「アタマの引き出し」は「雑学」ときわめて近い・・日本マクドナルド創業者・藤田田(ふじた・でん)に学ぶものとは?

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2011年3月3日木曜日

「マイナスをプラスに変える方法」-『なぜか、人とお金がついてくる 50の習慣』(たかの友梨、フォレスト出版、2011) 「出版記念講演会」 に行ってきた



 「たかの友梨 出版記念講演会」『マイナスをプラスに変える方法』にいってきました。

 「たかの友梨」といえば、いうまでもなく「たかの友梨ビューティークリニック」の創業経営者です。
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◆日時:2011年3月2日日(水)19:00~20:30
◆会場:六本木アカデミーヒルズ49 タワーホール
(六本木ヒルズ「森タワー」の49階)
◆フォレスト出版による説明

・逆境や挫折をどう乗り越えるか?
・うまくいく人、いかない人の違いとは?
・良好な人間関係、信頼関係の作り方
・今の時代を生きるために、必要な3要素 ……
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 たかの友梨さんの新刊『マイナスをプラスに変える方法』購読者は参加無料という知らせをもらったので、さっそく講演会に申し込んでから、この本を取り寄せて読んでみました。



 このタイトルだけみると、なんだか「自己啓発本」系統のように見えますが、中身はいたってまじめ、むしろ、これだけの「習慣」を実行できる読者は果たしてどれだけいるのだろうか?、という気もします。

 講演会の会場にも持参して、講演が始まる前にもう一回ざっと読み直してみましたが、なかなか厳しい発言も多い。と同時に、すごくいいことを言ってくれているという気も強くしました。

 というのは、たかの友梨さんはエステ業界という、いっけん華やかに見える業界で長年にわたって活動してきた経営者ですが(・・テレビCMがけっこうそういうイメージを作り上げている。つい先日もお騒がせ女優の沢尻エリカを起用)、本人は文字通り「壮絶な人生経験」の持ち主としかいいようがありません。そういう人が語る「マイナスをプラスに変える方法」ですから、ぜひ聞きたいという気持ちになるのも不思議ではないでしょう。

 当日の講演会は、秘蔵写真をスクリーンに映しながら、この本には書かれていないさらに詳しい話を、出生から育ちの苦労、創業までの道のり、創業してから現在までの話を聞かせていただきました。

 私生児として生まれすぐに養子に出されたが、その家庭も崩壊して育ての母との母子家庭となり、その育ての母とも離れて親戚の家を転々。超極貧の、過酷な幼少時代を余儀なくされた人。
 貧しいので高校進学は断念して、中学卒業と同時に定時制高校に通いながら理容師として猛烈に働いていた。睡眠時間はわずか2~3時間。食事もろくに取れずに・・・。単なるハングリー精神とは違うものがそこにはあるようなのです。

 理容師として日本一を目指して働きすぎたその結果、ニキビにだらけになったことが、エステに開眼することに。人間万事塞翁が馬、ですね。そして新聞記事でフランスでエステが流行していることを知って、それまでにためた100万円をすべてつぎ込んで、単身フランスに渡航、理容師と美容師の資格がモノをいってフランスで修行を積んでから帰国。これが「オール・イン」の発想なんですね。ここぞというときに、掛け金をすべてつぎ込む発想と行動のこと。
 
 お化粧は足し算の発想だが、エステは「引き算の発想」というのが興味深く思いました。デトックスはカラダのなかから毒素を排出し、同時にココロからも毒素を排出することでもある。捨てること、なんですね。

 「たかの友梨ビューティクリニック」をはじめた当初は毎日が閑古鳥(かんこどり)、しかしあるとき「ニキビに悩んでいる人は無料で治す」ことを告知したらさばききれないほど来客があり、それをキッカケに「クチコミ」で事業が立ち上がったとのことです。女性の「クチコミ」のパワーはすごいものです。現在の「フリー経済」のはしりですね。

 かつてテレビの企画で回ったという、世界のエステを巡っての話は面白く聞きました。私自身、タイのバンコクにいたときは毎週一回はタイ古式マッサージ、月に一回はスパーに通っていましたので、アーユルヴェーダなど世界各地のマッサージやエステには非常に関心が強いからです。インドでもスリランカでも体験があります。 

 最後に質疑応答の時間、そのなかで「いつの時代も先行き暗いといわれてきた。バブル時代だってそうだった。現在だけが先行きが暗いわけではない」という解答が印象的でした。気持ちの持ち方一つということなわけですね。

 そのあとは、たかの友梨さんの指導で瞑想(メディテーション)を行ったのち終了。こんな90分でした。

 さすが63歳の現在でも、現役で第一線で陣頭指揮をとっている創業経営者ですね。なんといっても、コトバの重みが違う。 
 自分自身について語ることが、そのまま説得力をもった語りになる。だからこそ、印象的なのですね。そう強く感じた次第です。





目 次

第1章 優秀であるより面白くあれ-人間関係がうまくいく10の習慣
第2章 「オール・イン」せよ-お金に悩まない9の習慣
第3章 会社にしがみつかない働き方-仕事で稼ぐ13の習慣
第4章 一生、“初体験”し続ける-思考で現状を変える9つの習慣
第5章 苦しいときをどう生きるかで人生は変わる-挫折で人生を飛躍させる9の習慣


著者プロフィール

たかの友梨(たかのゆり)

株式会社不二ビューティ代表取締役。美容家。理容師・美容師免許を取得後、1972年フランスに渡りヨーロッパ各地でエステティックを学び独自のエステ理論を確立。1978年にエステティックサロン「たかの友梨ビューティクリニック」を設立。美容家としての活動を始める。また、エステティック技術者の育成機関として「たかの友梨エステティックアカデミー」の前身である「日本エステティック学院」を設立、学院長として育成と技術開発に務める。1979年に渡米し、カリフォルニア州脱毛ライセンスを取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもの)。



<関連サイト>

たかの友梨ビューティークリニック(公式サイト)



<ブログ内関連記事>

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書評 『ホッピーで HAPPY ! -ヤンチャ娘が跡取り社長になるまで-』(石渡美奈、文春文庫、2010 単行本初版 2007)
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書評 『フリー-<無料>からお金を生み出す新戦略-』(クリス・アンダーソン、小林弘人=監修・解説、高橋則明訳、日本放送出版協会、2009)

世の中には「雑学」なんて存在しない!-「雑学」の重要性について逆説的に考えてみる
・・たかの友梨氏が愛読書だという『ユダヤの商法』(藤田田)についても触れている。本をパーソナル・コーチにするという生き方はすばらしい。

「三日・三月・三年」(みっか・みつき・さんねん)
・・たかの友梨さんも「3年は続けなくてはいけない」と体験から言っている。この世代の人に耳を傾けるべきこと。

どんな話であれ「自分」を全面的に出したほうが、人はその話に耳を傾けるものだ






(2012年7月3日発売の拙著です)







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