昨日(2024年7月3日)から新札切り替えが始まったが、壱万円札の渋沢栄一ばかりに脚光が浴びるのは、いかがなものかな、と。
本日(7月4日)は「アメリカ独立記念日」(Independence Day)でもある。だからというわけではないが、5千円札の津田梅子にもっと関心を向けるべきだろう。
日本に帰国時には、日本語をほとんど忘れていただけでなく、その後も日本語の読み書きを再習得するには苦労したようだ。自分の思いを表現するには、日本語より英語のほうが楽だったらしい。当時の日本語は、読み書きにかんしては難しさは現在の比ではない。
女子英学塾(現在の津田塾大学)を創設した津田梅子は、基本的にスピーチは英語で行っていたようだ。 1913年の第11回卒業生に向けてのスピーチが、肉声として残されている。The Principal's Address to the Graduates である。
2000年の津田塾大学創設100周年を記念して製作されたCDには、SPレコードからの復元音声が収録されており、津田梅子の肉声を聴くことができる。
当たり前ではあるが、澄み切ったきれいな発音でスピーチが朗読されている。ネイティブ並のアメリカ英語である。 戦前のハリウッド映画のセリフの発音のように明瞭だ。
英語をつうじて世界を知り、英語をつうじて独り立ちする能力を身につける。これはただ日本人女性にとってだけではなく、21世紀の現在においては、日本人男性にとっても必要なことではないだろうか。
PS このCDはもらい物なので非売品だと思っていたが、そうではなく、津田塾大学で購入できるようだ。 ⇒ https://www.tsuda.ac.jp/aboutus/history/books.html
YouTubeでの津田梅子の肉声の公開はないので、入手する価値はあると思う。
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