「アタマの引き出し」は「雑学」ときわめて近い・・日本マクドナルド創業者・藤田田(ふじた・でん)に学ぶものとは?

◆「アタマの引き出し」つくりは "掛け算" だ : 「引き出し」 = Σ 「仕事」 × 「遊び」
◆酒は飲んでも飲まれるな! 本は読んでも読まれるな!◆ 
◆一に体験、二に読書、その体験を書いてみる、しゃべってみる!◆
◆「好きこそものの上手なれ!」◆

<旅先や出張先で本を読む。人を読む、モノを読む、自然を読む>
トについてのブログ
●「内向きバンザイ!」-「この国」日本こそ、もっとよく知ろう!●

■■ 「むかし富士山八号目の山小屋で働いていた」全5回 ■■
 総目次はここをクリック!
■■ 「成田山新勝寺 断食参籠(さんろう)修行(三泊四日)体験記 」全7回 ■■ 
 総目次はここをクリック!
■■ 「庄内平野と出羽三山への旅」 全12回+α - 「山伏修行体験塾」(二泊三日)を中心に ■■
 総目次はここをクリック!


「個」と「組織」のよい関係が元気をつくる!

「個」と「組織」のよい関係が元気をつくる!
ビジネス寄りでマネジメント関連の記事はこちら。その他の活動報告も。最新投稿は画像をクリック!



ご意見・ご感想・ご質問は ken@kensatoken.com にどうぞ。
お手数ですが、コピー&ペーストでお願いします。

© 2009~2026 禁無断転載!



ラベル 手仕事 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 手仕事 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2022年2月1日火曜日

書評『「メイド・イン・イタリー」はなぜ強いのか? ― 世界を魅了する<意味>の戦略的デザイン』(安西洋之、晶文社、2020)―「2020年代のイタリアの中小企業」に学ぶべきこととは?

 

今年1月に日本公開された映画『ハウス・オブ・グッチ』を見てから、ふたたびイタリアの中小企業への関心が蘇ってきた。


かつて1990年代には「イタリアの中小企業」が大いに注目されたことがあった。『中小企業白書』でも「イタリアの中小企業」が取り上げられているのを読んだ記憶がある。 

ところが、2000年代以降には「世界の工場」となった中国企業との競争で敗れ去ったり、中国企業によってファミリービジネスが買収されているといった話題を耳にするようになった。グローバル資本主義が猛威を振るうなか、イタリアの中小企業の存在がメディアからかき消されてしまったのだ。 

そんなこともあって、自分のなかでは「イタリアの中小企業」への関心が薄れ去っていたのだが、ミラノ在住でデザイン戦略研究家である安西洋之氏の『「メイド・イン・イタリー」はなぜ強いのか?』を読んでみると、この印象が間違っていることを教えられる。 

なによりも、amazon には「MADE in ITALY ストア」が開設されているのだ。食とファッション、家具やインテリアなどの生活製品が中心だが、イタリアならではの機能とデザインを兼ね備えた製品が扱われている。  

安西氏のこの本によれば、もともとイタリアの amazon で始まった取り組みが、グループ内でヨコ展開され、全世界に共有されるようになったのだという。自前でDXできなければ、プラットフォームに乗っかって商売すればいい。中小企業ならではの取り組みだ。イタリアもまたおなじである。

「MADE in ITALY」が世界中で受け入れられているのは、安西氏の整理によれば「意味のイノベーション」と「アルティジャナーレ」によるものだという。 

わたし流に平たく言い換えれば、技術だけに頼らずにイノベーションを実行し、アタマで考えるだけでなく職人的に手を使って動かしてみる、ということだ。 

「意味のイノベーション」という概念は、やや難しく感じるかもしれない。 

機能はおなじ製品でも、それを取り巻くコンテクストが変われば、あらたな意味が見いだされる。忘れ去られていた意味が蘇ってくる。そんな「意味の読み替え」を指していると考えたらいいのだろう。それもまたイノベーションなのだ、と。機能はおなじでも、あらたに見いだした「意味」を、製品に付与して売り出すのである。 

アタマで考えるだけでなく職人的に手を使って動かしてみる、これはもともと日本人にとっては不得意な分野ではないはずだ。デジタル時代だからこそ、デジタルの恩恵は存分に受けながらも、機械にできない部分、すなわち手仕事を活かすべき部分を残すこと。これはひじょうに重要だ。 

また、イタリアの中小企業の製品開発においては、経営者個人の「思い」が濃厚に反映されるのだという。市場調査にもとづいた最大公約数的な量産品では、競争に勝てるはずがないのだ。 

だから、個人的な「好き」や自分が「美しいと感じるもの」にこだわるのである。広く浅くではなく、狭く深く掘る。 

たしかに、「オタク」発祥の地である日本では、個々人の日本人にかんしては消費者としてのこだわりが強いのに、製品開発ということになると、どうも市場規模が比較的大きな国なので、量産思考の安全策をとりがちの傾向がある。これでは、とがった製品は生まれてくるハズがないではないか。 

製品開発にあたっては、日本人はもっと自分にこだわったほうがいい。それは、生き方の問題でもある。自分の人生そのものと、仕事以外の趣味や教養がかかわってくる問題だ。 

2020年2月に出版されたこの本は、新型コロナ感染症(COVID-19)が猛威を振るう以前のことであった。コロナ下の2年間で、中小企業の経営が大きな影響を被っているだけでなく、世界的に消費者のマインドも変化している。この日本でも、消費者のあいだで「手作り志向」が復活する傾向がみられるようになってきた。 

消費者のマインドが変われば、ビジネスの世界も当然のことながら変化を受けることになる。「手作り志向」がどう製品開発に反映していくのか、させていくか、自分自身の問題として考えつづけていきたい。 




目 次
序章 意味を問う「メイド・イン・イタリー」 
第1部 「メイド・イン・イタリー」を再定義する
 第1章 「意味のイノベーション」という戦略的デザイン
 第2章 「アルティジャナーレ」が語ること
 第3章 世界における「メイド・イン・イタリー」の存在感
 *コラム1 「カシミアの帝王」はなぜ哲学書を読むのか? 
第2部 衣食住にみる「メイド・イン・イタリー」
 第4章 イタリアファッション産業の底力--紳士服とテキスタイル
 第5章 食のグローバルとローカル--プロセッコとスローフード
 第6章 日常空間を彩るモノたち--ファツィオリとモレスキン 
 *コラム2 審美眼は継承されるのか?
第3部 「メイド・イン・イタリー」のこれから
 第7章 スタートアップ企業は何を考えるか?--「テクノロジー」から「意味」へのシフト
 第8章 アルティジャーノ2.0--デジタルとモノのあいだで
 第9章 幼児教育が鍛える審美性--レッジョ・エミリア教育
 第10章 EUで磨かれる「メイド・イン・イタリー」--セラミックを介した文化交流
 *コラム3 三つ子の手遊び、百まで
終章 日本のビジネスパーソンが「メイド・イン・イタリー」から学べること
おわりにかえて

著者プロフィール
安西洋之(あんざい・ひろゆき)
モバイルクルーズ株式会社代表取締役。De-Tales Ltd.ディレクター。 日本の自動車メーカーで欧州自動車メーカーへのエンジンなどのOEM供給ビジネスを担当後、独立。1990年よりミラノと東京を拠点としたビジネスプランナーとして欧州とアジアの企業間提携の提案、商品企画や販売戦略等に多数参画している。また、2009年より海外市場攻略に役立つ異文化理解アプローチ「ローカリゼーションマップ」を考案して執筆・講演活動も行ってきたが、2017年にロベルト・ベルガンティ『突破するデザイン』の監修に関与して以降、「ローカリゼーションマップと「意味のイノベーション」の融合を探索中。 
著書に、『世界の伸びている中小・ベンチャー企業は何を考えているのか?』、『イタリアで、福島は。』(以上、クロスメディア・パブリッシング)、『ヨーロッパの目、日本の目』(日本評論社)。共著に、『デザインの次に来るもの』(クロスメディア・パブリッシング)、『「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか?』(日経BP社)。監修に、ベルガンティ『突破するデザイン』(日経BP社)。(amazonの書籍ページより)
 

<関連サイト>

・・「食品、インテリア、服・ファッション小物、ビューティなどのカテゴリーにおいて、イタリアの企業や職人によって生み出されたさまざまな商品をご紹介します。下記のカテゴリーより伝統的なイタリアの製法を堪能できる厳選された商品をご覧ください。 Amazonおよびイタリア貿易促進機構(Italian Trade Agency)は、イタリア製品の海外販売を支援しています。」

Explore a range of products made by Italian companies and artisans in Food, Home, Apparel and Beauty. Each item has been carefully selected for exemplifying traditional Italian manufacturing produce. Get started by browsing our categories below and discover the full range.

Qui potrai trovare prodotti realizzati in Italia rappresentativi del Made in Italy. Sfoglia le categorie in evidenza e le sezioni regionali che trovi di seguito per scoprire le tipicità del nostro territorio. Se vuoi sfogliare l’intera gamma di prodotti segnalati come Made in Italy dai nostri venditori puoi partire dalla barra di ricerca di questa pagina


<ブログ内関連記事>








(2025年1月24日発売の拙著です 画像をクリック!)

(2023年11月25日発売の拙著です 画像をクリック!)

(2022年12月23日発売の拙著です 画像をクリック!)

(2022年6月24日発売の拙著です 画像をクリック!)

(2021年11月19日発売の拙著です 画像をクリック!)

(2021年10月22日発売の拙著です 画像をクリック!)

 (2020年12月18日発売の拙著です 画像をクリック!)

(2020年5月28日発売の拙著です 画像をクリック!)

(2019年4月27日発売の拙著です 画像をクリック!)

(2017年5月19日発売の拙著です 画像をクリック!)

(2012年7月3日発売の拙著です 画像をクリック!)


 



ケン・マネジメントのウェブサイトは

ご意見・ご感想・ご質問は  ken@kensatoken.com   にどうぞ。
お手数ですが、クリック&ペーストでお願いします。

禁無断転載!








end

2015年12月6日日曜日

『農業全書』に代表される江戸時代の「農書」は、実用書をこえた思想書でもある



「農書」について知っているだろうか? 「農書」とは、江戸時代に出版された農業実用書の総称である。その代表が、高校日本史の教科書にも登場する『農業全書』である。

2010年代という現代に引き付けていえば、「農書」とは「ビジネス書」のようなものだろう。労働人口のマジョリティが従事する職業としての共通性があるからだ。

江戸時代は、人口の8割以上が農民であった(*注)。現代日本では、人口全体に占める被雇用者の比率は同じく8割以上である。ボリュームゾーンとしては、現代のビジネスパーソンに該当するのが江戸時代の農民であることは感覚的に把握できるだろう。

だが、現代のビジネスパーソンの大半は組織に属する被雇用者であって、独立したビジネスオーナー(=事業主)ではない。その点においては、江戸時代の農民とは基本的に異なるのである。小作人が中心の「貧農」は、江戸時代後期以降、より正確にいえば、明治時代以降のものである。

この点をおさえておけば、江戸時代の農書が、現代のスモールビジネスオーナーにとってのビジネス書のようなものだという意味も理解できるだろう。自分の才覚次第で伸ばすことができる事業を魅力的だと思うものは商売だけに限らない。農業もまた同様であった。日本資本主義の父と呼ばれた渋沢栄一もまた豪農の出身である。豪農とは、「商」の要素の限りなく強い「農」である。

いつの時代でも、ビジネス書に限らず実用書には、その時代、時代の世相が反映される。

明治時代のはじめには「成功本」のブームがあった。『学問のすゝめ』や『西国立志編』といった成功本が大ベストセラーとなったことは教科書にも記されていることだ。

ビジネス書というカテゴリーが確立したのは戦後日本の高度成長期である。それ以後、ベストセラーを量産するジャンルとして現在に至っている。


(*注)「農業」の範囲がどこまで当ては当てはまるのかという問いは存在する。堅く見積もった場合、農業を専業としていたのは6割くらいではないかという推定もあることに注意しておく必要はある。片手間の兼業で農業をやっていた者も少なくなかったということだ。いずれにせよ、労働人口のマジョリティであったことには違いはない。(2017年6月25日 追記)




■農書は「思想のある実用書」である

「農書」が17世紀の「勤勉革命」の産物であり、また促進剤ともなったことに触れておかねばならない。

「勤勉革命」とは、いわゆる「鎖国」体制を敷いた江戸時代において、希少な土地を最大限に有効活用してコメの収穫量を上げるために、生産性向上の普段としてとられた人的資源のフル活用のことをさした表現だ。

近年の歴史学会では、すでに「鎖国」は否定されている。より正確にいうと、「鎖国」は経済的な面でいうと徳川幕府による管理貿易のことで、朝鮮など正式に国交を結んだ国と、オランダ王国など通商を行う国を制限して、商流と情報流をコントロールした政策というのが実態に近い。

だが、その管理貿易体制下においても実際の貿易高が減少したわけではなく、輸入品の支払いのために恒常的に日本国内で産出される銀や銅が海外流出していることに、為政者たちはアタマを悩ませていたのである。国内需要の必需品は日本国内産品が十分に供給されていたが、それ以外の奢侈品の輸入が盛んに行われていたためである。

貿易赤字解消の方策として18世紀初頭の八代将軍吉宗が打ち出したのが「国産化」策である。当時は輸入に頼っていた生糸や砂糖、朝鮮人参などの輸入量を減らすため「国産化」を奨励した。開発経済学の用語をつかえば「輸入代替政策」を採用したのである。

そんな時代の日本で進展したのが「勤勉革命」だ。歴史人口学者の速水融氏が提唱したもので、産業革命(=インダストリアル・レボルーション)に対して勤勉革命(=インダストリアス・レボルーション)である。「産業の」を意味するインダストリア「ル」(industrial)と、「勤勉な」を意味するインダストリア「ス」(industrious)の違いである。

英国で始まった「産業革命」が蒸気機関の発明と、燃料を木材から石炭に転換した「エネルギー革命」と「動力革命」と、によって生産性向上を図ったのに対し、人的資源が豊富にあった日本では、人力に頼りながらも生産性を向上させる策がとられたのであった。これはきわめて合理的な選択であったといえよう。

この「勤勉革命」を遂行する過程で生み出されたのが「農書」なのである。農業技術が体系化され、知識として流通させるために出版されたのが農業技術書としての農書なのである。

江戸時代の「農書」は、実用書をこえた思想書でもある。いや「思想のある実用書」というべきだろう。高い志を備えもった農業ビジネスオーナーに真に役に立つ実用書である。

農書が基本的に実用書でありながら思想書にもなっているのは、大地に根ざした農業が、農業従事者にある種の自然哲学や思想を抱かせるためでもあろう。『農業全書』の本文がいきなり「農事総論」と題されて、「そもそも論」から始まるのは、現代のビジネス書にはない特徴である。

農書には思想そのものが明示的に示されているわけではないが、江戸時代ならではの知識社会化の一環であったと捉えることも不可能ではない。しかも、それは手仕事を前提とした実践的な知識であることから、たんなる知識を超えて知恵となりうる性格のものなのである。


■農書の実際-代表的農書は『農業全書』

「農書」についての記述は高校日本史の教科書にも登場するのだが、実際にどんな内容か、中身を見たことのあるはあまりいないかもしれない。

農文協から農書の復刻版がシリーズででているが、岩波文庫にも3点収録されている数冊は、わたしも所有しているので多少は知っている。以下にあげた書目がそのリストである。

●『農業全書』(宮崎安貞編録、貝原楽軒册補、土屋喬雄 校訂、1936)
●『広益国産考』(大蔵永常、土屋喬雄 校訂、岩波文庫、1946)
●『百姓伝記 上下』(古島敏雄校注、岩波文庫、1977)

『農業全書』は、名のみ高くして、実際に手にとって中身を見た人は少ないのではないだろうか。文庫解説文は簡にして要をつくしたものだ。


天和から元禄にかけて農書というものがいくつか現われはじめたが,中でも宮崎安貞(1623‐1697)の本書は地方的性格を脱した本格的農書として群を抜く.諸国での見聞を実地にこころみること40年,中国の農政全書を手本に農民の技術向上をねがってまとめあげられた.自給生産から商品生産へと転換する時代の要請にも合致し,ひろく世に迎えられた.(岩波書店ウェブサイト より)

わたしは、1977年の「岩波文庫創刊50年」の記念復刊で『農業全書』が復刊された際に入手した。もともと動植物がすきで、子どもの頃には家庭菜園で野菜もつくっていたわたしにとっては、ひじょうに関心のつよいものだったことも理由のひとつである。日本史の記述が気になっていたことも確かだ。

2012年春に復刊されたが、残念ながら2015年時点ではすでに新刊書としての入手は不可能なようだ。わたしの所有する1977年復刊本は第7刷で、2012年の復刊で第10刷なので、だいたい10年に一度しか復刊されていない。次回の復刊を気長に待っていただきたい。

本文は以下のようになっている。「冬瓜」の項である。いわゆる「とうがん」であるが、原書では「とうぐわ」とルビが振られている。発音が変化したのであろうか。冬瓜という栽培植物の栽培方法が具体的に記述されている。

(『農業全書』 冬瓜の項目)

大学学部時代の恩師で歴史学者の阿部謹也先生は、晩年には江戸時代の農書を高く評価して、蔵書として集めていたという話を耳にしたことがある。『教養とは何か』(講談社新書、1997)において、農業者と漁業者が伝承する知恵をとくに重点的に取り上げているが、このテーマについてはもっとお話を聞いておくべきだったなと思っている。

国立歴史民俗博物館ではじめて知ったのだが、「草木撰種録」(そうもくたねえらみ)という一枚刷りのパンフレットがある。平田篤胤門下の国学者・宮負貞雄(みやおい・やすお)が作成して無料で配布したものだそうだ。宮負貞雄は下総の人である。栽培植物の雌雄の別を明快に解説したものだ。

(「草木撰種録」(そうもくたねえらみ)と版木 国立歴史民俗博物館蔵)

江戸時代の出版物にかんしては、絵草紙や儒書や国学書ばかりがとりあげられるのに、「農書」に言及されることが少ないのはまったくもって残念なことである。実用書は、いまでも軽視されているのだろうか。

そんな思いもあるので、あえて「農書」をとりあげてみた次第である。


(画像をクリック!)



PS 2012年に岩波文庫版の『農業全書』(1936年)がひさびさに復刊された際に書き始めながらアップしていなかった原稿に、さらに手を加えて今回アップすることとした。テーマ的にはとくに古びることのないものであるが、岩浪文庫版がふたたび入手不可能となっているのが残念である。



<関連サイト>

『農業全書』(国立国会図書館 「近代デジタルライブラリー」)
・・著作権保護期間が満了したタイトルの画像データをインターネット上に公開している資料。ただし、きわめて読みにくい


農文協(農村漁村文化協会)からでている農書の全集とは、『日本農書全集』(農文協)のことだ。公式ウェブサイトがあるので、興味のある人はのぞいてみるといい。

『日本農書全集』は、内容別には以下のように分類されている

庶民の暮らしの本音を記す: 農事日誌
名物・名産づくりの技術: 特産 (産品)
六次産業の源流: 農産加工
日本のガーデニングの粋を集めた: 園芸
百年の計で山に木を植えた人たち: 林業
水産日本の漁法と捕鯨技術: 漁業
牛馬から犬・うずらまで: 畜産・獣医
江戸の情報革命とその浸透: 農法普及
地域政策と地域づくりの知恵: 農村振興
国土のかたちを築きあげた営為: 開発と保全
噴火から津波まで災害の実情と復興策: 災害と復興
農業や救荒の基礎となった学問の動向: 本草・救荒
医師・僧侶・農学者たちの農のビジョン: 学者の農書
絵で見る江戸の農耕と暮らしの世界: 絵農書
自然と季節に順応した農の技と暮らし: 地域農書


<参考文献>

『日本の農書-農業はなぜ近世に発展したか-』(筑波常治、中公新書、1987)


<関連記事>

農業指導事業の民営化ヒントはオランダに(ウェッジ 2012年04月19日 昆 吉則)
・・「日本の場合、農地改革の思想、つまり、貧農史観の下に、貧しく弱い農民を啓蒙指導するために始まったものであり、オランダやアメリカとは性格が異なる。しかも、日本が経済成長を果たした後も、未だに貧農史観に基づいた普及指導員制度が続いており、日本の農業の産業化にブレーキをかけている」。むしろ江戸時代の「農書」の時代を振り返るべきだ。


<ブログ内関連記事>

書評『現代に生きる大蔵永常 ー 農書にみる実践哲学』(三好信浩、農文協、2018)ーわが愛読書『広益国産考』の著者の生涯とその思想について知る

書評 『「ビジネス書と日本人』(川上恒雄、PHP研究所、2012)-高度成長期の日本で一大ジャンルに成長した「ビジネス書」とは何か?

世の中には「雑学」なんて存在しない!-「雑学」の重要性について逆説的に考えてみる

『雨夜譚(あまよがたり)-渋沢栄一自伝-』(長幸男校注、岩波文庫、1984)を購入してから30年目に読んでみた-"日本資本主義の父" ・渋沢栄一は現実主義者でありながら本質的に「革命家」であった

『自助論』(Self Help)の著者サミュエル・スマイルズ生誕200年!(2012年12月23日)-いまから140年前の明治4年(1872年)に『西国立志編』として出版された自己啓発書の大ベストセラー

福澤諭吉の『学問のすゝめ』は、いまから140年前に出版された「自己啓発書」の大ベストセラーだ!

書評 『独学の精神』(前田英樹、ちくま新書、2009)
・・宮崎安貞の『農業全書』について触れられている

書評 『歴史人口学で見た日本』(速水融、文春新書、2001)-「徹底的に一般庶民の観察に基礎をおいたボトムアップの歴史学」の醍醐味を語る一冊
・・「勤勉革命」の名称と概念を提唱したのが歴史人口学者の速水融教授

「イフ」を語れる歴史家はホンモノだ!-歴史家・大石慎三郎氏による江戸時代の「改革」ものを読む
・・輸入代替化政策としての「国産化」を推進したのが八代将軍吉宗の改革である

『奇跡を起こす 見えないものを見る力』(木村秋則、扶桑社SPA!文庫、2013)から見えてくる、「見えないもの」を重視することの重要性
・・自然農法のリンゴ農家

書評 『植物工場ビジネス-低コスト型なら個人でもできる-』(池田英男、日本経済新聞出版社、2010)
・・土に依存しない水耕栽培もまた思想である

国立歴史民俗博物館は常設展示が面白い!-城下町佐倉を歩き回る ①

書評 『オランダ風説書-「鎖国」日本に語られた「世界」-』(松方冬子、中公新書、2010)-本書の隠れたテーマは17世紀から19世紀までの「東南アジア」

書評 『植物工場ビジネス-低コスト型なら個人でもできる-』(池田英男、日本経済新聞出版社、2010)

「自分の庭を耕やせ」と 18世紀フランスの啓蒙思想家ヴォルテールは言った-『カンディード』 を読む

(2016年11月14日、2023年11月22日 情報追加)


(2025年1月24日発売の拙著です 画像をクリック!)

(2023年11月25日発売の拙著です 画像をクリック!)

(2022年12月23日発売の拙著です 画像をクリック!)

(2022年6月24日発売の拙著です 画像をクリック!)

(2021年11月19日発売の拙著です 画像をクリック!)

(2021年10月22日発売の拙著です 画像をクリック!)

 (2020年12月18日発売の拙著です 画像をクリック!)

(2020年5月28日発売の拙著です 画像をクリック!)

(2019年4月27日発売の拙著です 画像をクリック!)

(2017年5月19日発売の拙著です 画像をクリック!)

(2012年7月3日発売の拙著です 画像をクリック!)


 



ケン・マネジメントのウェブサイトは

ご意見・ご感想・ご質問は  ken@kensatoken.com   にどう
ぞ。
お手数ですが、クリック&ペーストでお願いします。

禁無断転載!







end