「アタマの引き出し」は「雑学」ときわめて近い・・日本マクドナルド創業者・藤田田(ふじた・でん)に学ぶものとは?

◆「アタマの引き出し」つくりは "掛け算" だ : 「引き出し」 = Σ 「仕事」 × 「遊び」
◆酒は飲んでも飲まれるな! 本は読んでも読まれるな!◆ 
◆一に体験、二に読書、その体験を書いてみる、しゃべってみる!◆
◆「好きこそものの上手なれ!」◆

<旅先や出張先で本を読む。人を読む、モノを読む、自然を読む>
トについてのブログ
●「内向きバンザイ!」-「この国」日本こそ、もっとよく知ろう!●

■■ 「むかし富士山八号目の山小屋で働いていた」全5回 ■■
 総目次はここをクリック!
■■ 「成田山新勝寺 断食参籠(さんろう)修行(三泊四日)体験記 」全7回 ■■ 
 総目次はここをクリック!
■■ 「庄内平野と出羽三山への旅」 全12回+α - 「山伏修行体験塾」(二泊三日)を中心に ■■
 総目次はここをクリック!


「個」と「組織」のよい関係が元気をつくる!

「個」と「組織」のよい関係が元気をつくる!
ビジネス寄りでマネジメント関連の記事はこちら。その他の活動報告も。最新投稿は画像をクリック!



ご意見・ご感想・ご質問 ken@kensatoken.com にどうぞ。
お手数ですが、コピー&ペーストでお願いします。

© 2009~2026 禁無断転載!



ラベル イラン の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル イラン の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2026年2月23日月曜日

イランで生まれたミトラ神が西へ東へ。ミトラス教と弥勒菩薩に共通点あり!?

 

弥勒菩薩といえば、日本では広隆寺の半跏思惟像で有名だ。朝鮮の仏師による作品とされている。

弥勒菩薩は、大乗仏教において56億7千万年後(!)に出現する「未来仏」と位置づけられている。 

「救世主」としての性格をもたされた弥勒菩薩は、チベット各地でさかんに大仏サイズの仏像として建造されている。北京のチベット仏教寺院である雍和宮(ようわきゅう)には、写真に収めるのがきわめて困難なほど巨大な木彫りの弥勒菩薩像が鎮座している。


雍和宮の弥勒菩薩像 Wikipediaより


さらに東方の中国では、救世主待望から社会変革をもたらす宗教として民衆信仰化し、「白蓮教徒の乱」など王朝交替の原因をつくってきた。 

日本では「ミロク信仰」という形で、「ミロクの世」を待望する日本型ユートピア思想として一般民衆のあいだに浸透してきた。「ミロク船」の民間信仰は沖縄だけでなく、『利根川図志』にも記載があるように黒潮文化圏の房総半島にもある。 



■弥勒菩薩はイラン起源?

そんな弥勒菩薩だが、古代ヨーロッパに拡がった「ミトラス教」とは、見えない糸でつながっている存在だという説がある。

ミトラ神はペルシア生まれの太陽神西は地中海東岸に拡がってミトラス教を生み出し、東はインドに拡がって弥勒菩薩を生み出したという説だ。 

もちろん、確たる証拠があるわけではなく、弥勒菩薩=ミトラ神でもない。だが、両者に「救世主」という側面での共通性があることは否定できない。 

そんなワクワクするような面白いテーマに、知的好奇心のかたまりのような自分に関心がないわけがないのだが、喫緊のテーマではないのでアタマの片隅においたまま、長いあいだほったらかしにしていた。 



(大英博物館所蔵の「雄牛を屠るミトラス」 Wikipediaより)


先日、森羅万象について語り合う同好の士の松下氏のFBに、『異教のローマ  ―  ミトラス教とその時代』(井上文則、講談社選書メチエ、2025)を読んだという投稿があり、いくつかやりとりのあとリアルでの対面による「読書談義」で語り合おうという話に発展、その直前に駆け込みで同書を読了。  

そして、「読書談義」のあと、積ん読のままだった(というより段ボール箱のなかで10年以上眠っていた)、『弥勒の来た道』(立川武蔵、NHKブックス、2015)を引っ張りだしてきて読了した。  

その結果わかったのは、もちろんミトラス教と弥勒菩薩がイコールではないことは言うまでもないが、古代ヨーロッパでのミトラス教が男性に限定されていたものの「個人単位での救世主としての性格」を有しており、ローマ帝国におけるキリスト教普及の地ならしをしたこと、一方の「未来仏」としての弥勒菩薩が、キリストのような「救世主」的性格をもっていること、である。 

仏教学とインド哲学の権威である立川武蔵氏は、『弥勒の来た道』で、弥勒菩薩はミトラ教やキリスト教など西方の宗教の影響を受けているのではないかと、仮説的であるが述べている。 

自覚があるにせよないにせよ、その多くが仏教徒である東アジアの住人である日本人にとっては、弥勒菩薩の意味合いが大きいことは言うまでもない。そんな弥勒菩薩が、西方のミトラス教との関係がまったくないわけではない。そんなことを考えるのはじつに興味深いことではないか! 

もちろん、このテーマは自分の専門とは直接関係ないので、今後も深入りすることはないだろう。とはいえ、ペルシア(=イラン)を起点として東西に拡がった事物は果樹のザクロだけでなく、ミトラ神もまたそうだったことを知ることは、ユーラシア大陸の東西文化交流を考えるうでじつに意義深いことである。 

内的動機にもとづく書籍の購入は、ややもすれば「積ん読」に陥りがちだが、外的動機というキッカケさえあれば、「積ん読」にも効用があることがわかる。 10年、20年くらい、けっして長いとは言うまい。

本というものは、買ってすぐに読まなくてもいい。もちろん kindle版 など電子書籍も同様。書籍購入にカネを惜しむ勿れ! 


画像をクリック!

画像をクリック!




<ブログ内関連記事>





(2025年1月24日発売の拙著です 画像をクリック!

(2023年11月25日発売の拙著です 画像をクリック!

(2022年12月23日発売の拙著です 画像をクリック!

(2022年6月24日発売の拙著です 画像をクリック!

(2021年11月19日発売の拙著です 画像をクリック!

(2021年10月22日発売の拙著です 画像をクリック!

 (2020年12月18日発売の拙著です 画像をクリック!

(2020年5月28日発売の拙著です 画像をクリック!

(2019年4月27日発売の拙著です 画像をクリック!

(2017年5月19日発売の拙著です 画像をクリック!

(2012年7月3日発売の拙著です 画像をクリック!


 



ケン・マネジメントのウェブサイトは

ご意見・ご感想・ご質問は  ken@kensatoken.com   にどう
お手数ですが、クリック&ペーストでお願いします。

禁無断転載!







end

2024年5月20日月曜日

書評『イランの地下世界』(若宮聰、角川新書、2024)― イスラーム体制の下でイラン人は、なにを考えどう行動しているのか?

 


現職の大統領と同乗していた外相が事故死するという異常事態に見舞われているイランは、はたして今後どうなっていくのか? 

保守強硬派の大統領は最高指導者ハメネイ師の忠実な配下だったが、ライシ大統領の事故死は、現在85歳の最高指導者の後継者問題にも影響を及ぼすことだろう。それがさらなる国内での反発につながっていくのかどうか。

この事件とは直接は関係ないが、きわめてタイミングよく出版された本がある。『イランの地下世界』(若宮聰、角川新書、2024)という本だ。  

5月にでたばかりの本で、わたしはこの本は一昨日読んだ。よもや、大統領死亡など事件が起こるとは夢にも思わずに・・。 

この本の存在は、冒険ノンフィクション作家の高野秀行氏のX(旧twitter)で知った。高野氏が本書の生みの親だそうで、しかも本書の解説を書いている。 

著者の若宮聰氏は、イラン好きが高じてイランで長年暮らし、イラン人とホンネで語り合えることのできる日本人イランのような秘密警察体制下では、ほんとうのことを書くと危険なのでペンネームである。登場人物も当然のことながら仮名である。 

1979年の革命以来40年以上続いている現在のイスラーム体制であるが、この本を読むと現在の体制に不満をもつイラン人がいかに多いかが手に取るようにわかる。 

おそらく著者は、首都のテヘランをベースにあちこちを訪問しているのであろうが、すくなくとも都市部の若年層の不満がいかに大きなものとなっていることか。 ヒジャーブ関連の抗議行動が爆発したこと、それが徹底的に弾圧されたことは記憶に新しい。


■イラン人の「イスラーム疲れ」という現実 

とくに興味深く読んだのが、「第2章 イスラム体制下で進む「イスラム疲れ」」である。 

シーア派のイスラームを国教とし、聖職者が支配するイランの現体制であるが、宗教イコール政治の体制であるがゆえに、政治への不満がダイレクトに宗教への不満につながってしまいやすいのだ。 

そもそもイランは、古代以来のペルシア帝国の末裔である。イスラーム化される前は、日本では拝火教とよばれることもあるゾロアスター教が支配的であった。 




イスラーム体制への嫌悪感が古代ペルシア帝国時代の栄光への憧れをもたらしているほか、イスラームの枠組み内ではあるが、瞑想を中心としたスーフィズム(=イスラーム神秘主義)へと向かわせる現実逃避的な姿勢など、じつに興味深い。禅仏教の瞑想とスーフィズムには類似性がある。



とはいえ、本書を読んでいると、たとえ現体制が転覆されて「世俗化」されたとしても、「歴史は繰り返す」というわけではないが、イランはまたおなじような経緯をたどっていくのかなという気がしないでもない。 

なぜなら、わたしは1979年の「イラン・イスラーム革命」と第2次オイルショックを、TVをつうじてであるが、リアルタイムで知っている世代だからだ。

さすがに「王政復古」は可能性としては低いだろうが、どうやらイラン人も独裁者的なストロングマンが好きなようだ。新体制もまた独裁化していくのであろ

あのときも、すべてではないが多くのイラン国民は革命に熱狂していた。その末路がいまや末期症状を示している現体制なのだ、と。 


(本文の P.231 で紹介されている「邪視よけ」 マイコレクションよりトルコ土産) 



■イラン人は大の日本びいき 

まあ、そういう話だけでなく、「タテマエ」のイスラーム体制のもとでの、「ホンネ」の飲酒やパーティにあけくれるイラン人のライフスタイルなど、本書には面白い話が満載だ。 

イランに関心のあってもなくても、読めば面白い本である。中ロとの悪の枢軸とみなされがちな現在のイランだが、すくなくともイラン人は大の日本びいきだということは、知っておいたほうがいいいだろう。

もちろん、イラン側の片思いに過ぎないのであるが・・。 


画像をクリック!


目 次
はじめに 
第1章 ベールというカラクリ 
第2章 イスラム体制下で進む「イスラム疲れ」 
第3章 終わりなきタブーとの闘い 
第4章 イラン人の目から見る革命、世界、そして日本 
第5章 イラン人の頭の中 
第6章 イランは「独裁の無限ループ」から抜け出せるか 
おわりに 
解説 高野秀行


<関連サイト>

・・著者インタビュー記事。大統領選挙で改革派のペゼシュキアンが当選したことをイラン人ったいはどう捉えているか? とはいえ、トランプ氏が米国大統領に返り咲くことになったら・・



<ブログ内関連記事>



■日本とイランの関係







■イランから脱出した人びと



・・「イスラーム国家のイランから脱出してカナダに移住した元ムスリムのアーミン・ナヴァビが・・・かつてイスラーム教徒だった人間が「無神論者」になった例など聞いたこともなかった」


(2025年1月24日発売の拙著です 画像をクリック!

(2023年11月25日発売の拙著です 画像をクリック!

(2022年12月23日発売の拙著です 画像をクリック!

(2022年6月24日発売の拙著です 画像をクリック!

(2021年11月19日発売の拙著です 画像をクリック!

(2021年10月22日発売の拙著です 画像をクリック!

 (2020年12月18日発売の拙著です 画像をクリック!

(2020年5月28日発売の拙著です 画像をクリック!

(2019年4月27日発売の拙著です 画像をクリック!

(2017年5月19日発売の拙著です 画像をクリック!

(2012年7月3日発売の拙著です 画像をクリック!


 



ケン・マネジメントのウェブサイトは

ご意見・ご感想・ご質問は  ken@kensatoken.com   にどう
お手数ですが、クリック&ペーストでお願いします。

禁無断転載!







end

2023年9月27日水曜日

書評『バハイ教(シリーズ世界の宗教)』(P. R. ハーツ、奥西峻介訳、青土社、2003)― なぜ世界和合と多様性の両立を目指すイラン生まれのこの宗教がイランで迫害されるのか?


 
バハイ教(=バハーイー教 Baha'i)については、耳にしたことはあっても、どういう宗教なのかについて知ることはほとんどない。そもそも、世界の三大宗教には含まれないので日本語のメディアで言及されることもほとんどない。


そこで、ずいぶん前に購入していながら積ん読状態になっていた『バハイ教(シリーズ世界の宗教)』(P. R.  ハーツ、奥西峻介訳、青土社、2003)を読んでみることにした。こんな機会でもないと、読まないままになっていた可能性は高い。

なぜ世界和合と多様性の両立を目指すこの宗教は、イランで迫害されるのか? この謎が完全に解明されるかどうかわからないが、まずは読んでみた。


■バハイ教とはなにか その歴史と現在

バハイ教は、19世紀初頭にカージャール朝時代のペルシアのシーラーズで生まれた「新宗教」だ。わずか1世紀あまりで世界230国以上に拡がった世界宗教である。普及の度合いはキリスト教についでおり、2020年現在で全世界に信徒が800万人いるとされる。

バハイ教には前史がある。人類平等、男女平等を説いたバーブによるバーブ教である。このバーブ教じたいが最初の最初から迫害につぐ迫害の歴史をもっている。

バーブが、イランの国教であるシーア派の伝承である「隠れイマーム」が姿を消して、ちょどその1000年後に出現したとした使徒「マフディー」である、民衆からそう信じられるようになったことが、イランの宗教界に激震をもたらすことになった。シーア派の権威に真っ向から対立する存在となったからだ。

バーブは不信心者であるとして、シーア派の聖職者たちから激しく非難され、最終的にバーブは処刑されることになる。バーブに帰依する者が爆発的に増大していたからだ。

のちバーブ教を吸収したバハイ教の開祖バハーオッラーもまた迫害を受けている。勢力拡大を恐れた政府は弾圧を加えるが、地主階層出身で政府にもコネクションがあったバハーオッラーは過酷な投獄生活を送るが、最終的に追放刑となってオスマン帝国を転々とすることになった。

当時はオスマン帝国領であったパレスチナ北部のアッカの監獄に収容され、解放後はその地で暮らし、その地に葬られることになった。現在ではイスラエル北部のアッカはバハイ教の聖地になっている。

また、バハイ教の世界本部である万国正義殿がイスラエル北部のハイファにあるのは、そういった経緯があるようだ。当時はイスラエル独立前のことである。

ハイファはアッカとならんでバハイ教の「聖地」である。現在でもハイファは、ユダヤ系とアラブ系が共存して暮らしている寛容性の高い都市である。1990年代以降はロシアから移民もコミュニティをつくっている。その意味でも、バハイ教の世界本部の立地としてふさわしいかもしれない。


原著第2版 写真はインドの首都ニューデリーの礼拝堂。「蓮の寺院」とよばれる)



教義の内容は、先にも触れたように、唯一の神のもとの人類平等、人種や民族の差別を撤廃し、男女平等を説き、世界平和の実現を願うという、いたって筋のとおった真っ当な内容だ。宗教であるが、道徳的な要素が濃厚である。自分自身が入信しようとは思わないが、すくなくとも外部から誹謗中傷するような教義ではまったくない。

バハイ教は、一桁の数字では最後にくる「9」を重視して「完全数」とし、19ヶ月で19日の太陽暦をもちいているなど、なかなか興味深いものがある。イランの太陽信仰や、ゾロアスター教の影響も受けているという。

*****


現在もなお弾圧はつづいており、アムネスティ・インタナショナルによれば、「逮捕、拷問、強制失踪、事業閉鎖、財産没収など過酷な差別や弾圧に加え、当局や国営メディアによるヘイトスピーチにさらされ、高等教育を受けることも禁じられている」のである。

シーア派を国教とするイランだが、スンニ派も含めたイスラームがが完全な市民権を認められた宗教である。その下にゾロアスター教、キリスト教、ユダヤ教の三宗教が「啓典の民」(=ズィンミー)として認められている。かつてのオスマン帝国とおなじである。

だが、シーア派の指導者であったホメイニ師はバハイ教を邪教と断じ、受け入れられないと発言している。イスラームから派生した新宗教であるバハイ教は、ムハンマドを最後の預言者であるとするイスラームの教義を否定しているからであろう。その点が絶対に容認されないのである。

さらにいえば、世界本部がイスラエルにある以上、イラン国内のバハイ教徒が巡礼するには困難がつきまとうだろうと容易に想像される。イランとイスラエルは敵対関係にあり、外交関係は断絶している。


原著第3版 写真はイスラエルのハイファにある「万国正義殿」


日本では、ほとんど取り上げられることのないバハイ教だが、イランについて考えるうえで、無視できない要素である。

なぜなら、宗教マイノリティでありながら、現在でもイランには信徒が30万人ほどいるのである。イスラーム以外の宗教では最大の規模なのである。ゾロアスター教徒や、1万人弱となったユダヤ教徒よりも多いのだ。

不思議なことに『イランを知るための65章(エリア・スタディーズ)』(岡田恵美子他編著、明石書店、2004)では、項目としてバハイ教が取り上げられていない。イランの現体制に忖度しているのか、それとも重要視していないのか。イラン関係者ではない外部の人間には理由は不明である。

本書はその意味でも、日本語で読めるほぼ唯一の解説書として有用だ。シリーズものの1冊だから出版が可能になったのであろう。もちろん、「世界宗教」としてのバハイ教について知っておく必要があることは言うまでもない。


画像をクリック!


目 次 
序文
1 バハイ教とその信者 
2 バハイ教の基礎 
3 バハイ教の開祖バハーオッラー 
4 バハイ教の聖典 
5 バハイ教の流布 
6 バハイ教の信仰と礼拝 
7 バハイ共同体 
8 今日のバハイ教
原註
訳者あとがき
文献一覧
用語解説
索引


著者プロフィール 
ポーラ・R・ハーツ(Hartz, Paula R.)
ミドルベリーカレッジ卒業。ノンフィクション作家、青少年向け書籍(推奨年齢12歳以上)の編集者として活躍。「シリーズ世界の宗教」(青土社)では、『ゾロアスター教』 『アメリカ先住民の宗教』『神道』『道教』が翻訳されている。

日本語訳者プロフィール
奥西峻介(おくにし・しゅんすけ)
1946年生まれ。京都大学大学院卒業。現在、大阪外国語大学名誉教授。著書に『遠国の春』(岩波書店)のほか訳書多数。(各種情報から編集)。



PS 民芸運動にもかかわったバーナード・リーチは最終的にバハイ教に入信している。

「リーチは1940年、アメリカ人の画家・マーク・トビーとの交友を通じバハイ教に入信していた。1954年、イスラエルのハイファにある寺院を巡礼に訪れたリーチは、「東洋と西洋をより一つにするため東洋に戻り、バハーイ教徒として、またアーティストとして私の仕事により正直になろうと努力したいと思います」との感を強くしたという。」(Wikipediaより


PS2 1972年ヒット曲「Summer Breeze / 想いでのサマー・ブリーズ」のシールズ&クロフツはバハイ教徒
 
Wikipedia(英語版)には、以下のように記述されている。バハイ教に入信にして以来、コンサートでは演奏終了後にバハイの信仰について語ることがしばしばあるそうだ。

Seals & Crofts were an American soft rock duo formed in 1969 by Jim Seals and Dash Crofts in Los Angeles, California. They are best known for their hits "Summer Breeze" (1972), "Diamond Girl" (1973), and "Get Closer" (1976), each of which peaked at No. 6 on the Billboard Hot 100 chart. Both Seals and Crofts were publicly outspoken advocates for the Baháʼí Faith. (・・・中略・・・)
Crofts eventually returned to California to team up with Seals again, in the Dawnbreakers, and thus both Seals and Crofts were introduced to and became members of the Baháʼí Faith. After becoming longtime adherents of the religion, the two began to include references to and passages from Bahá'í scripture in their songwriting. 
When they appeared in concert, they often remained on stage after the performance to talk about the faith, while local Bahá'ís passed out literature to anyone interested.(以下略)

(2026年3月8日 記す)





<関連サイト>




<ブログ内関連記事>





・・著者は文化人類学者で、アラブ人キリスト教徒の多い、イスラエルの港町ハイファでフィールドワークを行ってきた人。

(2023年11月13日 情報追加)


(2025年1月24日発売の拙著です 画像をクリック!

(2023年11月25日発売の拙著です 画像をクリック!

(2022年12月23日発売の拙著です 画像をクリック!

(2022年6月24日発売の拙著です 画像をクリック!

(2021年11月19日発売の拙著です 画像をクリック!

(2021年10月22日発売の拙著です 画像をクリック!

 (2020年12月18日発売の拙著です 画像をクリック!

(2020年5月28日発売の拙著です 画像をクリック!

(2019年4月27日発売の拙著です 画像をクリック!

(2017年5月19日発売の拙著です 画像をクリック!

(2012年7月3日発売の拙著です 画像をクリック!


 



ケン・マネジメントのウェブサイトは

ご意見・ご感想・ご質問は  ken@kensatoken.com   にどう
お手数ですが、クリック&ペーストでお願いします。

禁無断転載!







end

2023年9月26日火曜日

書評『米国とイランはなぜ戦うのか? ― 繰り返される40年の対立』(菅原出、並木書房、2020)― 1979年の「イラン・イスラーム革命」からはじまる相互不信。お互いに被害者意識をもつ両国の敵対関係はいまだに解消の見通しがない


 
この本が「緊急出版」されたとき、マジで一触即発の危機が迫っていたのだ。

2020年1月13日、米国による革命防衛隊のコッズ部隊のソレイマニ司令官殺害。それに対するイラン国民の怒りはピークに達する。だが、かろうじてイランは軍事衝突を回避した。イランだけでなく、米国のトランプ大統領もそれを欲していなかったのだ。

『米国とイランはなぜ戦うのか? ー 繰り返される40年の対立』(菅原出、並木書房、2020)という本の存在を知ったのは、米国とイランの軍事衝突が回避されてから3年後の最近のことだ。

だが、2023年9月の現時点でも読む価値はある。なぜなら対立関係が解消されていなからだけではない。実際に通読してみてそう思った。

そもそも、意外なことに類書があまりないという状態であること。2019年末から始まった「新型コロナ感染症」(COVID-19)の世界的蔓延で、およそありとあらゆる国際紛争そのものが凍結状態になっていたことがある。均衡を破ったのは、ロシアによるウクライナ侵攻である。

なによりも、1979年の「イラン・イスラーム革命」に端を発した「米国とイランの敵対関係」を時系列でよく整理していることに本書の特徴がある。

そもそもをたどれば、イランのモサデク政権が産業ナショナリズムの観点から石油産業を国有化し、それに反発する米英の石油資本をバックにした米英政府が、情報機関のCIAを中心にモサデク政権を転覆した1953年にさかのぼる。

クーデタ成功後、米国は親米のパーレヴィ国王を全面的にバックアップする体制を四半世紀にわたって継続してきたのである。

その親米政権が革命によって転覆され、学生たちによってテヘランの米国大使館が444日間にわたって占拠されるという、前代未聞の事態とつながっていく。

長年にわたるパーレヴィ国王のよる政府は反対派を弾圧、貧富の差が拡大して民衆の不満が増大と、イラン人の被害者意識が高まっていっただけでなく、米国サイドも大使館占拠と救出作戦が失敗とい屈辱による被害者意識が増大し、お互いに被害者意識をもつ両国の関係は相互不信と憎悪以外のなにものでもなくなっていった。

米国とイランは1980年に外交関係を断交して以来、40年以上にわたって敵対関係がつづいているのである。米国による経済制裁によってイラン経済は疲弊しながらも、イラン国民は耐えがたきを耐え、現在にいたる。

米国とイランの対立関係は、いまだに解決の見通しもない。イスラエルとイランの対立関係がそれにからんでおり、状況はきわめて複雑なのだ。

1979年移行のイランと米国の関係について、時系列で記述された本書は、あたまの整理になるだけでなく、随所に挿入された明解な地図とともに、参考資料としての有用性を失っていない。

 
画像をクリック!



目 次
プロローグ
米国とイラン対立の経緯
第1章 米・イラン相互不信の歴史 
第2章 オバマ「核合意」の失敗 
第3章 トランプ政権の対イラン戦略 
第4章 限界近づくイランの「戦略的忍耐」 
第5章 イランを締め上げるトランプ 
第6章 イランの「最大限の抵抗」戦略 
第7章 軍事衝突に向かう米国とイラン 
エピローグ
主要参考文献

著者プロフィール
菅原出(すがわら・いずる)
国際政治アナリスト・危機管理コンサルタント。1969年生まれ、東京都出身。中央大学法学部政治学科卒業後、オランダ・アムステルダム大学に留学、国際関係学修士課程卒。東京財団リサーチフェロー、英危機管理会社役員などを経て現職。合同会社グローバルリスク・アドバイザリー代表、NPO法人「海外安全・危機管理の会(OSCMA)代表理事」も務める。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもの)


<ブログ内関連記事>






■菅原出氏の著書



・・『秘密戦争の司令官オバマ』(菅原出、並木書房、2013)を紹介

(2023年12月3日 情報追加)


(2025年1月24日発売の拙著です 画像をクリック!

(2023年11月25日発売の拙著です 画像をクリック!

(2022年12月23日発売の拙著です 画像をクリック!

(2022年6月24日発売の拙著です 画像をクリック!

(2021年11月19日発売の拙著です 画像をクリック!

(2021年10月22日発売の拙著です 画像をクリック!

 (2020年12月18日発売の拙著です 画像をクリック!

(2020年5月28日発売の拙著です 画像をクリック!

(2019年4月27日発売の拙著です 画像をクリック!

(2017年5月19日発売の拙著です 画像をクリック!

(2012年7月3日発売の拙著です 画像をクリック!


 



ケン・マネジメントのウェブサイトは

ご意見・ご感想・ご質問は  ken@kensatoken.com   にどう
お手数ですが、クリック&ペーストでお願いします。

禁無断転載!







end