まだ5月のなのに、朝から昼顔が咲いている。昼顔というと、8月の浜辺に咲いているハマヒルガオを想起するのだが、ここ数年(?)、初夏の5月は初夏というよりも真夏日が多いので狂い咲きしているのだろうか。
栽培品種の朝顔とは違って、野生種の昼顔はじつにたくましい。朝から咲いているが、昼を過ぎてもかんたんにしおれてしまうことはない。
アサガオ(朝顔)は、ヒルガオ科サツマイモ属である。めったに花が咲くことはないが、サツマイモの花はヒルガオに似ているのだ。これはアタマにいれておきたいこと。ちなみにジャガイモはナス科の植物。おなじイモでも、サツマイモとジャガイモは違う品種である。
昼顔というとフランス映画の『昼顔』を想起する。前衛映画家のルイス・ブニュエル監督によるもので、主演はカトリーヌ・ドヌーヴ。1967年の製作なので、すでに50年前(!)である。昼顔はフランス語で Belle de Jour 、いわゆる「源氏名」として使用されたもの。人妻としての貞淑な「夜の顔」に対して、夫には隠して客をとる「昼の顔」が違うことを暗示したものだ。
じっさいの昼顔はたくましい野生種なので、映画の『昼顔』とは、ちょっと違うような気もするのだが・・・。いや、そういうべきかもしれない。
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