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2025年1月22日水曜日

新刊『エマソン 自分を信じる言葉』(佐藤けんいち編訳、ディスカヴァー・トゥエンティワン、2024)の「サンプル」が到着!(2025年1月22日)

 


どうしても年末年始をはさむと、スケジュールがタイトになるのは仕方ない。 




なんといっても「紙の本」の手触りがいい。個人的には、紙の本が好きだな。 

発売は、あさっての1月24日。もうあとわずかでリアル書店の店頭に並びます。 もちろん、amazon をはじめとしたネット書店でも購入可能です。電子書籍も同時に発売! 

よろしくお願いします! 

 
目 次
はじめに なぜいまエマソンか? 
Ⅰ 自分を信じよ!―『自己信頼』の神髄 
Ⅱ 人間には無限の可能性がある 
Ⅲ 「いまこの瞬間」を生きよ 
Ⅳ 「目に見えないもの」を意識せよ 
Ⅴ 「自然法則」はすべてにはたらいている 
Ⅵ  人生とはパワーの探究だ 
Ⅶ  人生で成功するために心がけるべきこと 
Ⅷ あたえられた才能をつかって突き進め 
Ⅸ 魂がふれあう人間関係
Ⅹ 学びとアウトプット
特別付録1、2 
ラルフ・ウォルドー・エマソン年譜
エマソンと同時代の人物たち
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2024年5月1日水曜日

書評『アメリカは自己啓発本でできている ― ベストセラーからひもとく』(尾崎俊介、平凡社、2024)― 自己啓発書で読むアメリカと日本の大衆文化

 


著者は、「自己啓発書」という分野に目覚め、その分野を主たる研究テーマにして10年というアメリカ文学の研究者。きわめて奇特な人である。

わたしも著者が執筆した学術論文(!)には、『超訳アンドリュー・カーネギー 大富豪の知恵』『フランクリン 人生を切り拓く言葉』を製作した際には、お世話になっている。 

本書は、そんな著者が一般読者向けに書いた、軽いエッセイ風の読み物である。

自己啓発書好きな人よりも、自己啓発書なんてと思っている人向けの内容だ。とはいえ、著者自身のテイストが全面的に反映している内容なので、違和感を感じる箇所もないわけではない。 



■自己啓発書はアメリカの大衆文化であり、日本の大衆文化でもある

自己啓発書は、まさにアメリカのポピュラー・カルチャー(=大衆文化)そのものだ。そして、日本の大衆文化でもある

自己啓発書が盛んに出版され読まれているのは、アメリカと日本くらいだと著者はいうが、その意味でも日米はよく似た面をもっているといってよい。 

著者は、自己啓発書を大きく分けて2つに分類している。「自助努力系」と「引き寄せ系」である。 

前者の「自助努力系」は、フランクリンの『自伝』以来の正統派の自己啓発書で、アンドリュー・カーネギーの『自伝』もまたそのカテゴリーに分類される。そして、この分野での現時点での集大成とも言うべき存在がコヴィー博士の『7つの習慣』である。 

こちらのカテゴリーは、わたしとしても大いに読むことを薦めたい。人事管理の世界でいう「自己啓発」は、この意味に近い。 

ところが、20世紀になってからの主流は「引き寄せ系」である。これは「スピリチュアル系」とかなりの程度かぶるのだが、「はあ?」という感じのものやトンデモ本も含めてじつに多種多様だ。

「引き寄せ」現象そのものまで否定するつもりはない。というのも、自分自身が経験しているからだ。とはいえ、この手の内容は、まあ話半分で聞き流しておく分には無害というべきかもしもしれない。 

先にもみたように、狭義の自己啓発書はアメリカ生まれの大衆文化というべきだが、日本で受け入れられたのは、もともと日本文化にその素地があるからだろう。

『学問のすすめ』や『自助論』といった形で、明治時代という激動期からその歴史が始まる。 本書でもスポーツ系の自己啓発書として元テニスプレイヤー松岡修造の「日めくり」が取り上げられているが、前近代からの修行や修養の歴史をもつ日本ならではといえるかもしれない。

著者はまったく言及していないが、わたしは「修養書」とされてきた『言志四録』もまた、広義の自己啓発書ととらえて問題ないと考えている。自己修養とスピリチュアルが交差する地点に成立したものだ。



■夢を実現するために「引き寄せ」てしまう力

著者は「あとがきに代えて」で玉川学園の創始者である小原國芳のことを取り上げ、教育者として理想の学園建設という大きな夢を実現させた人物であり、小中学校を玉川学園で過ごした著者はその感化を受けていると述べている。 

なるほど、そういうことか、と。夢を実現するためにさまざまな人を引き寄せてしまう力、それは情熱のもつ力といってもいい。そんな人と直接身近で全人的に接したことがあればこそ、なのだろう。 

一般向け読み物としての性格のためか、「~であろう」という推論にもとづく記述が多いのが気になるものがある。また、スウェーデンボルグがフランクリンに影響を与えている、そんな誤解を与えかねない記述が気にはなる。フランクリンは、むしろフリーメーソン系の自己修養型である。

とはいえ、自己啓発書というカテゴリーが好きな人も、批判的な人も読むとなにかしら得るものがあるのではないだろうか。

少なくとも「教義の自己啓発書」について研究してきた著者の貢献は、少なからぬものがあるといっていいだろう。 


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目 次
はじめに 
1 自己啓発思想の誕生 ― ベンジャミン・フランクリン『自伝』 
2 引き寄せ系自己啓発本の誕生 
3 ポジティブであること 
4 「お金持ちになろう!」アメリカの成功哲学 
5 年長者が人生を説く父から息子への手紙 
6 日めくり式自己啓発本 
7 スポーツ界の自己啓発本 
8 自己啓発本界のトホホな面々 
小原國芳先生のこと ー あとがきに代えて 
年表 
アメリカ・日本の自己啓発本 
参考/引用文献

著者プロフィール
尾崎俊介(おざき・しゅんすけ)
1963年、神奈川県生まれ。愛知教育大学教授。専門はアメリカ文学・アメリカ文化。著書に『ハーレクイン・ロマンス ― 恋愛小説から読むアメリカ』(平凡社新書)、『S先生のこと』(新宿書房、第61回日本エッセイスト・クラブ賞)などがある。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものに加筆)



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2024年3月30日土曜日

いよいよ新年度で新学期。おお、 『超訳 自省録 エッセンシャル版』と『言志四録 心を磨く言葉』の2冊が「定番書」に認定か!

 

「成長したい、頑張りたいあなたに。」というコピーのついたパネル。 出版社のディスカヴァー・トゥエンティワンによるものだ。 喜久屋書店にて発見。

「圧倒的に売れていて読みやすい 定番書」に拙著が2冊も入っているではないか!

  『超訳 自省録 エッセンシャル版』『言志四録 心を磨く言葉』の2冊。5冊中の2冊が並んでいる。しかも、パネルをはさんで書籍も平積み! 




「成長したい、頑張りたいあなた」は、20歳だけの若者だけが対象ではないだろう。

その上には小さな文字で「新しい職場、新しい上司・部下、新しいプロジェクト」と書いてある。 

ビジネス書として、リーダシップ関連の自己啓発書として、読んでほしいものだ。もちろん、あなたが何歳であるかにかかわらず。 
  

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2023年12月24日日曜日

書評『何度でもリセット ー 元コンサル僧侶が教える 「会社軸」から「自分軸」へ転換する マインドセット』(安永雄彦、ディスカヴァー・トゥエンティワン、2023)ー 異色のキャリアをもつ変革リーダーによる自己啓発書

 


異色のキャリアをもつ変革リーダーによる自己啓発書だ。出版から即 amazon では「ベストセラー1位」である。 

著者の安永氏(・・安永師というべきかな)は、銀行員から「キャリアチェンジ」して、転職コンサルタントに転身し、その後エグゼグティブ・サーチ会社の経営者を経て、築地本願寺の改革に携わり、現在は京都の西本願寺の代表役員として本寺改革に従事されている方。 

浄土真宗の僧籍を取得したのは経営者時代で、通信教育を受講されたとのこと。お寺の出身ではない異色の僧侶であり、しかも組織変革リーダーとしてのキャリアは一貫している。 

じつは安永氏には、仏教界に転身する前のエグゼクティブ・サーチ時代に、個人的にお世話になっている。最終的にわたしが転職ではなく、独立を決意したのは、安永氏が背中を押してくれたからだ。 

その安永氏が、その後は築地本願寺の改革で実績をあげて、各種メディアで取り上げられていることは、ビジネスパーソンなら知っている人も少なくないだろう。 

ところが、ご縁をいただいた当時は、まさか、その後そんなキャリアチェンジをされるとは知るよしもなかった。しかも、拙著『言志四録 心を磨く言葉』につづいて、この12月におなじ出版社から新刊を出版されることを知った。それが本書『何度でもリセット』である。 

なんという「奇縁」であることか! しかも、京都府出身のわたしのほうは母方の祖母が西本願寺の「門徒」であり、父方の祖父が徳島で浄土宗のお寺にいたことこともあり、「凡夫」(ぼんぷ)として、浄土系仏教にはそれなりに通じている。その意味では「仏縁」というべきかもしれない。 

とはいえ、本書は仏教どころか、浄土真宗がらみの説法は、ほとんどないので心配無用だ。あくまでも仕事がアイデンティティにならざるをえない現代人のための人生論であり、キャリア論である。いや、それこそ現代人のための「法話」というべきか。 

「失敗・逆境・恐れこそ第二・第三のキャリアチャンス」と帯にある。まさにそのとおりだなと、数度にわたる自分自身の「リセット人生」を省みても実感する。 キャリアを「リセット」すると、それにともなって人間関係も「リセット」される。古い人脈が甦ることもある。

会社員として、このまま組織のままにとどまっていていいのか、そんな思いを抱いている人にすすめたい本だ。きっと一歩踏み出すため、背中を押してくれることだろう。 「リセット」は、けっして悪いことではない。

「キャリアチェンジ」というものは、一歩踏み出してしまえば、なんとかなるものだ。もちろん、それが山あり谷ありの、たとえ楽な道ではないにしても。 


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目 次 
はじめに 
第1章 仕事で自分をなくしていませんか? 
第2章 会社軸から自分軸を取り戻したイギリス時代 
第3章 「自分の軸」を見つける 
第4章 「自分の軸」を活かす 
第5章 「自分の軸」を守る 
第6章 失敗や逆境に負けない自分になる 
第7章 あるがままに「凡夫」として生きる 
おわりに 


著者プロフィール
安永雄彦(やすなが・ゆうひこ)
1954年東京生まれ、開成高校、慶応義塾大学経済学部卒業、ケンブリッジ大学大学院博士研究課程修了(経営学専攻)、三和銀行(現三菱UFJ銀行)、米系大手人材コンサルティング会社ラッセル・レイノルズ社を経て、経営幹部人材の人材サーチコンサルティング会社島本パートナーズ社長(現会長)。 2005年に得度し浄土真宗本願寺派僧侶となる。2015年7月より築地本願寺代表役員宗(しゅう)務(む)長(ちょう)として僧侶組織のトップとして法務に従事するとともに、寺院の運営管理や首都圏での個人を対象にした新しいかたちの伝道活動に従事し伝統寺院の改革を主導。2022年8月より京都の浄土真宗本願寺派本山である西本願寺の代表役員執行(しゅぎょう)長(ちょう)として本山の改革に従事中。グロービス経営大学院大学専任教授。経済同友会会員。元武蔵野大学学外理事(現顧問)。龍谷大学理事。 著書に、『日本型プロフェッショナルの条件』(ダイヤモンド社)、『築地本願寺の経営学』(東洋経済新報社)。 (出版社サイトより)


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