(どこで入手したのか覚えてない十牛図のコースター マイ・コレクション)
ウシといえば「十牛図」を連想する。それがブディスト(=仏教者)としては「常識」であろう。
禅仏教の「悟り」に至るプロセスを10枚の図像で表現したのが「十牛図」。12世紀後半の北宋時代の中国で生まれたものだ。 日本には室町時代に入ってきたという。
①尋牛(じんぎゅう)、②見跡(けんぜき/けんせき)、③見牛(けんぎゅう)、④得牛(とくぎゅう)、⑤牧牛(ぼくぎゅう)、⑥騎牛帰家(きぎゅうきか)、⑦忘牛存人(ぼうぎゅうぞんじん/ぼうぎゅうそんにん)、⑧人牛倶忘(じんぎゅうぐぼう/にんぎゅうぐぼう)、⑨返本還源(へんぽんかんげん/へんぽんげんげん)、⑩入鄽垂手(にってんすいしゅ)の十図からなる。
①尋牛(じんぎゅう)、②見跡(けんぜき/けんせき)、③見牛(けんぎゅう)、④得牛(とくぎゅう)、⑤牧牛(ぼくぎゅう)、⑥騎牛帰家(きぎゅうきか)、⑦忘牛存人(ぼうぎゅうぞんじん/ぼうぎゅうそんにん)、⑧人牛倶忘(じんぎゅうぐぼう/にんぎゅうぐぼう)、⑨返本還源(へんぽんかんげん/へんぽんげんげん)、⑩入鄽垂手(にってんすいしゅ)の十図からなる。
冒頭の写真は、「十牛図」の4番目「得牛」(=ウシを得る)。「牛に引かれて善光寺参り」のもとになったのだろう。たぶんミュージアムショップかどこかで買ったのだと思うが、「十牛図」のコースターなんてあるんだね。
(「十牛図」 Wikipediaより)
ほんとうの自分(=セルフ)を探しに、スピリチュアル・ジャーニーに出た人の軌跡。ウシを探して、ウシを見つけ、そしてウシにまたがって戻ってくる。そして、ウシの存在も忘れ、自分自身も消える。「自他一体化」したその境地が「悟り」なのである、と。
深層心理学者のユングも重視していた「十牛図」。丑年だからこそ、「十牛図」に注目したいものだ。座禅はしなくても(・・私もしない)、このプロセスを意識して生きていくことが重要だ。
イノベーションが生まれる瞬間もまた、この「自他一体化した境地」であることが、数多くの事例から知ることができるからだ。
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