでいるわけではけっしてない。もがき苦しんでいるとはいえ、下手したら刺される恐れがあるし、猛毒をもっているので危険だ。

それにしても、なぜこんなにも何度も何度もスズメバチが部屋のなかに侵入してくるのだ!?

7月が空梅雨で暑かったから成長が早かったからか? それとも巣作りの場所を求めて、部屋のなかに入ってきたのか? それとも、スズメバチの巨大な巣が近所にあるのか??

本日は8月8日。「ハチ・ハチ」の語呂合わせというわけではないが、スズメバチについて書いてみた。 

それにしても、スズメバチは怖い。見るだけでも怖くていやだねえ。ブ~ウ~ウ~ウンという振動音を、すわスズメバチの羽音か!と、幻聴のように聞いてしまうまでになっている。










PS その後の状況(2017年8月21日 記す)

このブログを書いたあとも、まだ何度もスズメバチが部屋のなかに侵入してくる。wikipediaでスズメバチの項目を見ると、以下のような記述があったので参考のために引用しておく。

屋内においてスズメバチが1匹飛び回っている場合、むやみに手で振り払ったり直接強く握ったりしない限り、刺されることはまずないといってよい。人間の身体に接近して飛び回るのは興味本位な警戒行動であり、攻撃に移る可能性は非常に低いのだが、身体の大きさや羽音に驚いて手を出すことがハチ被害の主な原因となっている(また、近年都会でヒメスズメバチのオス蜂が単独で探索行動をし、マンションなどの屋内に飛来する事例が増えているが、オスには毒針が無いため当然刺される心配はない)。
蝿や蚊などのスプレー式殺虫剤で駆除することも可能だが、弱って息絶えるまでに長時間かかる上激しく飛び回るので数秒間、ある程度の距離(1-2m)をとり直接数秒間噴霧した直後は室内を完全に締め切り、弱って動きが全くなくなるまで現場を離れることで被害を大幅に避けることが可能である。もし、襲って来たら、姿勢を低くする。スズメバチは上下の動きが苦手なので刺される可能性が低くなる
また蜂は毒針を上向きにして仰向けで死んでいることが多く、たとえ死体が腹部のみであっても触ると反応して刺してくることがあるため、注意して扱う必要がある。

室内に侵入してくるのは、どうやらヒメスズメバチのオスのようだが、それでもスズメバチであることには変わりない。侵入に気がつくたびに殺虫剤を噴霧しているが、噴霧後のスズメバチの行方がわからないと不安が残る。じつにイヤなものだ。窓も閉め切っていなかればならないし、雨の日以外は気が休まらない。


<関連サイト>

高層ビルの上部を集団飛行するヒメスズメバチの交尾行動
・・「2000年頃から、スズメバチが高層マンション等の最上階周辺を集団で飛び回り、住民に恐怖心を与えるという事例が目立つようになりました。時には網戸やガラス戸に当たったり、壁に止まったりする他、窓が開いていると室内に侵入してくることもあり問題となっています。(・・中略・・)
ヒメスズメバチの交尾行動によるもので、オスが集団で飛び回っているところへ新女王が飛来し,交尾することが明らかになりました(新女王の飛来と交尾が目撃されています)。飛来したオスは、建物の中程から最上階にかけて、建物に沿って飛び回り、時々屋上に上がってきては、また下に下りて周辺を飛び回るという行動を繰り返します。(・・中略・・)
飛来時期は、8月末~10月上旬にかけてで、9月中旬頃にピークがあります。(・・中略・・)
該当する建物の高さは4階から25階までと幅がありますが、大部分は10階建以上です。いずれも地形的に高い場所か、周辺に大きな建物が少ない場所にあり、周囲からよく目立つという共通点があります」  そういうことだったのか!

ヒメスズメバチ|上野高敏 -Takatoshi UENO
・・「体も大きく羽音も十分なので怖がられますが、基本的にまったく恐れる必要がないスズメバチです。実際に本種は刺傷被害例がもっとも少ないスズメバチで、性格はスズメバチの中では最もおとなしく、決して攻撃的な昆虫ではありません。巣から数メートル以内にうっかり近づいても、いきなり攻撃してくることはないと思います」

(2017年8月21日 項目新設)


<ブログ内関連記事>

ミツバチについて考えるのは面白い!-玉川大学農学部のミツバチ科学研究センターの取り組み
・・ミツバチが集団でスズメバチを包囲して高温で蒸し殺すこともあるという。ミツバチも単体だとスズメバチの餌食になってしまうが、集団になるとすごいのだ

ミドリ色のミンミンゼミ-8月上旬のこの時期はまだセミの鳴き声もうっとおしくない

猛暑の夏の自然観察 (1) セミの生態 (2010年8月の記録)

アリの巣をみる-自然観察がすべての出発点!

蓮根(はすね)と書いてレンコンと読む、また楽しからずや-泥土に咲くハスの花、泥土のなかのハスの根
・・蓮の実は蜂の巣のような形状なので、ハチスからハスになったという語源説あり




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2015年9月26日土曜日

生物の擬態(ぎたい)-草むらのなかに秋のカマキリ



たまたま草むらのなかでうごめくカマキリを見た。ひさびさにカマキリをじっくり観察した。

たしかにこれでは、人間の目から見ても、草とは区別がつきにくい。これを擬態(ぎたい)という。擬態とはミミックともいうが、要は環境にあわせて目くらましをすることだ。もっとも有名なのはカメレオンだろう。


カミキリは緑の草に擬態しているので、小さな虫はだまされてカマキリの餌食となる。このカマキリは大きな腹をしているので、おそらくメスだろう。すでにオスのカマキリは交尾のあとに食べられてしまっているのかも。

カマキリもまた季節感のある生き物だ。






<ブログ内関連記事>

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猛暑の夏の自然観察 (1) セミの生態 (2010年8月の記録)

猛暑の夏の自然観察 (3) 身近な生物を観察する動物行動学-ユクスキュルの「環世界」(Umwelt)

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2014年4月14日月曜日

ミツバチについて考えるのは面白い!-玉川大学農学部のミツバチ科学研究センターの取り組み


玉川大学・玉川学園の学園誌である『全人』。

「全人教育」をモットーとする学園を一言で表現すれば「全人」となる。いただいているので毎月読んでいるのだが、今月号(2014年4月号)は「特集 玉川のミツバチ研究」。これが面白い。

1950年に開設された玉川大学農学部の「ミツバチ科学研究センター」はすでに64年の歴史をもつ研究所で、ミツバチ研究の分野では世界的にも有名なようだ。最初からそれを狙ったわけではないだろうが、絞り込んで特化した個性的な分野で地道に取り組んでいれば、いずれ花開くという好例だろう。

ミツバチについて考えるのは面白い。

ミツバチの生態、ミツバチの組織、ミツバチの役割、ミツバチの脳、もちろん蜂蜜も。自然科学と農学、そして脳科学、組織論など、さまざまな分野に横断的かつ総合的にまたがっってくる、まさに「文理融合」の領域である。

(愛読者必読!?の百田尚樹氏の対談 『全人』 2014年4月号より)

『風のなかのマリア』というスズメバチを主人公にした作家の百田尚樹氏は、スズメバチの生態をくわしく知るために玉川大学の小野正人教授になんども取材したのだそうだ。その二人の対談記事が面白い。

天敵のスズメバチを退治するために、多数のミツバチがスズメバチをくるみこんで熱死させる「ふとん蒸し」、より正確にいうと「蜂殺」というのはすごい。これは小野教授が発見して、1995年には英国の科学雑誌 『ネイチャー』にも論文が掲載され、その後世界的な反響を呼んでいるそうだ。

遺伝による「本能」だけで生きているとみなされがちなミツバチだが、その小さな脳で「学習」もしているのである! 「記憶と学習」のテーマでミツバチの脳を研究した成果である。まさに「一寸の虫にも五分の魂」。昔の日本人はただしいことをいっていたわけだ。

ミツバチについて考えるのは面白い。

『全人』のこの特集号はグラフィック的にもすばらしい出来なので、学内限定というのがじつにもったいない。ぜひミツバチで一般向けに一冊の本に仕立て上げるとよいのではないだろうか。

(ハニカム構造の図案化 『全人』 2014年4月号より)

「文理融合」の全学的テーマとして、ミツバチを軸にして脳科学から映画、マンガ・アニメまで横断的に含めた「ミツバチ大全」をぜひ期待したいところだ。子どもから大人まで楽しめる、「ミツバチ」を軸にした「総合的学習」の本にするのも面白いかもしれない。

その際、「ミツバチ」をキーワードに連想ゲームをやってみるといいだろう(・・詳細については拙著『人生を変えるアタマの引き出しの増やし方』の第4章を参照)。フリーディスカッションをそれぞれの部門ごとに実行すれば、その集大成がある意味でミツバチにかんする「集合知」となる。

材料工学であれば「ハニカム構造」について。「ハニカム」とは蜂の巣を意味する英語 honey comb のこと。蜂の巣の正六角形構造がきわめて安定性が高いのでさまざまな場面で使用されている。

食文化としてはハチミツだけでなく、クロスズメバチの幼虫である「はちのこ」という虫料理。そして、いま大きな問題になっている「ミツバチ減少問題」(=蜂群崩壊症候群)。まさに環境汚染が農業を脅かしている大問題。ミツバチがいなければ受粉できないからだ。形のいい果物はミツバチがいなければできないのだ。

映画ならビクトル・エリセ監督の映画『ミツバチのささやき』(1973年のスペイン映画)の原題が El espíritu de la colmena(=The Spirit of the Beehive)と「ミツバチの精霊」であること、リチャード・ギア主演の映画『綴り字のシーズン』は、原題を Bee Season ということなど。

文学であれば、古代ギリシアのアリストパネースの喜劇『蜂』から『みつばちマーヤ』などを経て、先にも名前がでた百田尚樹氏の『風の中のマリア』まで。人間の私利私欲が世の中を成り立たせていることを示したマンデヴィルの『蜂の寓話』は、経済学においては忘れてはいけない重要文献だ。

そうそう、日本が生んだアニメの名作『みなしごハッチ』は絶対に落とすわけにはいけませんね。

などなど、「ミツバチ」をキーワードにしたら、文系と理系の文理などいかにナンセンスかがわかるというもの。「文理融合」なんて表現じたいがナンセンスなわけです。そもそも文理不可能なのが学問の本来の姿。ミツバチがそれを示してくれるわけだ。

『まるごと一冊ミツバチの本』(仮題)なんてタイトルだと、多くの人の手が伸びるだろう。なぜなら、身近な存在のミツバチについて考えるのはじつに面白いことだからだ。

ミツバチについて考えるのは面白い!






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自然観察

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ファラデー『ロウソクの科学』の 「クリスマス講演」から150年、子どもが科学精神をもつことの重要性について考えてみる

「人間の本質は学びにある」-モンテッソーリ教育について考えてみる


玉川大学関連

『キーワードで学ぶ 知の連環-リベラルアーツ入門-』(玉川大学リベラルアーツ学部編、玉川大学出版会、2007)で、現代世界を理解するための基礎をまずは「知識」として身につける

大学ブランドというプライベート・ブランド(PB)商品について-玉川学園の「抹茶アイス」は新製品!

玉川大学の 「植物工場研究施設」と「宇宙農場ラボ」を見学させていただいた-一般的な「植物工場」との違いは光源がLEDであること!

「ロボカップ ジャパンオープン 2013」(会場:玉川大学・玉川学園)の最終日にいってきた(2013年5月6日)

(2014年8月11日、2017年8月8日 情報追加)




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