「アタマの引き出し」は「雑学」ときわめて近い・・日本マクドナルド創業者・藤田田(ふじた・でん)に学ぶものとは?

◆「アタマの引き出し」つくりは "掛け算" だ : 「引き出し」 = Σ 「仕事」 × 「遊び」
◆酒は飲んでも飲まれるな! 本は読んでも読まれるな!◆ 
◆一に体験、二に読書、その体験を書いてみる、しゃべってみる!◆
◆「好きこそものの上手なれ!」◆

<旅先や出張先で本を読む。人を読む、モノを読む、自然を読む>
トについてのブログ
●「内向きバンザイ!」-「この国」日本こそ、もっとよく知ろう!●

■■ 「むかし富士山八号目の山小屋で働いていた」全5回 ■■
 総目次はここをクリック!
■■ 「成田山新勝寺 断食参籠(さんろう)修行(三泊四日)体験記 」全7回 ■■ 
 総目次はここをクリック!
■■ 「庄内平野と出羽三山への旅」 全12回+α - 「山伏修行体験塾」(二泊三日)を中心に ■■
 総目次はここをクリック!


「個」と「組織」のよい関係が元気をつくる!

「個」と「組織」のよい関係が元気をつくる!
ビジネス寄りでマネジメント関連の記事はこちら。その他の活動報告も。最新投稿は画像をクリック!



ご意見・ご感想・ご質問 ken@kensatoken.com にどうぞ。
お手数ですが、コピー&ペーストでお願いします。

© 2009~2026 禁無断転載!



ラベル 国防 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 国防 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2012年10月14日日曜日

書評 『誰も語らなかった防衛産業 増補版』(桜林美佐、並木書房、2012)-国防問題を国内産業の現状から考えてみる




国防をめぐっては、ますます状況が厳しさを増していることは、本日(2012年10月14日)の海上自衛隊観艦式で首相も訓辞しているとおりであります。

しかしながら、武器弾薬や装備品の調達という兵站(ロジスティクス)に目をむけると、それはもう、お寒い限りの現状

それが、『誰も語らなかった防衛産業 増補版』(桜林美佐、並木書房、2012)を読んでの率直な感想です。

防衛関連産業は安定しているどころか、防衛予算の削減はとどまるところをしらず、予算の制約からあらたな調達もままならない状況です。

こんなお寒い状況で、果たして国境線防衛のみならず、国土防衛もできるのか? 疑問を感じてしまいます。

ライセンス生産では肝心要の部分がブラックボックスであることは、同盟国アメリカの兵器についても例外ではなく、また武器弾薬を輸入に依存することは有事の際に大きなボトルネックとなりかねない。

だからこそ、防衛産業にかんしては「国産」にこだわる必要があるのですが、経済原則だけを貫くと、それはきわめて困難な課題であることは言うまでもないでしょう。

自動車産業と同様、最終製品のアッセンブリー段階にいたるまでの一次下請け、二次下請け、三次下請けが存在するのが防衛産業の実態。ひとつの製品(=武器)の製造に、約1,000社以上がかかわっています。

予算が削減されるので仕事が減る、仕事が減ると失敗は許されないのでどうしても熟練工に頼ってしまう、したがって若い人が育つ機会が失われている・・・。この悪循環は、こと防衛産業だけでなく、日本のものづくり全般にあてはまることだと言っても言いすぎではありません。

わたしの前職は機械部品、とくに「ばね」関連でしたが、ライフルに使用される「ばね」も供給しておりました。実際問題、けっしてうま味のあるビジネスではなかったということは、業界内部では「常識」なのです。しかし、国防に関与できているという「誇り」がありました。

本書の著者は、「防衛生産・技術基盤研究会」の委員もつとめた軍事ジャーナリストです。

防衛産業がかかえる「苦境」についての問題提起となっている本書は、ルポルタージュ的な取り組みによって、防衛産業にかかわる中小零細企業、とくに機械関連産業についての実態について書かれた本でもあります。

ぜひ、みなさまも問題について共有していただきたいと思い、紹介させていただいた次第です。






目 次

はじめに
第1章 国防を支える企業が減っている
第2章 国家と運命をともに
第3章 戦車乗りは何でも自分でやる
第4章 戦車製造の最前線
第5章 武器輸出三原則の見直し
第6章 日本を守る「盾」作り
第7章 富士学校と武器学校
第8章 刀鍛冶のいる工場
第9章 女性が支える「匠の技」
第10章 日本の技術者をどう守るか
第11章 国内唯一の小口径弾薬メーカー
まとめ 防衛装備品調達の諸問題
コラム 自衛隊の装備品開発の流れ
コラム 世界の武器輸出戦略
増補1 国産装備と輸入装備
増補2 君塚陸幕長インタビュー
おわりに


著者プロフィール 
桜林美佐(さくらばやし・みさ)
  
昭和45年(1970年)、東京生まれ。日本大学芸術学部卒。フリーアナウンサー、ディレクターとしてテレビ番組を制作した後、ジャーナリストに。ニッポン放送『上柳昌彦のお早う Good Day』「ザ・特集」にリポーターとして出演。「フジサンケイビジネスアイ」に『防衛産業のいま』を連載。国防問題などを中心に取材・執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもの)


<関連サイト>

防衛ジャーナリスト・桜林美佐オフィシャルウェブサイト

桜林美佐の新・国防日記


<ブログ内関連記事>

祝! 海上自衛隊創設60周年-2012年10月14日の第27回海上自衛隊観艦式ポスターに書かれている「五省」(ごせい)とは?





自動小銃AK47の発明者カラシニコフ死す-「ソ連史」そのもののような開発者の人生と「製品」、そしてその「拡散」がもたらした負の側面

(2014年6月18日 情報追加)




(2012年7月3日発売の拙著です)





Clip to Evernote 


ケン・マネジメントのウェブサイトは
http://kensatoken.com です。

ご意見・ご感想・ご質問は  ken@kensatoken.com   にどうぞ。
お手数ですが、クリック&ペーストでお願いします。



end

2011年4月3日日曜日

「天災は忘れた頃にやってくる」で有名な寺田寅彦が書いた随筆 「天災と国防」(1934年)を読んでみる


 「天災は忘れた頃にやってくる」(寺田寅彦)。このコトバをいまほど、かみしめるべきときはほかにはないだろう。

 随筆家として有名な寺田寅彦(1878~1935)は、地球物理学を専門とする物理学者で、かつ夏目漱石門下の文人でもあった。 

 豊富な人文学的な素養を背景に、科学の知見に裏付けられた数々の随筆は、現在でも十分に味読できる内容である。いや、むしろ人文科学と自然科学をクロスオーバーし融合させた試みとして、先駆的なものであるといっていいかもしれない。

 漢字が多く句読点の少ない文章だが、きわめてロジカルな文章なので理解は困難ではない。

 岩波文庫から『寺田寅彦随筆集 全5巻』として出版されているが、文庫本の表紙になっている『百花譜』(写真)を描いた詩人の木下杢太郎もまた、本名を太田静雄といった、ライ病の研究では世界的権威の皮膚学者であったこととも共通している。

 俳句も詠んだ寺田寅彦が夏目漱石の門下生であれば、詩人で作家でもあった木下杢太郎(=太田静雄)は陸軍軍医で作家・翻訳家であった森鴎外の門下生であった。


「天災と国防」(1934年)という随筆

 『寺田寅彦随筆集 第5巻』には、「天災と国防」という、いまから77年前の昭和9年(1934年)に書かれた文章が収録されている。関東大震災12年目の年、9月21日の台風の被害のあとに書かれたものである。

 おそらく、この文章が「天災は忘れた頃にやってくる」というフレーズの出典になったのだろう。だが、そのものずばりの文句はこの随筆のなかにはでてこない

 「天災と国防」は、著作権はとうのむかしに切れているので、パブリックドメインとなっている。「青空文庫」のおかげでウェブ上で読むことができる。初出は1934年11月、『経済往来』という雑誌である。
 
 この随筆を読んでもらえばわかると思うが、寺田寅彦の主張は、「天災」そのものよりも、「国防」のほうに重点が置かれている。

 1934年という執筆時点は、1923年(大正12年)の「関東大震災」から12年目であるが、1929年にはじまった「世界大恐慌」のなかにあり、2年後の「二二六事件」で爆発することになるように、軍人が跋扈しはじめた時期にあたる。


「天災と国防」を抜粋で読んでみる

 それほど長くないので、できれば全文を読んでほしいものだが、いくつか重要な箇所を抜き書きしておこう。文庫本では、P.55 から P.66 に該当する。

 日本はその地理的の位置がきわめて特殊であるために国際的にも特殊な関係が生じいろいろな仮想敵国に対する特殊な防備の必要を生じると同様に、気象学的地球物理学的にもまたきわめて特殊な環境の支配を受けているために、その結果として特殊な天変地異に絶えず脅かされなければならない運命のもとに置かれていることを一日も忘れてはならないはずである。

 わが国のようにこういう災禍の頻繁であるということは一面から見ればわが国の国民性の上に良い影響を及ぼしていることも否定し難いことであって、数千年来の災禍の試練によって日本国民特有のいろいろな国民性のすぐれた諸相が作り上げられたことも事実である。
 しかしここで一つ考えなければならないことで、しかもいつも忘れられがちな重大な要項がある。それは、文明が進めば進むほど天然の暴威による災害がその劇烈の度を増すという事実である。

 文明が進むに従って人間は次第に自然を征服しようとする野心を生じた。そうして、重力に逆らい、風圧水力に抗するようないろいろの造営物を作った。そうしてあっぱれ自然の暴威を封じ込めたつもりになっていると、どうかした拍子に檻(おり)を破った猛獣の大群のように、自然があばれ出して高楼を倒壊せしめ堤防を崩壊させて人命を危うくし財産を滅ぼす。その災禍を起こさせたもとの起こりは天然に反抗する人間の細工であると言っても不当ではないはずである、災害の運動エネルギーとなるべき位置エネルギーを蓄積させ、いやが上にも災害を大きくするように努力しているものはたれあろう文明人そのものなのである。

 もう一つ文明の進歩のために生じた対自然関係の著しい変化がある。それは人間の団体、なかんずくいわゆる国家あるいは国民と称するものの有機的結合が進化し、その内部機構の分化が著しく進展して来たために、その有機系のある一部の損害が系全体に対してはなはだしく有害な影響を及ぼす可能性が多くなり、時には一小部分の傷害が全系統に致命的となりうる恐れがあるようになったということである。

 戦争はぜひとも避けようと思えば人間の力で避けられなくはないであろうが、天災ばかりは科学の力でもその襲来を中止させるわけには行かない。その上に、いついかなる程度の地震暴風津波洪水が来るか今のところ容易に予知することができない。最後通牒も何もなしに突然襲来するのである。それだから国家を脅かす敵としてこれほど恐ろしい敵はないはずである。

 寺田寅彦が言っていることは、以下のように要約できるだろう。

 (要約)「天災」は、日本という国にいる以上、避けて通ることはできない。文明が進めば進むほど、自然災害による被害は増大するだけでなく、たとえ一部の損害であっても、すべてがシステムのなかに組み込まれている以上、その被害はシステム全体に拡がる。しかも、国防という観点からみたら、天災が外敵以上に対応が難しいのは、「最後通牒」もなしに、いきなり襲いかかってくるからだ。

 執筆から約80年後の現在でも、そのままそっくり当てはまることではないか!

 産業界の話に限定してみても、サプライチェーン問題が、日本のみならず世界の製造業に大きな影響を与えるに至っている。金融の世界で言われる、いわゆるシステミック・リスクが顕在化したのである。


「国防」の意味をあらためて考えさせられた今回の「大震災と大津波」、そして「原発事故」

 今回、「東北関東大震災」と「原発事故」に際して、自衛隊が創設された以来では最大規模の作戦をただちに立案し実行に移したことは、まことにもって快挙である。

 シビリアンコントロール原則のもと、最終意思決定者である首相が決断するまで 2日間の時間を浪費したと聞いているが、それにしても自衛隊にとっても、日本国民にとっても快挙であろう。

 寺田寅彦も言うように、災害への対応は国防そのものである。防衛省に格上げされた防衛省・自衛隊にとっても、まさに悲願が実現したということであろう。危機への対応は、まさにそのために備えている自衛隊のミッションそのものである。

 しかも、米軍も全面的に協力している。Operation Tomodachi(トモダチ作戦)と命名された大規模な救出作戦を、自衛隊との密接な連携のもとに遂行している。米国は、同盟国日本が直面している最大の危機であると捉えているわけだ。もちろん、それ以外の思惑もあろうが、現実政治の世界においては、それは当たり前のことである。


「天災は忘れた頃にやってくる」から、なによりもまず「自衛」が必要だ

 「天災は忘れた頃にやってくる」というフレーズじたいは、寺田寅彦が書いたもののなかには見つけることができないというが、このコトバのもつチカラは、日本人であれば子どもの頃から何度も何度も聞かされているハズだ。

 恥ずかしながら、私は「天才は忘れた頃にやってくる」ということだと、子どもの頃、長いあいだ思い込んでいた(笑)。「天才」ではなく「天災」であると知ったのはいつのことだったろうか。

 すでに日本列島の地震は「活動期」に入っていると言われている。
 もはや「天災は忘れた頃にやってくる」とくちずさむだけでは済まない状況となってきた。

 「備えあれば憂いなし」。寺田寅彦がいうように「国防」(ナショナル・ディフェンス)だけではなく、自分自身とその周辺にとっての「自衛」(セルフ・ディフェンス)もしっかりと行っておかねばならないとあらためて思うのである。

 まずは、自分が生き残ることが大前提。そして家族、そして国家、という順番は、儒教の徳目であもある「修身斉家治国平天下」にも対応している。

 今回も大津波の大被害のあった三陸海岸では、「津波てんでんこ」というコトバがあるらしい。日経ビジネスオンラインに連載されている小田島隆のコラムで知った。孫引きさせていただくと、「・・度々津波に襲われた苦い歴史から生まれた言葉で、「津波の時は親子であっても構うな。一人ひとりがてんでばらばらになっても早く高台へ行け」という意味を持つ。(後略)』(3月28日読売新聞)のだそうだ。

 個人と集団とどっちが大事かという二者択一の話ではない。一人でも多く助かるためには、これしかないという知恵の伝承なのだ。

 とはいえ、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」のは、私だけでなく、日本人全体に共通する悪弊であるが・・・。

 なお、『寺田寅彦随筆集 第五巻』には、「災難雑考」(1935年)という随筆も収録されている。あわせて読んでおきたい。

 地球物理学者・寺田寅彦は、「「地震の現象」と「地震による災害」とは区別して考えなければならない」と正しく指摘している。このコトバのもつ意味をよく考えておきたいものである。




<関連サイト>

「天災と国防」(寺田寅彦)・・「青空文庫」で全文が読める

「被災地最前線の真実」自衛隊員たちが見た「地獄」-死体だらけの海岸・住宅地、放射線への特攻、その後に来た〝被曝差別〟・・現場で任務を遂行する自衛隊員の皆さんに感謝!

Operation Tomodachi -「写真共有サイト・フリッカー」にアップされた、米軍の「トモダチ」作戦写真集

Images from Google Earth -「写真共有サイト・ピカサ」にアップされたグーグルアースで見る被災地の写真 

Photos of the Day - Fukushima Dai-ichi Aerials・・福島第一原発を「無人機」から撮影した静止画像集。きわめて鮮明な画像をみていると、あらためて水素爆発のすさまじさを感じます。滅茶苦茶に破壊されて、崩れ去っています・・・


P.S. 寺田寅彦の災害に関連する論考のアンソロジーとして『天災と国防』(講談社学術文庫)が出版されました(2011年6月刊)解説は、「失敗学」の提唱者で、福島第一原発事故の事故調査委員会委員長に任命された畑村洋太郎氏が担当しています(2011年6月14日 記)



<ブログ内関連記事>

科学と芸術

最近ふたたび復活した世界的大数学者・岡潔(おか・きよし)を文庫本で読んで、数学について考えてみる

時代状況

石川啄木 『時代閉塞の現状』(1910)から100年たったいま、再び「閉塞状況」に陥ったままの日本に生きることとは・・・ 
・・寺田寅彦が「天災と国防」を執筆した当時の1934年(昭和9年)は、どういう時代状況のなかにあったのか。「1910年以降の100年」について簡単に振り返る。

国防

海上自衛隊・下総航空基地開設51周年記念行事にいってきた(2010年10月3日)
・・当然のことながら、今回の大震災と大津波の災害救助と復興支援という、自衛隊始まって以来の「史上最大の作戦」に動員されている

マンガ 『沈黙の艦隊』(かわぐちかいじ、講談社漫画文庫、1998) 全16巻 を一気読み
・・「海洋国家」日本の国防戦略。そして「原子力潜水艦」

まず自分から始めることが肝心

書評 『民間防衛-あらゆる危険から身をまもる-』(スイス政府編、原書房編集部訳、原書房、1970、新装版1995、新装版2003)-家庭に一冊は常備すべき「防災と防衛のバイブル」

「修身斉家治国平天下」(礼記) と 「知彼知己者百戦不殆」(孫子)-「自分」を軸に据えて思考し行動するということ・・自分あっての家族、家族あっての国家、そして全世界・・・


自然災害への心構え

書評 『津波てんでんこ-近代日本の津波史-』(山下文男、新日本出版社、2008)

書評 『三陸海岸大津波』 (吉村 昭、文春文庫、2004、 単行本初版 1970年)

永井荷風の 『断腸亭日乗』 で関東大震災についての記述を読む

大震災のあと余震がつづくいま 『方丈記』 を読むことの意味

(2014年9月26日 情報追加)


(2023年11月25日発売の拙著です 画像をクリック!

(2022年12月23日発売の拙著です 画像をクリック!

(2022年6月24日発売の拙著です 画像をクリック!

(2021年11月19日発売の拙著です 画像をクリック!

(2021年10月22日発売の拙著です 画像をクリック!

 (2020年12月18日発売の拙著です 画像をクリック!

(2020年5月28日発売の拙著です 画像をクリック!

(2019年4月27日発売の拙著です 画像をクリック!

(2017年5月19日発売の拙著です 画像をクリック!

(2012年7月3日発売の拙著です 画像をクリック!


 



ケン・マネジメントのウェブサイトは

ご意見・ご感想・ご質問は  ken@kensatoken.com   にどうぞ。
お手数ですが、クリック&ペーストでお願いします。

禁無断転載!








end

2010年12月23日木曜日

書評『日米同盟 v.s. 中国・北朝鮮-アーミテージ・ナイ緊急提言』(リチャード・アーミテージ / ジョゼフ・ナイ / 春原 剛、文春新書、2010)ー「知日派」両巨頭が語る知的刺激に満ちた一冊




「アーミテージ・ナイ報告書」番外編-「知日派」両巨頭が語る知的刺激に満ちた一冊

 まさに時宜を得た企画であり出版である。「日米安保体制50年」の節目の年に、米国の安全保障分野の「知日派」両巨頭が、日本人ジャーナリストの挑発的とも思える質問に思う存分に語った、知的刺激に満ちた一冊である。

 今年2010年は日米安保条約が締結されてから50年、この間かなりの紆余曲折を経ながらも、日米安保体制が東アジアにおける安全保障体制の要石となってきたことは疑いのない事実だ。

 政権交代によって政権党となった民主党による沖縄の基地問題をめぐる迷走は、日米安保体制を漂流させている感も抱かせていたが、2010年9月に発生した「尖閣紛争」によって、多くの日本国民があらためて軍事同盟としての日米同盟の重要性について再発見するに至っている。

 「いまそこにある危機」が、日本人の目を現実に開かせたのである。目を開いた日本人の前には日米同盟があった。

 小泉政権時代、”Show the Flag” や “Boots on the Ground” などの数々のキャッチフレーズで、軍事面における日本の国際貢献を促しつづけたリチャード・アーミテージは共和党を代表する「知日派」。現在でも毎日100kg以上あるベンチプレスを上げるという、海軍士官としてベトナム戦争従軍体験もある、国防問題と安全保障問題の専門家である。
 一方、ハーバード・ケネディ・スクール(公共政策大学院)教授のジョゼフ・ナイは、オバマ政権のもとでの初代駐日大使就任のウワサが出ていたことにもわかるように、民主党(米国)の外交と安全保障政策への影響力もきわめて大きい、「知日派」の米国の知的エリートである。

 民主党(米国)のナイと共和党(米国)のアーミテージは日米同盟にかんしては超党派で盟友の立場にあるが、この二人が地球全体を視野に入れた、米国の世界戦略の観点から一貫して日米同盟の重要性を認識し、米国の外交政策と安全保障政策に反映させるべく努力を続けてきたことが、日本人ジャーナリストの鋭いツッコミにより明らかにされている。

 米ソ冷戦終結を実現した共和党のレーガン政権時代に、キッシンジャー派の「親中政策」から「日米同盟重視」に舵を切らせたアーミテージたちの働き、湾岸戦争後の民主党のクリントン政権時代に日米同盟の重要性を認識し、政権の考えを最終的に改めさせたナイたちの働きは、ともに本人たちが語ることを聞くことで、あらためて確認できる重要な事実である。

 アーミテージ、ナイともに、日本開国以後の日米関係の歴史的推移を踏まえたうえで、「日米同盟」が東アジアにおける「拡大抑止力」として機能してきたことを重視している。これはナイ教授が最近提唱している「スマートパワー」の議論に基づくものだ。軍事力などの行使するチカラである「ハードパワー」と文化などの説得のチカラである「ソフトパワー」が合体したものが「スマートパワー」であり、本書を読むと二人の共通認識になっていることがわかる。

 いずれにせよ日米同盟が機能していくためには、軍事力だけでなく相互信頼が不可欠であり、自由主義経済体制と民主主義という共通の価値観をもつ日米両国が率直な意見交換をつうじて信頼醸成を行うことの重要性を再認識させられる。その意味では、日本の核武装論争をめぐる微妙な問題も含めて、米国サイドのかなり率直なホンネを引き出すことができた本書の価値はきわめて大きい。

 日本の安全保障における日米同盟の意味について考えるために、ぜひ目を通しておきたい一冊である。


<初出情報>

■bk1書評「「アーミテージ・ナイ報告書」番外編-「知日派」両巨頭が語る知的刺激に満ちた一冊」投稿掲載(2010年12月23日)


目 次

第1章 岐路に立つ日米同盟
第2章 中国の膨張を封じ込めよ!
第3章 北朝鮮「金王朝」崩壊のシナリオ
第4章 天皇・原爆・沖縄返還
第5章 日本が核武装する日
第6章 日米同盟の現在・過去・未来

著者プロフィール

リチャード・アーミテージ(Richard L. Armitage)

元国務副長官。1945年マサチューセッツ州ボストン出身。米海軍兵学校卒業。海軍士官としてベトナム戦争に従軍。ブッシュ政権で国務副長官を務めた共和党知日派のご意見番。国防戦略の専門家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものに増補)。

ジョゼフ・ナイ(Joseph S. Nye Jr.)

ハーバード大教授。1937年ニュージャージー州出身。プリンストン大学を優等で卒業、ローズ奨学生としてオックスフォード大学に留学、ハーバード大学大学院で政治学博士を取得。アメリカを代表するリベラル派の国際政治学者。民主党知日派の重鎮で、カーター政権で国務次官補、クリントン政権で国防次官補を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものに増補)。

春原 剛(すのはら・つよし)

1961年東京生まれ。上智大学経済学部卒業後、日本経済新聞社入社。米州編集総局ワシントン支局などを経て、編集局国際部編集委員。米戦略国際問題研究所(CSIS)客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもの)。



<書評への付記>

 日本の独立と米国との軍事同盟はけっして矛楯しないと私は考えている。

 問題は、日本が真の独立国たらんという気概に欠けることだ。主体的に自分の国を防衛しようとする気概のない国を、だれが血を流してまで防衛するというのか。もしその気概がないとわかったとき、米国を見捨てるような行動を日本が取ったとき、間違いなく同盟は破綻するであろう。

 問題は、日米同盟ではなく、日本そのものにある。まずは、自衛隊をきちんと軍隊であると認めることだ。
 独立自主防衛構想は心情的には理解できなくはないが、独立が孤立に陥ってしまえば、日英同盟が破棄された後の状況になりかねない。さらに国際連盟を脱退した後の日本がいったいどこへ向かって暴走したのかを思い出すべきだろう。現状の日米同盟にクサビを入れようとしている勢力にこそ、注意の目を向けなくてはならないのではないか?

 究極の理想型は、スイスやスウェーデンのような武装中立であろう。しかし、現実的に考えれば、日米同盟の有効性は日米双方にとってきわめて大きい。日本が安保ただ乗りというのは間違いであることが本書を読むとわかることだ。日本にとってのみならず、米国にとっても地政学的に見た日米同盟の意味は大きいのである。

 また日本の防衛とは、日本列島の防衛だけに限定されるのではない。エネルギーの大部分を海外からの輸入に頼り、また国際貿易体制を国是として生きている日本が防衛しなければならないのはシーレーン全体である。その意味においては、日米同盟を中核として、東アジアと南アジア、そして中近東にかけて、価値観を同じくする諸国と同盟関係を広げていくべきである。これが日本にとっての集団安全保障体制というものだ。

 何よりも実利を重視するビジネスマンとして、私はプラクティカルな観点から、日米同盟を支持するのである。(2010年12月25日)
 


<ブログ内関連記事>

月刊誌 「フォーリン・アフェアーズ・リポート」(FOREIGN AFFAIRS 日本語版) 2010年NO.12 を読む-特集テーマは「The World Ahead」 と 「インド、パキスタン、アフガンを考える」
・・ナイ教授の「スマートパワー」論については、あわせてご覧いただきたい

「フォーリン・アフェアーズ・アンソロジー vol.32 フォーリン・アフェアーズで日本を考える-制度改革か、それとも日本システムからの退出か 1986-2010」(2010年9月)を読んで、この25年間の日米関係について考えてみる

日米関係がいまでは考えられないほど熱い愛憎関係にあった頃・・・(続編)・・レーガン政権時代の「日米経済戦争」

書評 『海洋国家日本の構想』(高坂正堯、中公クラシックス、2008)・・「海洋国家」日本にとっての日米安保体制の意味

書評 『仮面の日米同盟-米外交機密文書が明らかにする真実-』(春名幹男、文春新書、2015)-地政学にもとづいた米国の外交軍事戦略はペリー提督の黒船以来一貫している

書評 『黒船の世紀 上下-あの頃、アメリカは仮想敵国だった-』 (猪瀬直樹、中公文庫、2011 単行本初版 1993)-日露戦争を制した日本を待っていたのはバラ色の未来ではなかった・・・

書評 『暗闘 尖閣国有化』(春原剛、新潮文庫、2015 単行本初版 2013)-「準戦時下」状態への分岐点となった「事件」の真相を分厚い取材で描き切ったノンフィクション作品

ノラネコに学ぶ「テリトリー感覚」-自分のシマは自分で守れ!

(2016年9月14日 情報追加)


(2025年1月24日発売の拙著です 画像をクリック!

(2023年11月25日発売の拙著です 画像をクリック!

(2022年12月23日発売の拙著です 画像をクリック!

(2022年6月24日発売の拙著です 画像をクリック!

(2021年11月19日発売の拙著です 画像をクリック!

(2021年10月22日発売の拙著です 画像をクリック!

 (2020年12月18日発売の拙著です 画像をクリック!

(2020年5月28日発売の拙著です 画像をクリック!

(2019年4月27日発売の拙著です 画像をクリック!

(2017年5月19日発売の拙著です 画像をクリック!

(2012年7月3日発売の拙著です 画像をクリック!


 



ケン・マネジメントのウェブサイトは

ご意見・ご感想・ご質問は  ken@kensatoken.com   にどう
お手数ですが、クリック&ペーストでお願いします。

禁無断転載!







end

2010年2月19日金曜日

書評『平成海防論 ― 国難は海からやってくる-』(富坂聰、新潮社、2009)―「平成の林子平」による警世の書




「平成の林子平」による警世の書

 「平成の林子平」による警世の書である。「自ら海に依存しながら海に無関心でいる日本人」に対し、「海洋国家」日本の国民の生命財産を守る海上保安体制が、あまりにも手薄い現状に警告を発した本だ。

 現在の日本人の快適な生活が大きく海に依存していることに、多くの日本人は日頃意識することなく、しかも無関心のようだ。どうしても「島国」意識が抜けず、関係者以外は「海洋国家」意識をもちにくいのだろうか。
 何といっても「食糧とエネルギー」のほとんどを大きく海外からの輸入に依存しているが、金額ベースでみて約7割が「海上輸送」に依存している。海上運賃は航空運賃よりはるかに安いので数量ベースでみたら、比率はもっと高くなることはいうまでもない。
 通商の舞台となり、富をもたらす存在である海は、また災難をもたらす存在でもある。
 著者は、日本の国土面積が世界61位であるにかかわらず、領海・排他的経済水域(EEZ)の面積は世界第6位、そして海岸線の長さも世界第6位であるが、国土の面積あたりの海岸線延長ではなんと世界一であることを強調している。これだけ長い海岸線を、これだけ広い領海・排他的経済水域を、なんと韓国と同じ人数の海上保安庁職員で守っているというのだから、驚きを超えて、ため息をつきたくなってしまう。

 著者は、専門の中国問題を大きく超えて、日本を取り巻く海にかかわるトピックを具体的に取り上げている。目次を紹介しておこう。

プロローグ 日本を映し出す“鏡”としての海
第1章 “友愛の海”という幻想
第2章 エネルギー争奪戦がもたらした自衛隊与那国島駐屯
第3章 調査捕鯨船団 vs. 環境テロリスト、南氷洋の闘い
第4章 「海賊問題」の本当の脅威とは何か?
第5章 北朝鮮不審船との白熱の攻防
第6章 空母でアジアの海の覇権を狙う中国の野望

 いずれの章においても、非常に行き届いた精力的な取材と、それに基づいた冷静な議論を展開しており、いたずらに世論をヒートアップさせることは目的とはしてない。いま日本の海をめぐる状況がいかなるものであるか、その事実関係を伝えて日本人が自らその問題について考えるための材料を提供してくれているのだ。

 幕末日本の警世家・林子平は、鎖国状態にある日本も海をつうじて全世界とつながっていることを指摘、海防を説いたその主著『海国兵談』は幕府によって発禁処分になり、版木は没収された。
 その後、実際に黒船を目撃した坂本龍馬「海援隊」を結成、同じく土佐藩出身の岩崎弥太郎は海援隊を経て海運業から本格的にビジネスを始め、三菱財閥の創始者となっている。彼らはいち早く「通商国家」としての「海洋国家」ビジョンを抱いた人たちであった。本年度のNHK大河ドラマ『龍馬伝によって、日本が海にむかって開かれた国であるという認識を、あらためて多くの日本人がもつこととなるだろう。
 しかしながら「生きている海と向き合う限り、変化との戦いは海洋国家の宿命である」(P.230)。このように説く「平成の林子平」による本書が黙殺されることなく、警告が一日も早く全国民の共通認識となることを願ってやまない。

 国民の生命財産を守るのが政治の役割であるが、その政治の質を引きあげるのは国民一人一人の意識にあるのだ。


<初出情報>

■bk1書評「「平成の林子平」による警世の書」投稿掲載(2010年2月15日)





<書評への付記>

「シーシェパード」と「北朝鮮の不審船」についてのコメント

 「平成の林子平」というのは、私が書評を書く際に勝手に命名しただけで、別に市民権を得た表現ではない。本書のプロローグ(序章)で、著者の富坂氏自身が幕末の林子平、工藤平助、本田利明といった面々を引き合いに出しているので、使ってみたまでのことだ。
 林子平と『海国兵談』については、高校日本史の教科書には必ず出てくるはずなので、知らない人はいないだろう(・・と思うのだがいかに)。
 
 本書の内容は、直接読んでもらうのが一番だが、いくつか補足情報を書いておきたい。


 第3章 調査捕鯨船団 vs. 環境テロリスト、南氷洋の闘い 

 シーシェパードについてついては、『エコ・テロリズム』(浜野喬士、洋泉社新書y、2009)を手がかりに、また今年も反捕鯨の暴力行動に訴える、という文章をブログに書いている。"テロリスト集団" 「シー・シェパード」 について考えるうええで、彼らの「内在論理」を知ることが何よりも重要だ。
 一方、本書『平成海防論』では、クジラをめぐる日本国内の状況について考えるヒントを与えてくれる。
 まず、沿岸捕鯨の中心地の一つである和歌山県の太地(たいじ)町は、地場産業である古式捕鯨によるクジラ漁の担い手が先細り状況であり、クジラをイルカやシャチとならぶ"観光資源"と位置づける以上、クジラを湾内に追い込む伝統的なクジラ漁は、大量の鮮血が海を染めることになるので、反捕鯨の欧米人だけでなく、日本人からもショッキングなものと捉えられる可能性が大きいので悩ましい、というのが現地の捉え方らしい。私も熊野の太地は一度だけ訪れたことがあるが、世界一のスケールを誇る「太地町立くじらの博物館」は訪れる価値があるものだ。米国東部カナデカ州ニューベッドフォードにある New Bedford Whaling Museum と並んで内容の濃いミュージアムである。
 また、日本人の鯨肉(クジラ肉)への需要が減少傾向にあるという事実も指摘されている。現在では供給過剰で、冷凍倉庫に眠っている在庫が・・・トン。これは調査捕鯨で捕獲するクジラが食肉として民間に供出されるものの、供給が需要を大きく上回る事実を指摘したものだ。
 そしてまた、大規模捕鯨の担い手は、もう民間にはいないという記事も最近読んだ。大規模捕鯨の担い手は、もう民間にはいない-「小型沿岸」への現実路線が迫られる捕鯨外交-。「反捕鯨団体による不買運動などもあり、特に大手企業にとって捕鯨は経営リスクでしかないのが現実」らしい。しかし、太地町の事例でもみたように、沿岸捕鯨も先行きは厳しいと考えるべきなのだろう。
 だとすると、シーシェパード vs. 調査捕鯨船とはいったい何なのだと、ため息をつきたくもなる。つまりいたずらにエキサイトしてみても・・ということだ。
 確かにクジラ肉は旨いが値段が高いことは否定できない。戦後の食糧不足時代に、安価で豊富なタンパク源としてクジラを食べた世代がいなくなったら、クジラ肉は単なる珍味として、クマ肉と同じような扱いとなるのかもしれない。
 

 第5章 北朝鮮不審船との白熱の攻防 について

  2001年12月に発生した「九州南西海域工作船事件」を補足として映像資料(YouTube)を紹介しておこう。映像は百聞に一見に如かず、映像は雄弁である。激しい銃撃戦を手に取るように目撃することができる。

NO-1 実録銃撃戦 北朝鮮工作船を追え!逃がすな!
NO-2 実録銃撃戦 北朝鮮工作船を追え!逃がすな!
NO-3 実録銃撃戦 北朝鮮工作船を追え!逃がすな!

 海上保安庁職員の方々にはこの場を借りて、日頃のご苦労をねぎらい、敬意を表したい。職員の皆さんの努力が必ず報われることを!! そして政権が海上保安体制強化を行うことを説に望む。
 現在、「北朝鮮の不審船」は、海上保安資料館横浜館-Japan Coast Guard Museum YOKOHAMA-に保管展示されているとのことだ。見に行きたい。


 日本は海に囲まれた「島国」であるが、海で全世界とつながっているという「海洋国家」であり「通商国家」である、ということを忘れてはならない。

 「下り坂」社会である日本ではあるが、現在の生活水準を守るためには何が必要なのか、振り返ってよく考えてみる機会があってもいいはずだ。民主党政権が国防問題について方針をまとめるとのことだが、広い意味の安全保障として、「海の守り」についても真剣に考えてもらいたいものである。
                              

P.S. 「実録銃撃戦 北朝鮮工作船を追え!逃がすな!」だが、著作権侵害とのことで映像は削除されている。残念。そのかわり、海上保安庁広報のビデオを掲載しておく(2013年4月24日 記す)

海上保安庁広報 国籍不明不審船 追跡ビデオ




PS 『平成海防論』の文庫版の刊行

2014年1月に副題を「膨張する中国に直面する日本」と改めて文春文庫から文庫版が刊行された。文庫版刊行にあたって著者は新章を執筆している。




「文庫版刊行によせて」は、文藝春秋社の書籍サイトから「立ち読み」できる。

単行本出版から5年、「尖閣国有化」を境に激変する状況について考えることが必要だ。


(2014年1月4日 記す)


(2025年1月24日発売の拙著です 画像をクリック!

(2023年11月25日発売の拙著です 画像をクリック!

(2022年12月23日発売の拙著です 画像をクリック!

(2022年6月24日発売の拙著です 画像をクリック!

(2021年11月19日発売の拙著です 画像をクリック!

(2021年10月22日発売の拙著です 画像をクリック!

 (2020年12月18日発売の拙著です 画像をクリック!

(2020年5月28日発売の拙著です 画像をクリック!

(2019年4月27日発売の拙著です 画像をクリック!

(2017年5月19日発売の拙著です 画像をクリック!

(2012年7月3日発売の拙著です 画像をクリック!


 



ケン・マネジメントのウェブサイトは

ご意見・ご感想・ご質問は  ken@kensatoken.com   にどう
お手数ですが、クリック&ペーストでお願いします。

禁無断転載!







end