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2010年10月10日日曜日

書評 『ビジネス・ツイッター-世界の企業を変えた140文字の会話メディア-』(シェル・イスラエル、林信行=解説、滑川海彦/前田博明訳、日経BP社、2010)




ツイッターの多用な用途のなかにビジネス・ユースを位置づけていることに本書の意味がある

 米国のノンフィクション作品は長いものが多い。本書もその例外ではないが、読んでいて長いということがそれほど気にならないのは、著者がベテランのジャーナリストであるだけでなく、1944年生まれの現在66歳でありながら、新しい世界への好奇心が旺盛で、なんでもやってみようというチャレンジ精神に充ち満ちた人だからだろう。

 原題の Twitterville とは著者の造語のようだ。140文字で「つぶやく」(・・英語のもともとの意味は小鳥が「さえずる」)ソーシャル・メディアの Twitter に 町という意味の ville を合成したもの。だから、本書の内容はビジネス・ユースにとどまらず、ツイッターの使い手のほぼすべてをカバーしている。

 こうした多用な使い手のなかにビジネス・ユースも存在するのだが、こういう広いコンテクストのなかに置いてこそ、ビジネス・ユースの意味も浮き彫りになる。つまり、ビジネス関係者がツイッターをうまく活用するためには、顔の見える存在としてツイッターを使いこなさなければならないということなのだ。

 本書には成功事例もさることながら、失敗経験も豊富に紹介されているので参考になる。ツイッターの存在により、本当の意味で個々の顧客との対話が可能となってきた。

 ビジネスコミュニケーションの新しいあり方としてのツイッターはもはや企業のコミュニケーション活動において欠かせないものとなりつつある。実際に試行錯誤しながら本書を読むことは有意義な体験となるだろう。


<初出情報>

■bk1書評「ツイッターの多用な用途のなかにビジネス・ユースを位置づけていることに本書の意味がある」投稿掲載(2010年5月26日)





原著タイトル

Shel Israel, Twitterville: How Businesses Can Thrive in the New Global Neighborhoods, Portfolio Hardcover, 2009

目 次

第1部 ツイッターはこうして始まった
 一杯のワインがオデオをやめさせた
 ツイッター、衝撃のデビュー
 デルも同じ道を歩んでいた
 なぜコムキャストがツイッターを?
 ユーザーが主導権を握る
第2部 企業はどのようにしてツイッターの利用に成功したか
 ツイッター・マーケティング
 世界企業が地域に密着 
 魔法使いに会いに行く
 B2B 利用でもやはり人が重要
 スモールビジネスが脚光を浴びる
 ツィッターと個人としてのブランド作り
 複合ジャーナリズムの時代
 市民との対話に使われるツィッター
 慈善活動について
 ダークストリート
第3部 企業のツイッター活用術
 ヒントと指標、加えて少々細かい話
 グローバルに広がる隣人の世界)


著者プロフィール

シェル・イスラエル(Shel Israel)

1944年生まれの、ソーシャル・メディアを専門とする米国のジャーナリスト、著述家、講演者。ファースト(Fast.com)、ビジネスウィーク(BloombergBusinessWeek)、ダウジョーンズ(Dow Jones)などの有力ブログに寄稿中。
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものに加筆)








(2012年7月3日発売の拙著です)








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