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2023年10月4日水曜日

映像作家ユーリー・ノルシュテインの「きりのなかのはりねずみ」ー アニメーション作品は後世に伝えてゆきたい「ソ連時代の良質な遺産」

 
「ソ連の良質な遺産」といえば、なんといっても芸術関連であろう。

そのなかでもアニメーションは、日本のアニメーション作家たちに影響を与えてきただけでなく、現在でも多くの日本人に愛されている

たとえば、おさるのチェラブーシカは日本でも人気がある。

もっとも有名なアニメーション作家といえば、寡作で有名なノルシュテインの名をあげるべきだろう。

「霧につつまれたハリネズミ」 DVD版よりキャプチャ)


わたしもユーリー・ノルシュテインが大好きで、絵本もDVDも購入してもっている。

2000年に福音館から絵本版の「きりのなかのはりねずみ」が出版されて、すぐに購入している。その際にネット書店の bk1(現在は honto)に書いたレビューがあるので再録しておこう。


■手元に置きたい絵本と写真集 ノルシュテインとコズロフ作、ヤルブーソヴァ絵、こじま ひろこ訳、 『きりのなかの はりねずみ』、福音館書店、2000年、1,300円
とにかく絵がすばらしい。そして物語も単純だが、好奇心が強くて、やさしい性格の「はりねずみ」が出会う数々の出来事や驚き、試練はまさに人生そのものだ。大人が読んでも引き込まれる。子どもならなおさらだろう。ぜひ購入して手元に置いて欲しい絵本。ロシアの著名アニメ作家によるアニメーション映像の絵本版。


この絵本は、もともとアニメーションとして制作されたものだ。2002年に日本で販売された『ユーリー・ノルシュテイン作品集』というタイトルのDVDには「霧につつまれたハリネズミ」(1975年、10分)として収録されている。




2023年の時点でつけくわえていえば、CGなどいっさいつかわない「手作り感」がいい、ということになる。ものすごく手数(てかず)がかかっているのだ。寡作であるのは理由がある。


ところが、ソ連崩壊後の混乱期に著作権がまとめて米国に販売されてしまったのだという。著作権が個人に帰属していなかったという、社会主義ゆえの問題であった。


(このラストシーンがいい 同上)

冷戦時代の少年時代を過ごしたわたしだが、反共の家に育ったこともあってソ連は嫌いであったが、それにもかからずロシア文化の愛好家であった。小中学校を公立で過ごしたこともあって、初等中等教育の世界ではソ連/ロシアの影響が強かったからだろう。

アポロ11号による月面着陸をリアルタイムで知っている世代だが、それでも「地球は青かった」という名言を残したガガーリンをすばらしいと思っていた。人形芝居や指人形なども盛んだった。いずれもソ連/ロシアで盛んだったものである。

「ソ連は嫌いだが、ロシアは好き」が冷戦時代であったとすれば、2020年にウクライナ侵攻が始まって以降の「第2次冷戦時代」には、はたして「ロシアは嫌いだが、ロシア文化は好き」といえるのか、どうか。

とはいえ、政治と文化はできるだけ切り離して考えたい。いいものはいい。そう口にしたいではないか。

絵本やアニメーション、創作童話や人形劇など、ソ連/ロシアの良質な遺産は、今後も大事にして後代に伝えていくのが、そういう「戦後教育」を受けた世代の責任ある大人の務めというものだろう。


(ソ連時代の1988年に発行された切手 Wikipediaより)

ノルシュテインが日本で知られるようになった、はるか以前の1965年から日本で読み継がれてきた『てぶくろ』は、わたしも大好きだ。それがウクライナ民話だと知ったのも、おなじく2000年の頃だ。懐かしく思って購入して、はじめて知った事実だ。

動物が主人公の絵本は、大人が読んでも引き込まれるものがある。それがロシアのものであれ、ウクライナのものであれ、いいものはいいというべきだろう。




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