深夜アニメで、しかも「オンエア版」とはいえ、よくこんなの放送できたなと思いながらTVアニメ『ヤニねこ』(全12話)を amazon prime で視聴完了。2026年7月から9月までの放送。
内容は、要約をそのまま使わせてもらうと、こんなかんじ。
人間と獣人が共存する世界で、タバコを吸ってダラダラ生きる獣人・ヤニねこ。金なし!生活力なし!ろくでなし!マナーやモラルは吸い殻と一緒に捨ててきた。ヤニ臭くて、汚くて、怠惰でクズ。吸って、吐いて、ダベって、燃えて。だけど、それなりに充実した日々を過ごしてます。 けっこう汚いけど、ちょっとだけ励まされる!SNSでバズり散らかしたマンガが、まさかのTVアニメ化に挑む!放送できなかったらごめんにゃさい!なんだか憎めないクズねこたちがおくる、ヤニまみれな日常をゆる〜く見守ってください。(©にゃんにゃんファクトリー・講談社/ヤニねこ製作委員会」 )公式サイト
まあ、設定は面白いのだが、こんな感じなので好き嫌いが極端に分かれるだろう。 自分も「第2話」まで見てから、中断してしばらくそのままにしていた。
背景画がすごい美的でキレイなのだが、タバコに酒にクスリびたりの自堕落なネコ姿の獣人たちの生活とのコントラストがすごい。このまま見続けるのもなんだかなあ、と思ったから。
とはいえ、せっかく見始めたので「第3話」から視聴を再開して見ていたら、ちょっと違う印象を持ち始めて、結局最後まで視聴してしまった。
獣人専門のアパートの汚部屋に暮らすネコ型美少女の「ヤニねこ」とその友人たち、アパートの大家や女性マンガ家(この2人は人間)その他の登場人物たちが繰り広げる、自堕落で最底辺に近いが、それなりに充実(?)した日々の暮らし。
最初から最後までギャグ連発だが、しみじみとしたシーンや、ちょっと切なくなるようなシーンもある。ディストピア的世界を描きながら、コンプラなんかクソ食らえと、鼻から笑い飛ばしている、スカッとする痛快なコメディでもある。こんなアニメは、さすがに日本でしかつくれないだろう。
なんといっても、オープニング(OP)の主題歌「なんもねえ」が気に入った。この曲いいねえ。このアニメを評価して支持している人も少なくないのは、『ヤニねこ』の世界観をそのまま活かした、この曲とOPの効果も大きいだろうな。しかもこのOPの映像は、過去の映画作品へのオマージュでもある。
というわけで、このアニメは見る人を選ぶわけだが、海外でも評価が高いのは、Z世代の置かれている状況そのものだからだろう。
オピオイド中毒が問題になっているアメリカだけでなく、就職難のため「寝そべり族」が問題になっている中国でも同様のようだ。アメリカではネット配信されているが、中国では配信禁止を回避するための工夫がなされているらしい。
ちなみに香港と台湾では配信禁止(!)になっているという。タバコの銘柄がそのまま出てくるのがダメなんだとか。というわけで、2026年夏のアニメでは話題の作品なのだ。
(原作マンガの英語版 画像をクリック!)
<ブログ内関連記事>
『アニメ経済圏』(平島綾子、日経BP、2026)と、『アニメビジネス』(大貫祐介、木谷高明=監修、総合法令、2026)を読むと、アニメにかんする「常識」をリセットしなくてはならないことを痛感させられる
(2023年11月25日発売の拙著です 画像をクリック!)
(2022年12月23日発売の拙著です 画像をクリック!)
(2022年6月24日発売の拙著です 画像をクリック!)
(2021年11月19日発売の拙著です 画像をクリック!)
(2021年10月22日発売の拙著です 画像をクリック!)
(2020年12月18日発売の拙著です 画像をクリック!)
(2012年7月3日発売の拙著です 画像をクリック!)
end
.png)












