「アタマの引き出し」は「雑学」ときわめて近い・・日本マクドナルド創業者・藤田田(ふじた・でん)に学ぶものとは?

◆「アタマの引き出し」つくりは "掛け算" だ : 「引き出し」 = Σ 「仕事」 × 「遊び」
◆酒は飲んでも飲まれるな! 本は読んでも読まれるな!◆ 
◆一に体験、二に読書、その体験を書いてみる、しゃべってみる!◆
◆「好きこそものの上手なれ!」◆

<旅先や出張先で本を読む。人を読む、モノを読む、自然を読む>
トについてのブログ
●「内向きバンザイ!」-「この国」日本こそ、もっとよく知ろう!●

■■ 「むかし富士山八号目の山小屋で働いていた」全5回 ■■
 総目次はここをクリック!
■■ 「成田山新勝寺 断食参籠(さんろう)修行(三泊四日)体験記 」全7回 ■■ 
 総目次はここをクリック!
■■ 「庄内平野と出羽三山への旅」 全12回+α - 「山伏修行体験塾」(二泊三日)を中心に ■■
 総目次はここをクリック!


「個」と「組織」のよい関係が元気をつくる!

「個」と「組織」のよい関係が元気をつくる!
ビジネス寄りでマネジメント関連の記事はこちら。その他の活動報告も。最新投稿は画像をクリック!



ご意見・ご感想・ご質問 ken@kensatoken.com にどうぞ。
お手数ですが、コピー&ペーストでお願いします。

© 2009~2026 禁無断転載!



ラベル 訃報 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 訃報 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2022年2月5日土曜日

私小説の作家・西村賢太氏の死を悼む(2022年2月5日)-『苦役列車』で芥川賞を受賞した肉体派の作家は、おなじく肉体派の芥川賞受賞作家の石原慎太郎氏のあとを追うように亡くなったとは・・・

 


早すぎる死である。家庭の事情で中卒後の若い頃から始めた肉体労働の苦労が人知れずカラダを蝕んでいたのだろうか。タクシーのなかで容態が急変し、心臓が止まったのだという。ご冥福を祈ります。合掌

西村賢太氏の小説は、芥川賞受賞作の『苦役列車』(新潮文庫、2014)の1冊しか読んでいないので、その文学について語る資格はない。  

だが、この『苦役列車』という小説は、圧倒的な迫力をもった私小説であった。限りなくリアルに近いフィクション。ノンフィクション性が濃厚な私小説というフィクション。 

こういった広い意味での仕事もの、労働もののマンガや体験記を読むのが好きで、比較的よく読んでいるのだが、この『苦役列車』はそのなかでも一頭地を抜くものがあった。だから、一読したあとも強く記憶に残っているのだ。 




労働体験ものといえば、日本の知識人たちが賞賛してやまない『工場日記』という作品がある。フランスの知識人シモーヌ・ヴェイユによるものだが、第二次大戦前のフランスでルノー関連の部品工場で働いた体験を記したものだ。   

だが、わたしはこの『工場日記』という作品のどこがいいのか、まったく理解できないのだ。 

裕福なユダヤ系の医師家庭に生まれた左派のインテリ女性が(・・彼女の兄は有名な数学者のアンドレ・ヴェイユである)、労働者の過酷な状況に同情して、労働者の境遇を知ることが大事だと考えてみずから体験してみたといったレポートのような作品だ。 

働くことを余儀なくされたから働いたのではない。 短期間、労働者を体験しただけだ。 辞めようと思えば、いつでも辞められる環境

のちに聖女扱いされるようになったシモーヌ・ヴェイユは、たぐいまれな「共感能力」をもった人であったようだが、彼女がアタマで考えていたのとは違い、ほんとうの意味での労働者ではない底辺で過酷な生活を強いられた労働者ではない喰うための労働ではない。

カラダの弱かった彼女にとっては、つらい体験であっただろうことは理解できる。だが、それに比べたら、理由がなんであれ、底辺やそれに近いところで労働することを強いられた人たちの体験記とは、リアリティのレベルが違うのである。思考能力や表現能力の差ではない。圧倒的なリアリティのレベルの違いなのだ。 

そんなことを以前から思っていたのだが、西村賢太氏の訃報を聞いて、今回はじめて文字化してみた。 




ところで、ひさびさに『苦役列車』を本棚から引っ張り出してページをめくってみたら、なんと文庫本の解説を石原慎太郎氏が書いているではないか! 

その文章を読むと、小説家としての石原慎太郎氏が、おなじく肉体派の西村賢太氏の作品をきわめて高く評価していたことがわかる。芥川賞受賞作の『太陽の季節』も、ある意味では肉体派の私小説といっていいかもしれない。 

その石原慎太郎氏も、つい先日の2月1日に89歳でお亡くなりになったばかりだ。西村賢太氏は石原慎太郎氏のあとを追うようにして3日後に亡くなったのである。

まことにもって残念なことである。あらためて二人のご冥福を祈りたい。合掌


画像をクリック!



<関連サイト>

・・西村賢太氏は、「石原慎太郎氏の 訃報(ふほう)に接し、虚脱の状態に陥っている。(・・中略・・)十代の頃から愛読していた小説家の逝去は、やはり衝撃の度合が違う。これでもう、私が好んだ存命作家は 唯の一人もいなくなってしまった。 (・・中略・・)初期の随筆『価値紊乱者の光栄』を読むに至って、愛読の中に敬意の念が色濃くなっていった。(・・中略・・)石原氏の政治家としての面には 毫も興味を持てなかった。しかし六十を過ぎても七十を過ぎても、氏の作や政治発言に、かの『価値紊乱者の光栄』中の主張が一貫している点に、私としては小説家としての氏への敬意も変ずることはなかった。 
 それだけに、後年芥川賞の選考委員としての氏が、落選を繰り返す拙作をその都度文中の “身体性” に着目して唯一人推し続けて下すっていたことは、忘れられぬ徳である。(・・後略・・)     
と書いている。この追悼文の3日後に、まさか自分があとを追うように死ぬとは考えもしなかったことだろう。だが、この追悼文を残せたことは西村賢太氏にとって、不幸中の幸いだっといえるかもしれない。虚脱感が西村賢太氏の死を招いたのかもしれないが・・・

・・「世間に顧みられず、貧困の中で死んだ戦前の作家、藤澤清造の「没後弟子」を自称した西村さんは、「無頼派作家」と言われた。だが、書くことには真面目で頼りになる人だった。」


<ブログ内関連記事>





・・「ただ僕にはね、仕事のなかにあるもの--つまり、自分というものを発見するチャンスだな、それが好きなんだよ。ほんとうの自分、--他人のためじゃなくて、自分のための自分、--いいかえれば、他人にはついにわかりっこないほんとうの自分だね。(中野好夫訳)


(2025年1月24日発売の拙著です 画像をクリック!

(2023年11月25日発売の拙著です 画像をクリック!

(2022年12月23日発売の拙著です 画像をクリック!

(2022年6月24日発売の拙著です 画像をクリック!

(2021年11月19日発売の拙著です 画像をクリック!

(2021年10月22日発売の拙著です 画像をクリック!

 (2020年12月18日発売の拙著です 画像をクリック!

(2020年5月28日発売の拙著です 画像をクリック!

(2019年4月27日発売の拙著です 画像をクリック!

(2017年5月19日発売の拙著です 画像をクリック!

(2012年7月3日発売の拙著です 画像をクリック!


 



ケン・マネジメントのウェブサイトは

ご意見・ご感想・ご質問は  ken@kensatoken.com   にどうぞ。
お手数ですが、クリック&ペーストでお願いします。

禁無断転載!








end

2021年10月19日火曜日

コリン・パウエル将軍が亡くなった(2021年10月19日)― また一人「湾岸戦争」の老兵が消えていった・・

 

コリン・パウエル将軍がお亡くりなった。コロナとの合併症だという。享年84歳。ジャマイカ移民で、はじめて四つ星の将軍まで上り詰めた米国人だ。 

パウエル将軍は、1990年の「湾岸戦争」(The Gulf War)のとき統合参謀本部議長として、現場指揮官のシュヴァルツコフ将軍とのコンビで米国をパーフェクトゲームで勝利に導いた陸軍軍人。 

MBAコースに留学して米国生活を送っていた時期と重なっていたので、リアルタイムでニュースを視聴していた頃を思い出す。 

パウエル将軍は、陸軍から派遣されてMBA(経営学修士号)を取得していることもあり、尊敬だけでなく親しみも感じてきた。派遣されてのMBA取得(システム専攻)について、政治将校へのキャリアパスについては、日本でも出版された『マイ・アメリカン・ジャーニー -コリン・パウエル自伝 上中下』(角川文庫、2001)に詳しく書かれている。  

退役後は国務長官としても活躍されたが、2003年の「イラク戦争」(=第2次湾岸戦争)では、開戦のきっかけとな大量破壊兵器文書にもとづいた国連演説が汚点として残ったが、この件については『リーダーを目指す人の心得』(飛鳥新社、2017)でも振り返っており、過ちを認めて真摯な反省の弁を述べている。その誠実な姿勢がまた、あらたな尊敬をまた生み出す源泉となったことは間違いない。 


『リーダーを目指す人の心得』は、今年2021年になってからはじめて読んだが、これはほんとうにすばらしい本だ。  

軍隊時代と国務長官時代の具体的で豊富なエピソードを引き合いに出して語りながら、どのポジションにおいてもリーダーとしてどう振る舞うべきかについて説かれている。しかも、上から目線ではまったくない。パウエル氏の人柄や人徳をしのばせる内容の本になっている。 

英語のオリジナルのタイトルは、"IT WORKED FOR ME  In life and and Leadership" (それは自分には役に立った-人生において、リーダーシップにおいて)というものであり、けっして万人にあてはまるなどと大言壮語しない。それがまたすばらしい。 

そんなコリン・パウエル将軍がお亡くなりなったのは、ほんとうに残念だ。哀悼の意を表したい。ご冥福をお祈りします。合掌 




<ブログ内関連記事>







(2025年1月24日発売の拙著です 画像をクリック!

(2023年11月25日発売の拙著です 画像をクリック!

(2022年12月23日発売の拙著です 画像をクリック!

(2022年6月24日発売の拙著です 画像をクリック!

(2021年11月19日発売の拙著です 画像をクリック!

(2021年10月22日発売の拙著です 画像をクリック!

 (2020年12月18日発売の拙著です 画像をクリック!

(2020年5月28日発売の拙著です 画像をクリック!

(2019年4月27日発売の拙著です 画像をクリック!

(2017年5月19日発売の拙著です 画像をクリック!

(2012年7月3日発売の拙著です 画像をクリック!


 



ケン・マネジメントのウェブサイトは

ご意見・ご感想・ご質問は  ken@kensatoken.com   にどう
お手数ですが、クリック&ペーストでお願いします。

禁無断転載!







end

2015年11月30日月曜日

水木しげる先生がついに「あちら側」の世界へ行ってしまった(2015年11月30日)

(2010年に角川文庫から出版された自伝マンガ)

マンガ界の巨星・水木しげる先生がついに逝ってしまった。享年93歳。2015年11月30日のことだ。
   
小学生の頃、白黒の実写版テレビドラマ『悪魔くん』や『河童の三平』、白黒アニメの『ゲゲゲの鬼太郎』を見て育った世代としては、まことにもって残念としかいいようがない。

なんどもテレビアニメとしてシリーズ化された妖怪ものの『ゲゲゲの鬼太郎』がもっとも有名で、このほか「戦記もの」も有名だ。このテーマについては、水木しげるの「戦記物マンガ」を読む(2010年8月15日)と題したブログ記事ですでに書いている。戦争体験抜きに「水木ワールド」を語ることはできないのだ。

一般的には「妖怪もの」で有名だが、「神秘もの」というジャンルも多数ある。『水木しげるの古代出雲(怪BOOKS)』(水木しげる、角川書店、2012)は、待ちに待っていたマンガだ! に書いたが、出雲のある島根県の近くに生まれたため、「あっち側」の世界への感受性がとりわけ強い。

「妖怪もの」「戦記もの」「神秘もの」が「水木ワールド」の主要部分を形づくっているが、「自伝もの」もまた多い。

マンガ 『ビビビの貧乏時代-いつもお腹をすかせてた!』(水木しげる、ホーム社漫画文庫、2010)-働けど働けど・・・に収録されたマンガは、マンガ家としての貧乏時代を描いた作品集だが、「昭和もの」といっていいかもしれない。マンガに描かれた世界は時代の証言でもある。

「東京オリンピック」(2020年)が、56年前の「東京オリンピック」(1964年)と根本的に異なることには、『墓場の鬼多郎』(1964年)からのシーンを引用してある。高度成長時代の貴重な証言と読むこともできるだろう。

重要なジャンルである「神秘もの」については、いまだブログ記事を書いていないので、これはかならず書いておきたいと思う。


水木先生は、「あっち側」の世界と「こっち側」の世界をいったりきたりしているような人だったのに、ついに行ったきりになってしまったなあ、と。それが訃報を知ったときの感想だ。
  
「こちら側」の世界(=現世)においては水木先生の新作が読めなくなるのは残念であるが、残された膨大な作品は「日本人全体の財産」として、いや「世界遺産」として、長く後世に伝えてゆきたいものだ。
   
ご冥福を祈ります。合掌。


と書いたものの、どうも「幽冥境を異にする」という気がしないのだなあ、不思議なことなのだが。水木先生が描いてきた世界と同様に・・・。

「死んだ人は長く会っていないだけ」という感覚を、昔からもっているわたしが変わっているのかな、という気がしなくもないのだが、一般的にいっても、写真から映像へと進化し、さらにネットの浸透で生前の映像が繰り返し再生される現在、生と死の境目が不明瞭になってきているのではないか、という気がする。

これもまた「近代」が終わったことを如実に意味しているのではないかしらん。水木しげる先生は、「近代」に生きていながら、「前近代」への回路をつけてくださった方なのである。それは「超近代」への回路でもあったのだ。

これがまあ、結論めいたものとなるのだろうか。





<関連サイト>

水木しげるさん死去(朝日新聞)
・・関連新聞記事リンク集

ゲゲゲの鬼太郎(オープニング主題歌 (YouTube)
・・なんといっても1968年のファーストシリーズが最高! 水木しげる先生の訃報を伝えるテレビ番組では、1985年バージョンのカラー版の『ゲゲゲの鬼太郎』を流しているが、ファーストシリーズをリアルタイムで見ていた世代にとっては、「あれじゃないんだよ!」といいたくなる。 なんといっても1968年の白黒版のほうがいい。猫娘というキャラクターが登場する前のバージョンだ。おどろおどろしさとコミカルさがあいまって、いい味出しているのだ。作曲者のいずみたく先生がみずからハーモニカでこの曲を吹いてみせてくれたことは、わたしの少年時代のよい思い出のひとつ


悪魔くん(オープニング主題歌 (YouTube)


PS 「水木しげる サン お別れの会」

<日時>平成28年1月31日(日曜)14時より18時まで
<場所>東京都青山葬儀所



詳細は、ウェブサイトを参照

(2016年1月10日 記す)


<ブログ内関連記事>

合気道・道歌-『合気神髄』より抜粋
・・神秘体験の豊富な合気道開祖の植芝盛平のことは水木しげる先生は取り上げていないが、出口王仁三郎のもとで霊的な修行をした弟子であった

『鉄人を創る肥田式強健術 (ムー・スーパー・ミステリー・ブックス)』(高木一行、学研、1986)-カラダを鍛えればココロもアタマも強くなる!
・・肥田春充(ひだ・はるみち)という超人のことは、水木しげる先生は取り上げていない

マイク・タイソンが語る「離脱体験」-最強で最凶の元ヘビー級世界チャンピオンは「地頭」のいい男である!
・・・・この人物のことは、水木しげるは取り上げていない

『奇跡を起こす 見えないものを見る力』(木村秋則、扶桑社SPA!文庫、2013)から見えてくる、「見えないもの」を重視することの重要性

書評 『オーラの素顔 美輪明宏のいきかた』(豊田正義、講談社、2008)-「芸能界」と「霊能界」、そして法華経
・・スピリチュアル世界を代表する人物の一人が美輪明宏

書評 『テレビ霊能者を斬る-メディアとスピリチュアルの蜜月-』(小池 靖、 ソフトバンク新書、2007)-宗教社会学者が分析した「テレビ霊能者」現象

「魂」について考えることが必要なのではないか?-「同級生殺害事件」に思うこと ・・目に見えない世界を軽視してはいけない


(2023年11月25日発売の拙著です 画像をクリック!

(2022年12月23日発売の拙著です 画像をクリック!

(2022年6月24日発売の拙著です 画像をクリック!

(2021年11月19日発売の拙著です 画像をクリック!

(2021年10月22日発売の拙著です 画像をクリック!

 (2020年12月18日発売の拙著です 画像をクリック!

(2020年5月28日発売の拙著です 画像をクリック!

(2019年4月27日発売の拙著です 画像をクリック!

(2017年5月19日発売の拙著です 画像をクリック!

(2012年7月3日発売の拙著です 画像をクリック!


 



ケン・マネジメントのウェブサイトは

ご意見・ご感想・ご質問は  ken@kensatoken.com   にどうぞ。
お手数ですが、クリック&ペーストでお願いします。

禁無断転載!








end