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2009年7月6日月曜日

シンクロニシティ(共時性)


       
 本日、用事があって東京・日比谷の某ビルに出向いたら、なんと7年ぶりにかっての勤務先の同僚と出会った。

 7月6日だから明日の七夕ではない、したがってもちろん異性ではない。残念ながら(?)ヒゲ生やしたオッサンだが・・・(注:オッサンは関西人的には愛称表現、悪しからず)。

 アポイントの時間まで10分以上あったのでラウンジのソファに座ってメガネを拭いていたら、向こうからやってくるヒゲ男はなんか見覚えあるなあ、と思って眺めていたら先方から声をかけてきた。

 まったくの偶然である。こういうこともあるものだ。

 用事がおわってから、教えてもらった携帯に電話し、喫茶店でコーヒーのみながら1時間ほど話をした。

 存在すらすっかり忘れているほど没交渉だった人間と旧交を暖めあうと共に、今後の雇用情勢の見通しのなさに話題は及ぶ・・・

 東京はなんといっても世界的大都市なので、こういうことは滅多にないのだが、本人どうしにとっては必然的な行動---私にとっては本日×時にアポイントがあるので出向くという行動、かつての同僚にとっては自分の現在の勤務先がそのビルの中にあるので外から戻ってきたところ---が交差するところ、そこに「偶然性」が発現したのである。

 しかも私が用事があって出向いた会社はそのビルの6階、彼の勤務先も6階にあるそうだ、偶然にしてはよくできすぎている。

 7月6日に、7年ぶりに再会し、6階に縁がある。7 と 6 の組み合わせ。

 まさに大乗仏教的だなあ。鶴見和子の「南方熊楠・萃点(すいてん)の思想」ではないか。
 いやスイスの心理学者C.G.ユングの「シンクロニシティ」(英語:Synchronicity、ドイツ語:Synchronizität) というべきか。

 日本語では「共時性」と訳している。

 シンクロニシティとは、意味のある偶然の一致のこと。直線的な因果関係ではない非因果性。
 しかしながら、「共時性」は決して神秘的なものではない。ユングは物理学者パウリと共著で「シンクロニシティ」について書いている。

 まあ難しいことは抜きにしても、面白い経験をした一日であった。
 生きていると面白いことに出会えるものである。

 この経験が意味ある、前向きなものとなりますよう!






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