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2015年5月17日日曜日

「イスラム横町」に行ってみた(2015年5月17日)ー 東京・新大久保でハラール・フードの世界を知る

(東京・新大久保駅近くの「イスラム横町」 筆者撮影)


友人が出演している芝居を新宿のミニシアターで観劇したあと、「イスラム横町」に立ち寄ってみた。新宿・歌舞伎町から歩いて数分なのだが、JR新大久保駅周辺は歌舞伎町以上にエキゾチックな界隈である。

途中にコリアタウンがある。数年ぶりに訪れたが、韓国料理店の数は依然として多い。だが、かつてほどの賑わいが感じられないのは、韓流ブームがすでに去ってしまったからだろうか。それとも嫌韓派のデモを避けるためだろうか。

それに比べて新大久保駅周辺は、あいかわず国際的というか、それも中国大陸や朝鮮半島だけではない、イスラーム世界も含めたエキゾチックな様相を呈している。だから、歩いていて面白い。

「イスラム横町」の存在を知ったのはつい最近のことだ。ネット記事を読んで知った。これはぜひ行ってみたいものだと思ったので、新宿に用事があるついでに立ち寄ってみることとしたわけだ。

面白いことに Google Map で「イスラム横町」で検索すると、すぐに場所が表示される。ごく狭い地域に、イスラームのハラールフード関連の食材店と飲食店がある。

そのなかでもっとも有名なのがグリーン・ナスコ(Green Nasco)。JR新大久保駅改札から道路をはさんで北側に少し歩くとすぐに目に飛び込んでくる。店頭で肉の串焼を売っている。

日曜日とはいえ夕食の時間帯では込んでいるだろうと思い、それを避けるためにまずレストランに入る。4人掛けのテーブル席が6つほどあり、空いていたテーブルに座る。

こういうときにネットのブログ情報は有用だ。ブログ記事を読んで、あらかじめ食べたいと思っていたが、メニューをもらって確認してからマットン・ビリヤニ(1,000円)を注文メニューのウラはモロッコ料理で有名なクスクスである。

(ビリヤニのメニュー3種)

ビリヤニとはインドの米料理カレー味のスパイスとコメと肉などで作るものだ。この店では羊肉のマトンと鶏肉のチキン、卵の三種がある。「マットン」という表記は笑ってしまうが、mutton というつづりだから、けっして変ではない。

(マットン・ビリヤニ)

注文したら、あっというまに出てきたマットン・ビリヤニはドライカレー風でじつにうまい。マトン味がしみこんだコメ、その下に敷き詰められたマトン肉がうまい。コメはもちろん細長くてパサパサしたインディカ米である。つけあわせは、ヨーグルトにひたした野菜。

北海道を除く本州では、子ヒツジのラム肉しか流通しなくなってしまったので、羊肉のマトン料理はインドカレーを除けば、なかなか食べる機会がない。マトンを食べることができてじつにうれしい。

(コメの下にはうまいマトン肉)

この店はインド料理だが、アラブ料理もトルコ料理も扱っているので、イスラームのハラール適用である。したがって、もちろんアルコールはない。タダで飲める水があれば十分だ。

お店にも、周辺の食材店でも豊かなヒゲを蓄えたムスリム男性が店頭に立っているので、価格表示が日本円である以外は、イスラーム圏そのものである。エキゾチックというべきか。

国際化でもグローバル化でもコトバはどちらでもいいのだが、イスラーム世界もまたグローバル世界の重要な要素であることを肌で感じることのできるスポットである。「イスラム横町というネーミングもまた面白い。

タイの首都バンコクのアラブ人街と比べると、まだまだだなという印象は否定できないが、それでもこういう一角が日本全土に増えていくことは、たいへん良いことだと考えている。


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<関連サイト>

新大久保にある「イスラム横丁」に行ってみた ハラル専門店が増殖しているワケ(東洋経済オンライン、2015年5月5日)

イスラム横丁の人情 (菅瀬晶子・国立民族学博物館助教、初出:毎日新聞 2014年5月8日)

ハラルフードなら新大久保「イスラム横丁」で 小さなモスクもある外国人の街 (How To Read Maps、2013年4月30日)

イスラム横丁街角食堂。「ナスコ フードコート」 (カレー細胞 -The Curry Cell-、2014年2月28日)

Nasco Halal Food (公式サイト 英語)
・・食材の写真と価格表示(日本円)が記載されている



<ブログ内関連記事>

インド文明圏とイスラーム

「ナマステ・インディア2010」(代々木公園)にいってきた & 東京ジャーミイ(="代々木上原のモスク")見学記

書評 『日本のムスリム社会』(桜井啓子、ちくま新書、2003)-共通のアイデンティティによって結ばれた「見えないネットワーク」に生きる人たち

書評 『ハビビな人々-アジア、イスラムの「お金がなくても人生を楽しむ」方法-』(中山茂大、文藝春秋社、2010)

タイのあれこれ (18) バンコクのムスリム

バンコクのアラブ人街-メディカル・ツーリズムにかんする一視点 ・・この記事では、バンコクに長期滞在しているアラブ人について書いてある。


ラムとマトンの羊肉

サッポロビール園の「ジンギスカン」を船橋で堪能する-ジンギスカンの起源は中国回族の清真料理!?

書評 『世界屠畜紀行 The World's Slaughterhouse Tour』(内澤旬子、解放出版社、2007)-食肉が解体される現場を歩いて考えた自分語り系ノンフィクション

書評 『食べてはいけない!(地球のカタチ)』(森枝卓士、白水社、2007)-「食文化」の観点からみた「食べてはいけない!」 ・・羊と羊肉についての記述がこの本にはある

フランスの童謡 「雨が降ってるよ、羊飼いさん!」(Il pleut, Il pleut, bergère)を知ってますか?


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2014年1月23日木曜日

ユダヤ教の「コーシャー」について ― イスラームの「ハラール」最大の問題はアルコールが禁止であることだ

(「獺祭」はコーシャー認証取得済み JETROビデオよりキャプチャ)


2014年1月16日放送のテレビ東京系列のビジネス番組 『カンブリア宮殿』で日本酒の「獺祭」(だっさい)が取り上げられた。題して「倒産寸前“負け組”酒蔵が起こした奇跡!ピンチに挑み続けた大逆転経営」

いまでは純米大吟醸酒で一番人気の「獺祭」(だっさい)だが、倒産の危機から起死回生したストーリーには勇気づけられるものがあった。

この番組でわたしが注目したのは再生のストーりーもさることながら、「獺祭」(だっさい)を醸造する山口県の旭酒造では、なんとユダヤ教のラビが工場検査を行っていることだ。「コーシャー認証」のための抜き打ち工場検査だ。

ユダヤ教徒以外にとっても、「コーシャー認証」は「食の安全」の観点から人気があるので、先進国市場開拓のためにコーシャー認証を取得したという。「獺祭」をはじめて東京で飲んだのは、いまから十数年前のことだが。コーシャー認証のことは言われるまでまったく気がつかなかった。うかつな話である。


(KJマークはコーシャー認証取得済みの証明 JETROビデオよりキャプチャ)


イスラームの「ハラール」(Halal)については、最近よく耳にするようになってきたのでご存知の方も多いと思う。イスラーム法コンプライアンスによる認証制度のことで、イスラームにとって不浄なものが含まれていないことを証明するものだ。

関係が冷え込んでいる中国にかわって、ビザ緩和などの影響もあって東南アジアからの来日客が急速に増えているのだが、そのなかでもとくにマレーシアやインドネシアといったムスリム(=イスラーム教徒)にとって問題なのが、食事のなかにブタやアルコールが含まれていないかという心配なのだ。

そのため、日本でも食材をハラール基準に基づいて観光客を「おもてなす」取り組みが広がっている。円安傾向もあって日本旅行が手に届くものになってきたという事情もあるらしい。以前から多かったタイ人だけでなく、マレーシア人はこれから上得意になることだろう。

また、全世界に16億人もいるというムスリム人口をターゲットに、ハラール認証を取得して積極的に市場拡大を図ろうという日本企業もでてきている。2030年には世界人口の1/4に達するというムスリム向けの市場規模はきわめて大きい。ハラール認証取得済みであれば、ムスリム以外にも安心を提供できるというメリットもある。

ところが、ハラール認証には大きな問題点がある。 

それはなにかというと、原材料にアルコールが含まれることすら絶対にダメという厳しい規定があるから。消毒用のアルコールさえ不可!なのだ。そう、当然のことながらお酒はイスラーム法では禁止なのである。

そこで活用を考えるべきなのが「コーシャー認証」だ、というわけなのだ。

ユダヤ教コンプライアンスの「コーシャー」認定。イスラーム圏向けの「ハラール認定」がビジネスマターになってきた日本だが、お酒についてはイスラームは禁止なのでユダヤ教の「コーシャー認定」がいいかもしれない。

ブタを食べてはいけないという点については、ユダヤ教の食事規定とイスラームの食事規定は共通しているが、それ以外はかならずしも重ならない。



コーシャー認証マークのついた食品は安心という消費者意識

「コーシャー」(Kosher)とはユダヤ教にもとづく食事規定のことだ。ヘブライ語ではカシュルートという。聖書のモーセ五書の一冊である『レビ記』に根拠がある。

イスラームと同様にユダヤ教もまた生活全般を規範として律する性格のつよい宗教である。してもいいこと悪いこと、食べていいもの悪いものが、ことこまかに規定されている。

ユダヤ教でも宗派によっては厳しさの度合いが異なるので、すべての人がコーシャーを遵守しているわけではないが、超保守派は厳格にコーシャーを遵守することを求めている。その点はイスラームのハラールとよく似ている。


「コーシャー認証」済みのイスラエル産ワイン K は Kosher の略語)


この写真は、イスラエルのワイン Mount Hermon(マウント・ヘルモン)の赤。イスラエル北部のゴラン高原にあるワイナリーで醸造されているワイン。

ラベルをみると、ラビによるコーシャーお墨付き。コーシャー(Kosher)の頭文字 K のマークがある。ユダヤ教徒が育てたブドウからつくられ醸造されたワインだという証明である。

厳格に遵守する人は、ユダヤ教徒が栓をあけたワインでないとクチにしないという。


(ニューヨーク市内のリカーショップ JETROビデオよりキャプチャ)


日本ではコーシャー認証マーク入りの食品は輸入食料品以外ではほとんどみない。気になった人は明治屋や紀伊国屋、成城石井などの高級食品スーパーやコストコなどで確認してみるといいだろう。海外でスーパーマーケットにいく機会があれば、かならずコーシャーのコーナーがあるので探してみるといい。


(日本で入手できるコーシャーのピクルス)


ユダヤ教徒に限らず先進国ではコーシャ認証マークのついた食品なら安心だという意識が広がっているようだ。原材料だけでなく、機械設備から製造プロセスのすべてについてユダヤ教聖職者ラビによる抜き打ち検査が行われるからである。



コーシャー認証を取得した日本酒もある

イスラエルのワインは「コーシャー認証」を取得しているのは当然だが、日本酒もまた対象になる。

「ブドウ以外の果実酒については特別の規定はありません。ウイスキーもコーシェルの問題にならなりません」ということだが、コーシャー基準を満たしていれば認証はもらえるので、「食の安全」意識の高い先進国市場開拓のためにコーシャー認証を取得するのは理にかなっているといえる。


(ラビによる抜き打ち検査 JETROビデオよりキャプチャ)


さきに日本酒の「獺祭」(だっさい)がコーシャー認証を受けている件について触れたが、カンブリア宮殿の放送を見逃した人も、JETROが作成しているビデオでコーシャー認証とラビによる検査の状況を視聴することができる。食品の海外輸出-コーシャ市場への取り組み- (テレビ番組「世界は今 ‐JETRO Global Eye」 2013年04月24日)


(ラビによる抜き打ち検査 JETROビデオよりキャプチャ)


「獺祭」(だっさい)で検査を行っているのはビニアミン・エドリー師。調べてみると、ハバッドハウス(東京)のラビ・ビンヨミン・エデリ師であることがわかる。ハバッド(Chabad)はハシディズム系の正統派ユダヤ教いわゆる超保守派である。

「日本ユダヤ教団」(Jewish Community of Japan)でもコーシャー認証を行っているようだが、ハバッドハウス(Chabad House Japan)は日本ユダヤ教団とは別組織である。「獺祭」の蔵元には、超保守派のお墨付きがあれば、「食の安全」の観点からいって無敵だろうという判断があったのかもしれない。

ハバッドハウスのサイトには、コーシャーの英語メニューがある。サンドイッチ各種、メインコース各種、サラダ各種、キッシュ、スープ、ドリンク、デザート、そのいずれもコーシャー認証ずみだ。デリバリーサービスもあるようだ。日本在住のユダヤ教徒のニーズがあるのだろう。

国内市場が縮小するなか、海外市場に活路を見出そうとする姿勢は当然といえば当然だ。「おもてなし」にくわえて、「和食が世界遺産」になったのは、その流れを促進することになる。日本酒以外でも味噌やしょうゆなどの発酵食品、またワカメなどの海藻もコーシャー認証を取得する傾向がでてきたようだ。

ただし、じっさいに認証を受ける窓口としてどこがいいのか、コーシャー認証もじつにさまざまなものがある。よく研究してからのほうがよさそうだ。



「食の安全」と宗教やライフスタイルによる「食事規制」

たとえば日本のしょうゆには原材料にアルコールを添加することも多い。このケースの場合、ユダヤ教のコーシャー認証は取得できても、イスラームのハラール認証では不可ということになる。

2030年には世界人口の1/4がムスリム人口になるといわれており、この巨大市場を目指すためにハラールで「標準化」するのか、それともローカル市場ごとに細分化して認証を受けるのかなど、いろいろ考えなくてはないことも多い。

ユダヤ教のコーシャーを中心してイスラームのハラールについても述べたが、それ以外にベジタリアンという食事規制もある。

ベジタリアンというとインドがまず思い浮かぶが、先進国ではベジタリアンもけっして少なくはない。そのベジタリアンも厳格派から、それほどでもない人までかなり違いがある。一般的に肉を食べない菜食主義者(Vegetarian)だけでなく、ビーガン(Vegan)と呼ばれる肉類だけでなく牛乳や乳製品も拒否する人たちまである。

たとえば全日空(ANA)の場合、特別機内食(スペシャルミール)は、「宗教対応のお食事」は以下のように用意されている。事前に予約しておけば用意してもらえることになっている。

 ●ヒンズーミール(HNML)
牛肉を口にしないヒンズー教徒のお食事です。食材には牛肉の他、豚肉も避けますが、茹でた魚、鶏肉、羊肉、魚介類、米、フルーツ等を使用します。調理の際のアルコールは使用致しません
イスラム教徒ミール / モスレムミール(MOML)
イスラム教の規定と習慣に則ってご用意したお食事です。豚肉を使用した製品、ゼラチン、お酒、アルコールより抽出された香味成分、うろこやひれの無い海洋生物の肉は使用しておりません
ユダヤ教ミール(KSML)
ユダヤの掟によって調理され、祈りを捧げられたユダヤ正教信者の食事です。機内では必ずシールを切らずに提供します。ANAでは Passover meal(過ぎ越し期間用の発酵食品が含まれない食事)のご用意はございません

ついでに「ベジタリアンのお食事」も紹介しておこう。

ベジタリアンミール(VLML)
肉類や魚類は調理されませんが、卵や乳製品を使ったお食事です
厳格なベジタリアンミール(VGML)
肉、魚、卵、乳製品、蜂蜜など動物由来の食品は一切使用されていないお食事です
ベジタリアンヒンズーミール(AVML)
アジア風のベジタリアンミールです。スパイシーなベジタリアン料理のコンビネーションになっており、肉・魚・卵は使用しませんが、乳製品は含まれています
ジャイナ教徒用ベジタリアンミール(VJML)
ジャイナ教徒のお客様用の食事です。肉・魚・卵・乳製品など動物性のものに加え、根菜も使用していない食事です。


先にもふれたようにイスラームでもユダヤ教でも豚肉はNGだ。ヒンズー教徒は牛肉がNGだ。結局のところ宗教のいかんにかかわらず、共通に食べることができるのは羊肉か鶏肉ということになる。

ベジタリアンになると肉もNGである。いわゆる厳格なベジタリアン(=ビーガン)やジャイナ教徒用ベジタリアンとなると、牛乳も乳製品もダメである。厳格なベジタリアンを食べたことがるが、まったく味気ないものなのであった。慣れの問題もあるだろうが、以後、二度と食べないことにしている。


(全日空の国際便エコノミークラスのベジタリアンミール)


グローバル化でも国際化でも表現はどちらでもよいのだが、日本を一歩出れば、いや日本国内にも「食の規制」を受ける人たちがいることはアタマのなかにいれておくべきなのだ。「食の安全」の意味は広く捉えることが重要だろう。

いや、ほんとうのことをいえば、日本国内でもかなりの地域差が存在することにも留意しておく必要があるだろう。文化、とくに食文化というものは、きわめてローカルな存在なのである。


PS 「信と知を行として一体のままに理解」するユダヤ法とイスラーム法

「コーシャー」の根拠となるユダヤ法「ハラール」の根拠となる「イスラーム法」については、概説書として『世界の法思想入門』(千葉正士、講談社学術文庫、2007)を推奨したい。「第二編 非西欧文化の法思想」として、それぞれ第1章と第2章でコンパクトに説明されているので便利である。

ユダヤ法はユダヤ教徒の生活の法、ユダヤ教を信じる行為の法であることである。その多くの法規の中には、純世俗的なものもあるが、純宗教的なものも、多いだけではなくむしろより重要とされ、また現代の常識からすれば両者を混交していると見られるものもある。しかしそれは、その常識すなわちキリスト教的西欧観念から見るから混交と見えるが、ユダヤ法の立場から見れば当然の一体なのである。比較して言えば、キリスト教はギリシア哲学の理性をうけついで信と知を分けたが、ユダヤ教は信と知を行として一体のままに理解している。この点においては、ユダヤ法はイスラム法と共通する。法が宗教・道徳と不可分であるのも、当然のことなのである。(P.163~164 *太字ゴチックは引用者=さとう)

キリスト教を軸にみると、「信と知を行として一体のままに理解」するという点において、ユダヤ法とイスラーム法が共通するということが重要だ。だから、細かい食餌制限が存在するのである。教義もさることながら、プラクティスという点においての世界の三大一神教についての比較が参考になるだろう。 (2014年3月29日 記す)。



<関連サイト>

コーシャー・ジャパン 公式サイト(日本語)
・・「当KOSHER.JP日本支部(本部機構イスラエル国エルサレム市)はイスラエルのコンサーバティブ派のラバイ(認定権限のある者)あるいはオーソドックス派のラバイが正式に発行するコーシャ食品、コーシャ製品の認定を行う日本向けの機構の日本支部です」(ウェブサイトより)

kosher japan 公式サイト(日本語)


食品の海外輸出-コーシャ市場への取り組み- (テレビ番組「世界は今 ‐JETRO Global Eye」 2013年04月24日)

日本産農林水産物・食品輸出に向けた コーシャ調査報告書 2014年3 月 (日本貿易振興機構(ジェトロ) 農林水産・食品部 農林水産・食品調査課) (Pdf 資料)

コーシャー・ライセンス取得のお披露目パーティ in LA & NY (2011年6月21日)
・・「獺祭」(だっさい)の公式ブログ

「獺祭」(だっさい)の認証を担当しているハバッドハウス(東京)のウェブサイトに掲載されている「ノアの七つの戒律」を読むと、かなり厳格で保守的な教えであることがわかる。

1. 神を信ぜよ 偶像礼拝の禁止
2. 神を信じ、讃えよ みだりに神の名を唱えてはいけない
3. 人間生活を尊重せよ 殺人の禁止
4. 家庭を尊重せよ 非道徳的な性行為の禁止
5. 他人の権利と財産を尊重せよ 盗みの禁止
6. 司法体系の創造 正義を追求せよ
7. 生き物を大切にせよ 生きた動物の生肉を食べてはいけない

このような厳格な戒律を日本のような世俗的な環境で遵守するのはきわめてたいへんなことであろう。

VIDEO: Kosher Wine No Longer an Afterthought (Bloomberg BusinessWeek, July 2, 2013)
・・コーシャーのイスラエルワインの紹介(英語)


日本初 米焼酎と柚子酒で、ユダヤ教食事規定をクリア(玉乃光酒造プレスリリース、2016年6月6日)
・・京都・伏見の玉乃光酒造が「ロンドンに本部を置く認 証機関の KLBD (日本代理店「株式会社ヤマミズラ」)より取得しました。KLBD は世界に 1,300 以上あるコー シャ認証機関の中でも上位 3 つに入る規模の団体で、ヨーロッパ最大最古の歴史を誇ります」(プレスリリースより)

(2015年1月11日、2016年12月3日 情報追加)



<参考> 『逆境経営-山奥の地酒「獺祭」を世界に届ける逆転発想法-』(桜井博志、ダイヤモンド社、2014)

2014年1月16日放送の「カンブリア宮殿」での「獺祭」(だっさい)紹介とあわせて出版された、「獺祭」の蔵元である旭酒造社長の著書。この本の P.199~201 にかけて、「コーシャー認証」取得の理由が記されている。

コーシャー取得の理由は、「アメリカの富裕層にユダヤ人が多いことから、ユダヤ社会での信頼を得ため」だという。日本酒は製造工程が複雑なため、どうしても製造原価が高くなりがちなので、「獺祭(だっさい)は世界の上位5%を主要顧客層と見ている」。

取得には3年かかったという。「彼らは、何を原料に、どこで造ったか明確であることを求めると同時に、最終的に製法のはっきりしない工業生産的手法で精製されたアルコールを酒に添加する、いわゆる「アル添酒」を認めない」、と。

コーシャーにかんする記述はこれだけだが、日本酒の世界に関心のある人、日本酒とワインの関係が完全に逆転した日本市場での戦い、縮小する日本市場から海外市場で戦うためにはなにが必要か考える人は、せひ読むことを薦めたい。

(2014年1月29日 記す)

・・その後、コーシャ認定を取得する日本の食品メーカーは増加中

(2021年1月28日 記す)



PS パリのコーシャー専門の食品スーパーチェーン

2015年1月7日に発生したフランス紙襲撃テロ事件は、イスラーム過激派のトロリストたちによる風刺専門の新聞社シャルリー・エブド(Charlie Hebdo)を襲撃し12人を殺害したものである。フランスのみならずヨーロッパ全体を震撼された衝撃的な事件である。

その後、犯人二人とはつながりながらも別行動をとっていたもう一人のテロリストが人質をとって立てこもっていたのがコーシャー専門の食品スーパーチェーン Hyper Cacher (イーペル・カシエ) であった。事件映像から情報を得ることができた。

(JNNのニュースサイトよりニュース映像をキャプチャ)

英語のコーシャーはイディッシュ語起源のようだが、ヘブライ語ではカシュルートである。カシュルートとはカシェル(=清浄な)という意味スーパーチェーンの cacher(=カシェール) はそこから取っているのだろう。

おそらくテロリストはコーシャー専門スーパーだと知っていて立て籠もったたのではないかと思うが、テロリストは警察の特殊部隊によって射殺されたので真相は不明である。人質のうち4人が殺害されていたが、いずれもユダヤ系市民であったようだ。

「政教分離の世俗国家」フランスにおいて、ムスリムはいまやユダヤ系を上回るエスニック・マイノリティとなっている。

 (2015年1月10日 記す)


<関連サイト>

・・日本で「コーシャー認定」を行うハバッドハウス(Chabad House Japan)は、「超正統派のハシド派」

(2021年5月24日 項目新設)


<ブログ内関連記事>

『パリのモスク-ユダヤ人を助けたイスラム教徒-』(文と絵=ルエル+デセイ、池田真理訳、彩流社、2010)で、「ひとりの人間のいのちを救うならば、それは全人類を救ったのと同じ」という教えをかみしめよう
・・北アフリカにおいてムスリム(=イスラーム教徒)とユダヤ人は共生してきた


「食事規制」全般とその関連

書評 『食べてはいけない!(地球のカタチ)』(森枝卓士、白水社、2007)-「食文化」の観点からみた「食べてはいけない!」

「生命と食」という切り口から、ルドルフ・シュタイナーについて考えてみる

タイのあれこれ(5)-ドイツ風ビアガーデン
・・あまり知られていないが、仏教も本来はアルコール禁止である。「タイには仏教の教えに基づいて米国以上に厳しい「禁酒法」が存在する。仏教の五戒のひとつは不飲酒戒(ふおんじゅかい)、すなわち酒を飲んではいけない、というもの」

書評 『緑の資本論』(中沢新一、ちくま学芸文庫、2009)-イスラーム経済思想の宗教的バックグラウンドに見いだした『緑の資本論』
・・いすれもユダヤ教がその起源であるキリスト教、イスラームという3つの「一神教」の経済思想について


イスラームの「ハラール」

書評『慈悲深き神の食卓-イスラムを「食」からみる』(八木久美子、東京外国語大学出版会、2015)ー人間全体に共通するテーマを軸にしたイスラムの世界は興味深い

「マレーシア・ハラール・マーケット投資セミナー」(JETRO主催、農水省後援)に参加(2009年7月28日)-ハラール認証取得でイスラーム市場を攻略

タイのあれこれ (18) バンコクのムスリム

本日よりイスラーム世界ではラマダーン(断食月)入り
・・『コーラン』(クルアーン)に次ぐイスラームの経典『ハディース』について

書評 『日本のムスリム社会』(桜井啓子、ちくま新書、2003)-共通のアイデンティティによって結ばれた「見えないネットワーク」に生きる人たち
・この本に描かれた日本におけるハラール食品調達の苦労は、出版から11年後の2014年現在では大幅に解消されつつある

日本のスシは 「ハラール」 である!-増大するムスリム(=イスラーム教徒)人口を考慮にいれる時代が来ている
・・ユダヤ教でも「コーシャー・スシ」があることは、『回転スシ世界一周』(玉村豊男、知恵の森文庫、2004)の「スシはジューイッシュの律法にかなっているか」で取り上げられている。肉や乳製品をつかわない日本料理、とくにスシはユダヤ人にとってはありがたい存在なのだという


ユダヤ人の食文化とユダヤ教関連

書評 『アルゼンチンのユダヤ人-食から見た暮らしと文化-(ブックレット《アジアを学ぼう》別巻⑨)』(宇田川彩、風響社、2015)-食文化の人類学という視点からユダヤ人について考える

『ユダヤ教の本質』(レオ・ベック、南満州鉄道株式会社調査部特別調査班、大連、1943)-25年前に卒論を書いた際に発見した本から・・・

きょうは何の日?-ユダヤ暦5272年の新年のはじまり(西暦2011年9月28日の日没)
・・ユダヤ教の経典『タルムード』について


ベジタリアン

タイのあれこれ(9)-華人系タイ人の"キンジェー"(齋)について
・・ベジタリアン・チャイニーズ

エコノミー(=サード・クラス)利用で、お金を一銭もかけずに、ちょっとだけ特別扱いされる方法
・・チケットの予約段階でベジタリアン指定ができるので利用してみよう


製品ローカリゼーション

書評 『「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか-世界で売れる商品の異文化対応力-』(安西洋之、中林鉄太郎、日経BP社、2011)-日本製品とサービスを海外市場で売るために必要な考え方とは?
・・文化の内在的ロジックを知ることの重要性

(2015年2月14日・11月17日、2021年5月24日 情報追加)


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2009年7月28日火曜日

「マレーシア・ハラール・マーケット投資セミナー」(JETRO主催、農水省後援)に参加(2009年7月28日)― ハラール認証取得でイスラーム市場を攻略





 本日(2009年7月28日))午後、ジェトロ主催のセミナー 「マレーシア・ハラールマーケット投資セミナー」に参加してきた。会場は六本木のANA・IHGホテル。

 現在、マレーシア政府は、マレーシアを世界のハラール産業のハブとする戦略を打ち出しており、世界のムスリム18億人をターゲットにしたイスラーム市場へのゲートウェイとする国家戦略を遂行している、という。

 マレーシアのこの政策と、日本の農水省が意図する日本の食品産業の海外売上比率を向上させる政策がシンクロして今回のセミナー開催となったようだ。

 マレーシアでハラール認定を取得して、日本の食品メーカーは、東南アジアと中近東を中心としたイスラーム圏の市場を攻略せよ、という大方針である。

 本日のプログラムは以下のとおり。
13:30~13:35 主催者挨拶
13:35~14:15 「マレーシアにおける食品産業のビジネス機会」 :マレーシア工業開発庁(MIDA)東京事務所 所長 ラジェンダラン 氏
14:15~14:30 休憩
14:30~14:40 ビデオ「世界は今 ‐JETRO Global Eye」「マレーシア 世界のハラル・ハブ」上映
14:40~15:40 「マレーシア・ハラールハブ ‐世界のハラル市場へのゲートウェイ」 :ハラール産業開発公社(HDC) 最高経営責任者(CEO)ダトスリ・ジャミル・ビディン 氏
15:40~16:00 質疑応答

「ハラール」とは何か?

 まず、ハラール(Halal)とは何かについて見ておかないといけない。

 セミナーで講演した、マレーシア・ハラール産業開発公社(HDC:Halal Industry Development Corporation) の最高経営責任者(CEO)ダトスリ・ジャミル・ビディン氏は、こう説明していた。

 アラビア語の "Halalan Tayyiba" であるとは、Halal(=permissible、Shariah compliant)Tayyiba(=Good)、すなわちシャリーア(イスラーム法)に適法でかつ善であること、だと。これを満たす食品がハラール・フードということになる。

 これだけだと簡潔すぎるので、岩波イスラーム辞典』(岩波書店、2002)の説明を引用してみよう。
「イスラーム法的に合法な食品。とくに肉および肉製品についていう。イスラーム法では天然の食物は原則としてハラール(合法)であるが、豚肉、死肉、偶像に捧げられた動物の肉、血などが禁じられている。牛、羊、鶏等についてはアッラーの名において屠り、血抜きをすることがイスラーム法で決められている。・・(中略)・・現代では非イスラーム圏からの食料品輸入の増加によって、しばしば輸入品についての疑義が呈される事態となっている。2000年12月には、インドネシア味の素の製品が製造過程で触媒に豚製品を使ったとして大きな問題になった。・・(後略)・・」(小杉泰)

 私が大学時代から使っていた『平凡社イスラム事典』(1982年初版)には、「ハラール」という項目はない。

 おそらく『岩波イスラーム辞典』の記述にもあるように、2000年のインドネシア味の素事件のインパクトは日本企業にとってはきわめて大きなものだったのだ、と考えられる。ちなみに余談だが、インドネシアでは味の素のことを Masako という。

 平凡社版(初版)と岩波版(初版)のあいだの20年で、イスラームは、アラブの石油やイラン革命といった大きな出来事から、食品という日常的な場面にまで細かく目が届くようになったということだろうか。


 ハラール・フードとは、したがってイスラーム法に則った合法的な(=シャリーア・コンプライアンスな)食べ物のことで、わかりやすい例でいえば、とくにいかなる形であれ豚肉を使用していないこと、またアルコールを使用していないことが求められる。肉類の屠殺方法だけでなく、調味料その他すべてにおいて、これらの材料が成分として使用されてはならない。

 沖縄料理にラフテーというものがある。いわゆる豚の角煮、中国料理のトンポーロー(東坡肉)のことだが、これはまさにノン・ハラール料理の最たるものだろう。イスラーム法で禁止された豚肉を泡盛(沖縄焼酎)というアルコールで煮込んだ料理だから。

 私が大好きな豚角煮を食べられないというのであれば、この点にかんしてだけいえば、ムスリムになりたいとはあまり思わないなー。


ハラール・マーケットはいま確実に成長している市場

 とはいっても、日本にいると気づきにくいが、ハラール・マーケットはいま確実に成長している市場であることは特筆しておく必要がある。

 ムスリム人口は世界で20億人強ハラール・フードの市場は、全世界で US$5,823.2B (5,823.2億米ドル≒55兆円)と推計されている。しかもこの市場は年々拡張している。

 巨大な市場である。これを無視するのがいかに馬鹿げているか、日本の食品産業はよく認識しなくてはいけない、というわけだ。

 これはイスラーム国ではない東南アジアの仏教国タイでも同様で、私が毎朝食べていた CP-Meiji(タイ最大の食品企業CP社と明治乳業の合弁企業)のヨーグルトはハラール認定マークがついていた。

 国内に約4%のムスリム人口をかかえるだけでなく、間違いなくイスラーム圏への輸出を前提に製造販売されているからである。


食に関する禁止事項に関してはユダヤ教徒も同様

 もちろん食に関する禁止事項に関してはユダヤ教徒も同様で、よく知られているように、厳格に教えを守る人たちはエビやカニなどの甲殻類は禁止、豚肉は禁止、その他の肉類もコーシャー・ミート(Kosher Meat)といってイスラーム同様に決められた屠殺方法により血抜きすること、肉類と乳製品は一緒に摂ってはならないなど、ことこまかに決まっている。

 コッシャーとはヘブライ語で適切な、という意味。イスラームでいうハラールに意味は近い旧約聖書のレヴィ記第11章が根拠である、とのこと。

 私はニューヨーク州の大学院に通っていたが、私が住んでいた地域にあるスーパーマーケットにはコーシャー・コーナーがかならず設けてあった。ニューヨーク州のユダヤ系市民はイスラエルのユダヤ人よりも数が多い。もちろんパンもコーシャーである。

 ちなみに日本のスシはハラール認定されておりムスリムは安心して食べることができる。ニューヨークでもユダヤ教厳格派向けのスシ・バー(sushi bar)もあるらしい。スシが全世界に普及している理由の一端はここにあるのかもしれない。


マレーシアは政府がハラール認証制度を運営

 ハラール産業でマレーシアが優位にたっているのは、ハラール認証制度ににおいて、他のイスラーム諸国が民間団体が認証を実施しているのに対し、マレーシアは政府が認証制度を運営しており、認証費用は約1,000ドルと比較的廉価(・・ただし職員の旅費交通費等は実費)であり、中近東諸国でも信頼性が高く、実質的なデファクト・スタンダードになりつつある、ということにあるようだ。

 ハラール認証制度は、食品産業のHACCP(ハサップ)のような認証制度、もう少し広く捉えればISO(国際標準化機構)のような認証制度に近いといってもいいだろう。

 認証は工場単位であって企業単位ではない。原材料についてだけでなく、生産ライン、仕入れ先、外注先のを含めたサプライチェーンについて審査が行われ、合格すると認証される仕組みである。

 ハラール認証の仕組みにのっとって食品加工を行っていれば、ある意味トレーサビリティが確保されるわけで、食品の安全性の確保にも寄与するところが大きいと考えられる。

 実際、インドネシアでは問題に巻き込まれたものの、味の素は以前からハラール認定は取得しており、東南アジアで生産販売活動を行っている食品企業ではすでに常識といっていいだろう。
 

 会場でも上映されたJETRO制作の番組 ビデオ「マレーシア 世界のハラル・ハブ」は、下記サイトで閲覧可能であるので紹介しておく(*)

(*) 残念ながら現在はリンク切れのようだ。


 マレーシアは、ハラール・フードの認証制度だけでなく、ハラール専用の工業団地もすでに開発しているし、ハラール認定のためのトレーニング・セミナーも世界各国で実施している。日本でも今年度中に実施されるらしい。

 マレーシアは、ハラール・フードの認証制度で、国際的に覇権をとろうという明確な国家戦略を追求している、と私には映る。

 また、イスラーム金融においても、国際的なイニシアティブを握るべく国家戦略として積極的に取り組んでいることもあり、小国マレーシアがイスラーム圏のなかで存在感を示すための姿勢には大いに注目する必要があるだろう。

 国際規格は、欧州と米国とのあいだでのせめぎ合いとだけ理解していては片手落ちのようだ。

 イスラーム圏という巨大市場は日本人の盲点となっていないか!?

 それにしても国際規格の主導権を握れない日本に未来はあるのだろうか・・・

 やはり「日本沈没」ということか?








<付記>

「マレーシア・ハラル制度の実務」(財団法人 食品産業海外事業活動支援センター、2010年3月)という実務解説文書が無料で入手できる。具体的な記述が図解入りで説明されており、役に立つので紹介しておく(2010年4月28日記す)。
http://www.shokusan-sien.jp/sys/upload/166pdf23.pdf
       

PS 小見出しを加えて読みやすくした。2009年から4年、ここ1~2年で急速にハラールが認知されるようになってきたのは喜ばしい。 (2014年1月21日 記す)


<関連サイト>

「NPO日本ハラール協会」

マレーシアで「ハラル」認証を取りイスラム市場を開拓する 【最終回】親日だが日系製品のブランドが通用しない国 (日経ビジネスオンライン 2012年10月11日)

「脱中国の先がブルネイでした」 ソイ&ワールドの三坂大作社長に聞く(日経ビジネスオンライン 2013年10月2日)

「タリバン幹部と鍋を囲みました」 内藤正典 同志社大学大学院教授に聞く (日経ビジネスオンライン 2013年10月4日)
・・「ハラール認証は必須ではないと考えています。マレーシア政府が「ハラール認証を取らないとお客さんが来ませんよ」といったプレッシャーを日本企業に与えるのはおかしい。そもそも、イスラムは国家を超越して成り立っています。ある国家が、ある食品がハラールであるかないかについて審査するという考え方はイスラムに馴染みません。」 認証を取らなくても対応方法はあるようだ

800円フレンチにハラール食、こんなことになっている大学の学食メニュー、サービスを競い合う“大学競争” (JBPress、2014年4月11日)



(ASEAN諸国のハラール認証マーク 出所:アセアンセンター資料)


そのハラル、大丈夫?マーク発行団体が乱立 一歩間違えば国際問題に発展しかねない (東京経済オンライン、2014年7月12日)
・・「ハラルをうたいながらハラムを提供されることは・・(中略)・・日本人の想像以上に、ムスリムにとって大変な凶事に当たる」  ⇒ 深刻に受け止めよ!

日本はイスラム圏の観光客を呼び込めるか 飲食店が直面する「ハラール食」への希望と高い壁 (樋口直哉、ダイヤモンドオンライン、2014年9月25日)

「ハラール認証」に頼らない「ムスリムフレンドリー」なビジネスのあり方 (中田 考、BPNet 小さな企業の組織学、2014年10月21日)

(2014年7月13日、9月25日、10月23日 情報追加)



<ブログ内関連記事>

日本のスシは 「ハラール」 である!-増大するムスリム(=イスラーム教徒)人口を考慮にいれる時代が来ている

タイのあれこれ (18) バンコクのムスリム

本日よりイスラーム世界ではラマダーン(断食月)入り

書評 『マレーシア新時代-高所得国入り-(第2版)』(三木敏夫、創成社新書、2013)-「進む社会経済のイスラーム化」は必読

(2013年12月19日 追加)


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