「アタマの引き出し」は「雑学」ときわめて近い・・日本マクドナルド創業者・藤田田(ふじた・でん)に学ぶものとは?

◆「アタマの引き出し」つくりは "掛け算" だ : 「引き出し」 = Σ 「仕事」 × 「遊び」
◆酒は飲んでも飲まれるな! 本は読んでも読まれるな!◆ 
◆一に体験、二に読書、その体験を書いてみる、しゃべってみる!◆
◆「好きこそものの上手なれ!」◆

<旅先や出張先で本を読む。人を読む、モノを読む、自然を読む>
トについてのブログ
●「内向きバンザイ!」-「この国」日本こそ、もっとよく知ろう!●

■■ 「むかし富士山八号目の山小屋で働いていた」全5回 ■■
 総目次はここをクリック!
■■ 「成田山新勝寺 断食参籠(さんろう)修行(三泊四日)体験記 」全7回 ■■ 
 総目次はここをクリック!
■■ 「庄内平野と出羽三山への旅」 全12回+α - 「山伏修行体験塾」(二泊三日)を中心に ■■
 総目次はここをクリック!


「個」と「組織」のよい関係が元気をつくる!

「個」と「組織」のよい関係が元気をつくる!
ビジネス寄りでマネジメント関連の記事はこちら。その他の活動報告も。最新投稿は画像をクリック!



ご意見・ご感想・ご質問 ken@kensatoken.com にどうぞ。
お手数ですが、コピー&ペーストでお願いします。

© 2009~2024 禁無断転載!



2019年6月23日日曜日

映画『夏至』(ベトナム/フランス、2000年)を18年後の「夏至」に見る-雨期のハノイの美しい映像


昨日(2019年6月23日)は「夏至」(げし)だった。一年でもっとも日が長くなる一日。といっても実感はないが、これから「秋分」に向かって日が短くなっていく。 

日本(ただし北海道は除く)では「夏至」は梅雨時に来るが、この点にかんしては東南アジアも同様だ。東南アジアは「雨期」のまっただ中。日本の梅雨と違って、降り方は半端ではない。ときに豪雨になるが、雨上がりはヒンヤリして気持ちいい。 

昨夜は、夏至だから『夏至』という映画を見た。ベトナムとフランスの合作映画。フランス語のタイトルは À la verticale de l'été (英語だと The Vertical Ray of the Sun)日射角度が直角になる日が夏至だということ。ベトナム人監督のトラン・アン・ユン監督の作品。2000年製作・公開。じつは見るのは今回はじめてだ。 

ベトナムの首都ハノイを舞台にした三姉妹の物語それぞれの秘められた恋愛。チェーホフの『三人姉妹』以来、このモチーフはいろんな人が作品化しているが、創作意欲をそそるのだろうか。 

とにかく映像が美しい。その点では私が大好きな映画で同監督の処女作『青いパパイヤの香り』(1993年)に勝るとも劣らない。というよりも、『夏至』はベトナムでロケを行っているので、リアル感はフランスでセット撮影した『青いパパイヤの香り』より上である。 


(雨期のハノイの豪雨 映画よりキャプチャ) 

なんといっても雨期の雨のシーンである。そう、こんな感じの豪雨が当たり前のように降るのが雨期なのだ。2回目の訪問だったと思うが、ハノイで雨期の豪雨に遭遇したことを思い出した。古都ハノイである。豪雨のシーンも美しい。 

 ディテールにも注目したい。母の命日に三姉妹と家族が集まるシーンから映画が始まる。儒教圏で大乗仏教圏のベトナムならではのシーンである。祭壇には「心」と「祖先」という漢字。そして洋楽のあいまに聞こえてくるお寺の鐘の音。 


(祭壇には「祖先」の漢字 映画よりキャプチャ)

東南アジア、とくにインドシナ半島のなかでもベトナムだけが例外なのだ。

カンボジアもラオスもタイもミャンマーも、いずれも上座仏教圏。ベトナムとタイは、似ている面もあるが、まったく異なる文明圏に属している。

基本的に、ベトナムは中華文明圏、タイはインド文明圏だ。(*ただし、ベトナムは服属させた中部のチャンパー王国からインド文明の要素を取り入れている)。

フランスによる植民地化以来、インドシナというとベトナムのことを指すことが多いが、ベトナムはインドではなく、シナ(=中国)の影響圏である。そのうえにフランス文化が乗っかっている。 

コロニアルスタイルの建築物、そしてバインミーというフランスパンをつかったサンドイッチ。フランスでもサンドイッチといえばそれだ。フランスパンが街頭で山積みになって販売されている光景は面白い。 


(山積みになって売られているフランスパン 筆者撮影)

ただし、北部のハノイは、南部のホーチミン(旧サイゴン)と違って、季節の違いははっきりしている。

基本的に東南アジアは雨期と乾期にわかれるが、北部のハノイの冬は寒い。バンコクからハノイに出張したことがあるが、冬のハノイで寒い思いをしたことがあった。気温差が大きいことを考えてなかったのだ。 

ハノイの冬は、乾期で、しかも寒い。これは『夏至』というタイトルの映画では描かれることはない事実である。ぜひ知っておいたほうがいい。


 


<ブログ内関連記事>


Vietnam - Tahiti - Paris (ベトナム - タヒチ - パリ)

ベトナムのカトリック教会

『東南アジア紀行 上下』(梅棹忠夫、中公文庫、1979 単行本初版 1964) は、"移動図書館" 実行の成果!-梅棹式 "アタマの引き出し" の作り方の実践でもある

「湯島聖堂」に久々に立ち寄ってみた(2019年1月3日)-だが日本は明治時代になるまで「科挙」の影響を受けていないのである

世界的に有名な「大宮盆栽村」に行ってみた(2019年5月5日)-いまや世界的な存在の bonsai について考えてみる

なぜ北朝鮮のキム・ジョンウン氏は、列車でピョンヤンから中越国境を越えてそのままベトナムに入ることができるのか?-鉄道のゲージに注目せよ !



(2022年12月23日発売の拙著です)

(2022年6月24日発売の拙著です)

(2021年11月19日発売の拙著です)


(2021年10月22日発売の拙著です)

 
 (2020年12月18日発売の拙著です)


(2020年5月28日発売の拙著です)


 
(2019年4月27日発売の拙著です)



(2017年5月18日発売の拙著です)

(2012年7月3日発売の拙著です)


 



ケン・マネジメントのウェブサイトは

ご意見・ご感想・ご質問は  ken@kensatoken.com   にどうぞ。
お手数ですが、クリック&ペーストでお願いします。

禁無断転載!







end