(バンコク市内の海鮮料理店にて筆者撮影)
日本では瀬戸内海に生きているカブトガニは、古代生物の特徴を現在に保存している「生きた化石」として保護対象になっている。
ブログに下書きしていながらアップしてなかったネタがあるので、ずいぶん前の体験談ではあるが、遅ればせながら完成させることにした次第。
天然記念物のカブトガニは、日本では捕獲して食べたら逮捕されるが、タイではなんと合法的に食べることができる。つまり天然記念物でもなんでもない、ごく普通の存在だということだ。
(海鮮料理店の水槽に生きたカブトガニが! 筆者撮影)
はじめて生きたカブトガニを海鮮料理店で見たときは、驚くとともに興奮したものだ。
子どもの頃から生物に親しんできたが、瀬戸内海出身ではないので生きたカブトガニを見たことがなかったからだ。しかも、食用でもあるとは!
(同上)
君は「天然記念物のカブトガニ」を食べたことがあるか?
いわゆる「ゲテモノ喰い」かもしれないが、もし食べたいと思うなら、バンコクに行ってみたらいい。すべての店とは言わないが、バンコク市内の海鮮料理店ではカブトガニがメニューに載っている。
(バンコク市内の別の海鮮料理店でカキと一緒に 筆者撮影)
メスの甲羅の下ついたつぶつぶのタマゴを食べるのだが(冒頭の写真を参照)、グリルしたカブトガニのタマゴは苦みがあり、正直いってそれほど旨いとは思わない。まあ、日本でいう珍味のたぐいだとは思うが、話題作りのために食べるだけにとどめておくべきだろう。
ただし、タマゴには毒があるので当たることがあるらしい。さいわい自分が友人とともに食べたときには毒には当たらなかったようだ。
タイで仕事をしていたとき、週末はヒマなのでバンコク市内をよく散策していたのだが、そんなある日、とある仏教寺院(ワット)に入って涼んでいた際、その内部の壁面にカブトガニの絵が描かれていて驚いたことがあった。
「生きとし生けるものがみな幸せでありますように」と祈る仏教徒にとって、カブトガニもまた生き物としてなじみのある存在なのだろう。
日本では天然記念物のカブトガニだが、タイやその他の東南アジアでは身近な海洋生物として親しまれているようだ。
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