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2025年7月19日土曜日

2025年7月20日に投開票される参院選の真の争点は「外国人問題」である!(2025年7月19日)ー『日中友好侵略史』(門田隆将)と『中国を見破る』(楊海英)の2冊は日本国民の必読書

 

今回(2025年7月20日)に投開票が行われる今回の参院選の争点は「減税問題」であるが、それ以上に重要な争点が「外国人問題」だ。 

もちろん、ルールを守って日本社会に溶け込もうとしている外国人はウェルカムだ。なぜなら「日本は日本人のもの」だからだ。そんなの当たり前ではないか! 

だが、ダントツに多い中国人を中心にした「不良外国人問題」は、いま解決の道筋をつけないと大変なことになる。このままだと、日本が日本でなくなってしまう。日本が日本人の国でなくなってしまう。 

「日本乗っ取り」(!)を画策している中国共産党が悪の根源であることは言うまでもない。だが、それ以上に問題なのは、中共がもたらす甘い汁に群がる、「媚中派」という腐った政治屋どもが、中共による「日本乗っ取り」のお先棒をかついでいることだ。 

まずは現実をしっかりと認識することが重要だ。中共による「日本乗っ取り」工作は、「陰謀論」ではない! 

待ってましたとばかりに、あたかも鬼の首を取ったかのように「ロシア発の陰謀論だ~!」と叫ぶヤカラこそ要注意である。 




そのために、ぜひ『日中友好侵略史』(門田隆将、産経新聞出版、2022)と 『中国を見破る』(楊海英、PHP新書、2024) の2冊を日本国民の必読書として、あらためて挙げておきたい。 

ジャーナリストの門田隆将氏については、説明の必要はないだろう。楊海英(よう・かいえい)氏は、南モンゴル(=内モンゴル)出身のモンゴル人で、日本国籍を取得している歴史人類学者である。モンゴル名はオーノス・チョクトン。 

『日中友好侵略史』は、「日中友好」の美名のもとに行われた中国共産党の対日浸透工作と、それをバックアップした公明党と自民党の罪について詳細にレポートしたノンフィクション。 

『中国を見破る』は、日本の敗戦によってモンゴルがソ連と中共によって分断され、中共側の支配下で苦難の歴史を歩むことになった南モンゴルのモンゴル人の体験から導きだされた中国と中国人の本質だ。 

大量に入植してきた漢人たちによって、モンゴル人のアイデンティティである文化と言語まで失われた悔しさと悲しみ。それは、モンゴル人だけでなく、チベット人だけでなく、ウイグル人だけでなく、近未来の日本と日本人そのものである!  

中国共産党による「日本乗っ取り工作」がこのまま進行するととどうなるのか、日本人は自分事として考えなくてはならない。 


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2025年2月25日火曜日

『日本のなかの中国』(中島恵、日経プレミアシリーズ、2024)と、つい先日出版されたばかりの『潤日(ルン リィー)ー 日本へ大量脱出する中国人富裕層を追う』(舛友雄大、東洋経済新報社、2025)を読んで、中国からの「新移民」の実態を知り、その影響について考える

 

 SNSの X(旧twitter)では大々的に取り上げられているのが、インバウンドで大量に押し寄せる中国人たちである。そのあまりにも非文明的で迷惑きわわりない振る舞いに激しい怒りを感じている人も少なくないだろう。 

その一方、あまり取り上げられていないのが、中国から流入がつづく「新移民」である。

 「新移民」は、2000年代以降の現象である。習近平体制になってから社会の閉塞感がつよまるなか、ビザ要件が緩和された日本に移住してくる中国人たちのことだ。1990年代に移住してきた「新華僑」とは異なるカテゴリーに属する人たちだ。 

資産規模からいえば、アリババの創業経営者ジャック・マーに代表される、スーパーリッチな創業経営者たちだけではない。不動産バブルの恩恵にあずかり、資産を売却して日本に不動産を購入する都市住民の中間層たちもまたそうだ。だがかれらだけではない。政治的な自由を求めるリベラル派知識人たちもまたそうだ。

いずれも習近平による「ゼロ・コロナ政策」がもたらした経済社会の閉塞感に嫌気がさしているだけでなく、中国の将来に希望がもてない状況にある。大学が狭き門で、かつ就職機会も限られているため、大学をでても職がない若者たち。 

中国から流入がつづく「新移民」にかんしては、その是非はさておき、実態についてはあまり知られていない。わたしにも個人的な知り合いがいるが、あくまでも大河の一滴というべきで、その全体像をつかんでいるわけではない。 

昨年9月に出版された『日本のなかの日本』(中島恵、日経プレミアシリーズ、2024)と、ついい先日出版されたばかりの『潤日(ルン リィー)  日本へ大量脱出する中国人富裕層を追う』(舛友雄大、東洋経済新報社、2025)を読むと、「新移民」の実態がおぼろげながら見えてくる。 

「潤」(ルン)とは、最近はやりの中国語で、中国を脱出する中国人のことを指している。英語の Run と音がおなじなので、そういう意味が生まれたのだという。 

「潤日」(ルン リィー)として日本に流入していくる「新移民」が増大した結果、すでに日本人も日本語もまったく介在しない中国人だけの生活空間が、リアルだけでなくネットでも成立しているのである。その空間のなかでなにが進行しているのか、外部からは窺いようがない。欧州で拡大中のイスラーム・コミュニティのような状態か。

労働力不足という理由で、経団連など経済団体の後押しを背景にした政治的思惑で中国人の流入が増加しているわけだが、先住者である日本人との軋轢も増大していることは、否定できない事実である。それだけでなく、もともと中国人内部にあったさまざまな対立関係だけでなく、「新移民」と「新華僑」のあいだの軋轢もあるというからややこしい。

さらに今後は、「新移民」の二世たちがビジネスエリートとして、あるいは官僚エリート、そして政治エリートとして、日本の政治経済に大きな影響をあたえるであろうことも、けっして絵空事とは言えない状況になりつつある。 


「アングロ・チャイニーズ」というべきかれらは、居住国の言語だけでなく英語で思考することもできるエリート層だ。東南アジアで例外的なのは、中国人に対してあまり融和的ではないベトナムくらいだろうか。スハルト政権崩壊後に大規模な反華僑暴動が発生したインドネシアでは、華人エリートは「政商」という形で政治家に接近する。

タイのような実質的な華人支配状況が良いか悪いか、その是非は別にしても、そのような状態になってしまうことを回避したいのであれば、量的な「移民制限」は絶対に必要である。人口構成の点からいって、先住民との比率が逆転するような事態が発生すると、なにが起こるかは火を見るより明らかだ。

「帰化」して日本国籍を取得する場合には、巨額な投資など含めた日本社会への「貢献」を求めるのが当然であるだけでなく、日本国家と日本国旗への「忠誠」を求めることも絶対に必要になる。

わたしがそう考えるのは、それが諸外国では当たり前のことだからだ。米国では帰化して米国の市民権を獲得する際には「星条旗への忠誠」が求められる。このセレモニーは全米各地で毎週行われている。


忠誠度に問題が発覚したら、「帰化」の認可の取り消しも行うべきだ。主権国家の国民になるということの意味はきわめて重いのだ。だからこそ、帰化して日本の「新国民」となった人間は、つねに見られていることを意識して生きなくてはならないのである。

もちろん「移民」に対する見解は、その本人にとっても、受け入れる側にとっても、個々人によってさまざまであろう。とはいえ、なによりもまず実態を知り、変化しつつる状況を注視していく必要がある。なにごとも功罪両面があることを認識しておかなくてはならない。

そのためには、事実を知ったうえで議論することが必要である。国籍(=ナショナリティ)と民族性(=エスニシティ)の乖離は、古くて新しい問題なのだ。




『日本のなかの日本』(中島恵、日経プレミアシリーズ、2024)

目 次
プロローグ 日本にいるのに、日本語が下手になる私 
第1章 日本人が知らない、中国人 SNS の世界 
第2章 中国人だけで回す経済ネットワーク
第3章 持ち込まれた中国的論理
第4章 日本に来たい中国人 中国に帰りたい中国人
第5章 多層化していく社会 
エピローグ 日本で暮らし働いた黄さんのささやかな夢 





目 次
プロローグ 
第1章 世界の現象としての潤 run 
第2章 タワマンに住む人々 
第3章 新お受験戦争 
第4章 引退組企業家安住の地 
第5章 独自のエコシステム 
第6章 地方という開拓地(フロンティア) 
第7章 焦燥する中間層 
第8章 リベラル派知識人大集結 
第9章 抗議者、小粉紅、支黒、大外宣 
エピローグ


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(2025年3月10日 項目新設)
(2025年4月24日、10月19日 情報追加)


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2023年1月13日金曜日

書評『「ネオ・チャイナリスク」研究 ― ヘゲモニーなき世界の支配構造』(柯隆、慶應義塾大学出版会、2021)― 中国人エコノミストがみる経済を越えたチャイナリスク

 

『「ネオ・チャイナリスク」研究 ー ヘゲモニーなき世界の支配構造』(柯隆、慶應義塾大学出版会、2021)を読んだ。中国人エコノミストがみる、経済を越えたチャイナリスクにかんする本である。  

柯隆(か・りゅう)氏は、1963年南京生まれ。1988年に大学入学のため来日して以来、日本を拠点に研究活動をつづけているエコノミストである。メディアへの出演も少なくない。 

「ネオ・チャイナリスク」というのは、従来からある中国ビジネス実行上のリスクではない、あらたなリスクが浮上しているからだ。世界が中国を危険視していることから生じるリスクである。これに対して、過剰とも思える反応を示している中国共産党が中国の経済と社会にもたらすリスクである。 

「改革開放」から40年、急激に膨張した中国経済、それにともなって急激に変化した中国社会。社会の変化は外面的なものが可視化されているが、人びとの心の内面の変化もきわめて大きい。 

市場経済化したものの、あくまでも中国共産党の指導下の「社会主義市場経済」であり、共産党による恣意的な介入をともなうものであり、しかも言論の自由はない。これらの点については、あえてここに列挙する必要もないであろう。 

著者は、本書では経済をもっぱら制度面から考察し、1919年の五・四運動からはじまる中国現代史を踏まえた中国の政治経済と社会について分析を行っている。 

わたしは著者とはほぼ同世代だが、生まれ育った環境はまったく異なる。著者の少年時代は毛沢東の時代であり、毛沢東死後の激動の時代を過ごしてきた人だ。それだけに、日本語による著作であるが、中国を視る目は日本人とは異なるものがある。 

毛沢東に対してはきわめて批判的だ。周恩来に対しても同様だ。鄧小平は、あくまでも改革開放にただ乗りした存在だとみなす。

改革を実行したのは趙紫陽であり(それゆえに天安門事件で排除された)、WTO加盟にこぎつけた朱鎔基首相(当時)である。改革を停滞させた胡錦濤に対しても批判的だ。 

習近平氏は1953年生まれの現在69歳。世代的には「文革世代」であり「紅衛兵世代」である(・・ただし、本人は紅衛兵にはなれなかった)。高等教育を受ける機会を奪われた、いちじるしく基本的な教養を欠いている世代である。かれの取り巻きもまた同様だ。

市場経済にかんする理解も高くはなさそうだ。 これに対して、1980年代、とくに1990年代以降に生まれた中国人は情報化時代の世代であり、おなじ中国人とはいえ、まったく異なる存在といっていいのである。

それほど、この40年間の中国社会は激変しているのである。だから、あたらしい世代が指導層につくまで期待できないと著者はいう。それまでは、過去の蓄積を食いつぶしていくことになるのであろう。 

著者とは生まれた場所は異なるが、わたしもTV放送をつうじて毛沢東や、江青女史など五人組の問題を同時代的に知っている世代であり、1972年の「日中国交回復」を小学生としてリアルタイムで体験している。この本を読みながら、あの時代のことを思い出しながら読んでいた。

中国社会の激変ぶりは日本の比ではない。あまりにもブレが大きすぎるのだ。 あまりにも変化しているだけでない。政策のブレが大きすぎる。

日本に活動拠点を置いている著者だが、中国人として、中国には世界から尊敬される存在になってほしいという思いが強いのだろう。だからこそ、現状の悪化する情勢に対しては批判的にならざるを得ないのであろう。 

著者の本を読むのは初めてだが、短文を並べていくような文体には、なかなか慣れないものを感じた。日本語は著者の母語ではないからだろうが、こなれた日本語ではなく、なんだか中国語を日本語化したものを読んでいるような感じだった。 

とはいえ、ところどころ漏らされる著者の感想が面白い。おなじ漢字表現をつかっていても日中でニュアンスが異なること、「理」にこだわる日本人と「情」で動く中国人など、日中双方を熟知している著者ならではの面白い指摘がある。 




目 次
序章 中国の台頭と「ネオ・チャイナリスク」の浮上
第Ⅰ部 「チャイナリスク」の再定義
 第1章 変化する「チャイナリスク」の意味
 第2章 リスクを生み出す既存制度の脆弱性
第Ⅱ部 新しいチャイナリスクの諸相
 第3章 チャイナリスクの制度分析 
 第4章 韜光養晦から「戦狼」外交への展開 
 第5章 経済自由化と国家資本主義 ― 国有企業戦略の光と影 
 第6章 IT・先端技術大国化への道 
第Ⅲ部 取り残される旧態部分 
 第7章 二極化で置き去りにされる階層 
 第8章 自由なきところに文化は育たず 
 第9章 「改革すべきでない改革」とは何か 
 第10章 「赤い帝国」の興亡
終章 中国民主化への道程とネオ・チャイナリスクの行方 
あとがき 
参考文献

著者プロフィール
柯隆(か・りゅう)
1963年、中国・南京市生まれ。1988年来日、愛知大学法経学部入学。1992年、同大学卒業。1994年、名古屋大学大学院修士課程修了(経済学修士号取得)、長銀総研入所。1998年、富士通総研経済研究所へ移籍。2006年より同研究所主席研究員。2018年、東京財団政策研究所へ移籍、現在、同研究所主席研究員。静岡県立大学グローバル地域センター特任教授、多摩大学大学院客員教授、国際経済交流財団(JEF)Japan Spotlight 編集委員を兼務。この間、財務省関税外国為替等審議会委員、財務政策総合研究所中国研究会委員、JETROアジア経済研究所業績評価委員、慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所客員研究員、広島経済大学特別客員教授等を歴任。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもの)


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2016年8月6日土曜日

書評『ルポ ニッポン絶望工場』(出井康博、講談社+α新書、2016)― 日本人が見て見ぬふりをしようとしている外国人労働の実態



 『ルポ ニッポン絶望工場』(出井康博、講談社+α新書、2016)は今月の新刊。帯に書いてあるように「新聞・TVが報じない「現代の奴隷労働」をフィールドワークによる徹底的な取材で描いたものだ。

 「ブラックバイト」というコトバと実態はすでに日本人の多くが知るところになっており、マスコミでもネットでもやり玉に挙がるようになっているが、コンビニ弁当工場、新聞配達、宅配便仕分け、農業といった人手不足が深刻な現場における外国人労働者の実態については、あまり取り上げられることはない。

新聞やTV報道で取り上げられないのは理由がある。それは日本独自の制度である新聞配達(=宅配)が、いまや外国人「留学生」によって担われているからだ。いわゆる「奨学生」という制度である。自分の足下の話だけに、新聞社はもとより系列にあるTV局も積極的に取り上げないのだろうというのが著者の見解だ。

新聞配達は、夕刊制度のある都市部では早朝と夕方の2回の重労働だが、それでもまじめに勉強したい「留学生」は恵まれているという。夜勤に依存しなくて済むからだ。新聞配達以外では、夜勤のウェイトが高い。「留学生」は昼間は勉強というのがタテマエだからだ。

この本を読む必要があるのは、外国人労働者の多くを占めていた中国人が減少し、いまではベトナム人がそれにとって代わっているという実態を知ることにある。たしかに最近ベトナム人が増えているな、と感じているところだったので、本書の内容は大いに納得できるものだ。

その意味では、カバーの写真として使用されている写真はややミスリーディングだ。ホタテ加工場で働く中国人労働者は、日本人がイメージする外国人労働者なのだが、主役はいまでは中国人ではない。

2008年のリーマンショックで仕事が減少、さらに2011年の「3・11」の大地震と原発事故で中国人ワーカーの多くが帰国している。さらに、「円安」状況がつづくなか、日本円での給料支給では出身国の通貨に換算すると手取りが減ってしまう。日本で働くことは、相対的に魅力がなくなっているのだ。

現在の外国人労働者の中心はベトナム人である。経済発展に乗り遅れたベトナムから日本を目指す者は多い。その中心は「実習生」よりも「留学生」が多い。といっても、勉学が主目的というよりも、労働が目的来日する者が多い。ブローカーへの支払いのため、ともに多額の借金を追っている。

 「実習生」には3年という期限があり再入国できないので、失踪して不法就労する者が少なくないこと、さらには犯罪者予備軍になっていることなど、日本社会にとっては大きな問題だ。

これは「留学生」についても同様だ。 問題は、「実習生」や「留学生」という、タテマエの制度とは乖離した実態と、官僚機構によるピンハネ構造にある。「実習生」や「留学生」をカッコ書きで書いてきたのは、実態は実習生でも留学生でもないからだ。労働力不足だから外国人労働を導入するといえばいいものを、美辞麗句で糊塗するから問題が発生するのだ。まさに「裸の王様」である。

たとえ人手不足に苦しむ日本の雇用主がキチンとした処遇をしたとしても、送り出し国と受け入れ国(=日本)の双方で官僚機構がサヤを抜く構造になっているので、外国人労働者の手取りは極端に低い。手取りが少ないため、来日するためにした借金が返済できないのである。それは人権問題というよりも、端的にいってカネの問題であると著者は指摘している。

せっかくあこがれて日本に来たのに、実態とのギャップがあまりにも大きすぎるために、かえって日本が嫌いになって帰国している外国人労働者たちも少なくない。まことにもって残念なことであり、日本にとってはきわめて大きな損失だ。

現在は世界中で外国人労働者の奪い合い状況となっている。それは高度人材だけではない。製造現場や介護など単純労働の現場では慢性的に労働力不足が続いている。日本の魅力がかつてに比べて大幅に減少している結果、そう遠くない将来には外国人労働者が集まらなくなる事態も予想されるのだ。これはじつに恐るべきことだ。日本人は認識を変えなくてはならない。

 「働き方改革」を政策課題として担当大臣まで設定する現政権だが、外国人労働についても考慮に入れなければならないのではないか? 労働問題は、日本人の正規と非正規だけではないのだ。外国人労働者がいなかれば社会全体がうまく回らない状況になっている状況を直視しなくてはならない。

 世の中の実態を知り、考えるために読むべき本である。


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目 次

はじめに-復讐される日本
第1章 ベトナム人留学生という "現代の奴隷"
第2章 新聞・テレビが決して報じない「ブラック国家・日本」
第3章 日本への出稼ぎをやめた中国人
第4章 外国人介護士の受け入れが失敗した理由
第5章 日本を見捨てる日系ブラジル人
第6章 犯罪集団化する「奴隷」たちの逆襲
おわりに-英国のEU脱退と日本の移民問題

著者プロフィール

出井康博(いでい・やすひろ)
1965年、岡山県に生まれる。ジャーナリスト。早稲田大学政治経済学部卒業。英字紙「ニッケイ・ウイークリー」記者、米国黒人問題専門のシンクタンク「政治経済研究ジョイント・センター」(ワシントンDC)客員研究員を経て、フリー。 著書には『松下政経塾とは何か』(新潮新書)、『長寿大国の虚構 外国人介護士の現場を追う』(新潮社)、『黒人に最も愛され、FBIに最も恐れられた日本人』(講談社+α文庫)などがある。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもの)


<関連サイト>

もはや外国人の「ブラック労働」なしでは成り立たない新聞配達の過酷な現場 「奨学金留学制度」の功罪(出井康博、現代ビジネス、2016年8月26日)

外国人労働者が絶望する「ニッポンのブラック工場」の実態 安すぎる給料、過酷な労働条件…(出井康博、現代ビジネス、2016年8月25日)


(2016年8月27日 項目新設)


<ブログ内関連記事>

書評 『中国貧困絶望工場-「世界の工場」のカラクリ-』(アレクサンドラ・ハーニー、漆嶋 稔訳、日経BP社、2008)-中国がなぜ「世界の工場」となったか、そして今後どうなっていくかのヒントを得ることができる本

書評 『中国絶望工場の若者たち-「ポスト女工哀史」世代の夢と現実-』(福島香織、PHP研究所、2013)-「第二代農民工」の実態に迫るルポと考察

書評 『新・通訳捜査官-実録 北京語刑事 vs. 中国人犯罪者8年闘争-』(坂東忠信、経済界新書、2012)-学者や研究者、エリートたちが語る中国人とはかなり異なる「素の中国人」像

『ストロベリー・ロード 上下』(石川 好、早川書店、1988)を初めて読んでみた
・・外国人労働者としての日本人

書評 『仁義なき宅配-ヤマト vs 佐川 vs 日本郵便 vs アマゾン-』(小学館、2015)-宅配便の「送料無料」は持続可能なビジネスモデルか?

『移住・移民の世界地図』(ラッセル・キング、竹沢尚一郎・稲葉奈々子・高畑幸共訳、丸善出版、2011)で、グローバルな「人口移動」を空間的に把握する


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