「アタマの引き出し」は「雑学」ときわめて近い・・日本マクドナルド創業者・藤田田(ふじた・でん)に学ぶものとは?

◆「アタマの引き出し」つくりは "掛け算" だ : 「引き出し」 = Σ 「仕事」 × 「遊び」
◆酒は飲んでも飲まれるな! 本は読んでも読まれるな!◆ 
◆一に体験、二に読書、その体験を書いてみる、しゃべってみる!◆
◆「好きこそものの上手なれ!」◆

<旅先や出張先で本を読む。人を読む、モノを読む、自然を読む>
トについてのブログ
●「内向きバンザイ!」-「この国」日本こそ、もっとよく知ろう!●

■■ 「むかし富士山八号目の山小屋で働いていた」全5回 ■■
 総目次はここをクリック!
■■ 「成田山新勝寺 断食参籠(さんろう)修行(三泊四日)体験記 」全7回 ■■ 
 総目次はここをクリック!
■■ 「庄内平野と出羽三山への旅」 全12回+α - 「山伏修行体験塾」(二泊三日)を中心に ■■
 総目次はここをクリック!


「個」と「組織」のよい関係が元気をつくる!

「個」と「組織」のよい関係が元気をつくる!
ビジネス寄りでマネジメント関連の記事はこちら。その他の活動報告も。最新投稿は画像をクリック!



ご意見・ご感想・ご質問 ken@kensatoken.com にどうぞ。
お手数ですが、コピー&ペーストでお願いします。

© 2009~2026 禁無断転載!



ラベル 米国企業 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 米国企業 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2024年4月10日水曜日

『日米ビジネス30年史』(植田統、光文社、2019)で「バブル崩壊後」の日本企業の栄枯盛衰を整理する。みずからの立ち位置を知るために、ビジネスにおいても歴史的思考が重要だ!

 

『日米ビジネス30年史』(植田統、光文社、2019)でバブル崩壊後の日本企業の栄枯盛衰を整理する。

これまた積ん読のままだった『日米ビジネス30年史』(植田統、光文社、2019)という本も読む。  

こちらは、1980年代のバブル時代を「前史」として、その後の1990年代から2010年代までの「日米逆転」の30年を、金融の世界で生き抜いてきた国際ビジネスマンが振り返ったものだ。 

ファクトベースで淡々とした記述がつづく本だが、バブル時代を含めた40年は、わたし自身の「自分史」と重なるので、いろいろ思うこともある。 

30年を一世代(ジェネレーション)と考えれば、1990年代以降の30年は、なんといったらいいのか、「自分史」においては、ひたすら問題処理にあけくれた日々のような気がしてくる。目を自分から他に転じても、大企業の不祥事は目に余るものがある。 

それはさておき、「30年前のリアルタイムの事象」など、ほとんど忘れていることも驚きである。そんな企業もあったなあ、と。そんな事件もあったなあ、と。 

つまり、『逆・タイムマシン経営論』で抱いた感想とおなじである。きわめて多くの企業が、「同時代性の罠」にはまって滅びていったのである。しかもライバルはいまや米国企業だけではない。テーマの性格上、記述はないが中国企業の台頭というあらたな事象がある。 




ビジネス界の栄枯盛衰は、ある意味では「愚行の歴史」でもある。いまが絶頂期の企業もまた、滅びていくのであろう。盛者必衰である。ビジネスにおいても、歴史的思考が重要なのだ。 

たんなる「逆張り」では成功する保証はないが、それでも「同時代性の罠」にはまることなく、つねに本質を考え続け、適切なタイミングで適切な行動を行うことが重要なのだと認識する。 

なぜなら、この30年間を生き延びてきた企業、あらたな芽を育ててきた企業もあるのだ。雑音に耳を貸すことなく、わが道をゆくという気概が大事なのだ。 

とはいえ、言うは易く行うは難し、ではあるが・・・。 


画像をクリック!



目 次
序章 マクロ的にみる日米ビジネスの30年 
第1章 80年代 ― Japan as No.1 とアメリカの変革 
第2章 90年代 ― バブル崩壊から抜け出せない日本経済と IT化、グローバル化するアメリカ経済 
第3章 00年代 ― 20世紀モデルで立ち止まる日本経済と21世紀型への変革を遂げるアメリカ経済 
第4章 10年代 ― 20世紀モデルから抜け出せない日本企業と IT化で疾走するアメリカ企業
第5章 日米ビジネス30年史から見えてきたもの
おわりに
参考文献

著者プロフィール
植田統(うえだ・おさむ)
1957年生まれ。弁護士、税理士、国際経営コンサルタント、名古屋商科大学ビジネススクールMBAコース教授。東京大学法学部を卒業し東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行。ダートマス大学エイモスタックスクールMBA取得。その後、外資系コンサルティング会社ブーズ・アレン・アンド・ハミルトンを経て外資系データベース会社レクシスネクシス・ジャパン代表取締役社長。かたわら大学ロースクール夜間コースに通い司法試験合格。外資系企業再生コンサルティング会社アリックスパートナーズでJAL、ライブドアの再生に携わる。2010年弁護士開業。2014年独立し青山東京法律事務所を開く。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもの)



<ブログ内関連記事>





(2025年1月24日発売の拙著です 画像をクリック!

(2023年11月25日発売の拙著です 画像をクリック!

(2022年12月23日発売の拙著です 画像をクリック!

(2022年6月24日発売の拙著です 画像をクリック!

(2021年11月19日発売の拙著です 画像をクリック!

(2021年10月22日発売の拙著です 画像をクリック!

 (2020年12月18日発売の拙著です 画像をクリック!

(2020年5月28日発売の拙著です 画像をクリック!

(2019年4月27日発売の拙著です 画像をクリック!

(2017年5月19日発売の拙著です 画像をクリック!

(2012年7月3日発売の拙著です 画像をクリック!


 



ケン・マネジメントのウェブサイトは

ご意見・ご感想・ご質問は  ken@kensatoken.com   にどう
お手数ですが、クリック&ペーストでお願いします。

禁無断転載!







end

2022年2月7日月曜日

書評『AI監獄ウイグル』(ジェフリー・ケイン、濱野大道訳、新潮社、2022)-新疆ウイグルで進行中の「AI監獄状況」はわたしたち自身の近未来の現実か?

 (カバーに描かれているのは監視装置「パノプティコン」)


『AI監獄ウイグル』(ジェフリー・ケイン、濱野大道訳、新潮社、2022)を読了した。新疆ウイグルで進行中の「AI監獄状態」は、わたしたち自身の「近未来の現実」ではないか?  

著者は、イスタンブール在住の米国人ジャーナリストでテックライター。アジアと中東で豊富な取材経験をもつ。トルコに逃れたウイグル人の取材をつうじて、現地で進行中の状況を描き出す。 


原題は The Perfect Police State: An Undercover Odyssey into China's Terrifying Surveillance Dystopia of the Future, 2021 日本語訳すれば『完全な警察国家:中国の驚愕すべき監視ディストピア未来への極秘調査行』となる)


中国の新疆ウイグル地区で進行中の「ディストピア状況」は、顔認証と音声認証、DNA採取、移動・購入履歴ハッキング、密告アプリ、そして「強制収容所」における思想改造にまで進んでいる。21世紀の「ジェノサイド」とは、まさにこの「状況」のことだ。

しかも、AI化によって監視装置である「パノプティコン」(Panopticon)には生身の身体をもった監視員すら存在しない技術的には人間が介在しない、AIが判断をくだす状況が可能となっているのだ。




ウイグルの「状況」を時系列で見ていくと、「AI監獄化」の進行はが、ほとんどこの数年間の出来事であったことに驚くだけではない。「状況」はすでにウイグルだけに限定された問題ではなく、中国を中心に全世界に拡散しつつあるのだ。

著者が指摘するように、もはや「もし○○になたら?」という問いはすでに意味をなさない。いま必要なのは、「○○にどう対応するか?」という問いである。 

なぜなら、中国の「監視テクノロジー」関連企業は、米国の関連企業との密接な関係のもと、ウイグルを実験場として技術を進化させてきたのであり、技術そのものにはイデオロギー性など存在しないからだ。 

技術は、それをどう使うかによって、「善」にも「悪」にもなりうる諸刃の剣である。メリットとデメリットはコインの裏表、背中合わせの存在だ。国民をコントロールしたいという点においては、中国も米国も違いはない。ロシアやイランなどの強権国家は言うまでもない。この日本もまた例外ではない。しょせん程度問題に過ぎないのだ。

技術の進歩はもはや止めようがない。ウイグルを「実験場」にした中国が、技術戯実の進歩を加速させたに過ぎない。「倫理」(エシックス)しか「制御」の手段はないのだが・・・ 

著者自身は、「○○にどう対応するか?」という問いには答えていない。この点については、わたしたち一人一人が自分で考えていくしかないのだろう。

いずれにせよ、ウイグルでの「AI監獄化」が、わずか5年程度で進行したという厳然たる事実は、アタマに入れておかねばならないのである。 


画像をクリック!


目 次 
注記 調査方法について、ウイグル族と漢族の名前について 
(年表)中国政府のウイグル政策/米中テクノロジー企業の動き/メイセム(ウイグル人女性・仮名)の日常
(地図)中国と新疆ウイグル自治区、そしてユーラシア
プロローグ その暗黒郷を "状況" と呼ぶ
第1章 中国の新たな征服地
第2章 国全体を監視装置に
第3章 ウイグル出身の賢い少女
第4章 中国テック企業の台頭
第5章 ディープ・ニューラル・ネットワーク
第6章 「中国を倒せ!」「共産党を倒せ!」
第7章 習近平主席の “非対称” の戦略
第8章 対テロ戦争のための諜報員
第9章 「政府はわたしたちを信用していない」
第10章 AIと監視装置の融合
第11章 このうえなく親切なガーさん
第12章 すべてを見通す眼
第13章 収監、強制収容所へ
第14章 強制収容者たちの日常
第15章 ビッグ・ブレイン
第16章 ここで死ぬかもしれない
第17章 心の牢獄
第18章 新しい冷戦
第19章 大いなる断絶
第20章 安全な場所など存在しない
エピローグ パノプティコンを止めろ
謝辞

 

著者プロフィール
ケイン,ジェフリー(Cain, Geoffrey)
アメリカ人の調査報道ジャーナスリト/テックライター。アジアと中東地域を取材し、エコノミスト誌、タイム誌、ウォール・ストリート・ジャーナル紙など多数の雑誌・新聞に寄稿。2020年発表のデビュー作 SAMSUNG Rising: The Inside Story of the South Korean Giant That Set Out to Beat Apple and Conquer Tech(『サムスンの台頭』(未訳))はフィナンシャル・タイムズ紙とマッキンゼー社が主催するビジネス本大賞候補に選ばれた。現在はトルコ・イスタンブールに在住
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
 

訳者プロフィール
濱野大道(はまの・ひろみち) 
翻訳家。ロンドン大学・東洋アフリカ学院(SOAS)卒業、同大学院修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

 



<ブログ内関連記事>










(2022年3月18日 情報追加)


(2025年1月24日発売の拙著です 画像をクリック!

(2023年11月25日発売の拙著です 画像をクリック!

(2022年12月23日発売の拙著です 画像をクリック!

(2022年6月24日発売の拙著です 画像をクリック!

(2021年11月19日発売の拙著です 画像をクリック!

(2021年10月22日発売の拙著です 画像をクリック!

 (2020年12月18日発売の拙著です 画像をクリック!

(2020年5月28日発売の拙著です 画像をクリック!

(2019年4月27日発売の拙著です 画像をクリック!

(2017年5月19日発売の拙著です 画像をクリック!

(2012年7月3日発売の拙著です 画像をクリック!


 



ケン・マネジメントのウェブサイトは

ご意見・ご感想・ご質問は  ken@kensatoken.com   にどう
お手数ですが、クリック&ペーストでお願いします。

禁無断転載!







end